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ポケポケがリリース直後から世界を席巻、その勢いはMONOPOLY GO!以上で日本は平均RPD20ドルを超える世界最大市場
リリース初日から収益ランキングトップのポケポケ、DL数シェアではアメリカ、収益シェアでは日本がトップ
こうした中、2024年10月30日にリリースされた『Pokémon TCG Pocket』(The Pokémon Company)はカードバトルジャンルの新作で、リリース直後から世界のモバイルゲーム市場を席巻しています。
本作の源流は、「ポケモンカードゲーム」にあります。「ポケモンカードゲーム」は日本発のカード(紙)を使うゲームで、1996年に登場しました。登場から28年が経過するゲームですが、ポケモンIPの人気と戦略性の高さなどで今なお人気のカードゲームで、世界89もの国・地域で販売されています。
Sensor Towerのデータによると、2024年10月30日から12月20日までの『Pokémon TCG Pocket』の市場別ダウンロード数シェアでは、アメリカがトップで18%となっています。次にブラジル(10%)、フランス(10%)と続きます。
日本はダウンロード数シェアでは4位となっていますが、収益シェアではトップで40%を占めており、2位のアメリカ(23%)とは2倍近い差があります。Sensor Towerのデータによると、同期間の市場別平均RPD(1ダウンロードあたりの収益)で見ても日本はトップで、2位の香港に対して2倍近い平均RPDの23ドルを記録しています。
こうした人気の背景には、ポケモンIPおよび「ポケモンカードゲーム」の人気に加え、対戦相手をオンラインで探すことができる、カードのデジタル演出やプレイ時の効果音など、『Pokémon TCG Pocket』ではモバイルゲームならではのメリットをふんだんに盛り込んでいることが世界的ヒットにつながっていると思われます。
加えて、『Pokémon TCG Pocket』は通常の「ポケモンカードゲーム」よりもシンプルな構成になっており、1回の対戦時間も短くなっているなど、本作で初めてポケモンカードゲームに触れる方へのハードルが低くなっています。ですか、デッキを構築する楽しさや戦略性の高さは引けを取りません。さらに、毎日2パック無料で拡張パックを開封できる点も、毎日プレイしたくなる要素の1つです。
ポケポケの初月の勢いはMONOPOLY GO!を超え、日本でのRPDはポケGOを超える
Sensor Towerのデータによると、2024年1月1日から12月20日までのThe Pokémon Companyの世界および日本でのモバイルゲーム別収益シェアを見ると、いずれも60%以上のシェアを占めて『Pokémon TCG Pocket』がトップとなっています。同作が2024年10月30日リリースであることを考えると、驚異的なスピードで収益を上げていることがわかります。
この勢いは、どれぐらいのものなのでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2024年1月1日から12月20日までの世界におけるモバイルゲーム収益ランキングのトップは『MONOPOLY GO!』(Scopely)となっています。2023年4月にリリースされた『MONOPOLY GO!』は、リリースから1ヵ月間の世界におけるダウンロード数は1,400万以上、収益は2,000万ドル以上を記録しています。
一方、『Pokémon TCG Pocket』のリリースから1ヵ月間の世界におけるダウンロード数は3,300万以上、収益は2億ドルとなっており、『MONOPOLY GO!』を超える圧倒的なデータが確認できます。
また、ポケモンIPを活用した人気のモバイルゲームとしては、位置情報ゲーム『Pokémon GO』、睡眠をゲーム化した『Pokémon Sleep』、MOBA『Pokémon UNITE』などがあります。これらのタイトルのリリースから1ヵ月間の世界における収益・ダウンロード数と比較しても、好調ぶりがわかります。Sensor Towerのデータによると、『Pokémon TCG Pocket』は『Pokémon GO』に次ぐ初月スタートを切ったことがわかります。しかし、RPDで見ると圧倒的トップになっていることも確認できます。
2024年10月リリースながら、日本の「2024年 Google 検索ランキング」の「ゲーム」では、「ポケポケ」がトップなるなど、リリース直後から大きなトレンドとなった本作。2025年にどこまで数字を伸ばしてくるのかに注目です。