【Apple発表会】iPhone 6リリース日が決定 話題のウェアラブルデバイスApple Watchの詳細も

2014-09-10 06:24 投稿

iPhone 6の情報総まとめ

まずは、期待されていた次期iPhoneモデルに関しての情報をまとめていこう。次期iPhoneは、iPhone 6とiPhone 6 Plusの2タイプモデルで展開。新たなチップセットA8チップを搭載したモデルだ。詳細スペックに関しては、各要項ごとにまとめていくので、そちらを確認してほしい。

・商品概要
今回のモデルから32GBモデルが消え、新たに128GBモデルが追加される。カラーバリエーションは両モデルともシルバー、ゴールド、スペースグレイの3パターン。OSには先に行われたWWDC 2014で発表された新OS、iOS8が乗せられる。

価格は以下の通りで、全世界で9月19日より発売(予約は9月12日より開始)。iOSのリリースは発売に先立ち9月17日からのリリースとなる。

【価格一覧】
iPhone 6
16GB:67800円 (税別)
64GB:79800円 (税別)
128GB:89800円 (税別)

iPhone 6 plus

16GB:79800円 (税別)
64GB:89800円 (税別)
128GB:99800円 (税別)

・外観
ビジュアルに関してはリーク情報通りのスタイルで側面に丸みを持ったもの。iPhone 4以降のスタイルというより、iPhone 3G/3GSをよりスマートにしたものという印象を受ける。後述するディスプレイの拡大により端末サイズは大きくなっているものの、厚さはiPhone 6で6.9mm、iPhone 6 plusで7.1mmと、iPhone 5シリーズ(厚さ7.6mm)よりも薄くなっている。

・ディスプレイ
iPhone 6は、4.7インチ、iPhone 6 Plusは5.5インチ。iPhone 5Sが4インチだったので、両モデルともにサイズアップとなる。液晶にはRetina液晶が実装されているが、従来のものより薄いバックライトを採用しているため、より薄いボディに出来たという。解像度はiPhone 6が1344×750、iPhone 6 plusが1920×1080。ピクセル数で見ると、iPhone 6は全モデルと比較して136%に、iPhone 6 Plusは285%にもなっている。なお、iPhone 6 plusに置いてはフルHDをサポートする解像度となっており、より鮮明な映像体験が得られることだろう。

・チップ
メインプロセッサとなるA8チップは、トランジスタを20億個配置、64bitでの動作をフルサポートという設計。iPhone 5Sに搭載されているA7チップより13%も小さいながらも、パフォーマンスは25%の向上を見せている。このスペックは、初期iPhoneの50倍以上の処理速度を誇る計算、エネルギー効率を見ると50%以上もの省電力が実現されているそうだ。

このチップの処理速度をパフォーマンスするために、Super Evil MegaCorpが開発した新作ゲーム『Vain Glory』が用いられた。この作品は、『League of Legend』や『Dota2』のような、いわゆるMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)系。他プレイヤーと協力をして相手のクリスタルを破壊すれば勝利というゲームだ。パフォーマンスでは、100以上のキャラクターが登場するというハイエンドなゲームが、なめらかに描かれていた。なお、本作のリリースは今秋が予定されている。

また、両端末にはM8モーションコプロセッサという、ジャイロや加速度を計測するチップも実装されているとのこと。

・バッテリー
バッテリー寿命をアップ。iPhone 6では、3G回線での通話が14時間、iPhone 6 plusでは24時間利用可能に。連続動画再生時間では、iPhone 6が11時間、iPhone 6 plusが14時間。Wi-Fiを利用したWebブラウジングは、iPhone 6で11時間、iPhone 6 plusで12時間。スタンバイ(連続待受時間)は、iPhone 6で最大6日、iPhone 6 plusで最大16日というスペックになっているようだ。どの数値を取ってみてもiPhone 5S以上となっており、さらに持ちがよくなったとアピールしていた。バッテリーサイズの詳細は明らかにされていないが、端末サイズが大きくなったことによるバッテリーサイズの上昇が、今回のバッテリー寿命の向上につながっていると思われる。

・通信
Wi-FiやBluetoothの対応規格はそのままだが、両端末はLTEで最大150Mbpsという通信速度に対応するとのこと。日本国内でこの速度をサポートするかどうかは不明。

・通話
LTE回線を利用した音声通話のデータ通信化、VoLTEの対応が明らかに。また、VoLTE使用状況からWi-Fiへ、シームレスで回線を乗り換えるシステムも実装。

・カメラ
背面のメインカメラは8メガピクセル。フォーカスピクセルという新技術を用い、位相検出によるオートフォーカスを実現。さらにノイズリダクションなどのシステムも併用することで、被写体へオートフォーカスするまでの時間が2倍ほど高速化されたそうだ。

また、顔検出機能やベストショットモード、手ぶれ補正もこれまで通り実装されているが、それに加えてiPhone 6 plusには光学式手ぶれ補正を採用。モーションプロセッサが細かな動きを検出し、物理的な補正をかけることで、鮮明な写真がより撮りやすいように設計された。

ビデオカメラについては、1080pの動画を60fpsで撮影可能。また、fpsを最大240まで上昇させるスローモーション撮影機能もサポート。このスローモーション撮影機能には、最大5秒間という制限が設定されているが、動画機能も充実した作りになっているようだ。

前面カメラもバージョンアップしており、より明るく、より鮮明な映像を映し出すことができるようになったという。

・Apple Pay
AppleがNFC(近距離無線通信)を利用した新サービス/システム、“Apple Pay”を発表。これは現時点でiPhone 6とiPhone 6 plusのみがサポートするシステムで、端末にクレジット/デビットカード情報を登録することで利用できるというもの。通常カード決済にはセキュリティコードを利用するが、本システムではAppleが持つ独自の動的セキュリティコードがそれを代替。タッチID(指紋認証)と連携した完璧なセキュリティを保持するという。また、カード情報は端末にのみ保存されるため、Appleがサーバーアタックを受けて情報流出することはなく、仮に端末が紛失・盗難という目に遭ってもアプリケーション『iPhoneを探す』を通じてサービスの利用停止やデータの消去を行えるという。本サービスに対応するカード会社は、現時点でアメリカンエクスプレス、マスターカード、Visaの3社。“Apple Payment”を利用した決済に関しては、店舗、オンライン決済ともに北米からスタート。日本でのサービス開始時期は未定となっている。

・インターフェイス
画面も端末サイズも大きくなったため、片手での操作をするために工夫がこなされている。そのシステムの最たる例が“double-paned landscape view”という新システム。これは、iPhone 6 plusに実装されるもので、ホームボタン(タッチIDボタン)をダブルタッチすることで稼働。画面が上下半分にわかれ、アプリケーションウィンドウが下半分にのみ表示される。これにより、端末画面上部に指が届かなくとも問題なく操作できるようになるという。なお、この機能はホームボタンを再度タップすることで解除される。

ついに登場ウェアラブルデバイ

以前から“iWatch”という名称で各所で噂されていたAppleのウェアラブルデバイスがついに登場。その名も『Apple Watch』。では、その新デバイスの仕様を確認していこう。

・iPhoneと同期
当たり前だが、このデバイスはiPhoneと同期することで動作する。同期をすることで、通話やメール、通知センター、スケジュールなどを共有できるようになるという。なお、同期の際に発生するラグは、最大でも15ミリ秒。大きな違和感を覚えることなく動作するようだ。同期に対応するiPhoneは、iPhone 5、iPhone 5C、iPhone 5S、iPhone 6、iPhone 6Plusの5モデル。

・デジタルクラウン
アナログ時計でいうところの竜頭にあたる装置を、Apple Watchも所有。しかし、機能はアナログ時計の時針調整とはかけ離れており、ユーザーのタッチパネル操作補助が主な役割となっている。Apple WatchもiPhone同様タッチパネルを実装してはいるが、画面が小さいためピンチ操作などが非常にしづらい。そのため、iPhoneで行われていたピンチ操作、ズームアウト、ズームインなどの操作をこのデジタルクラウンが担当するという。また、押し込むことでホームボタンとしての働きも果たすようだ。

・モーション検知
ジャイロや加速度センサーを実装。これにより、ユーザーが腕を上げて時計を眺める仕草をしたときに、自動で画面を表示するというシステムを実装。省電力にも役立つほか、ユーザーの動作を省いたシームレスな体験を得られる作りとなっている。

・背面に多機能
Apple Watchの背面(手首にあたる側)にはLEDセンサーが搭載されており、これらが装着者の脈拍を検知。スポーツアプリとの連動することで、健康管理において最高のパフォーマンスを発揮してくれるとのこと。また、後述するメッセ―ジ機能で、自身の脈をモーションイラストに変換、ハートビートを相手に送れるようにもなるという。

さらに、充電は背面にはMagSafeテクノロジーと電磁誘導充電という機能を利用した充電システムが実装されている。Apple Watchは、これまでのような接続ポートをもたず、この背面に磁石が付属したコネクタを重ねるだけで充電ができるという。

・チップセット
iPhoneシリーズとは異なるS1チップというチップセットを開発。極小ながらもハイパフォーマンスを実現しているとのこと。クロック数など詳細データは明かされず。

・ディスプレイ
iPhoneシリーズと同様、静電検知のタッチパネルシステムがサポートされたRetinaディスプレイを搭載。それに加えて、圧力検知と触覚へのフィードバック機能も搭載。軽くタップしたか、画面を押し込んだかという違いを認識できるようになったことで、操作の流れに合わせたリアクションが可能になったという。

・通知とリアクション
iPhoneから転送された通知を確認するだけでなく、その通知に対してリアクションを返すことも可能。たとえば、メールを受け取ったという通知を受ければ、そのままメールを確認でき、メール本文に書かれているスケジュールを端末に保存できる。さらに、メッセ―ジに対しては、Yes/Noという簡単なリアクションに加え、アニメーションエモート(絵文字スタンプ)や、画面に描いたシンプルなイラスト、先述したハートビートを相手に送信できる(一部機能を利用するには、相手もApple Watchを持っている必要あり)。また、TwitterやFacebookアプリにも対応しており、文字入力発信以外のさまざまなアクションが執り行えるとのこと。

もちろん、着信をキャッチしたらそのまま通話をすることも可能。マイクとスピーカーが内蔵されているため、端末を取り出さずとも応答できるようだ。また、通話をシームレスにiPhone端末、Bluetooth機器へと引き継ぐことも可能。

・ナビゲーションシステム
マップアプリを利用することで、ナビゲーションシステムを利用できる。Apple Watchには高度なGPS装置が搭載されており、実際の位置と表示にほとんど差が生まれない。ナビゲーション中は、このGPS機能とバイブレーション機能をフル活用。曲がる箇所でApple Watchが振動し、画面を見ることなく「ここが曲がるポイントだ」と示してくれるという。これは車の運転中にも利用可能だという。

・デジタルタッチボタン
デジタルクラウンボタンの下についたボタン。ここを操作すると連絡先一覧が表示され、任意の人とすぐにコミュニケーションがとれる。そのほかの機能の有無は不明。

・デザイン/モデル、商品概要
Apple Watchのモデルは3種類。38mmのステンレススチールケースを採用したカジュアルな『Apple Watch』、42mmシルバーアルミニウムケースを採用したスポーツ/ヘルスケア向けモデル『Apple Watch SPORT』、18Kボディを採用したシックなデザインの『Apple Watch EDITION』の3つだ。なお、ベルトバックルはそれぞれ自由に付け替え可能。皮革、シリコンポリマー、金属メッシュ、ステンレススチールなどが取り揃えられており、ユーザーのニーズにあったデザインが楽しめるようになっているという。価格は、349ドルから、発売日は2015年の初頭が予定されている。(日本円での価格は不明)

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