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gumiの新作RPG『ブレイジング オデッセイ』に期待せずにはいられないワケ

2016-07-22 15:00 投稿

ゲーム屋がコンシューマ理論で本気で作ったスマホゲーム

gumiから2016年夏配信予定の新作RPG『ブレイジング オデッセイ』(以下、『ブレオデ』)。昨年の発表以来、その沈黙を守ってきた本作の事前登録が開始された。

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gumiの新作は“4人組アイドルグループ”を作るほど気合いが入ったRPG『ブレイジング オデッセイ』

【『ブレイジング オデッセイ』事前登録】

公開された画面から伝わる圧倒的なコンシューマの匂いと大作感。これは取材せずにはいられない!

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というわけで、ファミ通Appでは、本作を手がけるFenris 統括 髙田誠氏と、本作に影響を与えた方をゲストを招いて、その魅力に迫っていくスペシャル対談を4週に渡ってお届けしていく。

その最初を飾るのは、『ブレイブ フロンティア』(以下、『ブレフロ』)の生みの親でもあり、元エイリム代表取締役で現在は新たなゲーム会社“アイディス”を立ち上げた早貸 久敏氏。エイリム在籍時代に、『ブレオデ』の開発に監修として携わった。同じく監修として深く関わった『グランドサマナーズ』が待機中。

▼対談第2弾!
スマホで表現するコンシューマらしさとは?gumiの新作『ブレイジング オデッセイ』をスクエニの時田氏が遊んでみた!

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▲アイディス代表取締役社長 早貸 久敏氏(左)、Fenris 統括 髙田誠氏(右)

あんなに優秀なチームを抱えてる人はいません

――まずはおふたりの馴れ初めから教えてください。

髙田:早貸さんと初めてお会いしたのが、いまから5年くらい前でしたよね? 僕がネバーランドカンパニー(※)の代表だったころ。いまはなくなってしまいましたけど某社と仕事をしていて……当時は早貸さんも別の会社でしたよね。それで、いっしょに焼肉を食べて、ほら、渋谷で。覚えてます?

早貸:覚えてます。でも、その前に一度会ってません?

髙田:あ、そうか! 2001年に故・宮路武さん(編注:『グランディア』シリーズ生みの親)の結婚式で会いましたね。当時の早貸さんは金髪でした(笑)。

早貸:僕はその結婚式でピアノを弾いたんですが、ひどいんですよ! 僕の前後に演奏するのは『シルフィード』の作曲家ですよ? プロの方に挟まれて恥ずかしかったなぁ。

髙田:そうでしたね(笑)。それから10年後に再会して、当時から企画は見てもらってましたけど、動いたものはなかったですね(笑)。そのうちお互いに色々あって、早貸さんはエイリムを立ち上げた。そして『ブレフロ』が出て、早貸さんから改めて連絡があったのは2013年8月の終わりくらいだったかな。連れて来られた飲み屋に國光(宏尚)さん(編注:gumi 代表取締役社長)もいて、いっしょに飲むようになって。思えばこれがスタートでしたね。何度目か覚えてないですけど、飲みの席で僕から頼んだんですよ。「ウチ、もう経営がヤバイので買い取ってください!」って。

早貸:こうして聞くと生々しいなぁ。

髙田:そのときの國光さんの顔は一生忘れない。だって「キタコレ!」って顔してましたもん!

早貸:あんなに優秀なチームを抱えてる人はいませんって、伝えてありましたから(笑)。

髙田:それで2013年11月の末にネバーランドは事業停止して、翌週にはここで働いてましたね。

早貸:早かったですよね。

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※編注:ネバーランドカンパニーはかつて存在したゲーム会社で、数多くのコンシューマ向けゲーム作品の開発をおこなっていた。

超ウルトラスペシャルサンクス

――『ブレオデ』における早貸さんはどういう立場になるのでしょうか?

早貸:スペシャルサンクス?

髙田超ウルトラスペシャルサンクスですね! 早貸さんがいなかったら、僕がここに来ることもなかったし、こういったタイトルを作るチャンスもなかったと思う。時間も予算も環境も用意してもらって……早貸さん、そして國光さんには本当に感謝しています。死んでも当てるしかないっていう心持ちです(笑)。

――『ブレジングオデッセイ』は2DのRPGですが、最初から2Dの作品を作る予定だったのですか?

髙田:はい。当時のネバーランドは 2Dと3Dでチームを分けていたのですけど、ここに移ったのは2D好きばかりだったんです。ヴァニラウェアさんの『オーディンスフィア』みたいな、究極の2Dゲームを作りたかった。制作は2013年12月からスタートしたのですが、最初に早貸さんとどんなRPGにしようかを話し合って、とにかく触って気持ちいいRPGにしようと話しましたね。最初はおもしろさだけを追求して、ソーシャル的なところは後から考えようと。

早貸:最初からソーシャルを意識しちゃうと、ちょっとね。高田さんのチームは元々コンシューマー部隊で、そっちに情熱があったんです。ソーシャルをやりたいわけじゃなかったんですよ。それなら、まずはチームが作りたいものを目指してもらおうと。ソーシャル要素はこっちでも考えておくからって。

髙田:本当に何も考えないで進めましたからね。設定すら後回しにして、バトルから作った。普通は逆ですからね。まずは気持ちいいもの、格好いいもの、美しいものにしようとというコンセプトで作り始めました。

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高田さん、釣りは大事です

――早貸さんは超ウルトラスペシャルサンクスとのことですが、ゲーム内容について何かオーダーはあったのでしょうか。

早貸:僕が強くオーダーしたのは歩かせてほしいってことくらいです。

髙田:こればかりは考えましたね。歩かせるならマップが必要じゃないですか。それを始めたらいつリリースできるのかわからない。でも、機械的に進むのではなく、感情移入して遊んで欲しかったし、それならマップもシナリオも用意しましょうと。僕らの持ってるものをすべて出してチャレンジしました。そのおかげで、おもしろいものになっています。シナリオも1章だけだと普通のドタバタの冒険活劇みたいですけど、2章に入るといきなり×××××が×××××しますから。

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――それ、絶対に書いちゃいけないやつですね(笑)。

髙田:ちなみにラスボスは……。

――それもアカンやつです!

早貸:プレイしてもらえればわかると思いますが、いままでのスマホゲームよりもコンシューマーライズと言いますか、シナリオも重厚ですし、アクション性も強い。マップにはギミックもあるんですよね。ここを壊すとこっちに行けるとか。

髙田:てんこ盛りです! ただ、ユーザーの方のストレスにしてはいけないと思ったので、軽快でサクサク遊べるものにしています。スマホなのでそこだけは守ろうと。歩くのって、一歩間違えると面倒臭くなりますから。ちょうどいいところに落とし込んだつもりです。

――特定のキャラがいるとフィールドでショートストーリーが発生するとも聞きました。

髙田:味方のキャラは過去の戦争で殺し合って死んだ英霊たちで、マップのどこかに所縁の地があるんです。特定の条件で該当するキャラを連れて行くとイベントが起きます。

早貸:いいね! それ、やりたい!!

髙田:どうぞ、やってください(笑)。主人公は召魂士と言いまして、英霊を召喚して戦うんです。キャラを追加するたびにイベントも用意しなきゃいけないので、それを考えると今から倒れそうですが、そこもおもしろいところです。

――以前、早貸さんはマップをノートに書いて作るみたいなお話もありましたよね。今回もそうなんですか?

早貸:過去の某有名タイトルではガチでマップを書いてますし、データも作ってますよ。『ブレオデ』に関しては監修というか、感想を述べてこういう風にしたいなって希望を話すくらいなので書いていません。

髙田:すごいな。僕はもう歳ですから、自分でデータまで作るのは無理。『ブレオデ』のディレクターは28歳なんですけど、自分の息子みたいな年齢差ですよね。基本は彼に任せて、実装する前にジャッジをするのが僕の役割です。環境を整えて、必要な才能を連れて来るのが最大のミッションだと思っているので。

――マップ以外にも早貸さんからオーダーはありましたか?

髙田:早貸さんとは感覚が近かったので、そんなに多くはなかったですね。でも、みんなで遊べるようにしたいっていうのがあって、共闘を作りました。

――端末を持ち寄って遊ぶ感じですか?

髙田:そう! 目の前で声をかけながら遊べるものにしたかった。アドホックではなくてインターネット接続になるのですけど、敢えて集まって遊んでほしいです。そうそう、もうひとつオーダーがあった。釣り!

早貸:あぁ、頼みましたね。

髙田:リリース時に実装されるかは未定ですけど、釣りでブーストアイテムの素材が手に入るんですよ。例えば、イワシのソテーを作って食べたらマップを出るまでなんらかのプラス効果があるみたいな。レシピを集めて料理が解放されていくのですけど、すぐにできるものもあれば3日くらい必要なものもある。こういうアイテムを持ち込んで共闘を楽しんでほしいですね。「お前、アイテム無いのか! 釣りを舐めんな。課金してでも今すぐ作れ!」みたいに野次ってください(笑)。

――モンスター見えてるけどギリギリまで釣るみたいな場面も出てきそうですね。

早貸:そういうのも緊張感があっていいですよね。ところで、大好きな釣りゲーがあるんです。『ブレス オブ ファイア』っていうんですけど……。

一同:そういうゲームじゃねーから!!!!

ゲーム屋はチャレンジしないと

――絶賛開発中で苦労だらけだとは思うのですが、ここまででいちばん大変だったことはなんでしょう?

髙田:ウチのチームってあんまり言うこと聞いてくれないんです(笑)。最初は7人くらいでやっていて、プロトタイプまではよかったんですけど、そこから進まない進まない! 転機になったのは、いまから2年くらい前に某社からやってきた皆さんの活躍。新たに12名が入ったんですけど、彼らは本当にすばらしい。ネバーランドの元スタッフより真面目なんですよ。だって、ちゃんと朝に出社するんですよ? ネバーランド勢なんて朝は来ないですからね。

早貸:愚痴になってるから(笑)。話題チェンジ!!

髙田:えっと、彼らは優秀で、特にデザイン周りはよかったですね。このゲーム、キャラがかなり動くんですけど、50パーツくらいに分かれていて、5方向のビジュアルがあるんです。当初は横だけでしたからね。キャラを量産しないといけないのに、5方向も作っていて本当に終わるのかって思っていたのですが、それでもなんとか実現できた。

早貸:制作費も跳ね上がるだろうけどね!

髙田:跳ね上がるどころか爆発しました(笑)。やっぱりよいものを見ちゃうと戻れないですよ。おかげでプロトタイプ、α版、β版と全然違うものに変わっていきました。

早貸:ゲーム屋なら常にチャレンジしないとね。同じようなゲームを作ってもしょうがないですよ。ユーザーをドキドキさせるものを作るべき

髙田:実は僕らネバーランド勢が入ったばかりの頃は、ある程度周りに合わせないといけないのかなって思っていたんです。でも、それを覆してくれたのが早貸さんだった。もう3年になりますけど、あっという間でしたね。この3年で早貸さんは忙しくなっちゃったので、久しぶりにゲームを見てもらったんですけど……。

早貸:そういえば、僕は途中で縦持ちにしようって言いましたよね。

髙田:それは断った(笑)。どうして横持ちかというと、大きな画面でカッコよく見せたかったから。横持ちの段階でユーザーをある程度絞ってしまっているかもしれないですけど、こういうのが好きな人って結構いると思うんですよ。

早貸:運営するゲームっていうのは長く遊んでもらうために、繰り返しになる部分もあるじゃないですか。経験値稼ぎなんか特にそうですけど、経験値稼ぎが楽しくてしょうがないって人は少ないと思うんですよね。だからテレビを見ながら、漫画を読みながらでも遊べる縦持ちがいいと思ったんです。でも、最近は端末も大きくなって、iPhone 6sやiPhone6s Plusとかになると、片手持ちで長時間プレイするのは厳しいかもしれないし、横で正解かも。

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よき思い出をユーザーに与えよう

――『ブレオデ』の配信前で気の早い話ですが、今後作りたいゲーム、ビジョンなどがあれば教えてください。

髙田:僕は……業界でこうやって話せる相手が早貸さんくらいしかいないんです。いわゆるソーシャルゲームを作っているところってちょっと言葉が違う。僕、会社がパタッといくときに各所へ面談に行きましたけど、何を作るのかイメージがわかなかったんです。まずゲームの話にならない。その中で早貸さんは最初から「ゲームを作りましょう!」と言ってくれた。だから僕は早貸さんを意識していますし、早貸さんみたいにこの業界で名作を作りたいって思っているんです。

早貸:僕も高田さんもゲームがめちゃくちゃ好きなんですよね。飲みに行ってもずっとゲームの話をする(笑)。我々のゲームだけじゃなくて、昔のゲームから今のゲームまで色々とね。

髙田:「ここならやれるから来いよ!」って呼んだのが今の制作チームですし、僕にはそれを背負っている自負があります。でも、その根っこって早貸さんだと思うんです。早貸さんとは志が同じなんですよ。

早貸:スマホは日本だけじゃなくて、世界中におもしろいゲームを提供できるプラットフォームですからね。我々がやりたいことを詰め込んで、おもしろいものを作って、20年30年経ったときに「あのゲーム面白かったね」って言ってもらえるようなゲームを作りたいじゃないですか。それがクリエイターとしてのいちばんの喜びです。それを常に考えながら、愛情を切らないで、ずっと同じ気持ちで、魂を込めて作る。これが志というか、引退までの抱負です。

髙田:ネバーランドには社訓が1か条だけあって、「よき思い出をユーザーに与えよう」というものなんです。早貸さんの言うように、何十年か後に「あのゲーム遊んだなぁ」と思い出してほしい。『ブレオデ』もこの先ローカライズして世界中に展開すると思います。国籍や肌の色がどうだろうと、楽しいと感じてほしいな。こだわりが多いので、経営陣には怒られるかもしれませんけど!

早貸:愛情と費用は比例するんですよね。

髙田:まぁ、僕はもう経営者じゃないから知りません(笑)。とにかく早貸さんは僕と同じ言葉を言ってくれた。想いが近いのであれば、お互いにがんばりたいですよね。このタイトルだけじゃなくて、ぶっ倒れるまでゲームを作ると思います。

早貸:あ、僕は最後にゾンビ映画を作りますよ。

髙田:それ言っちゃうの?

早貸:個人的な夢ですけどね。さすがに会社を潰すわけにはいかないから(笑)。

髙田:僕が人生最後に作りたいのはFPSです。あと、まだ伏せてほしいんですけど『xxxxx』と『xxxxx』を組み合わせたようなものも考えてます。

早貸:おぉ、じゃあこっちは出会い系でも作ろうかなぁ。

一同:えぇぇぇ!!

早貸:冗談です!

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【『ブレイジング オデッセイ』事前登録】

 

▼対談第2弾!
スマホで表現するコンシューマらしさとは?gumiの新作『ブレイジング オデッセイ』をスクエニの時田氏が遊んでみた!

ブレイジング オデッセイ

ジャンル
RPG
メーカー
gumi
配信日
2016年夏配信予定
対応機種
iOS、Android

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