【TGS2014】『グランブルーファンタジー』開発秘話を語るスペシャルステージ

「いまがピークではない」

東京ゲームショウ2014の初日にあたる本日（2014年9月18日）、ディー・エヌ・エーブースでは、現在150万ダウンロードを超えるRPG『グランブルーファンタジー』をテーマにしたステージが開催された。

本ステージでは、ディー・エヌ・エーの執行役員で本作のプロジェクトにも深く関わっている赤川隼一氏（写真右）を聞き手に、Cygamesからプロデューサーの春田康一氏（写真中）が、本作の開発秘話から今後の展開を語ってくれた。その模様をリポートしていこう。

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作り込みすぎた結果……

まず春田氏の口から出たのは、2012年に開発がスタートしたという本作の開発秘話。本作のハイファンタジーな世界観を作るのにひと役買っているイラストは、「背景やモブキャラ、ザコ敵までも、主要キャラクターと同じクオリティで描く」（春田氏）というこだわりのもと作られているのこと。イラストを手がける皆葉英夫氏へは、「最初にイメージを伝えて後は基本お任せ」（春田氏）だそう。

ゲーム面については、コンシューマーゲームの面白さをスマートフォンで表現することを目指すがゆえに、作り込み過ぎて、快適に動かず全ボツになったエピソードも語る。とくにバトルシステムは、「作ってはプレイして壊しての連続という、陶芸家のような状態」（赤川氏）で、完成するまでに7、8バージョンはあったようだ。なによりもそんな修羅場をほほえみながら振り返る春田氏が印象的だった。

大型アップデート発表!!　カジノも

そんな『グランブルーファンタジー』の現在は……というと、春田氏曰く「開発当初の修羅場以上に、いちばんキツイ修羅場が開発チームを襲っている」らしい。それもそのはず、この9月末にリリース同等規模の大型アップデートを予定しているのだ。この場では、その詳細も発表された。

アップデートは大きく

●カジノ実装
●共闘クエスト実装
●フェイトエピソード追加

上記3つ。

カジノは、「息抜きの場所くらいに考えていたら、スタッフが張り切りそれ1本でゲームになるほどのクオリティーに」（春田氏）。フェイトエピソードもキャラクターのレベルをカンストした人でもさらに楽しめる要素を盛り込むなど、より本作の世界を満喫できる内容になっているようだ。また、このアップデートに合わせて、本作に登場する豪華声優人共演のテレビCMがスタート（2014年9月27日予定）するとのことので、こちらも乞うご期待。

今後の展開

さらに、大型アップデート以降の展望についても深く踏み込む赤川氏。

これに対して、春田氏はやや含みを持たせながらも、登場キャラクターの新たなシナリオイベント、古戦場、討滅戦などの新要素を導入予定であることを明かした。武器強化もパワーアップするようで、「数字付きの武器は、しばらく持っておくように！」と貴重な情報も教えてくれた。

また、本作の魅力のひとつであるバトルの一体感をさらに深める要素として、「複数の敵と戦うマルチバトルも近いうちに用意したい」と断言してくれたぞ。

ちなみにこのスペシャルステージは、ニコニコ動画でも生放送されており、視聴者の質問に答える場面もあり。そこでお気に入りの推しキャラを聞かれた春田氏は「シャルロッテ」と即答。赤川氏が「シャルロッテを育てるといいことあるかも（笑）」と視聴者にアドバイスしていた。

今後の展開からますます目が離せない『グランブルーファンタジー』。「まだまだゲーム本編のピークが見えない」と語る春田氏に、赤川氏が「ストーリーが重厚なので、いまから初めても全然楽しめますよ！」という言葉で『グランブルーファンタジー』の話題を締めくくった。