【個人開発ゲームを斬る】『ドランシア』ゴチャゴチャがハマる最高峰ドット絵アクション
2015-01-12 12:00 投稿
あけまして1発目
ライターの“あぷまが”でございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2015年、1発目のご紹介は、昨年末のこちらのコーナー“2014年個人開発ゲームアプリベスト10”で、勝手に2位にランクインさせていただいた、『ドランシア』でございます。
▼2014年“個人開発ゲーム”ベストアプリランキング
⇒10位~6位
⇒5位~1位
『ドランシア』は、一画面内で完結するステージクリア型アクションゲーム。
左右ボタンとジャンプボタンで主人公を操り、画面の上下左右からワラワラと湧いてくるモンスターたちに攻撃を当て、つぎつぎと倒していく無双系の爽快さを楽しむことができます。
まずは
まずは、あなたの分身となるキャラクターを選びましょう。
攻撃自慢の“パラディン”。
魔法攻撃が得意の“ウィッチ”。
かわいさ勝負の“ベアー”
など、5体の中からお好みをチョイス。
キャラクターには“5つのスキル”が用意されており、その中で重要になってくるのが“攻撃”と“ハート”のスキル。
“攻撃”は、武器の当たり判定の大きさ。この部分が大きいほど、モンスターを倒しやすくなります。“ハート”は、体力の回復量に影響しますので、ここが高いほど序盤は楽に進められます。
今回はバランスのいい“ソードマン”をチョイスし、冒険へゴー!
いざ戦闘へ
モンスターにキャラクターが持っている“武器”を当てると、倒すことができます。キャラクター自身がモンスターに当たってしまうと、ダメージ。
モンスターを倒すと、“コイン”が生まれ、それを拾い集めると体力が少しずつ回復するので、忘れずに回収しましょう。
ダメージを受けることなく、モンスターを連続で倒し続けると、“チェイン”が発生します。チェインを続けると、高得点のアイテムが落ちてきたり、モンスターやタルを壊したときに得られるコインの数が、2倍、3倍と増えていきます。
始めたばかりのころは、ワラワラと湧いてくるモンスターに「こんなの対応できるわけねえだろ!?」と思うのですが、冷静に立ち振る舞うと、50、60、70……と、チェインをつなげていくことができます。正直、自分でもビックリしました。
好きなタイプに
コインは体力を回復するだけではなく、各“スキル”をレベルアップさせることも可能。
16マスの中に用意されているスキルから、レベルアップさせたいものをチョイス。
次回以降のレベルアップは、最初に選んだマスから繋がっているものだけを選べる、というちょっと変わった“ツリー形式”になっています。
「よくわからないよー」という段階のときは、“ハート”と、“攻撃”スキルを重点的に上げられるように、チョイスするといいかもしれません。
ステージボス登場
モンスターを規定数倒すと、ステージボスが登場。
親切に「ここが弱点ですよ!」と教えてくれるので、ボスの攻撃パターンを覚え、隙を見て攻撃を当てましょう。
ボスを倒すと、次のステージへ。用意されているステージは全部で8つ。ドット絵で描かれた素敵なステージばかりなのですが、スペースの関係で一部だけ紹介させていただきます。
上から降ってくる“ツララ”がきつい、氷のステージ。
降ってきた火の粉がその場で燃え盛るのがうざったい、火山のステージ。モンスターだけではなく、ステージごとのトラップにも気を配らないといけません。
ツララや、火の粉は突然降ってくる“理不尽設定”ではなく、「ここから飛び出すよ〜気をつけてよ〜」と、事前に教えてくれるので、冷静に対応すれば、なんなく対応が可能。
モンスターも多様に
ステージボスも、どんどんトリッキーな動きになっていきます。
でも、ご安心を。
どのステージのボスも、一定の攻撃方法をひたすらくり返すのみなので、それを覚えれば、ラスボスさえ無傷で倒せちゃうのが『ドランシア』のおもしろさ。慣れてくると、ボス戦より、ザコ戦のほうが難しく感じるかもしれません。
全8ステージをクリアすると
全8ステージをクリアすると、エンディングを迎えて、ステージ1に戻ります。
2周目はモンスターがパワーアップするだけではなく、“謎の無敵モンスター”がステージ上に登場。ここからは自分との戦い。何周もクリアして、ハイスコアを狙いましょう。
また、クリア後のお楽しみとして、もう一度同じキャラクターでチャレンジする場合、ランダムでほかのキャラクターを連れていくことができます。
同じキャラでとことん上達するもよし、いろんなキャラクターで楽しむのもよし。慣れないうちは、どのタイミングで使っていいかわかりにくい“魔法”も、シューティングゲームの“ボム”みたいな使いかたができるようになってくると、なかなかおもしろくなってきます。
“パラティン”を選んで、攻撃スキルをMAXにすると、“妖精”が2匹、あなたの後ろをついてくるようになります。単なる飾りではなく攻撃判定があるので、うまく使うと背中から突撃してくるモンスターから身を守ることが可能。
弱点強化
ゲーム終了後、成績に応じて“宝石”が得られます。
それを使って、防御力や、体力回復量をアップさせる“アイテム”を購入することができます。ステージに持ち込むと、なくなってしまうのでご注意を。
ヤリコミ要素として、“宝石”を使用して、モンスターを操作キャラクターとして購入することができます。
スキルがまったくない、“スライム”を使ってクリアを目指す、“ドMプレイ”に目覚めたら、あなたも立派な“ドランシアン”。
そんなわけで、ドランシアン代表として、このアプリを制作したスキップモアさんに、いろいろと聞いてみました。
Q1.『ドランシア』を作ろうと思ったキッカケを教えてください!
A1.『Slayin』っていうゲームがおもしろいと聞いてダウンロードしてみたら、自分が昔作ったFlashゲームの『ドランシアサバイバル』にけっこう似ていて、しかもクレジットに“Very Special Thanks to Skipmore”って入っていて……。「え? 何でウチの名前が?」と思い、『Slayin』の作者にメールしたところ「『Slayin』は『ドランシアサバイバル』をオマージュしました」と返事が来まして。で、いろいろあって『ドランシアサバイバル』を自分でパワーアップ移植することにしました。
Q2.知らないあいだに感謝されちゃってたんですね! 開発期間はどれぐらいでしょうか?
A2.構想を含めると1年半ぐらいなのですが、実際にプログラマーさんと開発をスタートさせてからは7ヵ月です。本当は3ヵ月で完成させる予定だったのですが無理でした。
Q3.「ココが開発で苦労した!」とか「ココはこだわった!」という点は?
A3.開発の後半は10個バグをつぶすと新しいバグが10個出て来るという状況で、その時がいちばん大変でした。こだわった部分はステージ背景のどこか一部を必ずアニメーションさせるようにしたところです。静止画だと寂しいですから。
あぷまがさんは最近苦労したことやこだわったことはありますか?
Q4.私は最近ダイエット中なんで、摂取カロリーにこだわっています! それはそうと、個人的にはかなり“難度高め”のゲームだと思うんですが、これはあえて狙った感じですか? それとも、思った以上に「難しい」という声が多く、戸惑っている感じですか?
A4.“アーケードライク”ということで、難度はそれなりに高いけどコツをつかめばクリアできるというところを目指して調整したのですが、その“コツ”をゲーム内で伝えるのがなかなか難しくて……。攻略動画などがネットにアップされているみたいなので、そういうのを見ていただけるとクリアへの糸口が見つかるかも知れません。ちなみに開発中はいまの倍ぐらい難しかったです。
Q5.お気に入りのキャラやステージ、ボス、音楽など、何かあれば教えてください!
A5.“エリア6”が気に入ってます。雨から始まり途中で晴れるというものすごくベタな流れなのですが好きです。ボスは最初に作った“ドラゴン”に思い入れがあります。プレイヤーが2頭身なのでそれにあわせたデザインがなかなか決まらなくて苦労しました。音楽は全部気に入ってます!
Q6.開発者さんオススメのキャラクターや、ちょっとした攻略っぽいものがあれば教えてください!
A6.“ソードマン”や“パラディン”がバランス型で使いやすいと思いますが、意外に“ベアー”が死ににくくておすすめです。このゲームは回復力が重要なので、“ハートスキル”を最初にとって次に“武器スキル”。えーと、“スピードスキル”はLv3ぐらいで止めておいたほうがいいかもしれません。アイテムも回復力や防御力を上げる物を装備しておくとグッと楽になると思います。戦いかたとしては敵に突っ込まず苦手な敵は無視して地上の敵を中心にチクチク丁寧に倒していけば何とかエンディングに辿り着けるかと。
Q7.慌てちゃうと無駄に突撃しがちですよね! ドット絵が相変わらず素敵なんですが、ボツ画像などありますか?
A7.開発期間に余裕がなかったので、動きを作らないといけないボスキャラはできるだけボツを出さないように心がけていたのですが、エリア3のボスだけは4種類ぐらい描いてようやくいまの物になりました。
あと、プレイヤーキャラの顔グラフィックは開発中に少しずつ修正していきいまにいたります。
Q8.まだまだリリースしたばかりですが、反響などあれば教えてください!
A8.ネットで『Slayin』との関係が記事になったのでそれに関する反響はそれなりにあったのですが、ダウンロード数的にはまだまだ厳しいです。最初から採算度外視で作ってはいたのですが、いまのところ二度とこの手のゲームは作れないかなーといった感じです。
Q9.それはかなり悲しい! バージョンアップはすでに予定されていますか?
A9.細かいバグを直したあと、“中断セーブ機能”や“2周目がちょっとだけ楽しくなる仕掛け”を入れようかなと思っています。
Q10.これは楽しみ! 最後に何かひと言、お願いします!
A10.昨年、3DSで『フェアルーン』っていうゲームをリリースしました! 『ドランシア』もたくさんダウンロードされると3DSに移植できるかもしれませんのでよろしくお願いいたします!
正直、2、3回やった時の感想は「難しすぎ!」「え!? 死ぬとレベルが1から!?」「無理ゲー!!!」なんて思ったんですが、ドット絵がかわいいので何度もやっていくと、恐ろしいほど自分の腕が上がっていくのが快感に変わります。
キャラの成長ではなく、自分の成長が楽しめる、いかにもゲームらしいゲームになっていますので、皆さんもぜひぜひぜひ、遊んでみてください!
ファミ通App公式番組
これ、知ってる
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■あぷまがどっとねっと (あぷまが) 「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。 ※あぷまがへのアクセスはこちらから |
ドランシア
- メーカー
- URARA-WORKS Co., Ltd.
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(有料アイテムあり)
- 対応機種
- iPhone、iPod touch、iPad、iOS 4.3 以降、Android 2.3 以上
- コピーライト
- (C) URARA-WORKS Co., Ltd.
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