『信長の野望 出陣』リリース直前リポート|CBTから改善された点や新規追加要素をすみずみまでチェック!

2023-08-30 17:30 投稿

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信長の野望 出陣

『信長の野望 出陣』のリリース前プレイリポート

『信長の野望』は今年で40周年を迎えたシミュレーションゲームの金字塔である。筆者も小学生のころファミコン版の『信長の野望 全国版』を夢中になってプレイしたクチだ。『全国版』のおかげでクラスに5-6人は戦国時代好きがいて、自分の好きな武将の豆知識を披露しあったものである。

それから月日がながれ、筆者もすでに40代なかば。幸いにして健康診断で引っかかってはいないが、当時の”戦国時代仲間”たちが、SNSで血液検査の結果を愚痴りあう。そんなお年頃になってしまった。

かくして世には健康グッズやら食品やらが溢れるわけだが、けっきょくのところ健やかなる体のためには”バランスのとれた食事”、”十分な睡眠”、そして”適度な運動”の三種の神器に勝るものはない。

その中でもとりわけ”適度な運動”というやつが難しく、リモートワークのライターなんぞは意識しないと外出がおっくうとなり、歩数計を見れば1日1000歩以下という日もざら。不健康の極みである。

筆者も多分に漏れず「なんとかせな……」と思っていたところであるが、そこに救世主が如く現れたのが『信長の野望 出陣』なんですよ、奥さん。『信長の野望』に青春をささげた中年ゲーマーたちの健康を守りぬくアプリゲームといったところで、ありがてー。

『信長の野望 出陣』公式サイトはこちら

『出陣』のゲーム内容おさらい

まずおさらいだが、『信長の野望 出陣』はいわゆる位置情報ゲームである。ルールは簡単。歩くだけ!

人材登用も、内政施設の建築も、領土拡大も、”歩く”というプレイヤーの”運動”がないと始まらない。歩かなくても何とかなるっちゃなる部分もあるが、それよりも歩くほうがはるかに効率がよい。まったくもって健康的なゲームなのである。

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▲美麗グラとすてきな音楽を聴きながら散歩できる『信長の野望 出陣』は、いいぞ

冒頭にも記した通り、筆者は以前CBTにも参加してプレイしていたのだが、率直に言ってかなり面白かった。

とにかく、地図と『信長の野望』の世界観がめちゃくちゃマッチしているのだ。そのため没入感が高い! プレイヤーのマップ踏破という行動と、領地拡大というゲーム内の仕様の親和性が非常に高い。

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▲戦闘画面。おれんちの近所である新宿区百人町をめぐって戦う武田と徳川。あったかもしれないifと考えると乙なものである

『信長の野望』シリーズのプレイヤーの目的は極論、“日本地図を塗る”ことなのだが、この『信長の野望 出陣』の目的も“日本地図を塗る”で、まったくいっしょなのだ。ゆえに、『出陣』の手触りもまぎれもなく『信長の野望』だと感じた。

ゲーム内グラフィックも戦国風となっており、自分の家の近所の街並は少し古風に表示される。ゲーム内のマップは“〇丁目”といった区画に合わせて分割されており、その区画には“拠点”と呼ばれるボス城のようなものがある。その拠点を攻略することで、その区画を自分の領地にできるのだ。

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▲CBTからフィールドの描画も変更されている。筆者の近隣は腹が立つほど晴れ続けていたので、天候の連動については確認できていない。ただ夜には空が暗くなるのは確認できた。

ちなみに本作はほかの位置情報ゲームと違って、ほかのプレイヤーのプレイ進捗と自分のプレイ進捗とが干渉しない作り。つまり、ほかのプレイヤーとエリアの塗り合いが発生せず、自分が塗った日本地図は自分だけのものとして拡大しまくれるシステムとなっている。

なので、ゲームとしてはとにかく歩けばいいのだが、目標なく歩き続けるということに苦痛を感じる人もいたのだろう。CBTを通じて新たに“目的地”を設定できるシステムが実装されている。

なるほど確かに目標があるのとないのとではモチベーションは変わる。ゴールがあるというのはいいものだ!

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▲征服した区画は自分のものとして色塗りができる。

さっそくだが前言撤回。とにかく歩いて、拠点を制圧して、領地を広げるだけでいいかというと、そういうわけでもない。拠点を攻めるためには”兵糧”がいる。兵士を戦で働かせるための原資だ。その兵糧を得るためにはフィールドで”農民”や”豪農”と出会ったり、”施設”の”水田”から定期的に入手する必要がある。

つまりは、戦争にかまけるだけではだめで、きちんと”内政”を行うことも領土拡大の近道になるのだ。

また内政では兵糧を手に入れるための水田だけではなく、”足軽練兵所”や”騎馬練兵所”といった部隊を強化できる施設も建築できる。

通常の拠点戦はともかく、ほかのプレイヤーの部隊のような強敵と戦う場合には、自軍の練兵施設は重要だ。そういった意味でも内政はおろそかにできない。

内政

▲自分の領土。ここをきちんと豊かにしていくことで、自分の部隊が強くたくましくなっていくのだ

また、内政施設にはガチャで引いた武将を”任命”することができる。優秀な人材であればあるほど任命効果が高く、施設のパフォーマンスが上がっていく。それにより、戦(いくさ)向きではない”村井貞勝”のような内政官僚や、高レア武将の育成後に出番が少なくなりがちな低レアの武将でも、内政という活躍の場が与えられるのだ。

拠点攻略のエース武将は当然、戦に長けた高坂昌信や柿崎景家といったSSR武将になるだろうが、内政に長けた武将もまた、自国の総合力を高める上で大切なのである。

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▲内政官僚を任命するの図。バックヤードを軽視する組織が滅びるのは歴史がもれなく証明するところだ。

CBT後からの新要素として”武将名鑑”という機能も搭載されている。

これは、武将の収集・強化状況に応じて名鑑ボーナスが発生する仕組みであり、名鑑を埋めれば埋めるほどにわずかながら部隊の能力が上がっていく。今川氏真のように、一見、使い道がないように見える武将でさえ集めることで部隊を強くする助けになるのだ。バカにはできんのである。誰だバカにしたのはー。

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▲名鑑ptを集めるとボーナスがもらえる。覚醒や強化でもptがもらえるので、無名武将の凸でも戦力の底上げになる。N武将の重なりもチリツモだ。

武将名鑑

▲兵科はいまのところ、足軽、弓、騎馬、鉄砲の4種がある。

繰り返しになるが、この『信長の野望 出陣』の大目的は”領土の拡大”であり、そのためには武将の収集と内政が必要――そう、これはまさに『信長の野望』シリーズに共通したゲームサイクルなのだ。

つまり、『信長の野望 出陣』は位置情報ゲームでありながら、その心臓部分はまさに正当なる『信長の野望』の系譜といえよう。

CBT後に新規で追加された機能について

さて、ここからはCBT後に新規で追加された機能について説明していこう。

筆者がゲームを起動してまず真っ先に調べたのは[機能]→[設定]であった。するとうれしいことに、住所表示のオンオフ機能が新たに追加されていた。ありがてー。

読者諸兄の中には、CBTの際には画面上の地名を消すことができず、SNSへの投稿をひるんでしまった人も多いだろう。筆者もそのひとりである。

しかしこのゲームほどにSNSにアップしたくなるゲームもそうはない。

だって、塗りつぶされた日本地図、誇らしいもの。旅先の領地征服、楽しいもの。

そんなもん、つぶやきたくなるのが人情というものだろう。なのでこれはありがたい追加機能と言える。とくに動画は画像よりも住所表記を編集で消しづらかったのだ…。よって、リリース版では動画投稿量も増えることだろう。

設定

▲細かく行き届いたカスタマイズ機能。この画像にはないが、フレームレート調整機能も追加されており、低スペックスマホでも安心して遊べるようになっている。

また、SNSを使わない勢にもありがたいのが友人とのランキング確認機能である。ライバルに見立てた友人と本日の踏破領土を比べればモチベも高まろうというものである。

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▲”友人がいない”の文字が心の傷をえぐる。みんなリリース後は僕と友達になってよ!叩き潰す!(情緒が危険)

また、バッテリー消費を抑える省電力機能も追加される。CBT時にはバッテリーの消費量が気になっていたので、これはうれしい!

確かに、委任時の電池の減りが軽減されている。これで長時間プレイもある程度安心だ。ただもちろん、朝から晩までずっとスマホを開いているような場合はモバイルバッテリーは必要になるだろう。

CBTにはなかった要素の中で、今回とくに気になったものも紹介しよう。”歴史紀行”という要素である。これは、歩数で東海道の宿場を仮想上で踏破できるモードである。要するに毎日の生活を”東海道五十三次”の旅行に見立て、東京都日本橋からスタートし、京都府の三条大橋を目指して歩き倒していけるシステムとなる。

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▲旅に出ずとも弥二さん喜多さん気分が味わえるぞ。あれは江戸時代だけど…。

現代であれば高速道路か新幹線で一瞬の距離ではあるが、徒歩では果たして何日かかるのか…想像もつかない。

しかし、日本橋スタートの東海道徒歩旅行というやつは、歴史好きなら誰もが夢見る膝栗毛である。実際にやったのはいいものの、大半が大田区や川崎あたりで心が折れるという噂である。それをバーチャルでやってしまえるというのがありがたい。

おにぎりや水筒を腰に下げて近所を歩きつつ、ご先祖様たちの健脚に思いをはせるのも乙なものである。

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▲2日がかりで川崎にたどり着きうれしい。豆知識もゲットできて、いかんこれでは賢くなってしまう。

また、こうした歴史に想いをはせる仕組みは“名所録”と呼ばれる図鑑機能でも実装されている。これは2000ヵ所以上の日本各地の名所を登録していくというもので、実際にその土地を訪問せずとも名所がある区画を塗れば登録可能となっている。

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▲”名所録”は現地に行かなくても登録できるが、実際に行った城を登録できる”名城図鑑”もある。これを埋めつくすために旅行に出かけるというのも楽しそうだ。

なのでプレイヤーは近隣の拠点の制覇にとどまらず、名所のコレクションも楽しめるようになった。上京組や出張族が、遠い生まれ故郷の名所なんぞを近所で見つけたおりには感涙ものであり、ゲット不可避といってよいだろう。

そしてもちろん、これまでまったく知らなかった名所の存在を知ることもあるだろう。そこで得た知識がフックとなり、それらの名所を訪れることで人生が豊かになるに違いない。

CBT後の新規追加要素は以下

【おもな新規追加要素】
歴史紀行:歩いた歩数分、東海道の日本橋から三条大橋に向けて進み、宿場町に着くごとに報酬がもらえるとともに、その宿場の紹介を見ることができる

・武将名鑑:集めた武将が図鑑に登録され、それぞれの情報を見ることができる。さらに図鑑が埋まるに従って名鑑ボーナスとして、部隊の能力が少し上がっていく

・名城図鑑:日本各地域の名城(日本100名城®)を訪問するか、名城が存在する区画を獲得すると、図鑑に登録され報酬が手に入り、お城の画像や紹介を見ることができる。さらにお城を直接訪問した際は、名城にちなんだ武将が手に入る場合がある。また図鑑の登録件数が一定数となるごとに、報酬として小判が手に入る
※「日本100名城」は公益財団法人日本城郭協会の登録商標です。

・名所録 :全国2,000件以上の歴史にゆかりのある名所について、その区画を手に入れると、図鑑に登録され紹介を見ることができる。さらに図鑑の登録件数ごとに報酬として小判が手に入る

・今日はなんの日: ログイン時にときどき、今日は戦国時代に何があった日かを、ナビゲーターの「はつほ」が紹介

・友人設定:友人を登録すると、友人のプレイヤー情報(称号、アバター、実績等)を閲覧できる。またイベントのランキングや、歩数・獲得石高や拠点数といったランキングで、友人内での順位を確認することができる

・フィールドにさまざまなアイテムが購入できる“商家”が登場

・実際の天候に連動し、ゲーム内の天候が変化

・端末を逆さにするとバッテリー消費を抑える省電力機能を追加

・早馬がフィールドに登場:フィールドで早馬にタッチすると、遠征(武将を遠くの区画に赴かせる)の時間が少し短縮される

【その他調整箇所】
・アイテム「移転免状」(と銅銭と資材)により、本拠・支城の建設後の移動が可能に

・○〇区(〇〇市)や〇〇県で一定以上の領地を獲得すると領地化報酬ボーナスが貰えるように

・2D地図上で目印を設定すると、2Dフィールドでその目標が表示される

・武将の育成要素に「武将Lv上限開放」が追加

・地図の住所表示を非表示設定できるように

・グラフィックの品質設定・フレームレート調整を追加

 

まとめ

今回プレイさせていただいたバージョンは、『信長の野望 出陣』の正式リリース版とほぼ同等らしい。これをプレイしてみた限りでは、本当に遊びやすさや楽しさがグレードアップしているのを感じた

公式サイトで公開されていたCBTレポートを見る限りでは、ほぼほぼ好評でそこまで直すような箇所もないと思われていたが、この短期間に大型アップデートといっても過言ではないほどのブラッシュアップをしてくるとは、コーエーテクモゲームスの開発力に恐ろしさすら感じる。

⇒CBTレポートはこちら!(公式サイト)

ちなみにサービス開始時に開催されるイベントは”桶狭間の戦い”であるとのこと。

ちなみにこの原稿は8月の猛暑の最中に書いており、この暑さもしばらくは続くだろう。”暑さ寒さも彼岸まで”と昔から言われている通り、もうちょっとしたら涼しくなっていくはずである。そう信じたい。

本作をプレイされる諸兄には、とにかく熱中症に気をつけていただきたいところだ。彼岸を過ぎて涼しくなってくるころには、スマホを持ちながら歩く老若男女の武将が増え、ゲームも盛り上がりを見せ、SNSには踏破された日本地図が溢れてこの国の人たちの健康と教養がちょっぴり増えるのだろう。

そのときが、いまから楽しみで仕方がないのである。

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(BY ponta

信長の野望 出陣

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンル位置情報
メーカーコーエーテクモゲームス
公式サイトhttp://www.gamecity.ne.jp/nobunaga_shutsujin/
公式Twitterhttps://twitter.com/nobu_shutsujin
配信日配信中
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