『ブレイジング オデッセイ(ブレオデ)』史上最大規模のアップデートの真意は? 開発統括の髙田氏に直撃インタビュー
2017-07-27 16:00 投稿
『ブレオデ』リニューアルを開発者が語る!
今夏、『ブレイジングオデッセイ』(以下『ブレオデ』)はサービス始まって以来最大規模のリニューアルを決行する。2017年7月26日に実施されたシステム大幅改修もその一環だ。今回は開発チームFenrisの統括・髙田誠氏にその真意を伺った。
『ブレオデ』は2Dモーションを突き詰めた冒険活劇!
――最初に、改めてRPGの神髄と銘打たれた『ブレイジングオデッセイ』のゲームコンセプトを教えてください。
髙田 『ブレオデ』のコンセプトは、”スマホで気軽に遊べる本格RPG”です。開発チームは、おもに家庭用ゲームの分野で名だたるゲームを作ってきたクリエイターが揃っていて、本格的なRPGを作ることに関しては大得意。とくに2D表現に拘ったRPGを自負しています。詳細は以前ファミ通Appさんに掲載していただいた対談記事でも語っています。
⇒【対談第1弾】『ブレイジング オデッセイ』に期待せずにはいられないワケ
――3Dグラフィックも多い中、2Dで勝負しようと思ったわけですね。
髙田 今やスマホゲーム市場にはたくさんのゲームで溢れています。無料で遊べるRPGがたくさん転がっていて、私個人的にもゲーマーにとっていい時代になったなと思うのですが、ゲームの提供側としては、そんな中どうやったらお客様に手をとっていただけるかを考えます。圧倒的な差別化を図らなければと思っていました。
――ユーザーに選んでもらえるようなゲームにしなければならないと。
髙田 2Dゲームにも目を向けると、今は開発ツールも充実していて、クオリティの高い2Dゲームが作りやすい環境になっていて、実際クオリティの高い2Dゲームも多数出てきています。それらに対して差別化を出すために、キャラクターの躍動感をいかに表現できるかに拘りました。
――実際、本作のバトルは見ごたえがあります。
髙田 そこで出した答えが、ヌルヌル動くアニメーションではなく、漫画のようにパキパキ動くリミテッドアニメーションの追求でした。また、キャラクター毎に、どんなポーズで必殺技をくり出すべきかという事を1体ずつ丁寧にデザインしました。これは相当な努力と手間が必要で、デザイナーの血の滲む努力によって実現したものです。お陰様でプレイヤーの皆様にも好評をいただいています。「『ブレオデ』ほどキャラのアニメーションを突き詰めているゲームは、まだあまり無いのでは?」と思っております。
――本作は、世界設定も凝っていますよね。
髙田 本格を謳う以上、世界観にもかなり拘っています。はるか昔、神々によって世界が創造されてから、メインストーリーの舞台となる現在に至る数千年間の歴史がしっかりと作り込まれています。どの国が何年に滅んで、どの国に統合された……など。歴史年表が作れる程に(笑)。 プレイヤーがガチャ(召魂)で手に入れるキャラクターについても、過去数千年に及ぶ歴史の中で戦いをまっとうした英雄たちで、一人一人ドラマチックな人生が設定されています。なぜガチャ(召魂)から手に入るのか、というところまで理由付けがされています。
『ブレオデ』のためにやれることは全部やる
――これまでの運営を振り返って、所感を聞かせてください。
髙田 ライトユーザーからガチプレイヤーまで幅広いお客様に遊んでいただきました。スマホゲームということもあり、幅広く誰でも遊べるようにサービスをすべきだったのですが、実際は高度なプレイングを要求する運営になっていました。今回リニューアルを決行させていただいた原因の根幹はそこにあったと考えています。
――高田さん自身も、ガチプレイヤーのひとりですよね。
髙田 僕自身、遊び手として相当な時間とお金をかけているし、マニアックな部分が嫌いではなかった。難しいことを「わかってくれるに違いない」と判断していたのは反省点だと思っています。
――とくに改善が必要だと考えていたのは、どんな部分でしょう?
髙田 改善箇所は多岐に渡るのでここでは割愛しますが、もっとも重要だったのは、育成ロジックとイベントサイクルの見直しでした。いままでは、
↓
●育成を終わらせて最強の状態に持っていく
↓
●イベントで結果を出す
という運用になっていて、このサイクルを月に2回ずつくり返さねばならないことは、お客様に大きな負荷となっていたように思います。ライトユーザーにとっては、新キャラの育成も終わらないうちから、次の新キャラの育成をしろと新たなイベントが始まりますので、気軽に遊べるものではなかった。そこを根本的に改善しました。
新体制で大規模な改善に取り組むことにした
――この時期に大型アップデートに踏み切ったのは、やはり一周年という節目を見据えてのことですか?
髙田 1周年といわず、最速で改善せねばと考えていましたが、育成システムに手を加えるということは、お客様を巻き込んだ大工事になってしまいますので、慎重に、お客様に対しても何度も告知をさせていただき、ご理解を頂戴しながら進めさせていただきました。1周年は、お客様をお待たせするデッドラインだと、我々のケジメとして考えていました。本音はそれでもお待たせしすぎたと反省しています。
――改善するべき点はどのように洗い出したのでしょうか?
髙田 私たちもコンシューマゲームを作る経験は豊富でしたが、多くのお客様に長く楽しみ続けてもらう部分については手探りでした。運営しながら溜まってきたノウハウはあるものの、足りないものをしっかり補うために、自分たちだけではなく、第三者の目を入れて客観的に判断すべきだろうと考え、体制の変更を行いました。
――チームの体制も変えたのですね。
髙田 チームの戦力増強として、社内で実績のある運営プロデューサーを新たに据えつつ、社内でも複数のヒットタイトルを生み出している経験をもつプロデューサー・ディレクター陣にもアドバイスをいただき、ノウハウを吸収しました。社外の分析コンサルタントにも協力を要請しゲームログから、自分たちの経験則では気づけない課題を発見したり、ユーザーアンケートを実施してお客様の生の声をあつめたり、やれることをすべてやりました。
誰でも気軽に遊べるゲームに大進化
――育成はかなり大胆なリニューアルですね。
髙田 当たり前のことではありますが、初心者にも遊びやすいことを基本に、ユニットの育成が楽しいゲームシステムに生まれ変わります。RPGはキャラの育成に長い時間を費やしますので、その時間が楽しいことがとても重要だと思っています。育成後にチャレンジするエンドコンテンツも同じくらい大事なのですが、チャレンジして何がだめだったのか、ほかに何を育成すれば攻略できるのかを考えて、育成パートに戻ったときに、のめり込める流れを作っています。
――育成そのものが、楽しみのひとつになると。
髙田 イベントもユニットの育成を中心にしたものが主流となります。最初の1体を獲得してしまえば、あとはお金をかけなくても誰でもコツコツ続けることで最後まで育てることができ、すぐに育ててエンドコンテンツに挑みたい人も、のんびり育てたい人でも、それぞれのペースで楽しめるようにしていきます。
――自分のペースでゲームが楽しみやすくなるわけですね。
髙田 コツコツという表現をしたので、「最強まで育てるのに物凄く時間がかかるのか?」と思われるかもしれませんが、育成の手間をサポートする機能を充実させました。素材集めのための周回プレイはオンラインゲームの宿命だと思っていますが、一度クリアしたメインクエスト、サブクエストについては”バトルをしなくても勝利したことにできる”スキップ機能を実装し、周回しやすくなっています。スキップする為にはスキップチケットが必要ですが、ログインボーナスやミッション、交換ショップなどで簡単に獲得ができるようになっています。
――プレイの快適さがアップしそうな素晴らしいシステムだと思います。
髙田 スキップと聞くと、「バトルの醍醐味が失われる! 味気ない!」と感じる方もいらっしゃると思いますが、まだクリアしたことのないクエストは自力で攻略しなければなりませんし、クエストミッションをコンプリートしようと思ったり、ハイスコアを狙おうとすると自力で結果を出さなければならないので、バトルを楽しめる要素がしっかりと残ります。周回とチャレンジのメリハリがしっかりしたゲームになっていますので、ぜひ試してみてほしいと思います。スキップによって、周回できる数がこれまでと比べるとものすごく多くなるので、それに応じて、体力消費量も増えてしまいます。ですので、体力をたくさん回復させる方法も用意しています。
——ちなみに、これまでと比べて育成がしやすくなるとのことですが、長くブレオデを遊んでいるガチのプレイヤーから「俺たちはいままで苦労して育てたのに」という感情も出てくるかもしれませんが……。
髙田 まず後発で始めた方が「こんなの絶対に追いつけないじゃん!」と絶望することは避けるべきなので、新規の方が追いつきやすいことは正しいと思っています。努力すれば、早いうちにエンドコンテンツにチャレンジできるスタートライン立てて、既存のプレイヤーと一緒に遊べるのはとてもいいことですよね。
——新しく始めた人とベテランのプレイヤーが遊べる方が、間口は広がると思います。
髙田 では、既存プレイヤーの方はすぐに追いつかれてしまって、積み重ねて来たものが否定されるのか? というとそうではなく、先行で始めたプレイヤーは、その分多くのユニットが手元にありますので、エンドコンテンツではより精度の高いパーティを構築できますし、これまで蓄積されたプレイヤースキルについては早々追いつかれることはありません。バランスは取れているのかなと思っています。またそのバランスをきちんとコントロールするのが我々の仕事だとも思っています。
バトルの爽快感はそのままに、よりわかりやすく
――戦闘システムについてはどんな改修になっているのでしょう。
髙田 バトルについては、大幅に遊び方を変えるのではなく、分かりやすさや、遊びやすさを中心にリニューアルを行いました。とくにUIの改善は大きいと思います。例えば、弱点属性を突いて攻撃が成功した時にしっかりと「効いた」ことが直感的にわかるようになっていますので、初めてプレイする方やRPGに慣れていない方にもバトル中に何が起こっているのか理解できるようになたと思いますので、かなりとっつきやすくなっているはずです。バフやデバフの表示についても、今が相対的に有利なのか不利なのかを直感的に把握できるように分かりやすくアイコンが表示されるようになりました。
――そのほかに変更した点はありますか?
髙田 ほかにも、よりダイナミックにバトルを楽しめるような工夫を施しています。TPを消費してスキルを使うのですが、従来はTPの回復タイミングがパーティ全員分の行動が終了した後なので、TPが不足している時は次のターンになるまでスキルを何も使えない、という状況でした。 リニューアル後は、1ユニットが行動する度にTPが回復するようになりますので、こまめにTPを回復させてスキルを使えるようになります。なので、スキルを使えるタイミングが増え、これまでよりもスピーディなバトルが楽しめるようになりました。表示についてもTPの最大値を300から100に変更する事でスキルによって消費するTPの計算が簡単になりますので、バトルにおけるプランが立てやすくなります。
――バトルのスピード感がアップするわけですね。
髙田 中級者や上級者のプレイングにも、これらの修正は活きてくると思いますよ。バフを利用した戦術なんかもやりやすくなりますから、 “共闘”にも手を出しやすくなる。スピード感に関しては今まで通りなので、良いとこ取りの修正になったと思います。奥深いバトルが楽しめる要素も色々準備していますのでぜひご期待ください。
バトル以外の魅力にフォーカスを当てた新要素
――バトル以外で、こだわった部分について教えていただけますか?
髙田 冒頭でも申し上げましたが、モバイルゲームは多数のおもしろいゲームが無料で遊べますので、バトルだけをウリにしていては、お客様に手にとって貰える機会を狭めていることになります。そこで、『ブレオデ』は、これまで以上にキャラクターやその背景にあるストーリーで楽しさを提供しようと考えています。これまではユニットの性能を高めるだとか、バトルに関連するものが多かったのですが、『ブレオデ』は世界観、シナリオ、BGMなど細かく作り込んでいる見どころがたくさんありますので、バトル以外の魅力に気づいて貰えるように手を加えています。
――具体的にはどういった部分になりますでしょうか。
髙田 すべてのユニットに”ユニットエピソード”というストーリーが用意されます。そのユニットをクエストに連れていくと”親密度”が上昇し、新たなユニットエピソードが解放されていきます。遊べば遊ぶほど、これまで以上にキャラクターたちの活躍や生き様を臨場感たっぷりに味わっていただけると思います。いままで深く語られていなかった、キャラクターどうしの意外な関係なども描いていく予定です。
――キャラの深堀りは、ファンにはうれしいところですね。
髙田 また、プレイヤーが主人公となるメインストーリーのほかに、”英雄の軌跡”というユニットを中心としたストーリーを今後展開していきます。『ブレオデ』に登場するユニットは、過去数千年に渡る戦いの歴史の中で命を落とした英雄で、主人公はその魂を召魂して闘うという設定になっているのですが、ユニットが過去どのような戦いを演じてどのような最期を遂げたのかを、イベントを通じて楽しめるようになります。新たな見どころのひとつとなります。
――発表されたロードマップによれば、以前から名前の出ていたタワーイベント・”魂の塔”の実装も近づいているようですね。より遊びやすくなった『ブレオデ』が盛り上がっていくことを、いちプレイヤーとして楽しみにしています! 最後に、ユーザーに向けたメッセージをお願いします。
髙田 まずはリニューアルを待って下さったプレイヤーの皆様に、お礼を言わせて下さい。熱いプレイヤーの皆様のお陰でリニューアルが実現しました。ご支援、本当にありがとうございます。生まれ変わった『ブレオデ』をぜひ楽しんでください。また、まだ『ブレオデ』に触れたことのない方、『ブレオデ』はスマホで気軽に遊べる本格的なRPGです。ソロでもマイペースで遊ぶもよし、いっきに育てて他のプレイヤーとエンドコンテンツにチャレンジするのもよし、まずは遊んでみていただければ幸いです。幅広く多くの方に手にとって貰えて、遊びつづけて貰えるよう、私たちも進化を続けていきますので、今後も『ブレオデ』をどうぞよろしくおねがいいたします。
ブレイジング オデッセイ
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- gumi
- 公式サイト
- https://lp-blazing.gu3.co.jp/
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS,Android
- コピーライト
- (C)2016 gumi Inc. All Rights Reserved. Developed By Fenris Inc.
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