【超会議2016】インディーズ系VRタイトルに突撃! 怒涛の18連発[後編]

2016-05-01 12:06 投稿

VRで恐怖ブランコ、未来の鬼ごっこ、まだまだ出てくる!

2016年4月29日、30日の2日間開催された”超会議2016″。”超VRアトラクションズ”ブースに出展されたインディーズ系VR作品紹介の後編をお届け!

【掲載タイトル】
Unity Coaster2 Urban Coaster
Parallel Eyes
HOSPITAL
アニュビスの仮面
Dash Coaster
カイ・クイライド
Dragon Braker Z
はらぺこ大王の料理番
VR英語学習アプリ えいごーぐる

前編はこちら

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Unity Coaster2 Urban Coaster(制作:Team Hashilus)

【ブランコに乗って高層ビル上空を高速ライド!】

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『美瑛の丘レース』のハシラスが開発した、ブランコ型のジェットコースター風アトラクション。オキュラスを装着し、ぶらさがり器具についたブランコに乗って楽しむ。高速でビルの上空から急降下したり、ビルの合間をくぐり抜ける映像が映るのだが、”足が地についていない”というだけで段違いの浮遊感を味わえる。ブランコ自体は激しく動いたりするわけではないのに映像に合わせて体が自然と動いてしまい、体が動くことでブランコもぷらぷら。セルフでスリルを倍増させてしまうのがポイントだ。

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▲噴水の近くを横切るときには、本作をプロデュースするハシラスの安藤晃弘氏直々の霧吹きでビシャ! 
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▲ご覧のような映像で、東京上空を空中散歩。スリル感で言えば今回体験した作品の中でダントツだった。

Parallel Eyes(制作:SonyCSL & YCAM)

【迷路のようなステージで未来的鬼ごっこ】

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ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)と山口情報芸術センター(YCAM)が共同制作したVR鬼ごっこ。VRゴーグルを装着4人でプレイ。画面には自分の視点以外に、ほかの参加者全員の視点カメラの映像が4分割されて映し出される。この4分割された画面がランダムにシャッフルされたりして、複雑な状況が生まれるのが特徴。

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▲使用されていたデバイスはAndoerの”CST-01 3D VR Virtual Reality”というスマホ用VRゴーグル。
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▲参加者はモニターに映し出されているような4分割の映像を見ながらプレイしている。

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▲棒を持った鬼に捕まったらアウト。鬼も同じ映像を見ているので、全員が足取りのたどたどしい、ちょっと変わった鬼ごっこが体験できる。

HOSPITAL(制作:松岡裕介 DVERSE inc.)

【廃病院から脱出できるか?】

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ゾンビが俳諧する閉ざされた廃病院から脱出するVRホラーゲーム。HTC Viveとコントローラーを使用し、実際に足で移動したり、手を動かして懐中電灯や画面内のアイテムを手に入れながら進む。自分の動作がそのままゲームに反映されるので、本当に病院内を探索しているかのような没入度を味わえる。早くお家に帰りたい。

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▲ブースはエリアが限られていたので、走って逃げ出したい気持ちはグっと我慢した。
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▲これである。ゾンビは懐中電灯の光を当て続けることで退治することが可能だった。

アニュビスの仮面(制作:ギフトテンインダストリ)

【VRで迷宮のお宝を見つけ出せ!】

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専用VRスマホアプリを使用して楽しむアナログボードゲーム『アニュビスの仮面』。すでに商品化されており、パッケージにはハコスコと共同開発したオリジナルのVRゴーグルが付属。2~4人でプレイし、ゴーグルをつけたプレイヤーのヒントをもとに、参加者全員でピースを組み合わせて迷宮を完成させるのが目的。アナログとVR両方の魅力が活かされた新感覚ボードゲームが楽しめるぞ。

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▲数種類ある通路のピースをパズルのように組み合わせて仲間と協力しながら迷宮を作っていく。体験したのは10分程度だったが、それでも大筋のルールは把握でき、1ゲーム終えられたので手軽に遊べそうだ。
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▲ヒントを出す役の人は、ゴーグルを付けてほかの参加者に迷宮の形を教える。
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▲ゴーグルで見ている画面はこのような感じ。ヒント役の人は「2マス先に犬がいる」などヒントを出していく。迷宮の様子は360°見渡すことが可能だ。
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▲『アニュビスの仮面』は4月2日に発売され、1次生産分は予約完売。5月5日に東京ビッグサイトで開催される”東京ゲームマーケット”で再販されるとのこと。

Dash Coaster(制作:野村譲誉)

【まるで自分がスポーツカー!】

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『Dash Coaster』は、レーシングコースを走っている感覚を味わえるジェットコースター型VRレーシングゲーム。オキュラスを装着し、身体を左右に動かして操作するので、まるで自分がスポーツカーになっているようかの感覚に!

「クルマになりたい!」という特殊な願望をお持ちの方や、そうでない方も必ずやこのスピード体験を満足できる内容となっているぞ。

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カイ・クイライド(制作:八谷和彦)

【気分はユ○様!】

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“カイ・クイライド”は、某アニメに登場する巨大な鳥“トリウマ”に乗りたいという製作者の八谷和彦氏の想いから誕生した作品。八谷氏と言えば、あのひとり乗りジェットグライダー“メーヴェ”を実際に作ってしまった人で有名なので、某アニメの某トリウマが何か、ご想像つく方も多いだろう。オキュラスのVRディバイスを装着し、乗馬マシンの“ JOBA”(ジョーバ)に乗っての体験となる。

“ JOBA”の振動とゲーム画面がシンクロしているので、実際に“トリウマ”に乗って走っている気分を味わえる。また水辺を走るシーンでは、実際に水が噴射されるので、筆者はびっくりしすぎてしまったが、このゲームでかなりの爽快感を味わえるのは間違いない!

乗馬
▲“JOBA”と映像がシンクロしているので、気分は爽快!

Dragon Braker Z(制作:VR IMAGINATORS)

【自分の手から気孔弾】

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「お、おう」と感じてしまうタイトルの気孔弾体験ゲーム。デバイスはオキュラスを使用。手を前に出してグーパーすることで、憧れの気孔弾を出すことができる。空から飛来するドラゴンを倒しまくるのが爽快なシューティングゲームだ。

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▲開催2週間前に参加が決まり、そこから急きょ制作したという本作。両手で攻撃しまくれるのが気持ちいい。

はらぺこ大王の料理番(制作:VR 草の者)

【ふたりの共同作業で大王のお腹を満たせ!】

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ふたりでプレイするちょっと変わったVRゲーム。ひとりは料理をつかんで大王の口に放り投げる小さな料理番に。もうひとりは大王役で、テーブルを上下にゆらして料理番を食材の近くに移動させるのだ。ふたりともオキュラスを装着し、それぞれ別の視点からゲームを楽しむのが特徴。

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▲大王はレールの上の料理番を、うまく食材の近くに行くように調整する。
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▲こちらが料理番役側の様子。コントローラーをフォークに見立てて、食材をゲットしていく。

VR英語学習アプリ えいごーぐる(制作:やのせん)

【未来の英語教材!?】

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『えいごーぐる』はユニティと英語を学べるVR教材。使用するVR機材はiPhoneと“ハコスコ”だった。ユニティが英語で流暢な英語で方向を指示してくるので、言われた方向を向くとストーリーが進む仕組みとなっている。

登場する舞台は、アメリカのハリウッド。英語を学べると同時に、旅行気分も味わえてしまうのがこのゲームのおいしいところだ。

ユニティが話すのは、わかりやすい英語なので、英語初心者でも楽しんで遊べるぞ!

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今回紹介した作品のほかにも、お漏らしを体験できる『失禁体験会』やお面型ヘッドセットをかぶってキャラクターといっしょにバーチャルカラオケ体験ができる『超カラオケVR with T』なども展示されていた。

今回多くのインディー系VR作品を体験してきたが、あの手この手で映像以外にも没入度を高めるアイデアの数々に脱帽。”超VRアトラクションズ”という名の通り、VR作品だけでも新たな遊園地の形として成り立ってしまう可能性も感じられた。そのアイデアの多くが手動によるもので、オペレーティングの問題などもあるかもしれないが、この”家庭での再現が難しい”VR体験の進化には、今後も注目だ。

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