【独占】『ゆるドラシル』と『ディスガイア』が超絶合体!『魔界ウォーズ』誕生秘話

2017-07-15 16:00 投稿

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魔界ウォーズ

『魔界ウォーズ』のキーマン3名に訊く!

クローバーラボの名を一躍有名にしたスマホRPG『ゆるドラシル』と、日本一ソフトウェアの代表作とも言えるシミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア』(以下『ディスガイア』)のコラボタイトル『魔界ウォーズ』が発表され、両作のファンを中心に大きな話題となっている。

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1i【速報】幻の作品『魔界ウォーズ』がスマホに!『ゆるドラシル』と『ディスガイア』が合体

そんななか、ファミ通Appは『魔界ウォーズ』の開発に携わるキーマン3名に直撃インタビュー。本作の誕生経緯から、10年以上の歳月を経てついに主役に躍り出た“アサギ”についてなど、気になることを訪ねてきた。

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▲(左から)クローバーラボ 代表取締役ceo 小山力也氏、日本一ソフトウェア 代表取締役社長 新川宗平氏、クローバーラボ プロデューサー きゃん氏

『魔界ウォーズ』誕生の経緯

――まずは、『魔界ウォーズ』がクローバーラボと日本一ソフトウェアの共同開発タイトルになった経緯についてお聞かせください。

小山力也氏(以下、小山) もう2年ほど前になりますが、『ゆるドラシル』でコラボ先を探していて、プロデューサーのきゃんと話をしていたときに、彼から『ディスガイア』の名前が挙がったんです。

きゃん氏(以下、きゃん) 個人的に『ディスガイア』が好きだったのですが、ビジュアルが抜群で『ゆるドラシル』との相性もいいんじゃないかと。

小山 そこで、新川さんのお名前をFacebookで検索して(笑)、連絡を取らせていただきました。

新川宗平氏(以下、新川) 失礼ながら、その当時はアプリゲーム自体をまったくやっておらず、『ゆるドラシル』のことも知らなくて……。ですが、実際にお話をさせていただき、コラボの実現に至りました。ちょうどそのころいくつかのタイトルでコラボをさせていただいたのですが、ダントツで反響が大きかったんですよね。

小山 『ゆるドラシル』で実施したコラボの中でも、群を抜いていい結果が出ました。

――予想以上の反響だったと。

きゃん そうですね。確か1回目のコラボは、1周年を過ぎた2015年の5月に実施させていただきました。

新川 そのあともコラボは2回目、3回目と続いていきました。『ディスガイア』のトークイベント“ディスガイアナイト”などで実感したのですが、『ゆるドラシル』を遊んでいるうちのファンの方が多くて、お客さんの相性が非常にいいんだと思いましたね。

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――そうやってコラボを経て、どのように『魔界ウォーズ』の実現に至ったんでしょう?

新川 私には、10年以上前から『魔界ウォーズ』を世に出すという課題がありまして(笑)。いつかやろうやろうと思っていたのですが、もしかしたらここにチャンスがあるのかなと、お声掛けさせていただきました。

小山 お話をいただいたときは、正直うれしかったですね。日本一ソフトウェアさんの代表的なタイトルですし、いつか『ディスガイア』のアプリを作りたいという野望もあったので、我々としてはすぐに乗らせていただきました。

――わりとトントン拍子で話が進んだんですね。開発はどのように分担しているのですか?

小山 お金も人もお互いから出し合って、制作しています。パート分けすることもなく、プログラムもデザインも混合した形ですね。

新川 ちょうど弊社の大阪開発室との距離も近くて、並々ならぬご縁を感じています。

――そもそも『魔界ウォーズ』は、2004年のE3で発表されたタイトルですが、その時点ではどういったものだったのでしょう?

新川 PS2の『ファントム・ブレイブ』を2004年に発売し、その後作ろうとしたのが『魔界ウォーズ』でした。ですが、RPGなのかシミュレーションRPGなのか、非常に漠然としているなかでキャラクターデザインだけが先に進んでいまして……。

――それが“アサギ”という女の子であったと。

新川 そうですね。当然発表当時は、発売に向けて動いていました。そしてE3で発表すべく、こんなポスターまで作ったんです。

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▲2004年のE3でPSPソフトとして発表された『魔界ウォーズ』のポスター。“coming soon!!”の文字が躍る。

小山 これはかなり貴重ですね!

新川 忘れないためにも、大事にとってあるんです(笑)。当時はとにかく、E3で発表することを優先してしまっていました。『魔界ウォーズ』はまだ世に出ていませんが、ポスターの周りにいるシルエットのキャラクターなんかは、すでに『ディスガイア』シリーズに登場してします。

――そうなんですか! コアなファンの方ならわかるかもしれませんね。

新川 続いて暑中見舞いで“アサギ”を露出して、そこまでは普通に進んでいたんです。

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▲2004年の暑中見舞いのイラスト。ここから10年以上経ってから、アプリとして登場することになるとは!

新川 ただ制作を進めるにつれて、PSPではなく、やはり据え置き機で出そうとなって、結果的に完成したのが『ファントム・キングダム』でした。「じゃあ、アサギはどうなるの?」となったときに、隠しキャラとして出す判断をしたんです。

――そんな経緯が……!

新川 それでアサギは“永遠の次回作の主人公”、“隠しキャラ”といった立ち位置に定着してしまったわけです。以降も発売を考えなかったわけではなくて、PS3のときもタイトルとして『魔界ウォーズ』を発表しています。結局、出てないんですが……出そうという気持ちは間違いなくありました。

――かなり難航した様子が伺えます。

新川 そうして時間が経つにつれて、ファンの方もネタとして扱ってくれたり、出るとしたらどういったゲームになるだとか、『魔界ウォーズ』やアサギを違った角度で楽しんでくれるようになっていきました。こうなってくると「期待を遥かに超えるものを出さないといけない!」と悩み始めて、いろいろと考えているうちに出すタイミングをどんどん逸していって……。

小山 お聞きしていると苦しい気持ちになります……。

新川 当然どんどんハードルも上がっていくので、「作りたい」と言い出すディレクターもおらず(苦笑)、完全に宙に浮いてしまっていました。

 
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アサギウォーズ
▲開発が進まない状況のなかでも、ファンはさまざまな形で“アサギ”の姿を目にすることに。

――ですが、そんな『魔界ウォーズ』が、ついに登場しますね!

新川 今回は「コンシューマじゃないのか」という声が多く寄せられると思います。ですが、このタイミングでコンシューマで出したとしても、ごく一部の方のファンアイテムで終わってしまうのではないかと。だったら、親和性の高い『ゆるドラシル』との合作で、アプリゲームとして長く楽しんでいただくことをチョイスしました。

――正直、複雑な気持ちの方もいるかもしれません。

新川 まずはこれで成功して、コンシューマにも『魔界ウォーズ』を展開できるといいですよね。野望は持っていますよ。

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▲『魔界ウォーズ』は、直近まで週刊ファミ通の発売スケジュールにPSP、PS3用ソフトとして掲載されていた。

『魔界ウォーズ』はどのようなゲームに?

――今回改めて発表された『魔界ウォーズ』はどういったゲームになるのでしょう?

新川 ついにアサギが主人公として登場します。本当です(笑)。

小山 アサギが日の目を見るときに関われて光栄です(笑)。彼女がきちんとひとりの主人公として活躍を見せてくれますよ。

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▲今回の『魔界ウォーズ』のアサギの姿。誰が何と言おうと、彼女が主人公だ!

――『ゆるドラシル』と『ディスガイア』の合作ということですが、両作品での対立構造があるのですか?

きゃん そういうわけではないんです。両作のキャラクターが登場し、アサギを中心に巻き起こる事件を解決していくようなストーリーになります。

新川 ところどころコメディタッチだったり、いろいろなパロディだったりも盛り込まれるでしょうね。アサギのいじられっぷりにも期待していてください。

――どんなキャラクターが登場するのでしょう?

小山 『ゆるドラシル』、『ディスガイア』それぞれのキャラクターを半々くらいのバランスで登場させます。『ゆるドラシル』はキャラクターも多いので、全員というわけにはいきませんが、十分な数を用意する予定です。

きゃん さらにオリジナルキャラクターも検討していますし、日本一ソフトウェアさんの他作品にも魅力的なキャラクターが大勢いるので、そのあたりもゆくゆくは考えていきたいですね。

新川 いずれは『ディスガイア』以外のタイトルとのコラボも実現できると、おもしろいと思います。

――ジャンルはシミュレーションRPGになりますか?

きゃん RPGなのかシミュレーションRPGなのか、その中間あたりと言ったらいいでしょうか……。スマホアプリなので、ある程度手軽に遊べるものを目指しています。

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▲バトル画面は、3D表現と2D表現を混在。キャラクターの可愛らしさと、迫力ある演出の両立に成功している。

――このバトルシステムに決めた理由は?

きゃん 縦持ちにしたかったのと、あまり広いマップにしたくなかったというのがあります。いろいろと試して、6×5マスのシンプルなフィールドに至りましたが、いい塩梅に落ち着いたかなと。

小山 キャラクターどうしで敵を挟む連携や、バックアタックなどの要素もあって、適度な戦略性が盛り込まれています。

きゃん いっとき、マス目を取り外して、純粋なRPGにしようかという時期もあったのですが、日本一ソフトウェアさんの開発スタッフからは、やはりシミュレーションに強いこだわりがありまして、6×5マスで戦ういまの形に落ち着きました。

――パーティーは何人編成なのでしょう?

きゃん 5人編成で『ゆるドラシル』、『ディスガイア』のキャラも自分の好きなように選べます。ちなみに、アサギを入れなくても遊べます(笑)。

新川 アサギはぜひ、入れてあげてください(笑)。

きゃん あとパラメータの数値は、『ディスガイア』のようにぶっ飛んだ桁数にはしていません。スマホだと表示上の問題で煩雑になってしまい、非常に残念ですが諦めざるを得ませんでした。

――フレンド要素は実装されますか?

きゃん バトルにフレンド要素を入れる考えは現状ありません。ただPvPは実装予定で、ほかのプレイヤーと戦うことができます。通常のバトルと同様6×5マスのフィールドが舞台ですが、いまのところリアルタイム対戦ではありません。

――配信はいつごろを予定しているのでしょう?

小山 2017年内の配信が目標です。配信の1ヵ月前から事前登録を実施できればと考えています。

新川 ここからまた10年……なんてことはないですよね(笑)?

きゃん 大丈夫です。10年も開発し続けたくない(笑)。

――最後にユーザーにメッセージをお願いします。

きゃん せっかく大好きな『ディスガイア』のキャラクターを使わせていただいているので、頑張りたいと思います。リリースできたら長い間楽しんでもらえるとうれしいです。

新川 今回、『魔界ウォーズ』と主人公のアサギが誕生することになりますが、ここまでたどり着けたのは、ファンの方々のおかげだなと噛み締めています。まずはスマホアプリとして提供させていただきますが、コンシューマのほうにもいつか展開したいと思っていますので、引き続き応援していただければと思います。

小山 日本一ソフトウェアさんの大事なタイトルとご一緒させていただけて、うれしい限りです。『ゆるドラシル』と『ディスガイア』、両タイトルのユーザーさんどうしの交流イベントも実現したいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください。

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魔界ウォーズ

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルシミュレーションRPG
メーカークローバーラボ
公式サイトhttps://makaiwars-sp.jp/
配信日配信終了
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