- 流行りの世界にスマホで参加しよう!
- 『VRChat』とはなにか?
- スマホ版を遊ぶ準備をしよう
- PC、Quest、スマホ版の特徴と違いは?
- スマホ版『VRChat』の遊びかた
- 公序良俗を守って遊ぼう
- 手軽にメタバースの世界に触れるにはアプリ版は最適
流行りの世界にスマホで参加しよう!
『VRChat』ではユニークなアバターに身を包み、仮想空間でプレイヤー同士が交流を楽しんだり、多彩なワールドを自由に行き来して遊べるのが特徴のVR版SNSとも言えるコンテンツ群へと成長している。
ただ、メインがVRコンテンツなだけに、プレイするにはMeta Quest3などの高額なデバイスに加え、さらなる体験を望む場合にはある程度スペックの高いパソコンが必要で、参入ハードルを高いと感じている人もいるだろう。
コンテンツを余すことなく遊ぶにはそれなりの資金に加え、さまざまな知識が必要になるのだが、じつはAndroidのスマートフォンでも『VRChat』はプレイすることができる。意外とスマホで遊べる範囲も広いので、まずはお試しでアプリ版をプレイしてみるのもおすすめだ。
本記事ではスマートフォンアプリ版『VRChat』の遊びかたやできること、PCでしかできないことについて紹介・解説をしていく。PCプレイヤーにとってもスマホ版便利に使える部分があるので、すでにメタバースにどっぷり浸かっている人も、ぜひ一読してみてほしい。
『VRChat』とはなにか?
あらためての紹介となるが、『VRChat』はメタバース空間に作られているソーシャルプラットフォーム。アバターを使ってバーチャル空間を移動し、ユーザー同士で交流できるのが基本的な楽しみかただ。
そんな『VRChat』の大きな魅力が、多種多様なワールドの存在。
プレイヤーが自由に行き来できるワールドには、ユーザーたちが自作して公開しているものが多数存在している。
具体的にどんなものがあるのかと言えば、「こんなワールドはあるかな」と考えたものは大抵作られているほど。ユーザーが増えるにつれワールドの数、規模もどんどん拡大されており、すべてを網羅することはできないほどに世界は広がりを見せている。
中にはゲームができるワールドもあり、黙々と釣りをして楽しんだり、チェスで対戦も可能。
つぎつぎと恐怖が襲ってくるホラーアトラクションや、本当に遊んで見て回れる遊園地、デスゲームに参加することだってできてしまう。
近年はVTuberや企業も参加するケースが増え、『VRChat』内にショップや展示室を作るなど、規模はどんどん拡大している。
人が増えればワールドを作る人の数、発想力も増していくので、今後もさらに発展していくことが見込まれる。
スマホ版を遊ぶ準備をしよう
VRヘッドセットを使えばよりリアルな体験を味わえるが、PCやAndroidで画面を見ながらでも遊ぶことができる。VR限定のコンテンツではないので、まず『VRChat』ではどういった世界が作られているのかを知りたい場合は、これらの手段を使って気楽に触れてみるといいだろう。
アプリ版をプレイするのに必要なのは、3点だけだ。
1.Androidスマートフォン
必要スペックは、Android 10以降のOSと、RAM 6GB以上
2.通信環境
長時間プレイしたり、ワールドのデータをダウンロードするため、Wi-Fi環境下でプレイしよう
3.アカウント
こちらはGoogleアカウントなどがあればすぐに作成可能
PC、Quest、スマホ版の特徴と違いは?
グラフィックやVR体験のほかにも、スマホ版ではできないことがあるので、それぞれの違いを詳しく紹介していこう。
スマホ版でできること、できないこと
できることとできないことをそれぞれ紹介していこう。
●スマホ版でできること
- 一部アバター、ワールドの利用
- ボイスチャットでのプレイヤーとの交流
- タッチ操作を利用してコンテンツをプレイ
●スマホ版でできないこと
- VRヘッドセット、コントローラーの使用
- 一部アバター、ワールドの利用不可
- アバターのカスタマイズ
スマホ版はグラフィックこそPCに比べて落ちるものの、遊べるコンテンツ自体は大量に用意されている。タッチ操作で自由に移動したり、ワールド内のアトラクションを遊ぶことも可能だ。
またボイスチャットも使用できるため、ほかのプレイヤーとの交流も問題なく行える。
ただし、一部のアバターやワールドには利用制限がかかっている。Android非対応の場合はそのワールドに行くことができず、非対応のアバターは設定したものとは異なるアバターとして表示される。そのためプレイヤー間で見た目の齟齬が起きてしまうこともあるだろう。
またPC版ではBoothなどで販売されているアバターを購入することで、自分の見た目を自由に切り換えられるのも大きな魅力なのだが、スマホ版では現状アバターのカスタマイズはできない。
とはいえ提供されるアバターの数は膨大なので、個人製作のアバターにカスタマイズできない以外は大きな問題はないだろう。
またヘッドセットとコントローラーを使えない関係上、どうしても動きには制約がかかる。単純な移動とジャンプ以外はできないので、自由に手を動かすことはスマホ版ではできない。
ワールドを見て回ったり、ボイスチャットメインで交流を取ることはできるので、お試しで始めたり、PCが使えないタイミングでワールドにログインしたいときにはスマホ版が役立つ。
PC版、Quest版との比較
Quest版もスマホ版と同様にワールドやアバターに一部利用制限はかかるが、その制限はスマホ版と比較するとかなり緩め。Quest単体でもアバターカスタマイズは可能だが、高ポリゴンのアバターなどは使用できなくなっているといった具合だ。
今後デバイスを揃えるときは、その違いをチェックしておくといいだろう。一通りのことをすべて遊びたいのであれば、PC版でプレイできる環境を整えるのがおすすめだ。
スマホ版『VRChat』の遊びかた
アプリをインストールしたら、まずは画面右上のログインボタンからログイン、またはアカウントを作成しよう。
最初は日本語表示がなく面食らうかもしれないが、ゲームにログインさえすれば日本語表示が出てくるので安心してほしい。
ログイン時は自分でメールアドレスを入力してアカウントを作るか、Googleアカウントでも登録が可能。
サクッと済んでログインも楽なので、Googleアカウントで登録するのがおすすめだ。
ログイン後、プレイヤー名を決めた後に自分のアバターを選択する。豊富なアバターが用意されているので、好きなものを選ぼう。
もちろん後から変更もできるので、ここはフィーリングで決めてしまってオーケー。
いざログインしたら、最初に操作の簡単なチュートリアルが入る。
画面左下のパッドで移動、右側で視点変更と簡単な操作で動かすことが可能だ。また、端末を傾ければ横画面表示への切り換えもできる。
後は目標などもないので、好きなようにプレイしよう。基本的には気になるワールドに行って、そこのアトラクションをプレイしたり、プレイヤー同士で交流をすることになる。
ワールドの移動方法も簡単だ。画面右下のメニューボタンをタップすると、クイックリンクが表示されるので、ここでワールドを選ぶと好きな場所に行ける。
ワールド名を検索したり、任意のキーワードを選ぶとランダムでワールドをピックアップしてくれるので、気になった場所に移動してみよう。
どこに行けばいいかわからない人は、“初めてにおすすめ!”の項目をタップしてみると、初心者向けのワールドがいくつか表示される。日本ユーザーが集まっている場所もあるので、最初はわかりやすい場所から行ってみよう。
移動後はそのワールドごとに用意された要素や、そこで出会った人たちとの交流を楽しめる。ワールドによっては特殊なコマンドも追加されるので、気になるものをタップして掴んだり、コマンドを押して釣りなどを楽しんでみよう。
アバターを変更したいときは、メニュー画面のクイックリンクからアバターを選んで、パブリック、レガシーの項目から好きなデザインを選んで着替えられる。
また、アプリ版ではアバターのカスタマイズこそできないものの、試着機能を使えば好きなアバターを試すことは可能だ。
“BOOTH Cafe”をはじめ、“アバターワールド”の項目に分類されるワールドでは、アバター製作者が試着データを置いてくれている。この中でアプリ対応のものをタップすると、サンプルバージョンではあるが、アバターを変えることが可能だ。
試着機能を使えば、気になっているアバターを試して撮影を楽しむことも可能。PC版と比べるとポーズを取ったりはできないが、雰囲気は味わえるはずだ。
アバターを変えて撮影をしたくなったら、画面右下のメニュー画面を開き、カメラのアイコンをタップしよう。
カメラはズームイン・アウトのほか、撮影タイマーなども設定できる。
通常モードでは自分でカメラを持って自撮りするようなアングルにしかならないが、飛行モードの場合、キャラの位置を固定して好きなアングルで動けるようになる。この機能を使って、好きな角度からアバターを撮影してみよう。
表示が重いときのおすすめ設定
重要なのは、“アバターのカリング”の項目。ここではほかのプレイヤーのアバターを表示するかどうかと、どの程度距離が近づけば表示するかを設定できる。
これを長距離かつ大人数でも表示できる設定にすると、非常に重くなってしまうので、適時軽量化を図ろう。重くて動かない場合は表示を20mほどにして、表示アバターは5人程度まで絞るのがおすすめ。
そのほか視野角などは、お好みで設定しておこう。
“アバターのクローンを許可”というなじみのない設定もあるが、こちらは自分のアバターを見たほかのプレイヤーが、そのアバターをコピーできるようにするかの設定だ。アプリ版ではカスタマイズができないのでオフにしなくてもいいが、気になる人はオフ設定にしておこう。
公序良俗を守って遊ぼう
オフィシャルのように堂々と存在しているが、これらの多くは著作権を無視したアバター・ワールドだ。好きなキャラクターを使いたいという気持ちがあっても、絶対に使用してはいけない。
『VRChat』を守り、健全に末永く遊ぶためにもルールはしっかりと守って楽しもう。
またアバターに身を包むことで感覚がブレることもあるが、当然ながらアバターの向こう側には人がいる。ほかのSNSと同様、人と人がコミュニケーションを取る場になるので、マナーを守り、公序良俗を大事にしながら仮想空間で楽しんでほしい。
手軽にメタバースの世界に触れるにはアプリ版は最適
また、出張先でアプリ版でログインしてフレンドと会話だけ楽しんだりと、PCユーザーでも便利に使える場面もあるのがアプリ版のいいところだ。まずはアプリ版で『VRChat』の雰囲気を味わい、本格的に遊びたくなったらデバイスやPCの導入を検討してみるといいだろう
規模の拡大によって今後さらに楽しみかたも増える可能性を秘めたメタバースの世界を、まずはアプリ版で楽しんでみてほしい。公序良俗を守り、よい『VRChat』ライフを!