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【インタビュー】カプコンのアプリ開発プロジェクト“つくれん”って一体ナンダ!?

2015-04-24 14:39 投稿

新人の最初の業務はアプリ開発!

カプコンより発表された、スマートフォンアプリ向けの新ブランド“つくれん”。

つくれんロゴ

この発表されたばかりの新ブランドから本日(2015年4月24日)、アプリが2本(『つくれんV』、『つくれんH』)リリースされた。

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↓『つくれんV』のDLはこちら↓

↓『つくれんH』のDLはこちら↓

 

どうやらこのプロジェクトは、今後スマートフォンアプリを定期的にリリースしていくらしいが、詳細や意図はいまいち不明……。そこで開発者インタビューを敢行。“つくれん”についてアレコレ聞いてきた。

 IMG_8854

<写真左から>

カプコン
スマートデバイスコンテンツ事業室長
兼 SDC開発チーム長

久堀啓次氏

 

カプコン
テクニカルコーディネーションT

アルフォンソ麻友子氏

 

カプコン
ゲームデザイン室

上田寛武氏

 

カプコン
スマートデバイスコンテンツ事業室
SDC運営チーム長

西尾基氏

 

※“つくれん”公式サイトはこちら

※“つくれん”公式Twitterはこちら

※“つくれん”公式Facebookはこちら

 

――本日はよろしくお願いいたします。まず初めに皆さんは、“つくれん”でどのようなポジションなのですか?

久堀 “つくれん”では、開発側の責任者という立場です。

西尾 私は事業サイドで、プロモーションやマーケティングを担当しています。

アルフォンソ 開発チームに加わり、全体的なプロジェクトマネージメントや新人指導などを担当しました。

上田 新卒でカプコンに入社して、“つくれん”では現場のアプリ開発・企画をやっていました。

――ズバリ、“つくれん”って何でしょう?

アルフォンソ はい。本プロジェクトは、カプコンの新入社員が5名でチームを組み、ゲーム企画の立案から開発までを1ヵ月で行ってみよう、というものです。およそ6ヵ月のプロジェクト期間の中で、その成果としてこれから19本のおもしろいアプリをリリースしていく予定です。

――ものすごくハードで実践的な新人研修、というイメージで合っていますか?

久堀 いえ、これは新人の初めての業務ですね。2014年入社の新入社員が9月まで研修を行い、そのつぎに今回のプロジェクトで、アプリを開発したのです。

――現場に立つ、というのは普通そんなに早いものなんでしょうか?

久堀 最近の開発現場ですと、“1本のゲーム制作に最初から最後まで関わる”という機会は、ヘタをすると入社から3年後とかになってしまうんです。もっと早く、短いスパンでゲームを作れないか、という思いがあって、今回のプロジェクトが立ち上がったのです。

――なるほど、全体像がつかめてきました。

久堀 最近の新入社員は、先輩に言われたことをやるだけになりがちです。「ゲームを作ることは作業ではなくクリエイティブな仕事で、楽しいこと」をもっと体験してほしいと思い、今回のプロジェクトでは新人だけを集めました。進捗状況やクオリティーのチェックといったサポートだけ、我々が手伝う形です。

IMG_8805

アプリでもにじみ出る“カプコンらしさ”

――第1弾としてリリースされる『つくれんV』と『つくれんH』の見どころは何でしょう?

 縦ランチャー_1
▲第1弾となる『つくれんV』。縦画面で遊ぶゲームが3本セットになったアプリだ。
 横ランチャー_1
▲同じく第1弾の『つくれんH』。こちらは横画面で遊ぶゲームが3本入っている。

上田 『つくれんV』と『つくれんH』には、『はしりよるよる』と『Dig Dash』というゲームが入っています。このふたつのゲームは僕が作ったアプリなんですけど、こだわった部分はやはりレベルデザインですね。遊んでいるうちに自然とプレイヤーが上達し、成長を喜べて、何度も挑戦したくなるような設計を心がけました。上手になったら、誰かに自慢したり、競ったりしたくなる。第1弾の2本に限らず、僕が作るゲームはそういった楽しみかたを念頭に作りました。

 はしりよるよる_1
 はしりよるよる_2
▲『つくれんV』に入っている、上田氏が制作した『はしりよるよる』。上下二画面に分かれた雪だるまを別々に操作し、障害物を避けていく。「遊びながらゲームのテクニックを学べるデザインになっています」(上田氏)
 Dig_1
 Dig_2
▲上田氏制作の『Dig Dash』は、『つくれんH』で遊べる。自動で前進する自機を左右に曲げつつゴールを目指す。「ハンドリングのままならなさがポイントで、ステージ開始直後の判断力が問われます」(上田氏)

西尾 僕はカジュアルめのゲームを選ぶ傾向にあるんですけれど、『GLOW』がけっこう好きです。タップすると光が上がって、窓を通過するとその窓に明かりが灯るんです。街が彩られていくというか、ビジュアル的にとても気に入りました。あと第1弾には入っていませんが、蛇口をひねるだけの『Hyoumen Cho-ryoku』というアプリもオススメです。

久堀 『GLOW』は、最初はがんばって作ったゲームだったんですけど、その後に追加されたマップが、ものすごく考えられているんですよ。観覧車のあるステージもあって、そのゴンドラを光らせると気持ちよく感じられるのも、すべて計算されています。家庭用のゲームでも、ここまで緻密に考えて作るのはたいへんです。狙ったところへ行けば気持ちいい、というのがレベルデザインの真骨頂ですから、カプコンらしさはこういう部分に出ていると思います。

GLOW_1
GLOW_3
▲ふたつの光を移動させて、窓に明かりを点していく『GLOW』。「レベルデザインがとても練り込まれている」(久堀氏)

久堀 あと開発時には“オリジナリティー”を最重要視させましたので、第1弾だけではなく、今後リリースされるアプリも、見たことがないものばかりだと思います。新しい感覚やゲーム体験、スマホのゲームでこんなのがあるんだ、という新規性を感じてほしいですね。

――プレイヤーが上達することに重点を置いているのは、カプコンさんらしさ、と言えるかもしれませんね!

久堀 チェックするのもカプコンの人間なので、やっぱりカプコンらしいゲームが残っていくんですよね(笑)。

アルフォンソ 見た目だけなら『Dig Dash』とか絶対選ばれないですよ(笑)。カプコンはしっかりプレイして、ゲーム性を見る会社なので、結果としてこうなったのかなと。

西尾 カジュアルユーザーでも楽しめる作品がいくつもありますので、これまでカプコンのゲームは難しい、取っつきにくいと思われていたユーザーさんにも「“つくれん”っておもしろいな、カプコンのアプリって楽しいな」と感じてもらえればいいかなと。それが今後のアプリにもつながっていくとうれしいですね。

アプリ制作を通じてゲームの未来を感じた!

――では上田さん、ゲームを制作されてみてのご感想をお願いします。

上田 最初は、ゲームを0から作る、ということをあまり想像していなかったので、本当に何をすればいいのかまったくわからない状況でした。僕だけではなく、たとえばグラフィッカーの人は、絵は描けるけれど“ゲーム制作に必要な絵”が何なのかわからない。プログラマーの人は、プログラムは打てますが、共同制作時の作りやすさとか、周囲への分かりやすさを考えたことがない。

それでも教えられながら慣れていくもので、ゲームを作るのってすごく楽しい、と感じました。でも各タイトルごとにメンバーが総入れ替えなので、完成してホッとした喜びとともに、「つぎは誰と組むんだろう……」という不安がやってきましたね。

アルフォンソ 当初から「口出しをするな」と言われていたので、見守るだけだったんです。でも何度も試行錯誤を重ねて、ゲームの作りかただけではなくチームを運営するコツや、リーダーシップの取りかたなど、彼らはあっという間に成長していきました。

例年であれば先輩に「どうしたらいいですか?」と尋ねる、待ちの新人が多かったんですが、今年は「これをやりたいんです!」と積極性を持つようになって。いろいろと身についたのが、見ていてもわかりました。

上田 何よりもうれしいのは、自分が作ったゲームを世に出せて、クレジットに名前が載ることですね。

――実際にゲームを制作して、自身の心境に変化はありましたか?

上田 僕はもともと、家庭用ゲーム機のゲームを開発したくて入社したんですが、とくにアプリ開発に対しての抵抗もありませんでした。実際に開発してみて、アプリでは「おもしろかった、つまらなかった」という感想がとても早くもらえるのでいいですね。そして少人数でも、すぐに開発・リリースできる、アプリの長所に未来を感じましたので、今後もアプリ開発をやっていきたいと思いました。

“つくれん”が描くカプコンの未来像

IMG_8782

――最終的な“つくれん”のゴールは、どのようなものを考えていますか?

久堀 “最後までゲームを作らせる”という当初の狙いはもう達成できています。ただ、予想以上にデキのよいアプリが作れたので、スマートデバイスコンテンツ事業室のつぎの事業につなげられれば、という欲も出てきました。

西尾 そもそも当初は、研修後の新人がアプリを作るだけのステップだったんですよ。でも、プロジェクトの開発当初から「これいいかも」と思わせるアプリも出てきました。なので、しっかりプロモーションを行って、ユーザーさんにきちんと届けたい、遊んでもらいたいと思っています。

久堀 「最後までゲームを作らせることが当初の目的」と言いましたけれど、じつは個人的な“裏のゴール”もあります。今回のプロジェクトってムチャクチャで、社内的にもよく通ったな、という感じなんですけど、本当の動機はもっと単純で、“実現できたらおもしろい!”なんです。

カプコンは昔から突拍子もない、ほかではやらないことをやる会社、というイメージがありますので、ユーザーの皆さまに「カプコンがまたおもしろそうなことをやってるな」と思ってもらえれば、僕自身の目標は達成です。

――では、今後隔週で12月までアプリをリリースして、“つくれん”終わってしまうのですか?

久堀 はい。ただし、スマートデバイスコンテンツ事業室としては、つぎの仕掛けを用意しているところです。僕たちがやりたいのは、スマートデバイスでも“カプコンらしさ”を打ち出していくことです。家庭用ゲームなどのおもしろさや、ファンの方に楽しんでいただくIPの活用とはまた違った、スマートデバイスを使って遊ぶ、楽しむことを基軸に、しっかりと作り込んだ“カプコンらしい”アプリを生み出すのが目標です。あとはユーザーさんの評価次第ですけれど、“つくれん”で評判がいいタイトルをもっとリッチに作り込んだり、携帯ゲーム機へリリースしたり、といった展開も十分ありえると思います。

――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

西尾 “つくれん”でリリースする19個のアプリは、カジュアルなものからやり込んで楽しめるものまで、さまざまな遊びが揃いました。年内いっぱい、隔週で新作をリリースし続けますので、きっと誰でも、ひとつは好きなゲームが見つかると思います。まずは最初にリリースされる『つくれんV』と『つくれんH』を遊んでいただき、また2週間後にはどんなゲームがでるんだろう、と楽しみにしていただければと思います。

――本日はありがとうございました!

 

※“つくれん”公式サイトはこちら

※“つくれん”公式Twitterはこちら

※“つくれん”公式Facebookはこちら

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【新作】カプコンが3in1のカジュアルアプリ『つくれん』を2本リリース

 

つくれんH

メーカー
カプコン
価格
無料
対応機種
iOS 6.0 以降/Android 4.0 以上

つくれんV

メーカー
カプコン
価格
無料
対応機種
iOS 6.0 以降/Android 4.0 以上

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