『ヴイアライヴ』定点観測-69:環境の激変で苦戦を強いられながらも大会を楽しんだレトラさんの“Apex Legends”チャレンジ【アイマス日記第335回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-69:環境の激変で苦戦を強いられながらも大会を楽しんだレトラさんの“Apex Legends”チャレンジ【アイマス日記第335回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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惜しくも大会では爪痕を残せず…次回のチャレンジへ期待

2024年10月28日、Vtuberの秘間慈ぱねさんが主催する『Apex Legends』のカスタム大会“デビュー500日記念まじぱねぇカスタム”が開催された。こちらは、タイトル通りデビュー500日を迎えた記念として企画されたイベントで、『ヴイアライヴ』からはFPSゲーム『VALORANT』でも腕前をふるっているレトラさんが招待されることとなった。

念のための説明になるが、『
Apex Legends』は全世界的に多くのユーザーがプレイしている大人気ゲーム。基本ルールは、三人一組のチームとなり広大なマップを探索して武器やアイテムを拾いながら、他のチームとの撃ち合いを切り抜け、最後まで勝ち残ったチームが優勝となるバトルロイヤルFPSだ。プレイヤーは、“レジェンド”と呼ばれるキャラクターの中からひとりを選びゲームに参加。“レジェンド”はそれぞれが固有のアビリティを持っており、それらを駆使しながら戦っていくことになる。FPSゲームの中ではかなりテンポが速く、武器の選択はもちろん、“レジェンド”の選択によってさまざまな戦場がスピーディーに展開されていく点が魅力のゲームだ。

本作についてはレトラさんも以前からプレイ経験はあると話しており、記録的には3000時間近く費やしていたものの、数年単位でのブランクがある状況。まずは個人配信で、アップデートによる環境の激変に驚きつつも、“プロデューサー”からのコメントなどで新環境を確認しながら大会に備えて練習を行った。

この辺りは普段からプレイしている配信者とは少々ハンデがある状況となるが、いっしょに参加するチームメンバーがツワモノ揃いである。まずは、レトラさんとは何度もコラボしているおだのぶさん。『
Apex Legends』のカスタム大会としては最大手となる“VTuber最協決定戦”への参加経験もあり、レトラさんとの関係値もあるので心強い味方だ。

そして、もうひとりは“ミラージュ”という“レジェンド”を使って敵を倒した数が日本一で、ゲーム内のランクで最上位の“プレデター”に到達している経験もあり、世界7位を記録したミラボンさん。このふたりを従えて、レトラさんがリーダーとなるチーム“Chill Dogs”を結成して大会へ挑んだ。

ただし、大会と言ってもあくまで個人主催によるカジュアルなもので、さまざまなVtuberや配信者と交流しながら遊ぶ和やかな雰囲気となっており、それに合わせた特別ルールも盛り込まれた。今回の大会では最初の時点では武器を拾ったりしても、すぐに戦うのではなく特定のタイミングから戦闘が解禁になるというルールが設けられている。戦闘が解禁されるタイミングは、最初のエリア収縮が終わった直後からだ。

本作では、時間の経過とともに行動できるエリアがどんどん収縮していくというルールがある(バトルロイヤルFPS全般の基本ルールでもある)。エリア外に出ていると体力がどんどん減っていくので、プレイヤーは急いでエリア内に入る必要があり、狭くなればなるほど接敵する可能性が上がって戦闘が激化していくわけだ。

しかし、今回は前述のように最初に準備をする時間が設けられているので、比較的経験が浅いプレイヤーでもある程度装備を準備することができる。これなら、多少のプレイヤースキルの差であれば一方的に倒されることもないため、経験が浅いプレイヤーでも楽しめる良い配慮だ。

マッチ数は全部で3回。3つのマップで17チームが戦うこととなった。さっそく、レトラさんのチームの試合展開を簡単に振り返っていきたい。

最初の試合では、おだのぶさんがいきなり“レジェンド”の選択をミスるという不穏なスタートになってしまったものの、マップの中で比較的広い範囲でアイテムが落ちている場所に降りて、まずは装備を整える。続けて、ミラボンさんの指示で安全なエリアに移動し、周りが見渡せて安全に戦える高所の建物へと移動した。ところが、ここには先に別のチームが到着しており、屋上の確保は難しかったので建物の内部へ進入。レトラさんの選んだ“ランパート”は、固有アビリティで任意の場所にバリケードを5枚まで置くことができるので、敵が侵入してこれないようにドアの前や屋上から中に通じる穴に設置して準備を整えた。

いよいよ戦闘が解禁されたが、ここまで防御が固められている危険地帯に敵もそうそう降りては来ず、一旦様子を見ていた3人。しかし、屋上のパーティーは早々に移動していたようで、そのまま屋上へと上がり周囲を確認する。すると、間もなく安全エリア外になる場所で戦闘が起きていたので、遠距離射撃でプレッシャーをかける。その後、慌ててエリア内に逃げ込んできた敵のひとりをレトラさんが削り、ミラボンさんがトドメを指してまずは1キルを確保。その後、建物から見える下の位置で戦っている別のパーティーにプレッシャーをかけつつ、つぎの安全エリアの中で比較的有利になりそうな岩場の上へ。ここではおだのぶさんが選んだ“パスファインダー”が使える“ジップライン”で素早く移動し、レトラさんがすぐにバリケード設置を行おう。しかし、間もなくエリア外になる岩場よりも少し高い見張り台に残っていた敵から銃撃を受けてしまい、回復しようと焦りが出たか、レトラさんが操作ミスで岩場から落下。なんとか状況を立て直そうとバリケードを張って安全を確保しようとするものの、集中砲火で破壊されてしまいレトラさんがダウン。ミラボンさんがレトラさんを復活させるために、バナー回収に向かったが、そこに狙いを済ませたようにグレネードが投げられ、ミラボンさんもダウン。なんとか体制を立て直して、耐え凌ごうとしたおだのぶさんだったが、こちらもうっかり岩場から滑り落ちてしまい、再度上に戻ろうとしたところで敵に詰められ全滅してしまった。

2試合目は、比較的人が来なさそうなマップ端へと着地して早めの物資回収を行う。そのまま移動しながら進路上の建物の中をチェックして、さらに物資を充実させていく。先ほどと同じく早い移動のおかげか、安全エリアの中でも周囲の状況が比較的見渡しやすく、直ぐに射線から退避できる建物を確保。レトラさんのバリケードなども駆使して、周囲で行われている戦闘に横やりを入れる形でプレッシャーをかけていく。そんな中、ミラボンさんが長遠距離射撃で敵をノックダウンさせるという見せ場も作って盛り上げる。

籠城していた建物がつぎはエリア外になるということで、ミラボンさんの指示ですぐに移動を開始し周囲を見渡せる小さな広場を確保。しかし、もたもたしていると複数のパーティーに囲まれる状況になったため、近場の敵を急いで倒すという方針となり一気に戦いをしかけていく。しかし、ここでミラボンさんが一瞬、判断を誤ってしまいチームが分断されたところで集中砲火を食らってダウン。おだのぶさんとレトラさんで急いでカバーへ向かい、おだのぶさんがヘイトを買っているところでレトラさんが何とかミラボンさんを起こそうとしたが、おだのぶさんも早々にやられてしまう。すでに敵に居場所がバレていたため、レトラさんがいる場所にもグレネードがつぎつぎに投げ込まれ万事休す。そのまま、敵チーム3人が一斉にレトラさんに殺到して全滅となった。

3試合目では、ミラボンさんが「本気を出す!」と宣言。じつはミラボンさん、基本的にはゲームパッドで本作をプレイしていたのだが、直近の企画でキーボードとマウスを使ってプレイしており、今回の大会でもその流れで参加していた。このままではマズイと判断し、本来の力が発揮できるゲームパッドへと変更する。最後の試合では、まずレアアイテムも出る確率がある特殊なギミックがある場所へと降下。しかし、同じ考えのチームが複数集まってしまい、戦闘は始まらないものの如何に早くアイテムを集められるかの争奪戦が始まった。「また取られた!」とおだのぶさんの愚痴も聞こえてきており、アイテム争奪戦は芳しくない状況だ。

ここでアイテム漁りに終始していてもしょうがないと、ミラボンさんの提案でつぎは“進化ハーベスター”の回収に奔走。本作において、キャラクターを守ってくれるアーマーは、敵にダメージを与えたり、マップ上のさまざまなギミックを使うなどしてポイント貯めると徐々に強くなっていく。“進化ハーベスター”は、マップ内にランダムで配置されており、拾うだけで全員のポイントが増えるため、近場にあるなら必ず回収しておきたいアイテムだ。最後の戦場となった“オリンパス”というマップでは、“トライデント”と呼ばれる高速移動艇があるためこれを利用して一気に回収を行った。

ある程度、装備も揃ったところで高さはないものの、平面で広い建物の中をキープし一旦周囲の状況を確認する。ここでは、複数のチームに囲まれつつあることを確認し、近寄られないように遠距離射撃で牽制。途中、建物内に侵入されそうになったり、戦闘中に横やりを入れられてダウンしそうになるなど危ない場面もあったが何とかしのぎ切る。そんな中、自分たちの建物もエリア外になってしまう状況となったため、ここでもおだのぶさんが“ジップライン”を設置し、素早く移動して早めに安全なエリアに移動する。

安全エリア内の中では端のほうで、遮蔽物があまりない少々危険な場所に陣取るが、これができるのもレトラさんがバリケードを貼れる前提の動きだ。ただ、ずっとこの場所をキープするのは難しいので、周囲を確認しつつ、さらに安全なエリアへと移動する。落下すると即死してしまう空間を眼下に見るふたつのエリアで対面しながら敵チームと撃ち合っていた3人だったが、たまたまつぎの安全エリアの中心になってしまったことで、複数のチームがぶつかる形となってしまう。正面とは別のチームに背後を取られ、まずはレトラさんが、続けておだのぶさんもダウンしてしまったが、ミラボンさんが何とか脱出成功。ミラボンさんひとりでどこまで順位を伸ばせるかの耐久戦となったが、索敵能力を持つキャラクターを抱えたチームも多く、早い段階で隠れていた場所を見つけられてしまう。アビリティを駆使して、何とか安全な場所への移動うぃ試みたが、ミラボンさんが隠れていた大きなタンクの上を陣取ったパーティーから、集中砲火を浴びることとなり、絶体絶命。なんとか逃げたと思った先でも接敵してしまい全滅となった。

結果は上位まで残った試合はあったものの、キル数はあまり稼げず、悔しい部分もあったようで「リベンジしたい!」と再戦に燃える3人。レトラさんは、リハビリもしてきたつもりだったが『
Apex Legends』はやはり難しいと語り、『VALORANT』だけでなく、こちらも練習はしてきたいと意欲を見せた。大会に向けての練習はしていたものの、やはり激変したゲーム環境や圧倒的に数が増えたキャラクターなど、ブランクがあるとどうしても難しくなるのはサービスが長いゲームではよくあること。ただ、切り抜きで見せた撃ち合いでは、(本人はよぼよぼと言っているものの)しっかりとしたエイムとキャラコントールも見せているので、改めて新環境への理解度を深めて活躍するレトラさんの姿に期待したいところである。
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