『FFXV』とのコラボも期待できる?ノクトらがハマる『キングスナイト』プロデューサーインタビュー【E3 2017】
2017-06-19 17:09 投稿
【『キングスナイト』最新情報はこちら】 |
往年の名作に込めた思い
2016年9月18日、東京ゲームショウ2016の『ファイナルファンタジーXV』(以下『FFXV』)のステージにて発表されたスマホ向け新作アクションRPG『キングスナイト -Wrath of the DarkDragon-』。
映画『キングスレイブ ファイナルファンタジーXV』やアニメ『ブラザーフッド ファイナルファンタジーXV』などと同じく、『FFXV』を盛り上げるコンテンツのひとつ。『FFXV』をプレイしたユーザーなら、ノクトたちがスマホをいじったり、「『キングスナイト』やりたい」などと話す様子から、彼らが日ごろから『キングスナイト』を楽しんでいたことを感じたかもしれない。
▼ノクトたちもハマる『キングスナイト』を試遊!
【動画あり】『FFXV』のノクトらがハマるスマホ版『キングスナイト』の詳細が明らかに!【E3 2017】 |
そんな『キングスナイト』は、もともと1986年に発売されたスクウェアのファミコンソフトで、『キングスナイト -Wrath of the DarkDragon-』はその世界観で、スマホ向けにリメイクされたものだ。
2016年に発表され、同年末に配信が延期される旨が告知されて以来、情報が出ていなかった本作だが、2017年6月13日から米・ロサンゼルスで開催されていたE3 2017にて、新たなPVが公開されており、また、同イベントのスクウェア・エニックスのブースではデモ機の試遊が体験できるようになっていた。
▼ノクトとプロンプトが仲良くプレイ! 最新PVはこちら!
ファミ通Appでは、E3の会場で本作のプロデューサーである本橋大佐(もとはしだいすけ)氏にお話をお伺いすることができたので、そのインタビューをお届けしよう。
▼本橋Pによるプレイ動画も公開!
――昨年末の配信延期のお知らせ以来、ずいぶん久しぶりに情報が出てきた気がします。
本橋氏(以下、本橋) 本当に長らくお待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。というのが、いまいちばんに皆さまに伝えたいことです。
――配信日が延びたのには、何か理由があったのでしょうか?
本橋 ゲームの仕上がりに満足がいかなかった、というのが正直な理由です。
『ジャスティスモンスター』で焦って出してしまった結果、不具合が多発して満足のいく結果にならなかったので、『キングスナイト』では同じ轍を踏まないよう、遊びの部分や、技術の検証やビルドなどを徹底して見直しました。
――そもそも『FFXV』の関連アプリとして、『キングスナイト』が選ばれた理由はなぜでしょうか?
本橋 『FFXV』の世界観を構築するときに、ノクトたちの年代の子なら、何かゲームにハマっているだろうと考えました。
『FFXV』の世界には、スマートフォンのようなものがある設定ということは決まっていたので、スマホでできるゲーム。さらに『FFXV』の世界観と相性のいいもの、というところで決めました。
架空のものではなく、現実にありつつも、聞いたことはあるけれどじっさいに触ったことのある人はほとんどいない……そんなゲームだったらおもしろいいのではないかと思い、スクウェアの往年のRPGである『キングスナイト』を選びました。
――ほかにもいくつか候補はあったのでしょうか?
本橋 ありましたね。『テグザー』とか『ライブ・ア・ライブ』とか。
でも『キングスナイト』がいちばん『FFXV』とは相性がいい感じであったというのと、私も小学生のことに夢中でプレイしていたので、「おもしろい!」と感じた体験を注ぎ込めるということで、決まりました。
『キングスナイト』が『FF』より前に作られたから、というのも大きかったですね。
開発されたのも坂口さんや植松さん(※)でしたし、そう言う意味では、『FFXV』と同じ遺伝子を受け継いでいるわけです(笑)。
(※坂口博信氏…『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られ、独立してミストウォーカーを設立した後も、多数のヒット作を手掛ける。
植松伸夫氏…『ファイナルファンタジー』シリーズのほとんどの作品に楽曲を提供するなど、数々のタイトルでBGMを手掛けるゲーム音楽の第一人者。)
――リメイクをするにあたって気を付けたことはありましたか?
本橋 『キングスナイト』は当初スクウェアがフォーメーションRPGとして打ち出していたものでしたが、どこからどう見てもシューティングなのです(笑)。
その微妙に“ツッコミ”どころのあるシステム部分……具体的に言うと、縦スクロールで強制的に画面が動き、弾を撃って壁を壊して敵を倒すということころですね。
そのファミコンでプレイして“気持ちいい”という感覚を、スマホでプレイして“気持ちイイ”という感覚に落としこむのがたいへんでした。
――触らせていただいたところ、かなり爽快感がありました。
本橋 ありがとうございます! かなりこだわったところなので、開発スタッフとともに、議論と試行錯誤を相当繰り返しました(笑)。
今日触ってもらったものから、さらに今後バランスを調整していきます。お客様にとって“キモチのいいレベルデザイン”。こちらに全力を尽くします。
――もともとの『キングスナイト』は難しい印象です。それが今のスマホユーザーが遊ぶときにどうか、というところも気になりますが……。
本橋 そこも残したいですが、とはいえ、最初から難しくするつもりはなく、ひと通りキャラが育つところぐらいまでは、チュートリアル含め、誰でも遊べるような設計にはします。
そこから先のクエストの中には……まあ、かなりマゾいものもあるかと思います(笑)。
――本来の『キングスナイト』に無かった部分としては、マルチプレイの部分も挙げられますよね。
本橋 まずはフレンドやランダムのマッチングによる協力プレイを、配信後に、様子をみながらPvP(対戦プレイ)を実装する予定です。
ちょっと新しくも、楽しいプレイ体験になると思いますので、続報をお待ちいただければうれしいです。
マルチで遊ぶ、というのがこのゲームの大きな軸になると思っておりますので、スピード感を持ちつつも、丁寧に運営することを考えております。
なお、本作は日本版と英語版があり、それに伴い多くの国で配信される予定なのですが、日米欧、皆がひとつのサーバーで遊ぶようなイメージです。
――国ごとにサーバーは分けないのですね?
本橋 はい、いっしょです。言葉の壁はありますので、コミュニケーションは簡単なスタンプのような定型文を用意しております。
たとえば日本で押した“ありがとう”というメッセージは、アメリカの方には“Thank you”に変換されて届くというようなイメージです。
――『FFXV』の中であれだけノクトたちが『キングスナイト』をプレイしている様子を見せられてしまうと、当然『FFXV』ファンとしては“何か”あるのかな、と期待してしまうのですが……
本橋 そうですね。あれだけ見せる以上はもちろん何かありますよ(笑)。
――『キングスナイト』の中にノクトたちがキャラとして実装される、なんてことも……?
本橋 どうでしょうね(笑)。でもみんなが想像しているようなことはやっていくつもりなので、順次発表していく情報を楽しみにしていてください!
――配信日は2017年内ですよね?
本橋 そうですね。つぎに皆さまの目に触れる機会がある時には、配信日をお伝えできるよう日々調整をしておりますので、申し訳ないのですが、もう少々お待ちください!
――楽しみにしています。ありがとうございました!
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キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-
- ジャンル
- アクションRPG
- メーカー
- スクウェア・エニックス
- 公式サイト
- http://www.jp.square-enix.com/kingsknight
- 配信日
- 2017年配信予定
- 価格
- アイテム課金型(基本プレイ無料)
- 対応機種
- iOS/Android
- コピーライト
- (c) 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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