『ヴイアライヴ』定点観測-68:着実な成長で困難を乗り越え、目頭が熱くなる感動を届けた愛夏さんの高難度アクションゲーム実況【アイマス日記第333回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-68:着実な成長で困難を乗り越え、目頭が熱くなる感動を届けた愛夏さんの高難度アクションゲーム実況【アイマス日記第333回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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長期間のゲーム実況が“プロデューサー”へ感動を届ける

Vライバーやストリーマーの企画コンテンツの中でメジャーなものと言えば、やはりゲーム実況。『ヴイアライヴ』でも、インディーズゲームを中心として、これまで各アイドルたちがさまざまなゲームにチャレンジしてきた。そんな中、直近でとくに熱かったのは愛夏さんによる『DARK SOULS REMASTERED』のチャレンジだ。

DARK SOULS REMASTERED』は、2011年にリリースされた『DARK SOULS』に再調整を加えたアップデートバージョンで、こちらは2018年リリース。“ソウルライク”と呼ばれるゲームジャンルの元にもなった、『Demon's Souls』を手掛けたスタッフ陣によって製作された高難易度アクションRPGだ。プレイヤーが何度も死んで、リトライする中で攻略法を見つけ出すことが想定されているため、別名“死にゲー”とも呼ばれており、数多くのストリーマーやVtuberによって実況されてきたタイトルである。これまで、さまざまなジャンルのゲーム実況にチャレンジしてきた愛夏さんだったが、本作は難易度はもちろん圧倒的なボリューム感を誇る。

ゲームと言えばメンバーと視聴者も認める腕前で、特技としても挙げている宇宙さんがいるが、愛夏さんとレトラさんも決して負けてはいない。レトラさんは、『
VALORANT』の実況でその腕前を存分に発揮しており、愛夏さんもアクションゲームではホラー系を中心に何度も挑戦して見応えのあるシーンを演出してくれている。


今回の『
DARK SOULS REMASTERED』は、基本操作のアクション要素だけでなく、立ち回りや武器の選択、どのようにステータスを上げていくかなど創意工夫も求められるため、とくに歯ごたえ抜群のゲーム。そのため、本作のゲーム実況配信は約2ヵ月間の中で毎回約4~5時間の実況を、計17回も行うという長大な企画となった。

この手の実況でありがちなシーンとしては、配信者が極端にアクションゲームの素養がなく、くり返し同じような失敗をして視聴者のフラストレーションが溜まるといった状況である。もちろん、それを込みで楽しむのがゲーム実況ではあるのだが、中には否定的で過激な発言を書き込んだりする視聴者がいて、コメント欄が荒れるといった例は枚挙にいとまがない。

しかし、前述したように愛夏さんはゲームの腕前についても、ここまでの積み重ねもあってか、序盤から基本的な操作がおぼつかないといったような雰囲気は感じられなかった。むしろ、簡単な雑魚敵を相手に動きを確認したり、相手の攻撃を受け流すパリィや背後に回って大ダメージを与える“致命の一撃”も比較的序盤のうちに狙えるようになったりと不安感は少なかった。もちろん何度も死んでしまい、リトライする場面はあったのだが、本人の前向きさもあって、「頑張れば行けそう」感が漂っていたように思う。

さらに言えば、追い込まれた状況で焦ってプレイミスをしても、冷静になるように自分に言い聞かせたり、理不尽な状況で納得いかないときには「なんで!?」となる場面もあったが、イライラを長く引きずるようなことが少なかった印象だ(ゲームの特性上、死にまくるのでいちいち引きずってられないところもあるが…)。

愛夏さんらしい部分で言えば、女性キャラクターが出てくると警戒心が下がるところだろうか。本作では、独特のデザインの美しい女性キャラクターが複数登場するが、出会ったときには急に声のトーンが声が変わり、メロメロ状態になってしまう。とくに、とある場所にてかなりセクシーな出で立ちのプロポーション抜群の女性キャラが出てくるのだが、ずっと胸の谷間に目線が釘付けで会話の内容がまったく入っておらず、つぎに何をすればいいのかコメント欄から指示をもらっている状態だった。ちなみに、その後は愛夏さんが癒されたいときに度々訪れることになり、遠くを見渡せるアイテム“遠眼鏡”で、谷間をアップにしてみながらテンションが上がっている様子は笑いを誘う。

一方で初見プレイにもかかわらず、かなりハードな独自ルールにも挑戦。本作では“呪死”という状態異常があり、最大HPが半減された状態になる。つまり、かなり死にやすい状況になるため、本来なら早々に解呪したほうがいい。愛夏さんも最初はどうしても解呪できないため、仕方なく進めてたところもあったが、後半ではあえて呪死状態で手ごわいボスを相手にする根性プレイも見せてくれる。



そして、先日迎えたラスボス戦の配信では愛夏さんの達成感に満ちた喜びの涙に、こちらも思わずグッときてしまうラストとなった。前述したように、
『ヴイアライヴ』の3人はそれぞれの得意ジャンルやスキルに差はあれど、それなりに全員ゲームプレイの素養が高いというのが個人的見解だ。しかし、愛夏さん自身はそうは思っていないようで、高難度と言われた本作を最後までクリアーできるのかという不安もあったようだ。そんな中で、地道な努力で壁を乗り越え、無事最後までたどり着けたことは、大きな達成感に繋がったことだろう。

こういったRPG作品の実況は長期シリーズになるため、見応えは十分。しかも、愛夏さんの次回のゲーム実況は、ブラッシュアップされたソウルライクゲームの後継作『
ELDEN RING』となっており、さらにボリュームたっぷりのシリーズになるだろう。個人的には、こういったアクションRPGだけではなく、ストーリー性の深い王道RPGのゲーム実況にもぜひ挑戦してもらいたいところである。
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    集計期間: 2024年10月14日16時〜2024年10月14日17時

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