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とんでもねえ世界に
記事タイトルを見て、
「おおおお!! ついに角満率いる同盟も、エバストの見せ場のひとつである“泉争奪戦”に参戦したのか!!」
と思われた奇特な方がいるんじゃないかと想像するが、まあちょっとお待ちなさいよ。
……よく見てほしい!!
あくまでも“参戦”じゃなく……“観戦”な!!!ww 馳せ参じたのかと思いきや、ただ見物していただけなんですよ!!!www
というのもね。
その日、夜の8時過ぎだったか、仕事がひと段落したのでエバストを立ち上げると、なんだか……同盟チャットが妙にザワついているような?
「お?? なんかあったのか??」
ドキドキとザワザワをない交ぜにしながら、同盟チャットを拡大してみると……!
ん?? みんな、何を話してるんだ??
この段階では、俺は泉の周囲がとんでもないことになっているなんて夢にも思っていない。
「え? なになに?? みんな何を話してんの??」
このときの同盟チャットに加わっていた編集担当のさとるりにメッセージを送ると、以下のような答えが返ってきた。
「大塚さん、まだ見てないんですか!? 泉の争奪戦が勃発して、禁域周辺がヤバいことになってますよ!!」
ななな、なぁにぃ~~~!!? それでみんな、「処理が重くなってるww」、「ラグがすげえことに!!」なんて言い合っていたのか!!
いやでも、各人のスマホの処理能力に影響を及ぼすほど、サーバーに負荷がかかっているのか……? つまりそれだけ多くの軍勢が、この世界のアチコチに点在している泉を巡ってバトルをくり返していると……??
そこで、俺は意を決してマップを表示し、泉のあたりの座標をタップして現場にカメラを切り替えたのよ。
そのとき、我がスマホに映し出された“リアルな”戦場の凄まじさたるや……!!! こ、これが……エバストが誇る“本当の大規模戦闘”の現場だったんだな!!!
以下5枚ほど、泉を巡って勃発した、人間どうしの血で血を洗う戦いの場面を貼り付けたい。
あまりにも大人数、あまりにも壮絶なため、この記事自体が処理落ちするかもしれんよ……!
そう、これこそが……!!
同盟vs.同盟が織り成す問答無用の戦国絵巻!! エバストの真骨頂なのだッッッ!!!
ごちゃ~~~ん……w
ぐちゃ~~~ん……ww
ごっちゃごちゃ~~~ん……www
しっちゃかめっちゃか~~~ん……wwww
阿鼻叫喚~~~ん……wwwww
どうよこれ……。
モザイクを入れる作業だけで小一時間使っちまって、ぶっちゃけ記事にしたことを後悔しかけたわ……w
いやでも、こいつはスゴい……! 甚大な被害を被ることは確実な泉争奪戦に参戦する時点で、どの同盟も修羅が集うヤベェ軍団なのであろう。多少強くなってきたとはいえ、構成メンバーが12人しかいない我が同盟では、泉どころか禁域に入った瞬間に狩られ尽くされるのではなかろうか……!!
「うーーーーむ……! なんて恐ろしい世界だ……!」
カタカタと震えながらも、俺はその光景に完全に見入ってしまっていた。多くのプレイヤーが移動のために引く直線があちこちで交差し、どこか不思議な幾何学模様を描いている。それはまるでプラネタリウムで見る星座の軌跡のようで、なんだか……美しさすら感じてしまっていたのだ。
そんな、俺の恍惚のひとときを打ち破ったのは、前出のさとるりであった。彼女は同盟チャットで、↓こんなことを言ったのである。
「大塚さん、天の声が一度は泉に行ってほしいと申しております……! 先ほどお告げがありました……!」
これに対し、俺は毅然と返事をする。
「いま行ってスクショ撮ってきた」
するとさとるり、若干マジ切れな様子でこんなことを言った。
「そうじゃなくて!!! 泉争奪戦に参戦してほしいってお告げですよ!!!」
もちろん、俺もそんなことはわかっている。
ただ……!
泉争奪戦は個人で挑むのではなく、同盟での参加が義務付けられているので、仲間が「いいよ」と言ってくれない限り参加はちょっと……! なので俺は、同盟チャットで言ったのである。
「でもそれをやるとなると、同盟のみんなを巻き込むことになるじゃん!! すんげえ被害が出るかもしれないし、そもそも歯が立たないと思うしさあ!!」
そう、俺個人が被害を被る分にはぜんぜんいいのだ。それも仕事のうちだし、ネタになるしねw でも連れていかれる同盟の仲間はふつうのプレイヤーだし、もしかしたらそんなことはせずに平和に暮らしたいかもしれず……。
でも。
我が同盟のメンバーは、「何をいまさら!!w」ってな感じで、つぎつぎと↓こんなことを言ってくれたではないか!
「プレイ日記のネタが増えてなによりです!w」ときゃのさん。
「それまでに鍛えておきます!!」とシロさん。
「一度はやらないとですね!!」とムラさん……!
おお……(感動)。みんな……なんて雄々しいセリフを!!! あの、領土を巡る弱肉強食の世界に、ともに身を投じてくれると言うのか……!!><
「皆さんの覚悟が決まったときが、Xデーですね……! もちろん、私もお供します!!」
さとるりの放ったこのひと言が決め手であった。俺、滾る想いを共有する仲間たちに、涙ながらに告げたのである。
「みんな……ありがとう!! どうやらこのプレイ日記のクライマックスは、そこになりそうですな!!」
それまで、可能な限り戦力を充実させないと……!! まだまだ手を抜けないぜ!!
決意も新たに、次回に続く。
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