『ヴイアライヴ』定点観測-82:公式番組2ndシーズンの4回目は我らがガミPが“業界で活躍するためのコミュ術”を説く【アイマス日記第352回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-82:公式番組2ndシーズンの4回目は我らがガミPが“業界で活躍するためのコミュ術”を説く【アイマス日記第352回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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前アイマス総合プロデューサー・坂上陽三氏がゲストとしてひさびさにアイマス公式配信の場に

ヴイアライヴ』では、所属メンバー3人がまだアイドル候補生として活動していた際に、公式チャンネルでレッスン番組を毎月配信していた。月の前半に座学と課題が提示され、月の後半に課題の成果発表をする2部構成の生配信は、アイドルデビュー後に2ndシーズンとして復活し、課題設定がない1回で完結する座学番組となった。

4回目となった2月21日の配信では、番組のレギュラーMCであるお笑い芸人コンビ・土佐兄弟に紹介され、坂上陽三氏が登場した。同氏はアイドルマスターシリーズの総合プロデューサーを長年務め、2023年3月に勇退。アイマスの初期から15年以上に渡ってシリーズ全体を統括していた功労者で、ガミPの愛称で“プロデューサー”にも浸透している名物スタッフである。

そんな坂上氏が、まず最初にレクチャーしたのは「プロデューサーのコミュニケーション力」。この内容を伝える前提として、まずは「プロデューサー」というのがどういった仕事なのか、プロジェクトの中での立ち位置などについても語っていく。その中で、印象的だったところは「プロデューサーは孤独である」という話だ。ゲームというエンターテインメントとは、つまり商業作品であり、商業と作品が一体となったものだと言及。商業を考える人はできるだけ早く、利益優先を念頭に置くこと対し、作品を作る人は長い時間と予算で、できるだけいいものを作りたいと思う。プロデューサーとは、この両者を調整する仕事で、どちらにも嫌われ役になる可能性があり、結果的に孤独になるという。そのため、全体を上手く回すためには、高いコミュニケーション力が必要だと説いている。

さらに、坂上氏によるアイドル論についても語られ、アーティストとクリエイターの違いという点を理解するよう開発陣に言い含めていたと言及。アーティストは「何かを作り出すことが目的」であるのに対し、クリエイターは「何かしらの目的があって、ものを作り出す」と比較する。アイドルはファンを楽しませるために活動するわけで、そういった意味でクリエイターという解釈をしたほうがいいと語った。

ここからが本題となり、「エンタメサラリーマから学ぶアイドルに活かせるコミュ力」という内容で講義を進める。まず、根本的にコミュニケーションがなければ社会は存在せず、苦手云々の前にできなければ生存ができないとしたうえで、コミュニケーションの基礎的な部分で挨拶と感謝の大切さを挙げる。組織内の仲間同士だと挨拶もおざなりになりがちだが、相手の目を見てハッキリと「おはよう」と伝えること、また感謝についても本当に心を込めて「ありがとう」と伝えることが基本であると言及する。

続けて、傾聴の大切さについても語っていく。傾聴とはつまり、相手の話を聞く力で、意外とこれは出来ていない人が多いという。日常的に見られるものとして、たまたま会話の中で出てきたキーワードのほうに意識が行ったりして、話の本筋の部分を聞いていないことがあるとのこと。結果として、すれ違いが起きてしまうため、最後までしっかりと話を聞いて全体を理解することが大事だと語った。ここで土佐兄弟が、コミュ力のある人の共通点について質問すると、変な解釈を入れずに素直に内容を理解して、ポジティブに返せる人が多いと回答した。そのうえで、業界の中で生き残れる人材は、空気を読んで柔軟に対応できるスキルも持っていると語った。

ここからは、アイドルたちや視聴者からの質疑応答となり、さまざまな疑問が投げかけられる。愛夏さんが、立場上、嫌われ役となる場合にコミュニケーションするうえで心がけていることを問うと、プロデューサーはユーザーにとって正しいかどうかを考えることが重要であり、それを踏まえたうえで説明すると語る。また、土佐兄弟から、コミュニケーションが苦手な人でも明日から使えるコツを聞かれると、前述のようにまずは挨拶。そして、今日あったできごとや目の前のことについて、些細なことでも語ることで話は繋がっていくと言及する。そのほかにも、坂上氏がゲーム業界を目指したきっかけや、サラリーマンとアイドルの共通点など、興味深い質問が飛ぶ。また、“プロデューサー”からの質問で、上手く怒れないがどうしたらいいかという現代企業にありがちな悩みに答えたり、モノづくりをするうえで大事なこと、報連相の重要性や客観視できる俯瞰の見方など、かなり深い話まで及ぶ濃厚な時間となった。

最後のまとめとして、坂上氏の考えるコミュ力について、「活(生きる)」の一文字で表現し、コミュ力は生きていくことであり、「活」動にも重要な要素であると定義する。これを受けてアイドルの3人はコミュ力の大切さを再認識しつつ、自分たちの今後の活動への気合いを込めて、「『
ヴイアライヴ』、活!」と声を揃えて叫び講義は終了した。

今回は、長年総合プロデューサーとして前線に立ち続けていた坂上氏が講師で、まるで企業向けのセミナーのような内容だった。コメント欄にも「これが無料とは…」と驚く声が数多くあったことには納得せざるを得ないほどの優良な講義で、これまでの公式レッスンの中でもとくに必見と言えるものだったのではないだろうか。
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