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北欧神話に出てくるオーディンの片目がない理由は?【しゃれこうべが語る元ネタの世界 第9回】

2019-12-04 12:00 投稿

スケールがデカいぞ北欧神話!

あぁ、いい試合を見た……!

いやね、じつは引退間近の葉月さんの試合を観に、大阪まで行ってきたんですよ! それがまたすげー試合でございましてね!!

改めて、とことんすばらしい選手だと実感しましたね! えぇ!! ちなみにこの文章も大阪で書いてます!!!

編集U「謎の報告はいいからさっさと書けよ!!」

だからいま書いてんでしょうがよ!!

ってことで、今週も始まりますよ“元ネタの世界”!

今月は神話紹介編としまして、神話をひとつ選び、その概要的なお話とかをしましょうね、と!

初回となる今回はゲームでもおなじみ、北欧神話をご紹介!

北欧神話の最高神たるオーディンのちょっとしたお話もしていきますよい!

【目次】
・9つの世界で構成されとります
・北欧神話、その始まり
・オーディンさんの苦労話
・次回はエジプト神話!

9つの世界で構成されとります

さて、もう言わずもがなのレベルで有名な北欧神話!

オーディンやロキ、トールといった神々、ミドガルズオルムやフェンリルといった怪物、グングニルやらミョルニルやらといった武器などなど、各ジャンルで有名どころが揃いに揃ってますね!

20191202_北欧神話_オーディン (6)

※フレイヤは元ネタも女神ですが、オーディン、ヘイムダル、ロキ、トールは元ネタだと男神です(フェンリルたちの性別は不明)。

そんなメジャーどころの群雄割拠な北欧神話の世界は、神々が暮らす天上の世界、人々や巨人たちの住まう地上、そして小人族の住処であり冥府も存在する地下世界、この3つで構成されております!

天上、地上、地下の3世界は、またまたそれぞれ3つの世界に分かれており、全部で9つの世界が存在しているわけですね!

そして、地下から天上までの全世界を貫くようにそびえ立つのが、世界樹・ユグドラシル! こちらもめちゃくちゃ有名ですね!

各世界の名前はこんな感じ!

20191202_北欧神話_オーディン (7)

編集U「よくわかる……?」

まぁとにかく9つの世界がある、と!!

こちらの図にもあるように、北欧神話では神々がアース神族とヴァン神族のふたつに分かれているのも特徴的な感じがしますね~!

神族同士でありながら、アース神族とヴァン神族は初期に敵対し、世界で最初の戦争を起こしたと言われていますよ!

神々のほかにも、神々に敵意を抱く巨人族、細工や鍛冶を得意とする小人族など、いわゆる西洋ファンタジーなメンツは網羅されている感じがしますね!

編集U「エルフもいるしな~」

エルフが直接出てきてどうこう、っていう話はあんまり読んだことがない気もしますが!

で、そんな感じに多種多様な北欧神話ですが、今回はその始まり、そして超一気に飛ばして終わりの部分をご紹介しましょう!

北欧神話、その始まり

多くの神話と同様に、北欧神話は世界の創生から始まる訳でぇ、ございます!

すべての始まりのとき、そこには巨大な空洞・ギンヌンガ・ガプがありました。

いつしか空洞のなかに時が生まれ、やがて最高神が現れます。

編集U「最高神ってことは、オーディンか」

20191202_北欧神話_オーディン (1)

そうそう、確かに北欧神話の最高神と言えばオーディン!

が、否!

ここで出てきたのは“偉大な者”とも呼ばれる存在で、オーディンとはまた別ですね!

オーディンはその功績や何やを称え、後から同じように最高神の名で呼ばれるようになる、と!

で、この偉大な者が世界を創造していくわけですよ!

やがて空洞の北方に、薄暗がりと凍るような寒さが広がるニヴル・ヘイムが作られ、南方には暖気と光明に満ちたムスペル・ヘイムが作られました。

ニヴル・ヘイムの冷気とムスペルヘイムの熱が交わると、ニヴル・ヘイムの氷から水が滴り始め、そこで初めて生命が生まれます。

溶けた氷は次第に人の形を成し、それは原初の巨人・ユミルとなったのでした。

編集U「最初に生まれたのは神じゃなくて巨人なのか」

言われてみれば確かに!

一応最高神たる偉大な者がいるとは言え、巨人が先に生まれてるのは興味深いですね!

もっとも、神々と巨人の対立は秩序と混沌みたいな構図として捉えられるので、まず混沌が生まれる、という意味では自然やも……?

空腹に苦しんだユミルは、その後に生まれた巨大な牝牛・アウズフムラの乳を飲み、満足すると横になります。

眠るユミルの左脇に汗が溜まると、そこから男のミーミル女のベストラが誕生しました。

そして、ユミルの両足からは6つの頭を持つ奇怪な男が生まれ、これはやがてフリームズルザルと呼ばれる邪悪な霜の巨人の祖先となります。

その後、牝牛・アウズフムラが飢えをしのぐために塩と霜のこびりついた巨大な丸石を舐めていると、数日後に石のなかからブーリという男が現れ、これがアース神族最初の神となりました。

編集U「まともな生まれかたをする奴がひとりもいねぇ……」

神話ですからね! 仕方ないですね!!

で、石から出てきたブーリが原初の巨人・ユミルの左脇から生まれたベストラを嫁に迎え、その息子としてオーディンが生まれるわけです!

20191202_北欧神話_オーディン (4)

その後、ユミルと彼の両足から生まれた子孫・霜の巨人たちは神々に敵意を抱き、神々と巨人たちとのあいだで戦争が巻き起こります。

神々はこの戦いに勝利し、巨人族は戦いから避難していたひと組の夫婦を残し、全滅してしまいました。

ここで生き残った巨人の男・ベルゲルミルの子孫たちが再び霜の巨人族となり、神々に反抗し続けるってな訳ですね!

で、戦いが終わった後、神々はユミルの死体を“世界臼”と呼ばれる、世界よりも大きいとかいう意味不明なサイズの臼にかけて、その体をすり潰します!

編集U「!?」

すり潰されたユミルの肉は大地を作り、骨は岩や山々を、歯と顎は小さな石を、血液は海水を作り出したのです!

巨人の死体から世界を作る、ってのはじつに神話らしいですね!

神々はユミルの頭蓋骨をこの大地に被せ、天空を作ったのでした!

編集U「話のスケールがデカすぎて何がなんだか……!」

いやぁ、さすが神話……!

ちなみに、ムスペルヘイムから降り注ぐ火花の座標や出現する時期を神々が定め、これが星々になったと言われていますね!

星々のなかでもとりわけ大きな太陽と月を一定の軌道で走らせるために、神々は小人のイーヴァルディ一族とシンドリ一族に黄金の車を作らせました!

イーヴァルディとシンドリはミョルニル作りの話にも出てきた一族ですね!

ちなみに北欧神話の太陽と月と言えば、こんなお話も!

世界臼の管理役を担っていたムンディルフェーリは、アース神族の指導者であるオーディンに張り合おうとし、子供たちにソール(太陽)、マーニ(月)という名を与えました。

しかし、神々はそれを傲慢な行為であるとし、ふたりの子を取り上げてしまいます。

ソールとマーニはそれぞれ、天上で太陽と月を引く車の御者として働き続けることになり、太陽を食らわんとする巨大な狼・スッコル月を追う狼・ハティに追われ続けることとなるのでした。

編集U「名前だけでそんなヒドい目に遭うのか……」

ちなみに狼のスッコルとハティは、じつは巨人が狼に化けたものらしいですよ!

さて、そんなこんなで世界の大地と天体が作られた後、アース神族が神々の国の海辺で2本の丸太を発見!

ちなみにこの丸太、というか木々はもともとユミルの髪の毛であり、それが大地に流れて木々として繁殖していったのだとか!

で、神々はその丸太に命を与え、人間の男女を作り上げたのです!

トネリコの丸太からはアスクという男性が、ニレノキの丸太からはエンブラという女性が作られたそうな!

20191202_北欧神話_オーディン (8)r

編集U「いろいろ雑すぎんだろ!!!」

い、いやぁ、手ごろな素材がなくて……!

名前の音がちょっとアダムイヴに近いような気もしておもしろいですね!

最初は木のような生命体だったものに、後からオーディンが神々に類似した姿を与え、魂や心を宿したそうな!

編集U「な~るほどねぇ」

ちなみに、世界創造の総仕上げかどうかはさておき、最後に神々はユミルの脳みそを掴んで天空にブチ撒けました!

編集U「グロすぎでは」

散り散りになった脳は天空を漂うようになり、それがいわゆるになったんだとか!

編集U「えぇ……」

で、その後ロキさんの盛大ないたずらやらトールさんのトンデモ大冒険なんかがくり広げられ、最終的に世界は神々の黄昏と訳される最後の戦い・ラグナロクを迎える、と!

火の巨人・スルトによって世界は炎に包まれ、世界樹・ユグドラシルもその幹を焼かれ、黒焦げた大地は大海に沈み!

そこで世界が終わる……、と思いきや、地下世界の奥底までには火が及ばず、再びユグドラシルは新芽をめぶかせ、新たな世界が生まれていくとかいかないとか!

ってのが北欧神話のざっくりした流れですね!

編集U「打ち切り最終回ばりの駆け足感」

ままま、細かい話は機会があればそのうちね……?

オーディンさんの苦労話

さて、北欧神話の最高神・オーディン!

聡明で崇敬の的になっているとされる彼、年老いた男性の姿で、白く長いヒゲをたくわえ、背は高いとされていますね!

そして外見的な特徴として大きいのが、目を片方失っているというところ!

これは彼がまだ若いころ、知恵の魔力を秘めた蜜酒を飲むために代償として目を捧げた結果と言われております!

ってことで、おまけにオーディンのお話を、どぞ!

原初の巨人から生まれた男・ミーミルは、知恵を授ける蜜酒が湧き出る泉の見張りをしていました。

彼は角杯・ギャラルホルンを使い、毎日ひと口ずつ泉の蜜酒を飲んでいたのですが、オーディンは自分もその蜜酒を飲みたいと思っていました。

20191202_北欧神話_オーディン (9)r

編集U「……ん? ギャラルホルンってなんか聞いたことあるな」

あぁ、『機動戦士〇ンダム 鉄血〇オルフェンズ』に出てくる武力組織ね!

編集U「ちげぇよ!!!!」

ま、まぁその元ネタにはなっていると思いますが、ギャラルホルンという名でメジャーなのはアレですね!

同じく北欧神話に登場する、天上世界へといたる橋を守る門番・ヘイムダルが持つとされる角笛のギャラルホルン!

20191202_北欧神話_オーディン (2)

名前は同じですが、おそらくミーミルの持つ角杯とヘイムダルの持つ角笛は別物、っぽいような……?

それはさておき、オーディンは泉の蜜酒を飲むべく泉の見張りをするミーミルに直談判した訳ですよ!

オーディンの願いにミーミルが代償を求めると、オーディンはみずからの目をくり抜き、これをミーミルに手渡しました。

するとミーミルはオーディンの目を泉のなかに投げ込み、ギャラルホルンですくった泉の蜜酒をオーディンに与えたのでした。

編集U「だいぶグロい」

これにより知恵と活力を得たオーディンは、最高神として神々や人間を支配するにふさわしい神となった、ってなことですよ!

何かを得るためには若いうちに自己犠牲を払わんといかん、ってことですね!

編集U「そんな酒の席で俺語りをするオッサンみたいなこと言われても」

神話の教訓が陳腐になりすぎでしょうよ!!!

次回はエジプト神話!

ってぇことで! 今回は北欧神話の概要やら何やらをお話しさせていただきましたよ!

世界創生のスケールがやっぱすごいですね! これはほかの神話にも言えますけども!

編集U「昔の人は想像力が豊かだなぁ……」

さらに踏み込んだ文献とかを読むと、それぞれ当時にあった争いやら文化やらを象徴しているのでは、なんて考察も出てきておもしろいですよね~!

さて、神話紹介編の第2回となる次回!

おつぎはエジプト神話のお話なんかをしちゃいましょうか!

オシリスとかアヌビスとか、エジプト神話も有名どころがずらりと並ぶ神話ですからね~!

20191202_北欧神話_オーディン (5)

エジプト系の神ってぇと、個人的には『ジョジョ』の3部で名前を見たのが初めてな気がしますね!

編集U「うんうん、その情報は要らないな」

HAHAHA!

要らない情報にこそ価値を見出せるってもんですよ!!

ところで皆さん! 見ましたか、あの記事!!

なんとファミ通Appにスターダムの記事が!!

▼しかも2本!!


編集U「お前……ついに勝手に記事を……」

いやちげぇわ!!!

ちゃんとオファーいただいて行きましたから! お仕事ですよ!! たっぷり楽しみましたが!

この勢いで、今後は試合内容とかを報じる記事が出てきてもいいんじゃないですかね!!

編集U「 そ れ は な い 」

ふふふ、プロレスで聞いて好きになったフレーズのひとつが“Never say never”、絶対にないってことぁないんですよ……!

いつかくるその日を楽しみにしつつ、また来週!!

文/しゃれこうべ村田(@SRSWiterM

参考文献

マッケンジー,A,ドナルド(1997)『北欧のロマン ゲルマン神話』(東浦義雄・竹村恵都子訳) 大修館書店

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