『オデスト』“Toshl襲来”が復刻!さらに新Toshl登場でついにいっしょに冒険に出られる!?
2018-08-14 21:01
2018-04-06 11:00 投稿
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ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ
フジゲームスとマーベラスの強力タッグで絶賛サービス中のスマートフォン向けドラマチックファンタジーRPG『オーディナル ストラータ』(以下、『オデスト』)。今回、プレイヤーが待ち望んだ新章である“大精霊時代 グリモリオ編”がいよいよ配信されるということで、本作のプロデューサーである前田駿輔氏と、メインイラストレーターのあんべよしろう氏にインタビューを行った。
【写真右】
イラストレーター
あんべよしろう氏(文中ではあんべ)
――本作のプロジェクト発足のきっかけを教えてください。
前田 このプロジェクト自体は、もともとマーベラスさんの中の企画として始まっています。物語重視のRPGが世の中にそこまで多く出てないというところから、2年半くらい前からマーベラスのプロデューサー高木さん(※)から『オデスト』の企画があがりました。その過程であんべさんとキャラクターに関してのご相談などもされたそうです。
(※マーベラスのプロデューサーである高木康次郎氏。本作はフジゲームスの前田氏とマーベラスの高木氏の、2名体制でプロデューサーを務めている)
あんべ はい。キャラクターやキービジュアルはかなり初期段階から詰めましたね。
前田 僕らフジゲームスに声をかけていただいたのは、実際にプロジェクトが動き出してから1年後のことでした。そのときに、僕たちのほうでToshl(X JAPAN)さんの楽曲などの話も提案し、フジゲームスのほうでプロモーションを中心に協力していこうということになり、いまに至ります。
――では、マーベラスが開発、フジゲームスがプロモーションを担当という形で協業されているのですね。
前田 基本的にはそうですね。でも、僕も前職で開発会社に勤めていたので、開発にも協力させていただくことも多く、いまは運営の方針決めなどは高木さんといっしょにやっています。
――リリースしてからの手ごたえはいかがですか?
前田 初動はいい感じにスタートできたのですが、一部Android版での不具合が出てしまうなど、急ぎ修正を行なっていたため、その対応に追われて、思っていたほど施策を盛り込めていなかったところがあり、反省しています。
――コラボはかなりたくさんやっているイメージですが、まだまだ前田さん的には施策が不十分ということでしょうか?
前田 そうですね。2月3月は改善に重きを置いて開発していましたが、その中でも、Toshl(X JAPAN)さんやえなこさんとのコラボ、キズナアイさんのタイアップ動画などの施策も行っているので、コラボの数自体が不足しているとは思いませんが、フジゲームスはフジテレビのゲーム事業部から独立した会社なので、ほかのゲーム会社とは違う、メディアらしく、それを存分に生かしたプロモーションをしていきたいですね。
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――本作に対する、プレイヤーからの反響はいかがでしたか?
前田 狙った通り、我々が“キャラ劇”と呼んでいるストーリーの見せかたや、フルボイスでキャラが動くところなどで高評価をいただいていてうれしく思います。そのいっぽうで、システム面について分かりづらいというお声もいただいているので、3月4月はそこを改善していきます。Toshl(X JAPAN)さんのファンの方など、ふだんあまりゲームをしないかなりライトなユーザーさんも遊んでくれているので、そういうプレイヤーにも分かりやすくできたらいいなと思います。
――あんべさんは『オデスト』を遊んでみていかがでした?
あんべ ゲームは作り込まれていて、すごくおもしろいなとは思いましたが、確かに、システムの面などユーザーフレンドリーではないところも多いなと感じていました。しかしアップデートするたびにすこしずつ改善されていくので、かなり遊びやすくなったと感じています。
――世界観はどういうこだわりを持って開発されたのでしょうか?
前田 高木さんから聞いた話ではありますが、キャラクターが単純なひとつの時代のつながりだけではなく、過去に行ったらそのキャラの先祖がいたり、未来に行ったら子孫がいたりといったストーリーがお好きで、自分でも作りたかったそうです。僕もそういうストーリーがとても好きだったので、力を入れたタイトルです。“時を越え、想いがつながる”ということをコンセプトにしていたので、今回新章が登場し、ようやく時を越えられます!(笑)
あんべ いままで何気なく出ていたものや出来事が、今回の新章の“大精霊時代 グリモリオ編”で繋がっていきます。現代編は自己紹介編のようなもので、新章ではそこを掘り下げていくことになります。
――では、気になる新章のお話をおうかがいさせてください。これから実装される“大精霊時代 グリモリオ編”は、どういうストーリーになりますか?
前田 時代的には、現代から数百年過去の話になります。現代編は魔法が存在していない“芸術の時代”と呼ばれる世界で、とても平和な時代です。いっぽう新章……僕たちは“古代編”などと呼んでいたのですが、魔法や精霊がいる世界で、そこでは人間と人魚が戦争をしていて、現代編と比べて殺伐としています。
▼“大精霊時代 グリモリオ編”PV
――ボリュームとしてはどのくらいですか?
前田 新章となる3章も1章や2章と同じボリュームを出したいと思っています。ただ、『オデスト』のストーリーでは、“キャラ劇”の部分をこれでもかというくらい作り込んでいるため、どうしても時間がかかってしまうんです。ですから、まるまるひとつの章を一気に出すのではなく、段階的に出して行きます。今回は、まず3章の1話を出して、続きの2話、3話はあまり間を開けず短いスパンで出していけるようにしようと思っています。
――ストーリーの追加以外に実装予定のものはありますか?
前田 4月予定で、主人公のジョブを追加します。いまは、主人公が他のキャラクターに比べ足を引っ張りがちになっているので、ジョブが新たに追加されることで改善されると思います。また、常設のコンテンツである“封印の神塔”や大精霊討伐戦も、高難度を追加していく予定です。
――そちらはやりこんでいるユーザー向けですね。
前田 はい。封印の神塔では51階以上や、違う種類の塔を用意したり、大精霊討伐戦はSSR級の強敵を出して報酬も豪華にしていこうと思います。
――ライトユーザー向けには何か追加されますか?
前田 育成メニューの改善や、“〇〇のクエストを3回プレイしよう”といったような、ミッションの追加を予定しています。クリアーしたら報酬がもらえるやつですね。本作は要素が多いので、ライトユーザーさんには、何をやっていいのか明確にしてあげたいなと思っています。
――確かに、ミッションがあると迷わずプレイできますよね。
前田 そのほかにユーザー同士がコミュニケーションを取るためのツールを作ろうという声も出ています。いまはレイドで救援要請はできますが、直接声をかけることはできないので、そこを改善していく予定です。
あんべ それは僕も気にしていたところなのでうれしいです!
――では、今後の『オデスト』の展望を教えてください。
前田 『オデスト』のストーリーは、アスセナがネロをつかまえて、レスティアを復活させることが旅の目的なので、そこまで到達させたいですね。もちろん、何年も続けられるものにしていきたいので、早々にそこにいってしまったら困るのですが……(笑)。
――それはジレンマですね(笑)。
前田 とにかく、ストーリー以外にもみんなで遊べるものをいれつつ、長く遊べるゲームにしていきたいです。ほかのメーカーさんとのコラボはもちろん、ゲームだけではないコラボを今後も続けていって、ゲームの内側と外側、両方で盛り上がれるようにしていきたいですね。
――では、本作であんべさんが本作に参加されたきっかけを教えてください。
あんべ 高木さんが前職にいらっしゃったとき、僕はフリーランスでその会社に出向していたんですね。高木さんと直接お話したことはそこまでなかったのですが、この企画発足時に僕の絵を見てくださったようで、お声掛けいただきました。
――すごい! ひとめ惚れというやつですね。
あんべ うれしい限りです。僕はどちらかといえばキャラクターだけを派手に描くのではなく、背景なども描きこむタイプのイラストレーターだったので、ストーリー重視、キャラクターをひとりずつ大事にする、といったコンセプトがあった『オデスト』には合うと思っていただけたみたいです。
――本作の世界観を聞いたときはいかがでしたか?
あんべ 僕もタイムトラベルものは好きなので、おもしろそうだなと思いました。ただ、いろいろな時代のものを描かなければいけないのだなと感じたので、そこはしっかりがんばらなければならないな、と覚悟はしました。
――キービジュアルはどのような感じで作られましたか?
あんべ 高木さんが、“爽やかすぎず、かといってダークファンタジーまでいかない、しっとりした雰囲気を作りたい”ということをおっしゃっていたので、そういう雰囲気が出せるようにしました。
――アスセナはとてもかわいいキャラですよね。こだわったポイントはありますか?
あんべ アスセナは「影のあるヒロインで」とおっしゃっていました。ほかのキャラクターは設定ありきで絵を起こすのですが、アスセナに関しては、キャラクター設定と同時並行でデザインも作っていきました。それも“まさに作っている”という感じで楽しかったですね。
――デザイン面でこだわったところなどはありますか?
あんべ アスセナとレスティアのデザインは、同じ色味やシルエットなど、共通点を持たせています。アスセナよりもっと先に描いたサンプルヒロインがいてストーリーが作られていく過程で出番はなくなったのですが、高木さんがサンプルヒロインを気に入っていたので、ふたりにその要素を落とし込みました。同じように、主人公も、ネロと関係のあるキャラクターなので、色味やモチーフ、アクセサリーなどに共通点を持たせています。
――キャラを作る上で意識していることなどありますか?
あんべ 『オデスト』のキャラクターは基本的にシンプルにデザインしています。3Dキャラになるということも決まっていたので、3Dになったときに魅力が出るよう意識しました。
――作るのに苦労したキャラはいますか?
あんべ いちばんたいへんだったのは、ガチャで追加された“アデリナ”です。アスセナもそうですが、ストーリーに出てくるキャラクターは、派手なキャラでなくとも、背景にあるストーリーを読み解けるようなデザインをしてきたのですが、ガチャで追加されるキャラクターは、見た目で訴えなくてはいけなくて。「派手さがほしい」と言われたので、いままでのキャラと見栄え重視のキャラでバランスを取るのが難しく、何度も修正の指示をいただいてしまいました(笑)。
前田 でも、おかげでアデリナはとてもかわいく仕上がりましたよね。
――あんべさんが個人的に気に入っているキャラを教えてください。
あんべ ロダンですね。仕事上美少女キャラクターを描くことが多いので、男性キャラクターが日の目を見ることが少ないですが、ロダンはストーリーで必然的に登場するキャラクターなので、無理に売りにいいなくてもいいというか。そのおかげでキャラクター性を表に出せて存分に描けたので、とても思い入れがあります。
前田 小西克幸さんのボイスも“兄貴感”が出ていいですよね(笑)。
あんべ あと、ロダンには、刺青があるのですが、この刺青がシナリオに関わってくるので、ぜひ注目していただきたいです。
――新章に登場する新キャラクターについても教えてください。
あんべ カリサというキャラで、人魚という設定です。ただ、3Dモデルの制約上魚の尻尾だと立てないということもあるので、足はあります。その代わり、ひれや鱗などで人ではない“亜人”である感じを表現しました。
――『オデスト』が今後どうなっていってほしいなど、あんべさんの希望をおうかがいできますか?
あんべ まず第一に、これからもずっと描き続けられたらと思います。個人的には画集やフィギュア化などができたらうれしいなと思います(笑)。また、ユーザーさんの間でも盛り上がってくれたらうれしいです。Twitterなどを見ても、まだ描いている人がそんなにいらっしゃらないようなので。
前田 描いてくださっている方だと、主人公の絵が多いですよね。
あんべ そうですね。主人公が人気なのは意外でした。主人公=プレイヤーという高木さんのこだわりで、セリフはないのですが、イベントシーンが立ち絵を並べた紙芝居的なものではなく3Dなので、主人公も動きでストーリーに参加していて愛着が湧きやすいのかもしれません。
――それでは最後におふたりから、ファンの方へメッセージをお願いします。
あんべ まずは皆さんに、プレイしていただきたいと思います。キャラストーリーイベントなどでもキャラクターが手に入るので、コツコツ仲間を集めてほしいですね。キャラクターひとりずつにストーリーがあって、それもフルボイスなので、キャラをひとりずつじっくりかわいがっていただけたらうれしいです。
前田 不具合なども多くあったことはとても申し訳なく思います。ご要望やご意見はつねに見て、素早く反映できるように対処していきますので、いいも悪いもドンドンご意見を頂戴できればと思います。ネガティブな意見は、僕たちも落ち込みますが、忘れられてしまうよりはありがたいことですので、ご意見をいただきたいと思います。コラボもやりますし、メインストーリーもどんどん出していきますので、今後もぜひご期待ください。
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG |
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メーカー | マーベラス/フジゲームス |
公式サイト | http://ordinal-strata.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/odesto_official |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | (c)Fuji Games, Inc. / Marvelous Inc. |
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