【注目アプリレビュー】スマホならではの快適さが光る王道RPG『ドラゴンアイランドBLUE』

2013-06-03 17:17 投稿

●安心して遊べる正統派のモンスター育成RPG

『ドラゴンアイランドBLUE』は、全世界で人気を博しているスタンドアロンのモンスター収集型RPG。プレイヤーはモンスターブリーダーとなり、街で準備を整え、フィールドやダンジョンを探索し、戦ったモンスターを仲間にしながら育成。各地のブリーダーと戦いながら、最強のブリーダーを目指して冒険を進めていくのだ。

 

本作は、RPGとしての作りはオーソドックスだが、タッチスクリーンであることを生かした操作形態や、ストレスを感じさせないゲームシステム、プレイヤーの個性が存分に発揮できるモンスター収集&育成など、モンスター育成型RPGのおもしろさがぎっしりと詰まっている。一度始めるとついついあとを引き、やめどきを見失ってしまうはず。有料アプリだが価格は85円[税込](2013年5月31日現在)とリーズナブルで、有料であるがゆえにソーシャルゲーム的な制限(回復待ちなど)も皆無。RPG本来の楽しさを存分に味わえるぞ。

 ▲最初に4種類の属性ドラゴンからひとつをゲット! 最初のパーティメンバーになるので、重点的に育てていこう。

 

 

 街でパーティを編成して、フィールドへ出発!

行動の基点となるのは、ワールドマップの各地に点在する街などの集落だ。集落によって見た目や規模はさまざまだが、できることはおおむね共通している。ここでは、街にある施設を紹介していこう。

▲辺境にある村・コロロからゲームはスタートする。最初の段階では利用できる施設は少ないが、ひととおりチェックしておこう。

 

◆ショップ
ゴールド(金貨)、シルバー(銀貨)という2種類の通貨を使って、アイテムを購入できる。ゴールドは希少だが、アドオン購入が可能。商品はモンスター捕獲の確率を高める〝カード”、プレイヤーを強化する〝ジェム”、モンスターを生み出す〝タマゴ”、複数のモンスターを融合して新種を作り出すために“レシピ”、戦闘に召喚できる“トーテム”などがある。

◆宿屋
主人公の強化を行うための施設。試験会場で行われている試験に合格するたびに“ライセンス”を取得。これに応じて装備できるジェムや、レベルアップ時にもらえるステータスポイントの割り振りによって、モンスターの強さを底上げできる。
▲プレイヤーが戦闘に参加することはないため、ジェムとスキルで底上げできるすべてのステータスはモンスターに影響する。

◆闇市場
期間限定の販売アイテムや、追加コンテンツ、Facebookと連動したタマゴプレゼントキャンペーンなどを利用できる。

◆ワープゲート
これまでに行ったことのある街に、瞬時に飛べるワープゾーン。これでワールドマップを自由自在に移動できるので便利。ダンジョンの途中のフロアにもワープゲートが置かれていることがあり、発見後はダンジョンの入り口から任意のゲートまで飛べる。
▲ワールドマップは広大だが、ワープゲートがあるため一度行った街なら一瞬で行き来できる。

◆ギルド
ギルドではクエストを受領したり、受領中クエストの確認、クリアー済みのクエストの報酬の受け取りが行える。クエストは街ごとに固有のものが用意されており、同時に3つまで受けることが可能だ。また、“クエストを放棄”を選べば、現在受けているクエストをすべてキャンセルできる。クリアーできそうなものから優先的にこなしていこう。
▲クエストの内容はさまざま。報酬として、貴重なゴールドがもらえることも多い。条件をじっくり吟味して受けるものを決めよう。

◆スタメン
戦闘に参加するモンスターを選択して、パーティを組んでおくメニュー。モンスターは最初にもらえる1体のほかは、戦闘中に“捕獲”を行って成功すれば仲間になる。戦闘で一度に戦うのは最大で3体だが、倒されると控えのモンスターが参加。戦闘後にはモンスターにも個別に経験値が加算され、レベルアップしていく。控えのモンスターは、モンスターに装備できる“ソウルジェム”に変換も可能だ。
▲プレイヤーのレベルなどに応じて、スタメン参加できるモンスターの数が増えていく。

◆モンスター図鑑
これまでに入手したモンスターのデータを確認できる。また、レシピを入手した状態で、素材となるモンスターを所持していれば、新たなモンスターを生み出す“融合”を行える。
▲図鑑のモンスターは戦っただけでは記録されず、仲間にするまでデータを見ることはできない。初出のモンスターは積極的に捕獲しよう。

◆試験会場
2番目に行くことになる、ウェストブルグの街にある闘技場。規定条件を満たすと“ライセンス試験”を受けることができ、モンスターとのバトルを行う。全滅することなく敵をすべて撃破すると合格となり、装備できるジェムの種類が増えていく。合格するたび新たな条件が発生し、より高次のライセンス試験が受けられるようになる。
▲試験に登場するモンスターを倒せばクリアー。また、純粋なバトルイベントの“トーナメント”も開催され、1日に1回だけ挑戦可能だ。

 

 

  タップのみでサクサク進めるフィールド&ダンジョン

街のメニューをひと通り確認したら、さっそく冒険の旅へ! “街を出る”を選んでフィールドへ旅立とう。フィールドには、赤いリングが描かれたマスがあり、そこをタップしてスゴロクのように1マスずつ進んでいく。バーチャルパッドなどでアナログに操作できるゲームも多いが、スマートフォンの場合は精密になるほど操作も煩雑になりやすい。その点、本作のシンプルなタップ操作はスマートフォンというデバイスにベストマッチ! サクサク進められるので非常に快適だ。

▲フィールドマップは、赤い○印のポイントを経由して進んでいく。ランダムでモンスターとエンカウントすることもある。

 

フィールドには通常のマスのほか、イベントが発生する森や海岸などのスポットや、洞窟や砦といったダンジョンの入り口もある。ダンジョンに入ると内部のマップに切り替わり、小部屋を移動しながら探索を進めていく。この際もフィールドと同じくストレスレスで、画面内に見えている小部屋をタップするだけでそこへ移動できる。小部屋どうしは通路で結ばれているのだが、つながりを無視して小部屋から小部屋へワープするように移動できる親切設計なのだ。なお、モンスターとの戦闘はシンボルエンカウントで、敵アイコンが配置された部屋に入ると戦闘になる。迂回するルートがあれば避けてもいいし、敵がいる部屋が事前にわかる仕組み。挑むも避けるも自由だが、先に進むための通路や宝箱を守っている場合もある。

▲タップした部屋へ瞬時に移動できる。毎回構造や出現モンスターも変わるので、変化に富んだ展開を楽しめる。
▲ダンジョンの奥地には“トーテム”と呼ばれるボスが潜んでいることも。撃破すると仲間になり、1回の冒険につき1回だけ呼び出せる。

 

 

 バトルでモンスターを捕獲せよ!

バトルはフィールドでのランダムエンカウント、ダンジョンでのシンボルエンカウントで発生。また、特定の場所でほかのブリーダーに出会い、バトルを仕掛けられることもある。システム的には3対3のコマンドバトルで、敵味方のすべてのモンスターは“TU”と呼ばれる速度パラメータを持っている。これが0になった順に行動を行う仕組みだ。コマンド入力は、習得している技をタップやスワイプで選択して行い、技によって決まったTUが加算される。強力な技ほど加算TU値が高いため、つぎに順番が回ってくるまでに時間がかかってしまう。ときには回転率を重視したほうが効果的な場合もあるので、じっくり状況を考えよう。

また、バトル中には1体の敵に1回だけ“捕獲”を試みることができる。捕獲に成功するとそのモンスターは味方になり、保管しておける。その後はスタメンとして育成するもよし、ソウルジェムの材料にするもよし、あるいは融合の素材として利用できる場合もある。ただし、(相対的に)強いモンスターほど捕獲の成功率は低い。HPを減らせば減らすほど成功確率が上昇するので、瀕死状態にしてから挑戦するのがセオリーだ。また、捕獲時に払う通貨が高いほど確率が上昇。100ゴールドを支払えばいかなる場合でも100%の確率で成功する。

▲バトルはスワイプ方向でコマンドを使い分ける。そのほか、技アイコン→攻撃対象の順にタップしてもOK。
▲1回も捕獲したことのないモンスターには“NEW”のアイコンがつく。確率をこまめにチェックしつつ、瀕死に追い込んで捕獲しよう。
▲各モンスターは一定レベルに達すると、別のモンスターに進化! 新たな技も習得していく。これを見るのも楽しみのひとつ。

 

 

ストレス徹底排除の良質RPG

冒頭でも述べたが、本作はストレスとは無縁のテキパキサクサクなプレイ感がとても好印象! タップ移動の快適さやワープゲートの存在だけでなく、たとえばダンジョンやフィールドからワンコマンドで街に戻ることができたり、街に戻った瞬間に全モンスターのHPが全快したり、バトルでスタメンが全滅した場合もペナルティなしで街に戻れたり(100ゴールドを払えばその場で復活も可能)と至れり尽くせり。

また、モンスター集めはもちろん楽しいし、クエストやライセンス、ダンジョンの手配モンスターなど、つねに細かい目標が設定されていて、やりたいことが尽きない。RPGらしいRPGが好きな人には、自信を持ってオススメできる逸品だ。いい意味でクラシカルかつ正統派なRPGの世界に、さっそく身を投じてみてほしい!(バロンマサール)

ドラゴンアイランドBLUE

メーカー
NTT Resonant
配信日
配信中
価格
85円[税込]
対応機種
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧