【読プレ】ゴブリンになって喰いまくれ!2周年からはじめるパズル系タワーディフェンス『リ・モンスター』
2018-02-16 17:00
2017-11-18 12:00 投稿
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リ・モンスター ~ゴブリン転生記~
2017年11月16日、アルファポリスから配信中のタワーディフェンスRPG『リ・モンスター ~ゴブリン転生記~』(以下、『リ・モンスター』)が大型アップデートを実施。新機能“転生者の塔”が追加され、“主人公”自ら攻撃参加できるようになる新たな遊びを楽しめるようになった。
ファミ通Appでは、今回のアップデートの詳細や2周年を前にさらなる盛り上がりを見せる『リ・モンスター』の魅力を訊くべく、開発陣へインタビューを敢行。普段は表に出ない開発者の貴重なコメントを訊くことができたので、本記事ではその模様をお届けしていく。
インタビューに入る前に、『リ・モンスター』を知らない読者へ向けて、簡単に本作を紹介しておこう。
『リ・モンスター ~ゴブリン転生記~』は、Web連載から人気に火が付き、書籍化やコミカライズ展開もされている、金斬児狐氏によるファンタジー小説作品『リ・モンスター(Re:Monster)』を題材にした、タワーディフェンスのスマホゲーム。
非業の死からひ弱なゴブリンへと転生した主人公“ゴブ朗”が、喰えば喰うほど強くなる“吸喰能力”を駆使して、弱肉強食の異世界を部下や仲間とともに駆け抜ける痛快なサバイバルファンタジーだ。
ゲームのメインとなる“狩り”はリアルタイムで進行。3×3のマス内にプレイヤーの分身であるゴブリンと、仲間として配備したユニットたちで陣形をつくり、ウェーブ単位で押し寄せる敵を撃退していく。
ビジュアルこそキュートだが、本作は緊張感たっぷりの本格的な戦略バトルが手軽に堪能できるタイトルとなっているのだ。
「ゴブリンらしい!」と思える要素が、食べたものから力を吸収する“吸喰能力”。バトルで得た素材を消費することでアビリティを習得できるという、ほかのゲームには類を見ない方法で主人公を強化することができる。
ほかにも、最大20体VS20体の“大戦”や拠点の拡張要素など、やりこみ要素は充実!ファンタジーRPG好きにオススメの作品だ。
ここからは、実際に『リ・モンスター』開発会社の勝田隆史氏、村石英晃氏、久保健人氏、諏澤那央也氏の4名との対談インタビューの模様をお届け。本作をまだプレイしたことない人から原作ファンのベテランまで楽しめる、盛りだくさんの内容を訊いてきたぞ!
——リリースされて1年と9ヵ月を迎えた『リ・モンスター』、このタイミングで改めて開発者の皆様目線での本作の魅力を教えていただけますか?
村石 このゲームはひと言で表現すると、防衛拠点(主人公)が最前線に出ているタワーディフェンスゲームですね。主人公がすごく強くてみんなを率いながら頑張っていく、というのではなく、仲間に守られながら戦うという若干お姫様プレイな感じ。そういう最初のギャップがとっかかりとしてはいいのかな、とは個人的に思ってます。
——なるほど。非常にわかりやすい例えですね(笑)
勝田 そのギャップを受け入れて遊んでくれる方と、“俺(主人公)最強”ができないところに違和感を感じられる方もいらっしゃるのですが、その先にある、仲間を集めて、素材を食べて、アビリティを増やしていく、これらの要素がやっぱりおもしろいんじゃないかな。
諏澤 敵が持っている能力を自分のものにする要素も魅力的だと思います。敵を倒して獲得した素材でいろいろなアビリティを獲得して、それを用いて敵と戦うという部分ですね。
——食べてアビリティをもらうという原作の要素を忠実に再現していますよね。
諏澤 ゲームシステムの一部分ではあるのですが、自分の中ではそれが一番の魅力だと思っています。原作を読んでいる人も、この素材を食べてこのアビリティをゲットして、という流れが違和感なくプレイできるんじゃないかなと思います。
久保 原作に登場するキャラクターや、ゲームオリジナルの個性豊かなキャラクターたちがいっぱい登場するのもいいですね。絵もきれいなので目で楽しめる部分も魅力だと思います。
勝田 原作だと、文章でしか登場しないので、実際の容姿がわからないんですよ。それがゲームで初めて実際の形になって、「じつはこういうキャラだったんだ」というのが見えてくるのがけっこう新鮮なんじゃないかなと。
村石 開発当初は、小説の表紙とか挿絵とか、あとはコミックですでに出ていた話数のところをベースにさせていただいて、絵がないものはこちらで作らせていただいていたんです。もちろん原作者の金斬先生にご確認いただいて意見をもらってからゲームに出しているのですが、ゲーム登場後にそのキャラがコミックに出ることになり、ゲームで使用した外観をそのまま使っていただくこともありました。開発側で「このキャラはこうだよな」みたいに妄想して生み出されたものが実際にマンガに登場するのを見るとうれしくなりますね。
——おもしろいですね。小説とゲームという異なるコンテンツが相互に影響を与えているんですね。
勝田 コミック側の絵にも影響を与える部分があったり、原作側でもおもしろがっていただいている部分もあるようなので、本当に相互的ですね。
——キャラクターのストーリーや由来というのは原作の金斬先生から離れずに、イラスト部分にオリジナリティを乗せている、ということですね。
村石 原作で書かれていることを変えるようなことはしていませんが、一部しか触れられていない部分もあるので、それを膨らませてデザインしています。それが逆に金斬先生にも「ああいう風に使ったんだ」と、良く思ってもらえることもありますね。
久保 投稿小説系ならではなのかなと思います。投稿小説だと、読者のコメントのところで誤字脱字の指摘以外にも、「ここはこうだったらこういう展開のほうが」みたいなものもあって、実際に作っている方と距離が近く感じられてワクワクするんですよね。
——さきほどの魅力を踏まえて、今回の大型アップデートについても改めてコメントをいただけますか?
村石 今回のアップデートのいちばんの目玉は、これまで自由に動けなかった主人公が動けるようになることですね。転生者の塔では、転生者である主人公が試練に打ち勝つみたいな感じで、自分から動き出すイメージです。
——これはかなりゲームがおもしろくなりそうですよね。具体的にはどんな動きができるようになるのですか?
村石 3×3マスの狭い範囲のなかで、15パズルみたいにユニットを動かしていくのがこれまでの遊びかただったのですが、転生者の塔では制限がなくマップの中をどこまでも動けます。プレイヤー自身が攻撃できること、移動の枷が外れたことがこれまでとの大きな違いです。
勝田 ただ試練なので制限もありまして、これまで使えていたアビリティが使えなくなっています。主人公がそのまま行動するので、それをうまく導いて敵を倒していく、というところがかなりこのゲームの妙と言いますか、戦略になると思います。
——タワーディフェンス色が強くなっていくイメージですよね?
勝田 タワーディフェンスから“タワーオフェンス”に近くなったかな、と。ちょっと表現があってるかわからないですけど(笑)。
——どういう意見からこの要素を入れる流れになったのですか?
勝田 原作では最弱のところから進化して最強になっていく、というところが一番大きなポイントなのですが、これまでのゲームでは主人公はタワーディフェンスで守らなければいけない存在でした。この違いに対して、「自分でも攻撃したい」という意見を非常に多くのユーザーさんからいただいたのがきっかけですね。
——ユーザーのみなさんの声からヒントを得たわけですね。
勝田 我々としてもできるならいろいろ遊びかたを用意していきたいと。まずプレイヤー同士で集めたユニットでワイワイ戦えるようなゲームを作ろう、ということで“大戦”という機能を入れたのですが、そのつぎの一手として、今度は主人公も動かして活躍させよう、ということでこの企画が始まりました。
村石 全然違う遊びに変わると思います。「この敵強すぎ」って思ったらどんどん階段を進んでいって逃げまくる。宝箱だけ回収して帰るっていうようなこともできる。ある意味、いままでストレスだった部分が発散できるのかな、というのはありますね。
勝田 原作でも、強い敵を倒してその肉や素材を食べて、主人公が強化されるのですが、ゲームでも塔のボスを倒して素材を集めて食べることで、新たな進化先がどんどん増えていきます。
勝田 転生者の塔ではアビリティが使えないんですけど、いままで手に入れたアビリティによって主人公のパラメータに補正がかかるようになっているので、強化してきたことも無駄にはならない仕組みです。
村石 さらに言うと、どんどんイベントに参加していただいて、限定のアビリティを獲得していただくと、どんどん主人公が強くなります。普段の遊びと連携するような形ですね。
——運営されて1年9か月、もうすぐ2年が経ちますが何か運営に関する思い出はありますか?
勝田 5月2日で“ゴブ(52)”、ゴブリンなので“ゴブの日”ってイベントが思い出深いですね。5月22日にゴブ浮ちゃん、ゴブ朗もいるので5月26日……。
——嫌な予感がしてきましたね(笑)
勝田 ゴブ治くんもいるので、5月24日とか。5月の20日週を全部ゴブリンウィークみたいな感じでイベントをやって。ゴブリンの語呂に合わせながらイベントをやったのがかなり新鮮だったというか、このゲームならではのイベント週間だったなと。
——その週は運営側はかなり苦しい思いをしそうですが……(笑)
村石 大変か否かで言うと、ゴブリンウィークは毎日変わったので、作るものはたくさんありましたね。そのときは諏澤と久保のふたりが大変でした(笑)
久保 1周年のときに初めて固有装備が出たことも印象深いですね。特定のキャラクターが装着するとさらに追加効果が付くっていう特別な装備。昔好きだったけどいまはちょっと弱くて使えないキャラクターを活躍させれたのは、自分のなかで大きなアップデートだったと思っています。
——それはユーザーのみなさんからの反響も相当大きかったのではないですか?
久保 そうですね。主人公たちの固有装備をいちばん最初に出したのですが、そのときも反響はすごく大きかったですね。
村石 後から出したものが強い、みたいなことは運営を長くやっていると起きてしまうんです。原作があるゲームだと最初に出るユニットって、主人公の周りにいる本当に名前が知れ渡っているメインのキャラクターたちなので、逆にそういうキャラクターのほうが弱い感じになっていく。そこをうまくカバーできる施策になったと思います。
諏澤 印象に残ったものなら、“登場する敵の配置の仕方”ですかね。例えばミノ吉くんだったら、画面全体に敵で“ミノ吉”という文字を作るんですよ。敵の配置でミノ吉とかアス江とか。
——おもしろいですね。ドット絵の要領ということですよね。
諏澤 まさしくドット絵のような感じで。バトルの最初は引きで敵がバッと出てくるので、バトルを始める前にも楽しめるよう演出を凝るようにはなりましたね。
——開発側の遊び心、ということですね。
勝田 ゲームのウェーブ全体の制限時間なんかは、語呂合わせで5月のイベントだったら5分26秒みたいな。十五夜だったら十五夜の日付にするとか、いろいろやっています。
諏澤 今後も制限時間とか敵の配置とか、細かい部分も見ていただけたら新鮮なゲームになるんじゃないかな、というのはありますね。
——最後に、ユーザーのみなさんにひと言お願い致します。
諏澤 ではまずは既存のユーザーさんに向けて。転生者の塔では、主人公が攻撃できる、自由に動かせる要素が追加されるので、そういった新要素を楽しみながら、今後もイベントやストーリーをお楽しみください。新規の方にはこれまでの『リ・モンスター』を遊んでいただいて、こういうゲームなんだって楽しんでもらってから新機能のほうも遊んでいただけたらいいですね。このゲームはふたつの遊びかたがあるというのを知ってもらえたらいいかな、と思います。
久保 既存のユーザーさんには、転生者の塔以外にも、これからのイベントだったり、追加されるユニットだったり、そういった部分を見ていただければと思います。新規の方には、原作の“食べる”、“アビリティを獲得する”とか、そういった原作の『リ・モンスター』のいいところを見ていただいて、のちに転生者の塔も遊んでいただければ、2倍楽しめると思うので、ぜひ遊んでみてください!
村石 既存の方、今回の新機能でいままでの遊びかたが一旦全部崩れるので、ぜひ楽しんでください。新規の方は、とりあえず異世界に来てください!ゴブリンになりましょう(笑)
勝田 既存のユーザーさんには、細かな改修であったり、もっと原作のストーリーとかと絡めたイベントをやりながら、つぎの2周年に向けて運営を頑張っていきたいなと思っているので、引き続きプレイをしていただけるとうれしいです。新規のユーザーさんについては、原作の小説であったり、コミックであったりとかがどんどん出ていますので、まずそちらから入っていただくのがいちばんいいかな、とは思います。そのなかでゲームも楽しんでいただけたらありがたいです。ぜひぜひ『リ・モンスター』に転生しにきてください。
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
メーカー | アルファポリス |
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公式サイト | https://remonster.jp/ |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (C)2000-2016 AlphaPolis Co.,Ltd. All Rights Reserved. |
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