インディーゲームメーカーの決起集会!? つぎなるブームの火種が灯る夜

2014-09-22 20:00 投稿

大注目なアプリをピックアップ!

東京ゲームショウ2014に出展した、インディーゲームメーカーが一堂に集う“INDIE STREAM FES 2014”(以下、ISF)が、幕張にて開催された。アワード授賞式とパーティーを兼ねた本イベントをレポートするとともに、ファミ通App的に大注目なアプリをピックアップ!

ISF2014開幕!

まずはISFの発起人であるNyamyamの東江 亮氏と、NIGOROの楢村 匠氏が、「本気でゲームを発信したい人のために開催しました」と挨拶。
そして乾杯は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン提供の樽酒で。同社の大前広樹氏も加わり、「乾杯!」の掛け声で鏡開きとなった。

ヨイショ!

▲升も特製! 雲丹亭(うにてい=UNITY)なんて洒落が効いてマスね。

“Japanese Sake!”

▲樽酒や料理にテンションも最高潮♪

さらに、お祝いのケーキがエピック・ゲームズ・ジャパンから届いた。結婚式風にケーキ入刀、ファーストバイトまで行われた。

▲アンリアル・エンジンのデコレーションがされた巨大ケーキ!

アワードの栄冠はどの作品に!?

続いて、第1回ISF2014アワードの発表が行われた。今回は応募された46作品の中から、10タイトルがノミネート。その中から、実行委員会によりさらに受賞作が選ばれた。ここでは、各部門の受賞結果を一挙公開。

審査員特別賞(2作品)

『NEO AQUARIUM 2: ACE OF SEAFOOD』
作者:Nussoft
http://www.neoaq.net/

『Ninja Smasher!』
作者:Q-Cumber Factory
http://q-cumber-app.sblo.jp/

Best of Art

『Rooms: The Unsolvable Puzzle』
作者:HandMade Game
http://www.handmadegame.net/

Best of Game Design

『TorqueL』
作者:FullPowerSideAttack.com
http://fullpowersideattack.com/

Best of Narrative

『メゾン・ド・魔王 / Unholy Heights』
作者:プチデポット Petit Depotto
http://globule.sblo.jp/

Best of Technical Art

『Gangs of Space』
作者:LittleBigMMO
https://www.gangsofspace.com/en

Best of Sound

『メゾン・ド・魔王 / Unholy Heights』
作者:プチデポット Petit Depotto
http://globule.sblo.jp/

Best of Indie Stream

『メゾン・ド・魔王 / Unholy Heights』
作者:プチデポット Petit Depotto
http://globule.sblo.jp/

ノミネート作品

『巫剣神威控 / Mitsurugi Kamui Hikae』
作者:ZENITH BLUE
http://zenithblue0.blog.fc2.com/

『ワタシハジカンヲトメル / WATASHI HA JIKAN WO TOMERU』
作者:神奈川電子技術研究所 / Shindenken
http://www.shindenken.org/

『木造校舎を歩く / A WalkThrough an OldSchool』
作者:irondrill
https://www.facebook.com/irondrill2012

『8BitMMO』
作者:Archive Entertainment
http://8bitmmo.net/

最優秀賞であるベスト・オブ・インディーストリームには、プチデポットの『メゾン・ド・魔王』が輝いた。同作品はサウンド部門、NARRATIVE(物語)部門も合わせて受賞。3冠を達成した。

プチデポットのリーダー“めづかれ”こと川勝 徹氏に喜びの声を聞いた。「メンバーは皆、フリーランスなので、仕事の合間に作ったりしていました。この作品は仕事と思って作らない、楽しい気持ちのときしか作らないようにしていました。テンションが下がっていたり、やる気のないときは一切やらないと。ビジネスがどうとか気にせずに、友だちが楽しんでくれたらいいなと思って作りました。それが受け入れられたのはうれしいですね」とコメント。

▲受賞作品は会場で試遊できた。クリエイターたちも興味津々。

ファミ通Appの目

審査員特別賞を受賞した『Ninja Smasher!』。これまでにも『Ninja Striker!』、『Rogue Ninja』(記事はコチラ)などを送り出した“Q-Cumber Factory”の最新作となる。
『Ninja Smasher!』は、妖怪たちにさらわれたお姫さまを救出するため、忍者が活躍する探索型アクションゲームだ。懐かしのドット絵スクロールアクションながらも、タッチパネルに最適化されていて操作は快適。地面を歩くよりも跳んでいる時間のほうが長い、そう言っても過言ではなさそうだ。

『Ninja Smasher!
配信中
200円
Q-Cumber Factory
http://q-cumber-app.sblo.jp/

(C)2014 Q-Cumber Factory

電光石火! 2分間のPRタイム“ライトニングトーク”

メーカー自身が作品や会社を宣伝する“ライトニングトーク”コーナーも開催。その中から、モバイルアプリを開発するメーカーに注目した。

dreepsが開発する、その名も『dreeps』は“アラームプレイングゲーム”。RPGを遊ぶ時間がなかなか取れない人のためのRPGなのだ。自分の起きる時間にアラームをセットしておけば、ゲーム中のキャラクターもその時間に合わせて起床し、冒険に出かける。ドット絵のノスタルジックなグラフィックも心和ませる。詳しくはコチラの記事へ

『dreeps』
2014年秋配信予定
対応機種 iOS
(C)2014 YAKAN HIKO. All rights reserved.

三原亮介氏が15年間温めてきた『Gesuido』は、パソコン黎明期を彷彿とさせるローグライクRPG。何とも味のあるアイコンがユニーク。かつてのMacにあった、ジョブズらのアイコンにヒントに作られているそう。これらのアイコンはあの有名人がモデルになっているんだとか。確かに似てる!死因の記録もおもしろい。

『Gesuido』
三原亮介
2014年配信予定
対応機種 iOS
http://mihararyosuke.com/

(C)Ryosuke Mihara 2014

名物クリエーター、開発ソフト・ハードメーカーがバックアップ!

スポンサーセッションでは、インディーメーカーのモノ作りを後押しするため、『ロックマン』の生みの親、comceptの稲船敬二氏が日本初となる、インディーズゲームの支援専門ファンドの設立を発表。

また、『クロックタワー』を手掛けたヌードメーカーの河野一二三氏のサプライズ発表も。新作ホラーゲームの“Project Scissors”が始動したとのことで、会場には同プロジェクトに参加する、映画監督の清水崇氏が駆けつけた。「映画化の機会があれば、その際には手を挙げさせてください。そのためには皆さんのサポートが必要です」とコメント。

ファミ通Appの目

パーティーの最後は、楢村氏が「目的が絞られたパーティーは盛り上がりますね。今後もおもしろいゲームを作って、いっしょにアピールしていきましょう」、そして東江氏が「たくさんの人がつながって、やった甲斐がありました。僕たちも日本のインディーズをもっと盛り上げていくと決意を固めています。これからも、おもしろいゲームを発信していきましょう」と締めくくった。

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