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海外のレア物を発掘する“コーラス・ワールドワイド”ってどんな会社だ(その1)

2015-01-06 15:09 投稿

【注目】記事の打率10割

突然だが、ファミ通Appサイト内でおもしろいゲームを探すのであれば、【注目】のレビュー記事をチェックしてみてほしい。いずれも編集者やライターが生の声でそのゲームの魅力を紹介してくれている記事なのだ。

2014年に配信した3本のゲームが、揃って【注目】記事として取り上げられたのが、新進気鋭のメーカー“コーラス・ワールドワイド”。海外の良作を日本に持って来てリリースする、橋渡し的なメーカーだ。

これまでにリリースされた、パズルに、ストラテジーに脱出ゲームといった、バラエティーに富んだ良作ラインアップの秘密をさぐるべく、代表の金親晋太郎(かなおやしんたろう)氏、とPRマネージャーの大柳竜児(おおやなぎりゅうじ)氏へのインタビューを敢行した。

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▲左から、PRマネージャーの大柳竜児氏と、代表取締役の金親晋太郎氏。

20年コンシューマーゲームに関わってきた男

――コーラス・ワールドワイドを設立したのは2014年ですよね。まずはどんな会社なのか教えていただけますか?

金親 2014年の3月に設立しました。私はエレクトロニック・アーツに12年、マイクロソフトでXboxの部署に5~6年と、ずっとゲーム業界で働いてきました。2013年秋頃から、海外にいる知り合いの開発者に「日本進出を手伝って欲しい」と言われることが増えてきて、いまがチャンスと思い2014年1月にマイクロソフトを退社し、3月の会社設立となりました。業務内容としては、欧米のインディーデベロッパーを日本を中心としたアジア方面への橋渡しをしてあげる会社となります。

大柳 ヨーロッパの人たちは、こと日本に関しては言語も違うし、趣向も違うので、どう進めていいかわからないというところが多いんですよ。それでつてのある金親に相談に来る人が非常に多かったということがあって、コーラス・ワールドワイドがスタートしました。事業としては世界を股にかけていて複雑なのですが、まだ私と金親のふたりなのでシンプルにやれています。

ローカライズチームは台湾

――おふたりだけなんですね!

大柳 はい。いまはおもに金親がUK、オーストリアといったヨーロッパ方面のスタジオとやり取りをしてタイトルを取ってきて、私が日本で皆さんに向けてPRに活動を行ったり、App Store用のプロモーション素材を取りまとめたりしています。

あとは台湾にローカライズチームがあって、そこで日本語化も行っています。もちろんタイトルによりけりではありますが、そこでローカライズを行うこともできますし、本国のスタジオで日本語を組み込んでもらうこともやっています。

――おもに台湾でローカライズされているんですね。

大柳 それには理由がありまして、彼らは基本的に英語ができます。日本語がわかる人もいて、さらに持ち味として中国語もできるんです。我々は日本だけでなく、中国語圏も大事だと思っているので、彼らの力はすごく重要ですね。

金親 台湾のチームと出会ったきっかけは去年の東京ゲームショウ(以下、TGS)です。『Tengami』の東江亮(あがりえりょう)さんは僕のレア時代の同僚だったんですけど、TGSのインディーゲームコーナーに『Tengami』が出展されるということで見に行きました。

そこでとある大学の先生にお会いし、その先生が指導した教え子たちによるローカライズを請け負う会社を紹介してもらったんです。その先生は数年前からUnityを教えるようになっていまして、教え子たちのなかにもインディーゲームメーカーを立ち上げたりして、地域的にすごく熱くなっているんですよ。

どんなゲームを持ってきてくれるの?

――日本に持ってくるタイトルに選定基準などはあるのでしょうか?

金親 ジャンルでしばることはとくにないですね。いままで3本出しましたけど、3マッチ系、アドベンチャー系、ストラテジー系とバラバラです。個人的にはかつての同僚が独立してインディーで出しているんですよ。ですから、ゲームよりも制作チームを見て選んでいるという感じです。

大柳 金親ほどUKと深い繋がりを持つ日本人はいないですよ。実際そういうインディースタジオのゲームを遊んでみると、やっぱりおもしろいですよね。アメリカや日本からは出てこない感性もありますし。

金親 来年以降に配信したいと思っている『キティ パワーズ・マッチメーカー』というタイトルなんて、デートゲームです(笑)。こんなのは絶対に出てこない。いま日本ではランキングトップのゲームを真似たようなゲームがたくさん出ていますけど、UKのインディーメーカーからはアイデア勝負のおもしろいものが生まれてきています。

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大柳 しかも、遊んでみると意外と日本のユーザーに親和性が高いものが多いんですよ。

金親 ローカライズに関しては、単に日本語訳を完璧にするだけでなく有料アプリをフリートゥープレイにして出すものもありますし、そういう独自のアレンジも許可をもらってやっています。配信予定のなかでいちばんの目玉は脱出ゲームの『ザ・ルーム』ですね。これはこのジャンルの走りみたいなものでして、こういうメジャーどころも抑えつつ、クセのあるゲームまで、海外のゲームをおもしろいものを幅広く出していきたいですね。

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――配信されるタイトルって、本国ではどういう評価なのでしょうか?

金親 『マッチメーカー』の評価はいいですよ。ただ、有料アプリなので販売本数的にはそれなりの数字ですね。日本とアメリカで配信するときはフリートゥープレイバージョンになるので、その段階で再ローンチのような形で話題になるかなと思っています。

――ローカライズでマネタイズの仕組みを変えるのは珍しいですね。

金親 最初に出した『グリフクエスト』もそうなんですよ。海外では本体は無料で、ある程度のところまで進むとストップするので課金してアンロックするという形式でした。アジアでは課金アイテムや広告表示などで収益を得るようにして、プレイ自体は最後まで無料でできるようにしました。

※このつづきは、2015年1月7日に更新予定です。
ヨーロッパのスマホゲーム事情をじっくりと聞いていきます。2015年3月までに配信が予定されている、コーラスの新作8タイトルの情報も独占公開します。お楽しみに!

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