渋谷が砂漠に!?『Monster Hunter Now(モンハンNow)』デモ版を体験プレイ!本作の魅力がわかる開発陣への質疑応答の内容もリポート

2023-04-18 20:59 投稿

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モンスターハンターNow

ちゃんと『モンハン』してるぞ

2023年4月18日、Nianticとカプコンが現実世界を舞台にした位置情報ゲーム『Monster Hunter Now(モンスターハンターNow)』を発表した。

本記事では、フリーライターの深津庵が実際にプレイ。本作の手応えと会場で行われた質疑応答を中心にリポートしていく。

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誰もがプロハンになれる環境へ

東京・渋谷で行われた今回のテストプレイは、ソロとマルチ両方の狩猟を体験することができた。

フィールドマップ上に点在するウェイスポット(例:『Ingress』のポータル、『ポケモンGO』のポケストップのようなもの)から各種資源を採取。モンスターを狩猟して得る素材を使って武具を作成することになる。

今回は渋谷周辺が砂漠エリアになっていて、その先には沼地や森丘を想像させるエリアが見えるなど、この現実世界がモンハンの世界に置き換わったのだと実感できた。

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▲テストプレイではエリアを象徴するモンスターは確認できず。砂漠ならディアブロス、沼地にゲリョスといった感じで、お目当てのモンスターを求めて各地を歩く体験もしてみたい(画像はイメージ)。

フィールドマップ上の小型モンスターにタップすると狩猟がスタート。大型モンスターの場合は“ひとり”か“マルチ”かを選択して挑む。

マルチを選ぶと約200メートル内のハンターに“ひと狩りいこう”と通知が飛び、それに承諾することで最大4人のハンティングを楽しめるようになっていた。

1回の狩猟は75秒と短く、ワンタップでいつでも回復薬を使えたり、基本的な連続攻撃もタップ連打で成立する点はとてもお手軽。攻撃をくり返してゲージを溜めれば必殺技を出すこともできる。

ちなみに、この日確認できたのは片手剣、大剣、太刀、ボウガンの4種類。長押しすることで溜め攻撃、長押しから後方にフリックして前方に踏みこむなど、直感的な操作で武器を扱うことができた。

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▲モンスターが赤く発光したら攻撃を仕掛けてくる合図。任意の方向にフリックすると回避もできる(画像はイメージ)。

個人的に好感触だったのがターゲットボタンとボウガンを扱う際のジャイロ操作だ。

大型モンスターを狩猟するとき“ターゲット”をオンにすると、頭部や尻尾など破壊可能な部位にマーカーが付く。

それをロックすることで任意の部位を狙えるのだ。

また、ボウガンのジャイロセンサーを使ったときのエイムが気持ちいい

はたから見ていると怪しい人だけど、とてもよかった。

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▲狩猟中は画面を横向きにもできる。こうなればまさになじみある『モンハン』の世界。もちろん、この状態でもジャイロセンサーは利用できる(画像はイメージ)。

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▲初代からずっとモンハンをしてきた筆者にとっては不安が大きかったけど、実際にプレイしてみると想像以上にちゃんと『モンハン』していてびっくりした(画像はイメージ)

開発陣も待ち望んだ位置ゲーへの道

ここからは記者発表会にて行われた質疑応答の内容をまとめていく。

Nianticからはジョン・ハンケ氏(CEO)、菅野千尋氏(ゲームディレクター)、野村達雄氏(エグゼクティブディレクター)。CAPCOMからは辻本良三氏(取締役専務執行役員)と砂野元気氏(プロデューサー)が登壇。

少し長くなるがぜひ、最後までチェックしてもらいたい。

――Nianticが今回カプコンをパートナーとして選んだ理由は?

ハンケ 私の息子がニンテンドー3DSが壊れそうになるまで遊んだほど『モンスターハンター』シリーズが大好きだったことです(笑)。あとは、弊社の野村をはじめ優秀なメンバーたちが熱心にカプコンさんのすばらしさと『モンハン』と位置情報ゲームの相性を丁寧に説明してくれたことです。その熱意から「つぎのパートナーはカプコンさんしかない」と考えたわけです。

――『モンハン』シリーズはこれまでキャラクターやプラットフォームの裾野を広げてきましたが、本作は従来のシリーズに対してどのような影響を与えるとお考えでしょうか?

辻本 『モンハン』シリーズは来年で20周年になるのですが、じつはたくさんのプレイヤーの方々から位置情報を使った『モンハン』を遊んでみたいという要望をいただいていました。私自身もそういったチャレンジには以前から興味がありまして、「やるならNianticさんとやりたい 」ってずっと考えていたんです。そして4年前Nianticさんから今回のお話をいただいたとき、プレゼンの場ですぐ(5分)で決断にいたったわけです。Nianticさんは位置情報ゲームが得意分野であり実績もある。グローバルで展開していただけることへの期待と安心感もありました。また、たくさんお話をさせていただく中で、チームの皆さんが『モンハン』を理解したうえでいろいろなゲーム性を考えていただけているのだと強く感じ、今回『Monster Hunter Now』をやらせていただくことになりました。位置情報ゲームは多くの方がプレイしていただけるジャンルだと思っております。これまでのシリースを遊んでくださった方はもちろん、これまでなじみのなかった方々にも触れていただける作品になったと感じています。

――『Monster Hunter Now』で新モンスターなどの展開予定はありますか?

辻本 リリース時にはオリジナルのモンスターは出てきませんが、まずはおなじみのモンスターたちに触れていただきたい。その後、長く遊んでいただく中で、おもしろい案が出てくればオリジナルのモンスターが出てくるという可能性はあると思います。

――本作の課金要素などについてご説明お願いします。

野村 本作はフリープレイ、基本無課金でもお遊びいただけます。また、課金をすることによってゲーム内のアイテムを購入する要素もあります。どういった内容になるかはまだお答えできませんが、ぜひ実際にプレイして確認していただければと思います。

――今回登場すると武器種は何種類ぐらいでしょうか。また、新しい武器種はありますか?

菅野 現段階ではいろいろと調整中なので具体的な数はお答えできませんが、ゲームの進行度に応じて追加していくプランを考えています。もちろん、皆さんからのご意見をいろいろ反映していければとも考えています。

辻本 ハンマーをお願いします(笑)。

――Nianticとカプコン、ビジネス上の役割分担は?

野村 パブリッシャーはNianticです。また、開発はお互いにアイデアを練りながら厳密に進めております。カプコンさんからは20年続く『モンハン』のノウハウ、我々は位置情報を使った独自のノウハウ、それぞれの強みを活かしていこうと考えています。

――原作に登場する古龍種のような強大なモンスターは登場しますか?

菅野 古龍種は私も個人的に大好きで、どうかっこよく登場させようかと考えていますが、これに関しては現段階で詳細は控えさせてください。まずは基本的なモンスターの狩猟を体験していただき、将来的に古龍種をかっこよく見せられるバトルイベントは必ずやりたいと考えています。

――従来の『モンハン』では下位や上位、G級といった難易度がありますが、本作ではどのようになっているのでしょうか?

菅野 いわゆる現在の下位や上位といった分けかたではないのですが、皆さんがプレイし成長していく中で最初は弱かったモンスターも手応えのあるものになっていきます。毎日プレイしていただける丁度いい難易度設計になっています。

――原作では下位なら鱗、上位だと上鱗とレアリティが上がっていきますが、このあたりはどうなるのでしょうか?

菅野 モンスターの強さに応じて素材のレアリティも上がっていきます。下位や上位といった棲み分けはありませんが、そうしたプロセスは原作通りになっています。

――Nianticはこれまで多くの位置情報ゲームを手掛けてきましたが、本作ならではの新たなテクノロジーはあるのでしょうか?

野村 我々は日々新しいテクノロジーを模索し生み出してきました。たとえば本作だと、プレイヤー自身が遊んでいないあいだもオトモが自分で考え、近くのモンスターにペイントボールを当ててくれる。それを帰宅後に狩猟するといった要素も用意してあります。それ以外にもいろいろなテクノロジーを詰め込んでいますので、ぜひ実際に触れて体験していただければと思います。

ーー登場するモンスター数を教えていただけますか?

砂野 具体的なモンスターの数はこの場で明言できないのですが、これまでもシリーズに登場してきたいろいろなモンスターに出てきてほしいと考えています。本作はアップデート型のコンテンツですので、モンスターはどんどん増えていく想定です。あと、これは私の個人的な考えですが、サービスが始まって何年か経ったとき“いちばんたくさんのモンスターを狩れる『モンスターハンター』”になってるといいなと思っていますので、よろしくお願いします!

ーー最大何人で狩猟ができますか?

菅野 原作通り、最大4人でお楽しみいただけます。

ーーNiantic Campfireを使った取り組みは?

菅野 具体的な話は控えさせていただきますが、多くのプレイヤーがコミュニティを広げていける狩猟体験ができる環境を目指しています。

ーー家にいながらでも楽しめますか?

野村 1歩も外に出ないとなれば遊びに幅は少なくなってしまいます。しかし、通勤や通学、買い物など何かしらちょっとした外出をする機会も活かしながら、「ゲームをするために外出してみよう」と思っていただけるようなものにしていきたいですね。

砂野 バックグラウンドを活かしたプレイはもちろん、外に出れば見知らぬハンターとの狩猟も楽しめます。それぞれに魅力のある環境になっているので、ぜひご期待ください。

 

最後に、これは約10年Nianticを追いかけてきた深津個人の印象だが、今回の会場にはチームの中でも重要な人物(ゲーム的に言うならレアキャラ)が多く来日。思いがけない人物まで参加しているなど、かなり力を入れているタイトルなのだと感じられた。

Nianticへの期待と不安、どうしてもいろいろな面を知っているだけに想うところはある。

約20年『モンハン』の記事に関わってきたファンとしても、どうか最高の思い出が詰まった世界観を大切に育んでもらいたいと感じた。

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▲左から野村達雄氏、菅野千尋氏、ジョン・ハンケ氏、辻本良三氏、砂野元気氏。

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

モンスターハンターNow

対応機種iOS/Android
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ジャンルその他
メーカーカプコン/ナイアンティック
公式サイトhttps://monsterhunternow.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/mh_now
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