【マイクラ攻略-匠への道-】第1回 脱・豆腐宣言

2014-03-18 19:00 投稿


▲マイクラ匠への道まとめ▲

『マインクラフト』(以下『マイクラ』)に触れた人間は、3種類に分かれる。

①…… 激ハマリしてしまう人。
②…… 何をすればいいのか分からず、やめてしまう人。
そして③…… ハマりたいのに、思うような建築ができず、もどかしさを抱えたまま悶々とする人。

だ。筆者はで、Xbox 360版の発売以降、PC版、タブレット版とアホみたいにプレイしまくっているのだが、そのうち、オススメした知人からの「何をすればいいか分からない」「難しい」といったことを耳にするようになった。今回は、このに該当する人たちに道しるべを作れないか? ということで、初心者から中級者上級者へとステップアップしていけるような内容をお送りしていければと思う。

『マイクラ』新連載スタート

マイクラ世界の建築物を指す言葉で、“豆腐”というものがある。初心者が作りがちな、シンプルな四角形の家を揶揄するもので、見たまんま、形が豆腐のようなので、その名がついた。マイクラプレイヤーの中では、この豆腐を脱却できるかどうかが最初の壁になっており、どうやっても豆腐以上のものが作れず、「自分にはセンスがないんだ」と挫折してしまうケースも多い。

まずはここをなんとかしてみようというのが、第1回のお題だ。モードはクリエイティブモード

マイクラ建築はサバイバルで作ってナンボ」「クリエイティブは甘え」といったスパルタ意見も見かけるが、敵と戦ったり、資源を求めてツルハシで掘りまくったり……というのは、まだ後でいい。

最初に言っておきたいが、『マインクラフト』で作られる建物・家に優劣などない。むしろ「豆腐の何が悪い!」と言ってしまってもいい。全裸で。とくに、ひとりで遊んでいる場合ならなおさらだ。どんなヘンテコな建物を作っても誰から何も言われることのない自由な世界。それを満喫することこそ、このゲームの目的だ。

ただ、もしも。ネット上を徘徊して見つけてしまったハイセンスな建物の数々に、ちょっとでも「うらやまC……」という感情を抱いてしまったり、自分が作ったものに物足りなさを感じ始めているのならば、以下の内容を読んでみてほしい。初心者が陥りやすい5つの特徴と、その対策を記してみた。少なくともいくつかは、心当たりがあるがあるのではないだろうか……。

初心者のマイクラ建築にありがちな5つの特徴

① 屋根がない

いわゆる、三角屋根がない状態。家というよりはドアのついた箱で、この点がおもに豆腐などと言われる原因だが、べつにこれ自体は悪くもなんともない。三角の屋根をつけると一気に家っぽくはなるが、屋根はもともと、雨などが溜まらないように重力を利用して下へ流すためにこういう形になっているだけ。そんなことを心配をしなくていいマイクラ世界においては、むしろ豆腐こそがスタンダードであるべきだ、とすら言える。

しかし、現実世界の建築物を見慣れている我々にとっては、三角屋根の建物にある種の美しさを感じてしまっているのもたしかで、三角屋根をつけることで家がデザイン的に引き締まるようにも見える。まずは何も考えず真似てみる気持ちで三角屋根を取り付けてみるのもいいだろう。

①の解決策 ☞ 屋根は、こう作れ!

いちばんカンタンなのは、階段ブロックを利用することだ。これを段々に設置していくだけで屋根っぽくなるし、増築・改築時のメンテナンス等で屋根に上がった際も、階段なので移動がスイスイとラク。階段ブロックは下方から逆向けに設置することもできるので、より自然な段々も再現できる。なお、屋根から下の建物部分は、横幅を広くとったほうがドッシリ感が出る。写真くらいの幅だと、ちょっと頼りなさを感じるか。

気をつけたいのは、四方全部をこのノリで屋根付けして、段々を頂点に向かって収束させないこと。絶対に、絶対にだ。

色つきウールなどで上手く作ればコテージっぽく見せられないこともないが、全部が木ブロックだと茶色が災いして限りなくウンコに近い何かが完成を迎えてしまう。階段ブロックを用いた屋根付けは家屋の前方と後方、もしくは左右の2方向のみにしよう。イメージとしては、上から“くの字”型のカバーをかぶせる感じだ。

しかしこの形だと、サザエさんのエンディングに出てくる家みたいなコテコテのシルエットになってしまうため、「何か変化をつけたい」と思っている人は、屋根を非対称にするテもある。

屋根の片側を階段にして、もう片側はブロックひとつおきに半ブロックを敷いていく。こうすることで、比較的自然なカーブを描けて、非対称の屋根ができあがる。

とはいえ、豪邸の中には屋根が平らなものもあるし、必ずしも三角屋根でないと豆腐を脱却できないということもないので、とりあえずは屋根の作りかたの基本として覚えておく程度でもいいだろう。

 

② 異常に狭い

右も左も分からない状態でサバイバルモードを始めると、敵に襲われる前に急いで安全地帯である家を作らねばならないこともあり、初めて作る家はどうしても必要最低限のスペースになりがち。しかし、この狭さが結果的に家をコンパクトな立方体、すなわち “豆腐” にしている一因でもあるのだ。

②の解決策無駄なスペースでもいいので、広く作っておく

現実世界と違って「狭い」ということに大したデメリットがなく、動かずにベッド・かまど・チェストが使えるという点で、狭いほうが機能的だったりもする。しかし、開拓を続けていくとチェストは絶対ひとつでは足りなくなってくるし、大量の鉱石を一気にかまどでスピード精錬したいときなどのために、かまども複数常設が当たり前になってくる。マイクラ世界現実世界の建築と違い、後からの増築が容易ではあるが、やはり最初からある程度の広さは見込んで大きめに作っておくといいだろう。

1部屋だけではなく複数の部屋を作っておくと、自然と家の形は複雑になり、豆腐とは呼ばれにくくなる。上空から見て四角形ではなく、コの字型L字型になるように作ってみると、豆腐脱却の近道になるだろう。

 

③ 床が草

マイクラ世界では地面がフローリングだろうがだろうが何のメリット・デメリットもないため、ついつい、草のままにしがち。開き直り系初心者になると「緑色の絨毯を意識した」と、まさかの計画通り発言も。どう見ても怪我の功名だし、歩くとザッザッと音がする絨毯は、どうかと思う。

家の外観にはまったく関係ないため、さほど重要視しなくてもいいのではないか……と思いがちだが、初心者における“床が草ブロック”率は、すこぶる高い。

③の解決策 ☞ 面倒がらずに板を敷き詰めよう

だまされたと思って、ちゃんと木ブロックを敷き詰めてみよう。急に部屋っぽく見えてくるはずだ。光の反射加減もあって、同じ明るさの部屋であっても、色の明るいブロックが多い部屋のほうが室内を明るく見せる。草の緑色は案外暗いもので、これを木ブロックに変えるだけで一気に明るくなったりするものなのだ。

写真を見る限り、そんなことはないんじゃない?」と思うかもしれないが、サバイバルモードで夜が訪れ、明かりが不充分な状況だと、地面が何ブロックか判別しづらいこともある。

木ブロックは特徴的なテクスチャなので、多少暗くても判別でき、足元の安心感に一役買う。「別に草のままでいいじゃ~ん」と言わず、部屋のためにも、床もキチンと整備してあげよう。オシャレも足元からだ。

 

④ 天井が低い

縦に2マスあれば主人公は行き来できることと、高い場所へのブロック設置は足場を作らないと届かなくなってくるという面倒臭さから、部屋の天井までの高さは2マスであることがもっとも多い。実際、不都合も何もない。

しかし、つぎの写真を見てほしい。

主人公の頭と天井の距離は、もはや頭文字Dガードレール並に接近しており、あわやフレンチキス状態。天井が低いのはけっこうだが、こうして客観的に見ると「この家、ヤベェ」と危機感を覚えることだろう。

④の解決策 ☞ 天井は高くとれ!

主人公の身長が2マスとして、ジャンプすると3マスに達するので、天井までの高さは最低でも3~4マスは欲しい。自分の部屋で実際にジャンプしてみるとわかるが、ジャンプしてなんとか天井に手がつくか、ぜんぜんつかないかのハズ。最初は、練習も兼ねて吹き抜けを作ってみるのもいい。イザとなったら素手でもラクに破壊できることから、足場には土ブロックがオススメ。クリエイティブモードであれば空中浮遊ができるので足場制作は不要だ。

天井を高めにしたり、入ってすぐの玄関が吹き抜けだったりすると、突然、豪邸感が増す。天井の高さは訪問者を圧倒するジャブであり、その家のポテンシャル。全力で威嚇しろ!

 

⑤ 窓ガラスの多用

砂を大量に確保して燃料にも余裕が出てくると、ついついガラスをたくさん作ってしまうもの。というものは、透明クリアーパーツに弱い。隙あらば女の服が透けて見えないかと念力に目覚めようとするし、スケルトン仕様というだけでゲームボーイの2台目を買ってしまうほど妙なワクワク感を抑えきれなくなったりする変な生き物なのだ。

実際、敵を遮ることができるうえに向こう側が透けて見えるのだから、ほかのブロックより便利だし、窓なんかも、ついつい大きめに作ってしまいがち。しかし、それが家としての景観を損ねる要因になるのだ。

⑤の解決策 ☞ 窓ガラスは小さめに

先の写真の家は窓ガラスを多用したことがよく分かる外観だが、家として見た場合、何か違和感を感じないだろうか? 頭の中で思い描く“家らしい家”のデザインを逸脱しているように感じるはずだ。

実際の建築では強度やプライバシーの問題もあり、部屋の一面がガラス張りなんてのはハリウッド映画の社長室くらいのもので、ほとんど狙撃待ち物件。写真のように木造家屋、かつ、1階で全面ガラス張りだと違和感がつきまとう。

ガラスを使って、あくまで窓として作るなら、まずは横1~2マス、縦2~3マス程度にとどめておくのがオススメだ。マイクラ世界のガラスはどんなに繋げても1マス単位の区切りが見えてしまうことと、斜線が目立つテクスチャのせいもあって、広く多く使うのに適していない。

どうしても全面ガラス張りの豪邸チックな部屋を作りたい場合は、建材や部屋の小物もそれっぽくすると完成度が増す。



いかがだったろうか。

初心者ならば、いくつか該当したのではないかと思うが、落胆したり、「失礼な!」と怒る必要はない。前述したように、豆腐建築マイクラ世界の個性であり、本来、何も恥じることはないし、スゴい建築物を作っている人たちも、最初は通った道なのだ。むしろ、三角屋根や床、窓らしい窓といった部分にこだわるということは、マイクラ世界の自由奔放な建築を楽しむべき想像の翼が現実世界の檻に囚われたまま、と言えなくもない。

しかし、人類が長い時をかけて研鑽を重ねてきた建築物の美しさは、現実世界と異なるルールを持つマイクラ世界であっても色褪せない。両者のいいところを融合・進化させるつもりで、常識にとらわれず、のびのびと建築を楽しんでいきたいところだ。

というわけで今回の内容で外観はそこそこなんとかなった……と願って、次回は内装・インテリアに迫ってみたい。

(著者/夢崎)

【マイクラ攻略-匠への道-】
☞ 第1回 脱・豆腐宣言
☞ 第2回 内装とインテリア(前編)
☞ 第3回 内装とインテリア(後編)
☞ 第4回 立地に合わせた家作り(前編)
☞ 第5回 立地に合わせた家作り(後編)


▲マイクラ匠への道まとめ▲

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メーカー
Mojang AB
配信日
配信中
価格
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対応機種
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降。iPhone 5 用に最適化済み / Android要件は端末により異なります。

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