『Ingress』4年間の歩み(中編):2015年「NIA独立からの大躍進」
2016-08-01 15:00 投稿
NIA独立からの大躍進
『Ingress』の成長を支え続けてきたナイアンティック社(NIA)のアジア特活本部長 川島優志氏、アジア統括マーケティングマネージャー 須賀健人氏、さらにこれまで『Ingress』を追いかけてきたライター深津庵の3人が、これまで4年間の歩みを振り返る企画記事。
▼前回
はじめに
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2015年
おもな動き
2015年──
3月 日本語に対応、XMアノマリー“ショウニン”
6月 XMアノマリー“ペルセポリス”、ワシントンDCで初のゴーラック、三菱東京UFJ銀行と提携、ソフトバンクと提携、伊藤園と提携
8月 ナイアンティックラボ独立、大日本印刷と提携
10月 ラジオ“ソラトニワ”開始
12月:XMアノマリー“アバドン”
──2015年からの『Ingress』はとても活発に、そして、須賀さんのテンションが『ポケモンチャレンジ』以降、2度目のMAX超えをしていますね。
須賀 この年の3月、僕はNIAに加わることになったんです。
川島 そうだったね、まず最初にこれまで英語だった『Ingress』を日本語に対応するため、須賀にはいろいろがんばってもらいました。エキゾチックマターはどう訳すか、アイテムを漢字にするのかとか悩みましたね。
──直訳に落ち着いてよかったです!
川島 2014年末のXMアノマリー“ダルサナ”の準備をするあたりで、アメリカからの指示出しや日本との往復にも限界を感じていました。それをカバーしてくれた須賀の存在は大きかったですね。また、この当時、彼には「いろいろな人に会え」と指示を出した。
須賀 NIAに入った最初の半年で国内はいろいろと巡りましたね。現地のエージェントに触れることで、そこの課題が見えてくる。インターネット上にすべての情報があるということがまやかしだと再確認できました。僕もGoogle出身で、完全にデジタル世代だったのでネットに頼る部分がありましたが、実際にこの目で見て触れることがいかに大切かを知ることができた貴重な経験でしたね。
──日本語に対応した3月にXMアノマリー“ショウニン”、6月にはXMアノマリー“ペルセポリス”、立て続けに大きなイベントが開催されました。このハイペースは流れには、日本にエージェントが増えていったことも影響していますか?
川島 その通りですね。XMアノマリー“ダルサナ”から“ショウニン”のあいだに、エージェントの数がいっきに増えました。さらに、この年は多くのスポンサーが加わり、『Ingress』がうまく回りだした手応えを感じました。また、“ダルサナ”以降、日本の存在が大きくなったのは事実で、毎クオーターやろうという機運にも繋がりましたね。
須賀 ちなみにですが、XMアノマリー“ペルセポリス”以降、毎回僕は「しばらくお休みしよう」と提案してるんですけどね(笑)。
川島 須賀はいつもそんなこと言うんですけど、どんどん話が進んじゃうんだよね。
須賀 あ、このグラフだとXMアノマリー終了後にテンションが下がってみえますが、正確にはつぎが決まったときに下がっているんです。
──やらなければいけないことが多く、それを想像すると、ってことですね。
須賀 そうですね。それでも日程が決まり、準備をしていく中でエージェントの皆さんとお話していると、またがんばろうと元気をいただける。イベントって『Ingress』の一部分だと思っていて、我々に課せられた義務なんだな、と。
川島 どんなにおいしいものでも食べ終わった後はしばらくいらない、そんな気分。
──これはきっとエージェントも同じですね。終わった直後は魂が抜けちゃってますけど、しばらくすると「さぁ、つぎはどこだ!?」って身構えてますもんね。そんな中、8月にはNIAが独立、これまでと味が変わってしまうんじゃないかと、のれん分けしたラーメン屋を心配するかのような声も多かった時期ですね。
川島 あはは、この年末には12月年に沖縄でXMアノマリー“アバドン”、国内初のゴーラックも開催。ストアの導入もありましたが、これはエージェント同士の交流に役立つもので、あくまでもNIAのポリシーをかえるつもりはありませんでした。これは今後も同じですよ。
【Ingress記事まとめ】
イベントリポートや取材記事も
P.N.深津庵&あしたづひむ(撮影アシスタント)
※深津庵のTwitterはこちら
Ingress(イングレス)
- ジャンル
- オンライン位置情報ゲーム
- メーカー
- Niantic, Inc.
- 配信日
- 配信中
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- 対応機種
- iOS/Android
- コピーライト
- (C) Niantic, Inc.
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