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『Ingress Prime』ベータ版始動!!新たなAR体験の可能性や物語の行方など“気になるポイント”を開発陣に訊く

2018-08-27 14:00 投稿

新生『Ingress』が目指す新たな挑戦

ナイアンティックの位置情報ゲーム『Ingress』が2018年10月、メジャーアップデート版『Ingress Prime』として一新される。

そこで本記事ではナイアンティックのアジア統括本部長である川島優志氏、コミュニティ担当の成沢千明氏に『Ingress Prime』で何が変わるのか。

今後のイベント展開についてライターの深津庵が聞いてきた。

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▲アジア統括本部長の川島優志氏、コミュニティ担当の成沢千明氏。

本記事のポイント
●ARを使った1歩先をゆく新体験の提供
●新たなデバイスを使った体験の可能性と新機能の行方
●ゴーラック単体の国内開催も!! 注目のイベント展開

2018年8月17日に行われたこのインタビューは、もともと7月28日に札幌で開催されたXMアノマリー“Cassandra Prime Sapporo”で聞く予定だったのだが、前日入りをする予定だった筆者が飛行機のマシントラブルに遭い、前日どころか現地入りすらできずに終わってしまったもののリトライであり、傷心の筆者を気遣う両氏の会話から始まる。

川島優志氏(以下、川島)まさかのマシントラブルと連日の欠航というたいへんな事態に重なってしまいましたね。その様子を聞きながらどう声をかけていいのか、深津さんのように断念した方も多かったようで……。

成沢千明(以下、成沢深津さんが来れなくなったと聞いてスタッフたちもみんながっかりしていたんですよ。当日の札幌は驚くくらいの快晴だったので、ぜひいっしょに参加してほしかったですね。

――現地入りできたエージェントが安心して楽しめる天気だったことが救いです。あっ、ちなみに札幌は諦めていません。近々エージェントとして“とあるチャレンジ”をしようと考えていますので、それを達成したらみなさんにもご報告しますね!!

成沢 札幌ネタはNGかと思っていたけど元気そうで安心しました(笑)。

川島 本当によかった、そのチャレンジの報告を楽しみにしていますよ!!

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▲触れるべきか否か。そんな空気を感じてみずから札幌の件を切り出した筆者に、川島氏と成沢氏はやさしい言葉をたくさんかけてくれた。ご気遣い本当にありがとうございます!!

ARを使った1歩先をゆく新体験の提供

――それでは改めまして……。以前お話を伺ったときUnityを使った開発環境になることで新たなチャレンジが可能になったと回答していただいたことを記憶しています。その具体的なポイント、『Ingress Prime』にどう活かされていくのかを教えてください。

川島 現在、ごくごくわずかな人を対象にベータテスト、フィールドテストにあたるものが開始されています。実際触れていただいている方たちにはコミュニティの中で意見を出し合ってもらい、それらを参考に調整を進めているところです。現行の『Ingress』は2013年のローンチから5年が経ち、いまとなっては時代遅れな開発基盤を使っていました。メンテナンスを重ねながらここまで歩んできましたが、2015年にGoogleから独立して以降、サーバーのリソースなどをGoogleの中にいたときほど潤沢に使えるような状況ではなくなっていました。そんな中で『Ingress』そのものをより効率化させるためのプロジェクト、それが当時くり返し言われていた“Ingress 2.0”だったわけです。

――その過程で開発された『ポケモンGO』のリソースも『Ingress Prime』に活かされていくわけですね。

川島 その通りです。Unityをベースに開発されている『ポケモンGO』では、サーバーのリソースを効率的に使えるシステムを構築するために多くのスタッフが努力してきました。そうしたものを有効活用することで、今後長期的に『Ingress』を楽しんでもらいたい。その準備が整ったというわけですね。

――まもなくローンチされる『Ingress Prime』と既存の『Ingress』を比較して大きく昇華したもの、実現可能になった新たな仕組みなどを教えてください。

川島 ゲームプレイそのもの、機能面でいえば大きな変化はありませんが、“見えない部分”の改善が大きいと思います。もちろんサイバーな世界観を体感していただけるグラフィックやユーザーインターフェイスなど、現行の『Ingress』とは異なる視覚的な変化も多数あります。

――視覚的な面でいえばARを使った機能も気になりますね。

川島 『ポケモンGO』は多くの方にARを感じてもらうきっかけになったと実感しています。そして、弊社が考えるARというのはスマホを介さなくてもそこにあると感じられるARの本質をつくことにあり、実際多くの『Ingress』エージェントはポータルやコントロールフィールドを肌で感じていると思うんですよね。『Ingress Prime』のベータ版では未実装ですがローンチ版では、我々が追求しているそうした体験の1歩先をゆくもの。「おっ!!」と感じてもらえるARの新しい可能性をみなさんにお届けできると思いますので楽しみにしていてください。

――これまで難しかった新機能の追加にも期待できそうですね。

川島 そうですね。環境を整えたことで効率よく開発を進め、新しい機能を増やしていける準備ができました。今年、そして来年とどんどん進化していく『Ingress Prime』を楽しみにしてほしいですね。

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▲『Ingress Prime』のローンチ版がアニメ『Ingress』の放送似合わせて10月になると報じられている件について、すでに動き出しているベータ版とそれに触れてユーザーの声を参考に修正を重ね、予定通りローンチできるようチーム一同がんばっていくと川島氏。

新たなデバイスを使った体験の可能性と新機能の行方

――さまざまなデバイス、プラットフォームで楽しめる土台ができたという話。その中にARヘッドセットも含まれるということでしたが、もう1歩踏み込んだ詳細が知りたいです。

川島 以前、深津さんにはOculusを使ったVR上での『Ingress』(Intel Map)を体験していただきました。VRを介すことでポータルネットワークの世界に没入する体験も、Unityに移行したことでスムーズに行えるようになったメリットのひとつです。MicrosoftのホロレンズやMagic Leapの複合デバイスには最初からUnityが対応していますので、とても移植しやすい環境になっていると考えています。

――以前、ホロレンズのようなデバイスを装着してイベントに参加していましたよね。

川島 そうなんです。じつは個人的に試したことがあるんですが、そこにはとても衝撃的な光景が広がっていました。未来の話しのように思えた体験がすぐそこまで、手の届くところにまできている。計画が進んでいるのか私の口からは言えませんが、そうしたメリットを活かしていけるのは我々にとっても楽しみですし、みなさんもどんなものが生み出されていくのか期待していてほしいですね。

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▲具体的なプランは不明でありこれはあくまでも予想だが、川島氏の表情からARグラスなどを使って『Ingress』の世界を可視化する日がそう遠くないと感じられた。

――アイテムのデザインが一新され質量を感じさせないXMを活かした構造になったという印象があります。今回のデザインにあたって心がけた点はなんでしょう?

川島 アイテムのデザインは映画のコンセプトデザインも手掛けるアートディレクターによるもので、『Ingress Prime』の世界観を構築していくうえで、とても重要なポイントになっています。また、ユーザーエクスペリエンスの分野では石塚尚之も深く関わっていますし、ジョン・ハンケもみずからデザインミーティングに参加して意見を出してきました。そうした面からも世界観を強く打ち出せていると感じています。

――なるほど、生まれ変わっても直感的に扱えるデザインになっているわけですね。

川島 その通りです。いままでプレイしてきた人には延長線にありながら違う世界。新しく始める人にとってはフレッシュで現代的な雰囲気を味わってもらえると思います。

――新規ユーザーにもわかりやすいゲーム内チュートリアルの実装は?

川島 はい、我々は“オンボーディング”と呼んでいますが、ローンチ版には実装します。『ポケモンGO』ではもともとのゲーム性もありますが、とてもわかりやすくプレイ方法を伝えることができました。そこでの学びを『Ingress Prime』に活かし、現行の『Ingress』でハードルが高いと感じてしまった人にも楽しいと感じ、こんなことができるんだと実感してもらえるところまで導いていきたいと考えています。

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▲一見コアユーザー向けに感じる『Ingress』だが、じつはカジュアルな遊びかたもできる。そうした面が“オンボーディング”を通じて感じ取れるものになっていることに期待したい。

ゴーラック単体の国内開催も!! 注目のイベント展開

――『Ingress Prime』発表の初期段階でストーリーが生まれ変わると伺いましたが、AGの中には「これまでの戦いは何だったのか」と疑問視する声、引き継がれることを望む声が多く聞かれます。ローンチ版が迫ったいま、実際はどうなっているのか教えてください。

川島 『Ingress Prime』は新しい世界線、時代に突入したという設定になると考えています。『Ingress』が目指している体験のひとつは、リアル脱出ゲームのように現実世界で起こった謎をエージェントのみんなで解き明かしていくものです。今回、『Ingress Prime』で一新されるのは、カサンドラから始まった過去のアノマリーシリーズを新たに行い、そこから生じるストーリーの変化を追っていくものなのです。さらにキャストも変わりますし、これまでにない仕掛けもいろいろ考えています。歴史をくり返すのか、それとも塗り変えていくのか。ぜひ、その瞬間を多くのエージェントに体験してもらいたいですね。

――『Ingress』のTwitterやG+などアカウントアイコンが赤くなった理由は?

川島 よく気づかれましたね。これは、ポータルを破壊したとき陣営カラーを問わず赤く発光しますよね。あのときの赤にどんな意味があるのか、そこを考えていただくと今回変更された真相が見えてくるかもしれません。また、これはアニメにも関わってくるポイントになるので、今後の展開にも注目してください。

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▲こちらはGoogle+の公式アカウント。この赤に染まった画像にどんな意味があるのか。アニメ版に向けていろいろ考察してみるのもよさそうだ。

――NL-1331 Meetupsのメダルが実装されてしばらく経ちます。多くのエージェントはブロンズではなく、シルバー、そしてゴールドと実績を増やしたいと考えていると思いますが、国内イベントに関して年内の開催はあるのでしょうか?

成沢 年内と言いたいところですが来年必ず。横浜で開催されたときも予想していた以上の方に来ていただきました。また、アメリカで稼働中のNL-1331 Xを国内でもやりたいと考えていますので、まずは来年のNL-1331 Meetupsにご期待ください!

――ゴーラックのメダルが階層型に変更、しかも5種類に増えました。きっとコレクションしたくなるAGも増えると思いますが、今後ゴーラックの開催頻度が上がるのでしょうか?

川島 ゴーラックを通してこれまでに築いてきたエージェントの方々との関係をさらに広げる試みの一環で、より多くのエージェントの方々のためにさまざまなタイプの体験を提供できるように考え導入しました。今後はゴーラックのイベントをもっと一貫させ、各地で開催していく予定なので楽しみにしていてください。

――ゴーラック単体の国内開催を望んでいるのですがその予定はありますか?

川島 はいっ!詳細が決まりましたら追ってご案内させてください!!

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▲年内の目標は『Ingress Prime』のローンチにあり、大掛かりなイベントは来年といったところ。これまで国内ではXMアノマリーと同時に開催されていたゴーラックが単体で行われる。XMアノマリーとはまったく異なるイベントを多くの方に体験してほしいと川島氏。

 

10月放送予定のアニメ版『Ingress』の全アフレコも終了。どんなストーリーが描かれるのか、そして予定通り『Ingress Prime』がローンチされるのか期待が高まる。

なお、今回のインタビューに参加した成沢氏を『Ingress』のコミュニティ担当と紹介しているが、実際はそれにとどまらない幅広い業務をこなすナイアンティックにとって重要な人物だ。

先日発足されたNiantic:Tokyo Studioを含め、ナイアンティックの動きとスタッフを今後も注目していきたい!!

P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら

イングレス

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
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