『逆転オセロニア』アバドン編/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE15】

2020-02-15 19:00 投稿

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逆転オセロニア

ロマン毒で目指せワンパンフィニッシュ!

 

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ドーモ、世界のザキヤマです。

「ダークヒーローってカッコイイよね!」という話は以前取り上げたことがあるが、その括りの中でとくに大好きなのがアバドンだ。

おどろおどろしい雰囲気に、悪役ライダーのようなデザイン、重厚感たっぷりの口ぶり、そしてどちらの進化形態も毒バフという尖った性能がぶっ刺さりまくりなのだ。

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▲進化は2ターン持続の100%毒バフ、闘化はリーダーオーラの40%毒バフ。いずれも毒ダメージを強力にサポートしてくれる。

ちなみに進化アバドンは総合的なバフ倍率は高いのだが、進化ラァナ(1ターン160%アップ)のほうが瞬間火力が高い。加えてリーダーバフである闘化の使い勝手が単純によいこともあり、本記事で性能面について触れる際はアバドン=闘化を指すことをご了承いただきたい。

※キャラクターに対する設定上の考察は、あくまで個人的な感想であり、公式の情報ではありません

【アバドンのここを推したい!】
・見た目クリーチャーだけどじつはいい人!? モチーフや設定を考察
・ラァナと組み合わせればコンボを気にせずワンパン!
・毒デッキの昔といま。現環境で毒デッキは活きるのか!?

見た目クリーチャーだけどじつはいい人!? モチーフや設定を考察

 

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アバドンは全体的に黒くて、虫っぽい羽やら鋭利なトゲトゲが生えている明らかな純粋悪。しかし、改めて台詞を聞いてみると「一体この人どういう立ち位置なの?」という疑問が沸いてくる。

【進化前】
私は滅ぼす者。深淵にてその日を待つ、奈落の王。
なれど、わたしはその日が来ないことを望む。
生ある者よ、私をこの深淵から飛び立たせるな。

【進化】
時は来た。生ある者たちよ、これは、お前たちが望んだ破滅である。

【闘化】
生あるものよ、戦え、そして力をつけよ。破滅の定めに抗うために。

そう、かいつまんで言えば「自分が外に出ると世界破滅しちゃうからやめたほうがいいよ」と丁寧に忠告してくれているのだ。

これはいわゆる「くっ……静まれオレの右手よ……! お前ら、死なないうちにここから離れろ!」という中二病的なものでも、「押すなよ、ぜったい押すなよ!」というスタンスとはちょっと毛並みが違うように思える。

そして時系列的に進化は奈落から飛び立ち破滅の宣告、闘化は戦闘態勢に入りつつも「抵抗して生き残れよ! ガンバ!」と言っているという状況なのだろう。

アバドン

▲ちなみに公式のLINEスタンプではかわいくデフォルメされて登場。新ガチャでテンション上がって「出るまで引くわ!」となったときはもちろん、原稿を催促したり、お寝坊さんを叩き起こしたりと使い道は幅広い。

そこでいろいろ調べてみたのだが、アバドンは新約聖書に記された『ヨハネの黙示録』が元になっているようで、“奈落の王”という呼称があることから、『オセロニア』でもこのあたりの設定が元にしていると思われる。

ちなみに『ヨハネの黙示録』によれば、天使がラッパを吹くたびに大災害が7回起きるとのこと。アバドンが出現するのは5番目のラッパで、5ヶ月間人々に苦しみを与えるとか。

なお、アバドンは蝗害(こうがい:バッタの大量発生)が象徴化したものと考えられているようで、『オセロニア』のアバドンにもこの意匠が盛り込まれているようだ。

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▲周囲に飛んでいる虫はバッタ的な生物である可能性が高い。

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▲進化前はバッタが飛んでいないことから、まだ蝗害を引き起こしていない状況ということなのだろう。猫背なうえに羽も進化・闘化と異なりションボリしているので、飛んでいるようにも見えない。そしてモチーフを考えると、悪役ライダーっぽい出で立ちも妙に納得できる。

そして諸説あるものの、原典のアバドンはどうやら天使に類する存在らしい。たしかに黙示録そのものは神様つながりのものだから、その一部を担っているアバドンもサイド的にはあちら側なのだろう。

なのでそういった設定を加味したうえで『オセロニア』のアバドンを考えると、根っからの悪人というわけではなく、自身の役目は果たしつつも、それに抗い打ち勝つ者への期待を少なからず持っている、とも取れる。意訳すれば「いや〜、悪いけど仕事なんだよね〜! でも別にやりたいわけじゃないし、がんばってくれるとうれしいかも!」ということなんだろう。

ちなみに、アバドンはサタン(ルシファーと同一視されることも)を1000年のあいだ閉じ込めていたという話もある。『オセロニア』ではサタンとルシファーが別キャラとして存在しているが、もしかしたら何かしら関係があるのもしれない。

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▲性能面の相性がバッチリなことはもちろん、設定上でも深いつながりを匂わせているふたり。アバドンへの因縁があるのだとしたらなかなかアツい展開になりそうだ。

40%毒バフはやっぱり強い!ラァナと組み合わせればコンボを気にせずワンパン!

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【アバドンリーダー時の毒ダメージ】
ゾノバ:1200×3(最大)⇒1680×3=5040
フォルネウス(2段階目):2400⇒3360
進化アズリエル:1400⇒1960
夏ゾノバ:650×2(最大)⇒910⇒1820
魔フェリヤ:1200⇒1680
闘化リッチ:450⇒630

アバドンの手にかかればいずれも過剰な毒ダメージが出せるが、安定性から言えば魔フェリヤが際立って強力と言える。

たとえば、蘭陵王トップからアズリエルを置かれた際の感覚を思い出してほしい。「うわー、HPめっちゃ持ってかれるわー、4200だわー」というアレだ。

でもアズリエルは3ターンで終わる。話の分かるヤツだ。だからこそまだ許せる部分もあるが、アバドントップの先攻で魔フェリヤを辺に打たれたらどうだろう。1680というアズリエル以上の毒を毎ターン受けるハメになるのだ。

そんなアバドンは、進化ラァナ(以下、ラァナ)との相性が出鱈目によい。コンバートなどと同じく、バフの計算式は加算ではなく乗算のため、アバドン×ラァナの場合だと、40%アップ(実質1.4倍)と160%アップ(実質2.6倍)で、じつに3.64倍の毒バフがかかることになる。

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【アバドンリーダー×ラァナの毒ダメージ】
ゾノバ:1200×3(最大)⇒4368×3=13104
フォルネウス(2段階目):2400⇒8736
進化アズリエル:1400⇒5096
夏ゾノバ:650×2(最大)⇒2366×2=4732
魔フェリヤ:1200⇒4368
闘化リッチ:450⇒1638

改めて計算してみたけど、なかなか狂った火力だなこれ! 3.64という倍率は、リッチの一撃すらがアズリエル以上のダメージとなり、ゾノバ×3に至っては、中盤に使えばほとんど致死ダメージを与えられる。

アバドン×ラァナの強みがなにかと言えば、バフをかけたい駒を辺置きしたうえで、ラァナをピンポイントで出せば、コンボを使わずに中盤でも超ダメージを出して相手を飛ばせるところにあると言ってもいい。

HPを半分切っていない状態ではエンデガやアラジンを使うことができず、大ダメージを出せるコンボラインを構築できていないケースがほとんど。やられたほうからすれば「ズルい! 不当!! 理不尽!!!!」という感想以外は出てこないだろう。

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▲「さあ、戦いはこれからだ!」という状況からの圧倒的ワンパン! うまく決まれば中盤でも暴力的なダメージを叩き出せる。

毒デッキの昔といま。現環境で毒デッキは活きるのか!?

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かつて、毒と言えば「すぐにヘイランを辺に打ち、毒ダメージを累積させて勝利」というシンプルな戦いかたが流行ったものだ。

ヘイランが登場した当時は、毒を回復に転じるアンデッド持ちはベノムバジリスクしかおらず、さらに同キャラはコンボ(1枚ちょうど返し)が使いにくい。そして、引けないとどうしようもないけどリーダーにするほどじゃない、という理由からヘイランデッキの猛攻を止めることは難しかった。

しかしそれから、ラーニ、孫尚香といったコンボがマトモに機能するアンデッド持ちが登場。貴重な毒ダメージが相手に塩を送るだけになることが増え、毒が猛威を奮った時代は徐々に終息へと向かった。

しかし、「毒デッキを使うことはキケン」というアラートをつねに意識するようになったのは、ベノムバジリスクでもラーニでも孫尚香でもなく、コイツの存在によるところが大きいと思える。

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▲その名はアンダーランデス!

その形状から“チクワ”の愛称で呼ばれるこのキャラクターは、ピンチを救われた者は神か何かのようにありがたがり、毒を台無しにされた者は悪鬼羅刹の如く憎むという、B駒というレアリティでありながら戦局を大きく左右する稀有な存在だ。

アンダーランデスのアンデッドは1ターンしか持続しないものの、確実につぎに発動するとわかっている闘化ブランジェッタなどには効果テキメン。コスト5という身分でありながら、ダメージを無効化してさらに回復までできるというのはとんでもない性能と言える。

おまけにこのアンダーランデス、ATKが非常に低い。「ブランジェッタの召喚に合わせて、Aのアンデッド置かれないためにルキア打つか」とした矢先、アンダーランデスがドヤ顔で釣られるという事態に出くわしたプレイヤーはきっと僕だけではないハズだ。

がんばって設置した毒がチクワ1枚にすべて持っていかれる、というトラウマを幾度となく味わってから、少なくとも僕は毒デッキを使うことはなくなった。

そこからの毒デッキは、ヘイランやスパルムを軸としつつも、長期戦が可能なデッキ──いわゆるヘイラン耐久やスパルム耐久──にシフト。たとえアンデッドを打たれても、盤面で有利を取ることを主眼としたタイプのデッキが流行ることになり、毒一辺倒のデッキはロマン枠として認知されるようになったと思う。

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▲ちょうど1年前、2019年2月掲載のけいじぇいさんインタビューより。聞き手にも関わらずチクワ憎しでやけに口が回っていた。

⇒けいじぇいPを直撃!3周年の節目を迎えた『逆転オセロニア』を赤裸々トーク

しかし、そんなアンダーランデスも毒ダメージがなければルキアの単なるカモ。相手が毒を使わなければステータスが低いB駒でしかないため、あと一歩でフィニッシュという状態で引き出された際には目も当てられない。

こういった状況もあり、アンダーランデスも徐々にデッキから姿を消し、流行りはラニやアレスなどに移行、そして2020年の1月1月から登場した新スキルによって、また新たなる環境が築かれている。

ではそんなシーズン1の状態で、アバドンを主軸にしたデッキはどうだろうか?

答えは、胸を張ってイエスだ。

2020年2月の環境でよく使われているデッキはラニ、闘化ルシファー、神単、魔フェリヤ、竜単、暗黒といったところだが、竜鱗でダメージを軽減される暗黒以外を除けば、一撃必殺を決められるチャンスが確実にあるのだ。

そして闘化ルシファー、魔フェリヤ、神単に関しては、そもそもがリンク縛りのため、アンデッド持ちが入ることがあり得ず毒ダメージを与え放題

闘化ルシファーに関しては「デバフをかけながら吸収する」ということが基本のため、ATK依存のデッキには強力ながら、逆に言えば毒ダメージに対する防御に乏しい。

もちろん魔フェリヤと同じく、呪いがアバドンにかかってしまったり、ラァナのチャンスをルキアで潰されることも多いため完全に優位とは言い難いものの、それでも勝ちの芽は十分にあると言える。

また、神単に関しては、HPを一定数割らないと強力なダメージを出せないキャラクターが多いこともあり、真価を発揮する前に射程圏外からのワンパンするという戦いかたは、理に叶っているのではないだろうか。

そして何より、前述の理由からアンデッドを見るケースがものすごく少なくなった。竜に少し入れているケースはあるものの、やはり安定して火力を出すことを考えれば、「対策する前に殴ったほうが早い」という結論に落ち着くことも理解できる。

以上の理由から、いまの環境的に毒デッキは「むしろアリ」という結論に落ち着いた。ただし、今後“竜を4枚入れなければならない”条件のある混合デッキに、数あわせ&念のため要員としてアンデッド持ちが入ってくることは十分にあり得る。でも、コンバートデッキ特有の“難しさ”から、これはまだ先の話になりそうな気がする。

そうそう、コンバートと言えば「計算が難しくてダメージを読みにくい」という声を耳にするけど、数学どころか算数が苦手な僕としてはまったくの同意見。

今回はアバドンを軸とした毒デッキの話をしてきたけど、この手のデッキのいちばんの魅力は、ラァナと合わせて一気に大ダメージを稼げること──はもちろんあるんだけど、毒は算数できなくてもダメージ覚えればフィニッシュをしくじらない、というところにもあると気付いた。

「計算をしくじって惜しいところで勝てない……」という人にこそ、毒デッキの時は来たれり! ビバ、固定ダメージ!

アバドン

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逆転オセロニア

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG/テーブルゲーム
メーカーDeNA
公式サイトhttps://www.othellonia.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/Othellonia_info
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