滑らかなアクション&爽快コンボに脱帽!王道ファンタジーRPG『追憶の青』プレイリポート
2016-08-22 20:40 投稿
スマホRPGとして目を見張るデキ!
Wright Flyer Studiosがリリース予定のアクションRPG『追憶の青』。昨年行われたゲームの祭典“東京ゲームショウ2015”で発表されて以来、注目を集める大型新作だ。
事前登録も開始された本作。今回は先んじて、2016年6月13日~20日にかけて実施されたクローズドβテスト(以下、CBT)のプレイリポートをお届けする。
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『追憶の青』の魅力
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コンボが超爽快! スマホ最高レベルにヌルヌル動くバトル
本作はいわゆるベルトスクロールアクション。キャラクターを操り、迫り来る敵をなぎ倒していくことが基本となる。
ここまでは、よくあるタイプのアクションゲーム。特筆すべきは、キャラクターたちが目を見張るほどにヌルヌル動くということ。
ひとつのスキルを出すわずかなあいだでも、複数の箇所がスキルのアクションに連動して細かく動くため、全体として見たとき、非常に滑らかに動いているように見えるというわけだ。
まずは、1秒にも満たないスキル発動の瞬間を切り出したものを見てほしい。
技を出す予備動作として体を沈める様子や敵が吹っ飛んでいく様子などが非常に細かく描かれていることがお分かりいただけると思う。敵・味方含めたすべてのキャラクターがこのクオリティで描かれているため、プレイしているほうとしては「スマホでここまで動かして大丈夫なのか!?」と驚きっぱなしだった。
コンボをつなげて強敵を倒せ!
本作のバトルの醍醐味はなんと言ってもコンボにある。
たとえば主人公の場合、所持している3つのスキルをタイミングよく発動させることで、すべてつなげることが可能。通常攻撃と組み合わせることで、爽快な連撃を楽しむことができる。
敵の行動も一本調子ではないため、工夫して対処する必要がある。ガードを崩してから大ダメージを与えたり、飛び道具をたたき落とすなどの駆け引きもアツい。
この一連のシステムは、“アクションRPGに格闘ゲームを持ち込んだ”と言っても遜色のないレベルと思う。「この通常攻撃とこのスキルがつながるのか!」と気づいた瞬間がとにかく気持ちいいのだ。
なお、ベータテスト時点の難易度は高めだった印象。キチンと対策を考えていかないと、序盤のボスにすらアッサリ負けてしまうことも多々あった。
主要ジョブ4つを紹介!
本作では4つのジョブがあり、それぞれが個性豊かな能力を持つ。主人公たちだけではなく、ガチャ排出のキャラも使用可能なため、幅広い戦いかたを楽しむことができる。
ナイト
ナイトは近接攻撃に長けているジョブで剣を装備して戦う。攻撃範囲が後述のファイターよりも広く耐久性に優れるため、使い勝手は4つのジョブのなかでも上位。
ナイトのモーション例
ファイター
ファイターは近接攻撃を得意とするジョブ。全ジョブ中で最速の動きを誇るため、敵の攻撃の出を潰しやすい。レンジは短いものの、連続攻撃で敵を圧倒することができる。
ファイターのモーション例
マジシャン
マジシャンは遠距離攻撃が得意なジョブ。敵のレンジ外からの攻撃が可能なため被ダメージを抑えやすいが、通常攻撃での瞬間火力が低く、発生は遅め。やや上級者向けの性能と言える。
マジシャンのモーション例
プリースト
プリーストは4つのジョブのなかで唯一回復スキルを持つ。バトル中は安定した回復手段に乏しいため、ゲームが進むにつれジリ貧になってしまうことが多い。高レアリティのプリーストがいるだけで難易度がグっと下がる局面もしばしば見られた。
プリーストのモーション例
状況に応じてキャラを切り換えよう
戦闘ではこれら4つのジョブから3人パーティーを編成、状況に応じてキャラを切り換えつつ戦っていくことになる。
なお、キャラクターの基本的な方向性は各ジョブごとに決まっているものの、同じジョブでもキャラ固有の動き、コンボなどがあるため、使い勝手がまるで異なる。
格闘ゲームさながらに、各キャラを使い込み、プレイヤースキルを磨いていくことも本作の醍醐味のひとつと言えよう。
練り込まれた世界観! 骨太な王道ファンタジー
本作の魅力のもうひとつは、群像劇的なテイストも含む、硬派な王道ファンタジー。
舞台となるヴァインランド島は、西の宗教連合国、東の軍事国家に挟まれた立地ながら、魔石使いの一族によって独立を守られてきた。
しかし、魔石の力を欲する両国の思惑により、島の内情は徐々に変わり始め、銀の氏族を中心とした連合派、白の氏族を中心とした帝国派、青と赤の氏族を中心とした、どちらにも汲みせず中立を謳う派閥に分かれてしまうことになる。
かつて手を取り合った者同士がさまざまな思惑を抱き、島は内紛の時代へと突入してしまうのだった……、というのが基本的なストーリー。
フリオ(CV:松岡禎丞)
本作の主人公。青の氏族長エドワードの息子であり、青の継承者。優しくまっすぐな性格の持ち主で、幼少期よりオズマに鍛えられ、優れた剣の使い手へと成長する。
シリル(CV:小清水亜美)
黒の氏族で、オズマの妹。やさしい性格でちょっと天然。フリオの侍女として行動をともにする。オズマに鍛えられ、おとなしい外見に似つかず、優れた魔石の使い手である。
ロビン(CV:赤羽根健治)
フリオの従者である、青の氏族の青年、お調子者だが、いざというときは頼りになる兄貴分的な存在。フリオは兄弟同然に育ち、オズマによって戦闘術を叩きこまれた。
アイシャ(CV: 佐倉綾音)
赤の氏族長サイモンの娘で、赤の継承者。正義感に溢れ、明るく元気いっぱいの女の子。気が強いが涙もろい。フリオとは幼なじみ。
オズマ
黒の氏族長であり、中立強硬派の中心となる人物。中立派でありながらも好戦的な思考であり、血の気が多く誰とでも衝突をしてしまう。ある種のカリスマ性を持っており、彼を慕うものも多い。
マルチプレイやPvPも! 豊富なモードでトコトン遊べる
白熱のバトルと王道のストーリーに加え、本作ではマルチプレイをはじめとしたモードが充実していることが特徴。
(2)イベントクエストで限定武器をゲット!
(3)錬磨の塔でほかのプレイヤーとバトル&豪華装備をゲット!
(1)マルチプレイで高難易度モードに挑もう
本作はソロプレイでも十分におもしろいが、ほかのプレイヤーと協力し、最大3人でパーティを組んでクエストに挑むこともできる。
難易度高めなゲーム性も相まって、サービス開始後はかなり盛り上がるモードになるのではないだろうか。
(2)イベントクエストで限定武器をゲット!
キャラクターの育成とはべつに、本作では装備品によって戦力をアップさせることが可能。
武器はガチャでの排出だけではなく、クエストでの入手も可能。武器は進化させることで強力に育てることができるため、戦力アップにはもってこいだ。
(3)錬磨の塔でほかのプレイヤーとバトル&豪華装備をゲット!
装備の入手方法はガチャやクエスト、ドロップだけではない。錬磨の塔と呼ばれるPvPモードを勝ち進むことでゲットできるメダルと、強力な装備を交換することができるのだ。
『追憶の青』はどうだった?
率直に、ベルトスクロールアクションとしての本気を感じる作品と思う。
中世ファンタジーのアクションRPGという、題材としては目新しくはないものの、そのすべてが高レベルでまとまっているのではないだろうか。
とくに、コンボを自分で考えてつなげなくては効率的に戦えないゲームシステムは、連打でなんとかなりがちなスマホゲームとしては逆に新鮮。くり返し練習してプレイヤースキルを上げるという、オーソドックスなゲームをプレイする楽しみを味わうことができた。
硬派なファンタジー好きには確実に“刺さる”であろうストーリーも秀逸。綿密に練り込まれた世界観と、キャラの息遣いを感じる群像劇的なテイストは一見の価値アリだ。
個人的には、物語終盤(らしき)部分をチュートリアルにもってくるという作りかたに引き込まれた。
ただし、今回はCBTという特性上、やはり調整が必要な箇所はそれなりにあったように思える。
まずは戦闘の難易度について。途中までは工夫とトライ&エラーで突破することはできるものの、中盤から一気に難易度が跳ね上がる。ガチャ限定の高レアキャラや特定属性の強力な装備などがないと、突破が困難な箇所がいくつもあった。
歯ごたえのあるバトルは、間違いなく本作の魅力のひとつなので一概には言えないが、個人的にはノーマルモードの難易度を少し抑えてもよいのでは? と感じた。
また、マルチプレイそのものはおもしろいものの、プレイできるのはノーマルモードをクリアーした後に解放される、ハード以降のモードのみ。
前述の「難しい」と筆者が言っていたのはあくまでノーマルモードの話なので、現状の難易度のままでは、ソロでのクリアーは難しいのではないか。
そして戦闘システムの一部・魔石解放の発動条件が厳しすぎる点も気になった。
魔石解放の発動条件は、スキルを敵にヒットさせ、画面左下のゲージを最大まで溜めること。
しかし、ゲージは時間経過でどんどん減っていくため、最大までもっていくにはスキルを連続で当て続ける必要がある。
マルチプレイでは比較的発動しやすいのかもしれないが、ソロではよほどのプレイヤースキルがない限りきびしい。もう少し敷居が低くても……とは思う。
筆者が感じたおもな問題点は以上。しかし、これらの問題を吹き飛ばすほどの圧倒的な魅力を感じたことも事実。
個人的な感想を端的に言わせてもらえば、「世界観とストーリーとバトルがメッチャおもしろい&音楽が最高!」といったところ。
リリース時期は不明ながら、公式Twitterの様子を見るに、ひょっとしたらもうすぐなのかも? この内容はCBTのバージョンだが、一部仕様を見直している部分もあるらしく、本リリース時にはさらにブラッシュアップした『追憶の青』を楽しめるようだ。リリースを心待ちにしたい。
※2016/8/25 様のお名前に誤りがございました。訂正お詫び申し上げます。
追憶の青
- ジャンル
- アクションRPG
- メーカー
- Wright Flyer Studios
- 公式サイト
- http://blue.wrightflyer.net/
- 価格
- 基本無料
- 対応機種
- iOS / Android
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