『ニノクロ』開発者インタビュー|今後のアップデート情報も

2021-06-11 19:02 投稿

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二ノ国:CROSS WORLDS

これからにも注目!

6月10日にリリースされたネットマーブルの『二ノ国:Cross Worlds』(以下、『ニノクロ』)。本作はレベルファイブが企画・制作を、そしてスタジオジブリがアニメーション作画を担当した『二ノ国』の世界観を継承するスマホ向け作品となっている。

世界観の美しさや原作ファンからの期待を受けてリリースされた『ニノクロ』は、すでに多くのプレイヤーがダウンロードをしており、盛り上がりを見せつつあるタイトルとなっている。

今回は、そんな『ニノクロ』のリリースタイミングに合わせて開発チームにメールインタビューをする機会を得たので、その内容をお届けしていく。



3年の開発期間を得て誕生した、珠玉の1作!

――ゲームを制作するにあたり、『二ノ国』を採用した理由、またそれをグローバル展開した理由をお聞かせください。

原作の『二ノ国』に込められている感性とグラフィック、現実世界と仮想世界が共存する差別化された世界観が興味深く感じられ、スマホ環境でも、このゲームの特徴を生かせると判断したため開発に至りました。

ニノクロインタビュー2

▲インタビュー話者:『ニノクロ』開発総括プロデューサー、パク・ボムジン氏。

――プレイアブルキャラクター(ロール)が5名(5種)となっていますが、この5名にした理由をお教えください。

戦闘における『二ノ国 II』のアクション性機能や、『二ノ国』の戦略性を同時に実現したいと考えました。これを踏まえ、『二ノ国 II』の原作のメインキャラクターをモチーフにキャラクターを作成しました。

“ウィッチ”のモチーフになった原作キャラクターは“セシリウス”、“ソードマン”は“ロウラン”、“デストロイヤ”は“ガット”、“エンジニア”は“シャーティー”といった具合です。

これに加えてゲームの雰囲気をより明るく盛り上げるクラスを追加しようという意見から、“ローグ”を追加し、現在の5名になりました。

――今後キャラクターを追加する予定はありますか?

リリース後、サービスを行いながらキャラやクラスの追加可否を議論する予定です。

――今作は原作とは異なりジブリが参画していないタイトルとなりますが、ジブリ風がキレイに再現されていると感じます。これを再現する上で注意した部分、気を払った部分があったらお教えください。

原作が持つ感性とストーリー、そして差別化された世界観は継承しつつ、グラフィックを含め多くの部分で私達だけのカラーを出そうとしました。

ゲームは視覚と聴覚、すべてを通して楽しむ複合コンテンツと言われていますが、『二ノ国:Cross Worlds』もビジュアルのみならず音楽にも注力しています。スタジオジブリの映画作品『ハウルの動く城』や『千と千尋の神隠し』などの作品でも有名な音楽家・久石譲氏の楽曲は、『二ノ国:Cross Worlds』でくり広げられる冒険の旅を、さらに美しく、幻想的にしてくれていると思います。ぜひ、すべての音楽に注目していただきたいです。

――開発の中でとくにこだわった部分がありましたらお教えください。

新しい経験をお届けするため、長期にわたり試行錯誤をしました。ふたつの世界が共存するファンタジーの世界観をユーザーが十分に楽しめるよう、本来ながらただコンテンツやダンジョンがオープンされる機能的な部分もストーリーとして被せています。一方でアニメーションのような雰囲気を伝えるために魂を込めました。

既存のスマホMMORPGが成長と競争に焦点を置いていたとするならば、 『二ノ国:Cross Worlds』は世界観の中で自然に協力する手段と、仲間とともに楽しむことができるソーシャルオブジェを提供いたします。

広いオープンワールドに存在するソーシャルオブジェを利用し、仲間たちとのサイコロで遊んだり、メロディを演奏したりといった多彩な活動を行うこともできるゲームです。このような部分から、もうひとつの世界で自然にコミュニティが作られ、各プレイヤーがそのコミュニティを楽しみながら維持できることを期待しています。

また、ストーリーシーンの制作は非常に貪欲にこだわりました。キャラクターのセリフや動き、話しかたなどを含め、ストーリーのカットシーンの実装にはかなり力を入れており、最終的には予定の2倍近いボリュームのキャラクターボイスを収録しています。

――オリジナル『二ノ国』をモバイルMMOに落とし込むのに、気をつけた部分や強く意識した部分があったらお教えください。

『二ノ国:Cross Worlds』の序盤部分を開発しながら多くの試行錯誤がありました。

『二ノ国』のストーリーと感性を完全に伝えながら、MMORPGの戦闘、コミュニティの面白さを感じることができるようにすることがとても難しかったです。

『二ノ国:Cross Worlds』はネットマーブルの得意分野である MMORPGのノウハウと、既存のMMORPGとは差別化されたグラフィックと世界観を基に、新しい体験を提供できるように意識しました。

現在市場には多くの作品が存在していますが、『二ノ国:Cross Worlds』が提示する新しさは今までのMMORPGの概念を超越し、新しいジャンルを開拓できると思います。

――かなり壮大なストーリーとなっているようなので、完結までにもそれなりに時間を要することになると思います。どれくらいの期間でストーリーアップデートをしていく予定でしょうか?

アップデートされたコンテンツを十分に楽しむためには、2週程度の期間が適切だと判断しております。したがって現在は2週単位の周期的なアップデートを計画しています。

事前にアップデートコンテンツを公開し、ユーザーの意見やデータ分析を通じて、インゲームの状況と成長レベルなどを考慮し、弾力的なアップデートを行う予定です。

――そのほかゲームシステムなどのアップデートに関して、お話できる範囲でいいのでロードマップをお教えください。

6月のアップデートでは、キングダム同士のバトルコンテンツ“遺物の戦場”、“フィールドボス”、“混沌の地ボス”、“カオスゲート”が追加されます。

7月は“エピソードストーリー:古代の魔人(仮)”、“キングダム侵攻戦”、“キングダムダンジョン(仮)”、“イマージェン決闘場”を、そして8月には“王座争奪戦”、“首都キングダム”、“エピソードストーリー:ゴールド船長と宝島(仮)”を実装し、9月に“キングダムイマージェン探検(仮)”(仮)、“溶岩谷の大乱闘(仮)”、“試練の迷宮”、“エピソードストーリー:収穫祭(仮)”を実装していく予定です。

スケジュールは変更になる可能性がありますが、どうぞご期待ください!(※)

また、新しいおもしろさを提供するため、コラボコンテンツの開発も念頭に置いてはいますが、どんな作品とコラボコンテンツを製作するのかまだ確定していません。

さらに、グローバルでは、2022年上半期内に全圏域リリースを目標にしています。海外進出戦略によってグローバルサービスに対する準備は既に進行しており、各国に適宜リリースする予定です。

(※各名称や時期は予定であり、サービス時に変更になる場合があります。)

――オリジナルの『二ノ国』では、デバイスの機能を利用して魔法陣を描くシステムが搭載されていました。スマートフォンというデバイスでも魔法陣を描くことは可能だと思いますが、これを採用したシステムなどを搭載する予定はありますか?

魔法陣を描くシステムの実装は現時点では予定していません。じつはただ考えていなかっただけなのですが、今回この質問をいただいたことをきっかけに、今後実装を考えてみようと思います!(笑)。

――リリース時点のエンドコンテンツについて、どのようなものが用意されているかお教えください。

サービス開始時に含まれるコンテンツ中では、“夢幻の迷宮”と“遺物の戦場”がエンドコンテンツになると思います。

“夢幻の迷宮”は、ステージを進めていくに従って難易度が高くなるダンジョンを攻略するPVEコンテンツなので、プレイヤーキャラクターの実際の戦闘能力を計るのにも使えると思います。自分がどれくらい強くなったかを実感できるコンテンツですね。

また、“カオスフィールド”は、階層に基づいて区分されている限られたスペースの狩り場で、下層部は放置狩り(AIモード)に適しています。ですが深層に下がるほど難しくなりますが、報酬も良くなるので、こちらもぜひ挑戦していただきたいです。

ちなみに深層部でのみドロップされるアイテムを獲得するためには、キャラクターの成長はもちろん、お互いを助け合えるパーティーメンバーとの協力が必要になると思います。

“遺物の戦場”はキングダムとキングダムがぶつかり合う大規模なPVPコンテンツです。プレイヤーの準備も必要だと思いますので、実際のコンテンツ実装は発売から1〜2週間後を予定しています。

――御社タイトルのひとつである『リネレボ』では大規模GvGの大会も開催されていますが、本作でもそのような企画は予定されていますか?

GvGなどの大会については、『ニノクロ』の発売直前の公式番組などでご紹介した大規模PvPの“遺物の戦場”など、チーム戦ベースのPvPコンテンツをベースに検討しています。ですが、大会開催よりも、まずはゲームをたくさんのプレイヤーにプレイしてもらい、『ニノクロ』を楽しく遊んでもらえるコンテンツを作っていくことが優先されるべきだと考えています。

個人的には年内には大会開催のニュースをお届けできればと思いますが、具体的なところは、決定したタイミングで改めて発表させていただきます。

 

――課金システムについて、本作ではどのように運営していく予定でしょうか?

過度な課金を誘導するビジネスモデルと低い確率に頼るバランスは避ける予定です。無課金ユーザーも時間と努力をかけると、ゲーム内のすべてのコンテンツを完全に楽しむことができるように設計を行う予定なので、その点にもどうぞご期待ください。

――本作を、どのような人にプレイしてもらいたいですか?

『二ノ国:Cross Worlds』は全年齢層をターゲットとしています。『二ノ国:Cross Worlds』が優しいグラフィックを持っているため、年齢層と性別関係なく、さまざまなユーザーの皆様に愛していただけると予想しています。

これまでスマホゲームを経験してこなかった方でもゲームに適応し、楽しんでもらえるように方向性を決めて開発しました。

――ファンに向けてメッセージをお願いします。

ユーザーの皆様へ新しいビジュアルや素敵な音楽、新しい面白さをお見せすることを目標に一生懸命やってきました。3年という長い期間、ゲーム開発だけに集中してきました。正式リリース後、ユーザーの皆様がどのようにゲームを楽しんでいただけているのか期待でいっぱいです。

我々が苦労して準備した作品についてお話しすることができてとても感慨深いです。

ユーザーの皆様に『二ノ国:Cross Worlds』を最大限早くお届けするために、すべての担当メンバーが最善を尽くしてきました。ネットマーブルのすべての力量が詰まっている、ハイクオリティのゲーム性とサービスを保証します。ぜひプレイしてください。ありがとうございました。

二ノ国:CROSS WORLDS

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルMMORPG
メーカーネットマーブル
公式サイトhttps://2worlds.netmarble.com/ja
公式Twitterhttps://twitter.com/NinoKuniCW
配信日配信中
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