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【インタビュー】家庭用ゲームのシナリオを多数手掛ける実弥島巧氏を起用したカードバトルRPG

2015-12-15 16:00 投稿

ストーリーに重きを置くファンタジーの秘密に迫る!

数々の人気家庭用ゲームのシナリオを手がける実弥島巧氏を起用し、美麗なグラフィックで描かれたキャラクターたちが生き生きと躍動するストーリーが魅力の“進化”カードバトルRPG『ガーディアンズ・ヴァイオレーション』(以下、『ガンヴァレ』)が、2015年12月15日(火)にフィールズよりiPhone、Android向けに配信開始。

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今回、その『ガンヴァレ』を開発するフィールズの安藤嶺プロデューサーと、本作のシナリオを担当する実弥島巧氏へのインタビューを実施。制作秘話をうかがいつつ、『ガンヴァレ』の魅力に迫った。

安藤嶺

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▲『ガーディアンズ・ヴァイオレーション』の開発に携わるフィールズのプロデューサー。

実弥島巧

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▲多数の家庭用ゲームのシナリオを手掛けるシナリオライター。ゲームのみならずドラマCDや小説、マンガ、アニメなど幅広いジャンルで活躍する。

慣れた遊び心地を進化させた『ガンヴァレ』

――まずは『ガンヴァレ』の企画が立ち上がった経緯をお聞かせください。

安藤嶺氏(以下、安藤) 僕自身、前職からソーシャルゲームに携わっていたのですが、内容というよりは単純に新しいゲームを作りたいと思っていました。ほぼ毎週、企画書を投げていたのですが、「王道RPGゲームで美麗系の3Dモデルを使った、古い部分も残しながら次世代のゲームを作りたい」という思いが、事業部に承認され、ちょうど1年半くらい前に『ガンヴァレ』のプロジェクトが動き出しました。

――本作は『ニーベルングの指環』が題材になっているとのことですが、それは実弥島さんをシナリオに起用するにあたって決められたのでしょうか?

安藤 『ニーベルングの指環』を題材にするという構想自体は、じつは最初まったくありませんでした。まずゲームの企画があって、そこに当てはめるストーリーとしてファンタジーを選択しようと。ちょうどそのとき、もともと社内の別企画で『ニーベルングの指環』を題材にしたコミックとのクロスメディア企画があったのですが、最終的にコミックのほうは実現に至らず。そのままその世界観を『ガンヴァレ』に受け継ごう、という流れでした。

――具体的に『ニーベルングの指環』のどの要素を本作に落とし込んでいるのでしょう?

安藤 ゲームシステムで『ニーベルングの指環』の中から抽出した要素で言うと、まさに指環です。『ガンヴァレ』にはさまざまなガーディアンと呼ばれるキャラクターが登場するのですが、そのガーディアンをカードにする予定だったので、それを指環に宿らせて武器化したというところでしょうか。僕自身、『ニーベルングの指環』自体にこだわった部分はそこまではなくて。もちろん、実弥島さんにシナリオを担当していただいたことで、そのほかの『ニーベルングの指環』の要素はしっかり着色していただけたと思っています。

――今回、シナリオに実弥島さんを起用されていますが、どういう経緯があったのでしょうか?

安藤 まず何より、ストーリーを読んでくれる人に楽しんでいただきたかった。そのためには良い脚本を書いてもらうことが大前提です。フィールズ社内にシナリオライターさんたちと交流のあるチームがあり、そこで実弥島さんを紹介してもらって「すごく知ってる人だ!」と(笑)。その場で、ぜひお願いしますとオファーさせていただきました。

――実際に実弥島さんにシナリオをお願いしてみていかがでしたか?

安藤 実弥島さんに入っていただけたことによって、こういう見せかたをすればこういうユーザーさんに受ける、という点がすごくクリアーになりました。アニメ調のキャラクターにして、シリアスも含みつつ笑いを交えるような作品はそうなかったので、ターゲットとなるユーザーさんが見えてきたのは良かったです。

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――実弥島さんは今回のオファーが来たとき、どんな気持ちでしたか?

実弥島巧氏(以下、実弥島) お話をいただいた段階では、まだ本格的にソーシャルゲームへ関わる仕事をしていなかったので、正直驚きました。ただ、ひっそりとお手伝いのような形でソーシャルゲーム制作には携わっていたことがあり、作業工程はなんとなくわかってはいました。それでも本腰を入れてではなかったので不安は感じていましたが、楽しそうだったので(笑)ありがたく受けさせていただきました。

――たしかに実弥島さんというと家庭用ゲームのイメージが強いですよね。

実弥島 そうですね。ずっとコンシューマー(家庭用)でやらせていただいていたので。ただ私自身、アプリゲームも遊んでいるので、ちょっとチャレンジしてみようかなと(笑)。

――シナリオのお仕事を受けるとき、さきにメーカーに世界観を説明してもらってから書くのでしょうか? それともおまかせなんですか?

実弥島 今回はもともと『ニーベルングの指環』をモチーフにするというテーマと、残してほしい世界観の要素を企画書の段階で見せてもらったので、それを元に『ニーベルング』の登場人物の名前を使わせていただいたり、『ニーベルング』らしい味付けをさせていただきました。

――ネタバレにならない範囲で『ガンヴァレ』はどのようなストーリー展開になるのでしょうか?

実弥島 主人公は王族の王子で、国王になるための戴冠式を翌日に控えた夜に起こった事件に巻き込まれていく、というところから物語がスタートします。その後もいろいろな事件が起きていき、主人公や周りの人間の運命が変わっていく、というのがストーリーの大筋になっています。ところどころで、“神々の黄昏”や“ラインの黄金”のような、モチーフである『ニーベルングの指環』を想起させるテイストも織り交ぜています。

――今作のシナリオを書くときにこだわったポイントがあれば教えてください。

実弥島 今作に限ったことではないですが、キャラクターたちが生き生き会話できるようなキャラ立てや配置を意識しました。

キャラのみアート

アプリゲームって、主人公のお供をするナビゲーター役がいるじゃないですか? 『ガンヴァレ』にもそういった立ち位置の“ムヨク”というマスコットがいるので、その子に力を入れましたね。「少しうっとおしいな」と思いながらもかわいがってもらえたらなと(笑)。ただ単純にかわいいというよりは、しゃべるとちょっとウザいというかクセがあって……でもかわいいと思ってもらえるとうれしいですね。

安藤 ムヨクは、バトル中もめちゃくちゃしゃべってきますから(笑)。

実弥島 最初のうちはうっとおしく感じるけど、しゃべらなくなると寂しいな、と思ってくれたら。まぁ、かわいいだけのナビゲーターキャラはよくあると思うので、今回はちょっといじってみました(笑)。

――今回はスマホゲームのシナリオでしたが、家庭用ゲームとの違いは感じましたか?

実弥島 ストーリーを考えること自体はそんなに変わらないですが、実際にテキストに起こすときに表現の仕方が違うなと思いました。家庭用ゲームだとカメラワークがあって、キャラクターが動いてイベントが起きるのが一般的だと思うのですが、アプリだとどうしても2Dのキャラクターが会話したり、3Dのモデルがいてもちょっと動くだけで、セリフとナレーションである程度状況を説明する必要が出てきます。そのイベント部分の説明の仕方が、家庭用ゲームとはまったく違うんだなという印象を受けました。

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例えば戦艦が出てきて攻撃しましたというシーン。家庭用ゲームだとテキスト1行で書いてもムービーで攻撃するというシーンを見せられますが、アプリでは当然そういうわけではいかないので、ナレーションである程度“戦艦がやってきて云々”という説明をするか、キャラクターに「あれは戦艦じゃないか!」と言わせてフラッシュを入れたり。見せかたの部分が、アプリのほうは難しいなと思いましたね。

――登場キャラクターすべてにボイスが当たっていますが、フルボイスにしようと思った経緯は?

安藤 僕がストーリーのテキストをあまり読まないからです(笑)。いままで携わった作品でも、どうやったら読んでもらえるのかと試行錯誤していたのですが、何よりボイスだなと。声があることで情報が入ってきやすかったり、わかりやすかったりすると思うんです。ストーリーを読んでもらうことを重要視した結果、フルボイスという形になりました。

システムについて

――“進化した”カードバトルというキャッチフレーズがついていますが、敢えてこのジャンルで勝負しようと思った理由は?

安藤 まず、バトルシステム以前に、カードを使いたかったというのが理由です。自分自身ブラウザソーシャルゲームの運用や開発に携わっていた中で、プラットフォームがブラウザからアプリへ移行していくとともに、昨年は顕著にブラウザゲームのユーザーさんも同じようにアプリへと移っていきました。そうした、かつてブラウザソーシャルゲームを遊んでいたユーザーさんをターゲットにしようという狙いもあり、当時流行っていた美麗系カードをやろうと考えたのがベースにあります。

――バトル面ではどういったところにこだわって作られたのでしょうか?

安藤 ネイティブアプリで派手な演出を経験しているユーザーさんには、当時ブラウザでやっていたようなカードを選択して演出があるという表現だけでは通用しないというのはもちろんありました。企画段階では3Dモデルのゲームがまだ少なく、今後増えてくるという予測はあったのですが、そういった見せかたをしたいなと思いました。いまは飽和しちゃってますけど(笑)。

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ただ、3Dの演出というだけでは結局飛ばされてしまうので、それならアクション性も多少あって難しすぎず、適度な介入感であまりプレイヤースキルを求めないぐらいのバトルを目指して作りました。

――ユーザーに注目してほしいポイントはありますか?

安藤 注目してほしいポイントはふたつ。ひとつ目はカードイラスト。1枚1枚こだわってチェックしたので、かわいいキャラやイケメンキャラ、ケモノ系キャラなど多数用意しました。自分の好きなキャラがいたら、ニヤニヤしてもらいたいなと思っています(笑)。もうひとつは、ストーリーのメインになってくるキャラクターたちの個性が、フルボイスでより生き生きと表現されているので、メインストーリーをぜひ楽しんでいただきたいです。

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実弥島節はスマホでも健在!

――ところで本作のシナリオはエンディングがあるのでしょうか?

実弥島 オチはついています(笑)。今回はキチンと終わらせていい、というお話だったので、最初から終わりに向けて書かせていただきました。『ガンヴァレ』はストーリーをプレイバックできるので、移動中のプレイで飛ばしても、あとから内容を把握できます。最後のシーンは力を入れて書いたので見ていただけるといいなと思っています。

――今回シナリオを書き終わるまでにどれぐらいの時間がかかったのでしょうか?

実弥島 すごく時間がかかったので、開発の皆さんにはご迷惑をおかけしました(笑)。

安藤 それぐらい大作ということですね(笑)。

――ではボリュームは結構あるということですか?

実弥島 アプリゲームなので、あまり冗長になりすぎない程度にボリュームはあるとは思います。

安藤 そうですね、いま想定しているリリースから12ヵ月間のスケジュールを見ても、中身は濃いなと。

実弥島 それからキャラも濃いです。あとオチも濃い(笑)。総じて、私が書くシナリオらしいというか、キャラの立ったストーリーと、冒頭を踏まえてのラストを楽しんでいただける内容になっていると思っています。

――ちなみに実弥島さんはご自身が携わったゲームをプレイされるのですか?

実弥島 家庭用ゲームの場合は、どう見えているのかが気になるので、発売前にテストプレイさせていただくことが多いので、発売後というよりは発売前にけっこう遊んでいます。今回の場合、まだ配信されていないので、ユーザーさんと同じタイミングで遊ぶと思います。

――アプリの場合、直してほしいところがあればアップデートで直せますよ(笑)。

実弥島 全然そんなこと考えてなかった、その手があったか(笑)。

安藤 ……怖い怖い!(笑)

――それでは最後に、『ガンヴァレ』の配信を楽しみにするユーザーに向けてメッセージをお願いします。

安藤 今回、ふだんシナリオを読まないユーザーにも読みやすいように、聞きやすいようにフルボイスにするなど努力して作りました。キャラクターの個性や、シナリオの進行をニヤニヤしながら聞いてもらえれば最高ですね。いま入っている機能にくわえて、大型アップデートもすでに考えていて、機能の進化という部分でもおもしろくなるよう目指して作っていきますので、リリースはもちろん、リリース後も楽しみにしていただければと思います。

実弥島 濃くなってしまったような気がする個性あるキャラクターたちが、どんな冒険をしてどんな結末を迎えるのかというところを見届けて感じてください。フルボイスで声優の皆さんも熱演してくださっているので、目で見て、耳で聞いて、ストーリーを楽しんでもらえたらうれしいですね。

※『ガーディアンズ・ヴァイオレーション』公式サイトはこちら

ガーディアンズ・ヴァイオレーション

ジャンル
進化したカードバトルRPG
メーカー
フィールズ
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS6.0以降、Android 4.0以降

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