ドコモ冬モデル発表会まとめ ワンピース、ディズニーのコラボ端末に注目! iPhoneについての発言も

2012-10-11 19:15 投稿

●コラボモデルからハイスペック機、新サービス発表まで盛りだくさん

2012年10月11日、NTTドコモは2012年冬の新モデル、新サービス発表会を開催。発表されたのは16機種で、スマートフォン9機種、タブレット1機種、フィーチャーフォン4機種、モバイルWi-Fiルーター1機種、フォトパネル1機種となる。ここでは、編集部で気になったコラボ端末を中心にピックアップ。新サービスの概要についてもまとめておく。dゲームとdショッピングについては、こちらの記事をご覧いただきたい。

▲NTTドコモ 代表取締役社長 加藤 薫氏のほか、新CMに登場する清水くるみ(写真左)、広末涼子(写真右)も登場。

■ワンピースファン垂涎の一品!

まずは、今回発表されたスマートフォンの特徴についてまとめておこう。

1.全機種がLTE通信のXi(クロッシィ)に対応、受信時最大100Mbpsを実現
(対応エリアは2012年11月より順次拡大)
2.6機種にクアッドコアCUPを搭載
3.5機種に2000mAh以上の大容量バッテリーを採用
4.7機種がNOTTVに対応
5.FeliCaのほか、海外で幅広く利用できるTypeA/TypeB規格を加えたNFCに対応

上記5つの特徴をすべて備えたARROWS V F-04E、AQUOS PHONE ZETA SH-02Eなど、ハイスペック端末が並ぶ中、発表会でもっともフラッシュが多かったのがワンピースとのコラボモデル”MEDIAS U N-02E ONE PIECE”。スペックは以下の通り。

【MEDIAS U N-02E ONE PIECE】
高さ×幅×厚さ:約124×64×11.9ミリ
質量:約147グラム
ディスプレイ:約4.0インチ
バッテリー:1720mAh
ROM/RAM:8GB/1GB
外部メモリ:MicroSD(2GB)、MicroSDHC(32GB)
カメラ:アウト810万画素/イン130万画素
CPU:MSM8960 1.5GHzデュアルコア
OS:Android 4.0
販売台数:50000台
発売日:2012年12月予定

ルフィ達の登場する船、”サウザンドサニー号”でも使われている、世界最強の木材”宝樹アダム”をイメージして造られた木目調の本体。実際に触ってみると、さらさらしたマットな感触が高級感を漂わせる。外装に関しては、ボタン部分にもこだわりを見せており、ホームボタンにはサウザンドサニー号の顔があしらわれている。また、専用の卓上充電器は、サウザンドサニー号そのもの。このように随所にワンピースらしさが溢れたデザインとなっている。

▲劇中で登場するサウザンド・サニー号の船首をモチーフにしたボタン。従来までのドコモのスマートフォンではあまり見られなかったような、”カチッ”と音がなる形式のボタンが印象的。

▲ウソップが加入する際にルフィが描いた麦わら海賊団のドクロマークが、本体背面に描かれている。

▲サウザンドサニー号を模した卓上充電器。充電中は液晶部分が帆になるため、充電がマックスの状態でも、思わず充電したくなってしまいそうだ。また、甲板には麦わら海賊団のメンバーもミニフィギュアとなって並んでいる。

外装だけでもファンの心をくすぐる一品となっているが、ドコモのこだわりはそこだけに留まらない。スマートフォンを起動すると、そこにはルフィの姿が。辛 い朝でも、スマートフォンを起動したその瞬間から冒険が始まるのだ。また、待ちキャラには、一味の船医兼マスコットキャラクター(?)のチョッパーが使用 されている。ファンならば起動時点で感動のあまり涙を流してしまうところだが、ここで泣いてしまうようでは、最終的には体中の水分を奪われかねない。本デ バイス内には、ワンピースの世界観を踏襲した遊び心満載のアプリが豊富に搭載されている。連載15年間を振り返ることができる、『ルフィの扉絵主義』と 『ロビンの年表アプリ』。合図が出た瞬間に素早く画面をタッチして敵を倒す『ゾロの居合い切りゲーム』、その日の天気・降水量・最高/最低気温を教えてく れる『ナミの天気ウィジェット』、『ウソップのARアプリ』など、麦わらの一味9人の特徴をしっかりと押さえたファン納得のアプリとなっている。

■映画・ドラマも無料で楽しめる!専用アプリでディズニーの世界に飛び込もう

つぎに紹介するのは、“Disney Mobile on docomo N-03E”。今回発表された端末の中でも上位に入るハイスペック機となっている。

【Disney Mobile on docomo N-03E】
高さ×幅×厚さ:約136×68×8.5ミリ
質量:約145グラム
ディスプレイ:約4.7インチ
バッテリー:1980mAh
ROM/RAM:32GB/2GB
外部メモリ:MicroSD(2GB)、MicroSDHC(32GB)
カメラ:アウト1310万画素/イン130万画素
CPU:AQPQ8064 1.5GHzクアッドコア
OS:Android 4.0
発売日:2012年12月予定

デザインの随所にミッキーをはじめとしたディズニーキャラクター達が彩られている。カラーは”ピンク”、”ホワイト”、”オレンジ”、”グリーン”、”ブルー”の計5種。艶やかなパール調のボディの背面には、ミッキーとミニーの姿が描かれている。女性でも持ちやすいスリムデザインでありながら、4.7インチの大画面有機ELディスプレイを搭載しているので、実用面でも高いクオリティーを誇るデバイスとなっている。

 

端末デザインはもちろん、豊富なコンテンツでもディズニーの世界を満喫することができる。しかも、その全てが無料(Disneyマーケットへの無料会員登録が必要)というから驚きだ。東京ディズニーリゾート内にあるアトラクションの待ち時間情報を教えてくれる『東京ディズニーリゾート待ち時間ナビ』や”マチキャラ”など多種多様。その中でも特に目を引いたのが、『Disneyシネマ』と『Dlife』といった二つの映像アプリだ。なんと、ディズニーモバイルユーザーならば、ディズニーの映画やドラマを無料で楽しむことができる。しかも、予告編や冒頭10分間だけなどではなく、1本まるごと視聴が可能。展示されていたデバイスの中にも『チキン・リトル』や『ナイトメア』シリーズといった、誰でも知っているような名作も収録されていた。これ一台あれば、空き時間はもちろん、一日中どこでもディズニー作品を楽しむことができるのだ。

▲『東京ディズニーリゾート待ち時間ナビ』。ディズニーランド大好きっこは必携のアイテム。

Xi、クアッドコアCPUにも対応しているため、ストレスなく操作することが可能。DisneyシネマやDlifeなどの映像コンテンツといった転送量の多いものでも、さくさく快適に楽しめる。また、同梱のオリジナルデザインのワイヤレススクリーンボックスを使えば、本体の画面をテレビに出力する事ができるので、DisneyシネマのDlifeの映画やドラマを自宅のテレビでも視聴することができる。

続いては、コラボ端末以外で、編集部で気になった端末を簡単に紹介してこう。

■ARROWS V F-04E
【ARROWS V F-04E】
高さ×幅×厚さ:約129×65×10.9ミリ
質量:約155グラム
ディスプレイ:約4.7インチ
バッテリー:2420mAh
ROM/RAM:64GB/2GB
外部メモリ:MicroSD(2GB)、MicroSDHC(32GB)
カメラ:アウト1310万画素/イン125万画素
CPU:Tegra3 1.5GHzクアッドコア
OS:Android 4.0
発売日:2012年11月~12月予定

上記5つの特徴をすべて搭載していることに加え、ワンセグ、赤外線、おサイフケータイ、1310万画素の高画質カメラ、防水・防塵対応の全部入りエンタメマシン。1.5GHzクアッドコアCPUにより、軽快な操作性を実現。2420mAhのバッテリー、64GBの大容量メモリを内蔵しており、アプリ、音楽、動画、地デジの録画番組など、エンタメコンテンツを存分に楽しめる。4.7インチの大画面ディスプレイには、傷や指紋が付きにくい強化ガラスを採用。ヒューマンセントリックエンジンの搭載により、使っているあいだは画面が消えない“持ってる間ON”や指が画面の端に掛かっても操作できる“うっかりタッチサポート”など、使い勝手の部分にも工夫が凝らされている。カラーは、ホワイト、ブラック、マゼンタの3色展開。

■Xperia AX SO-01E

【Xperia AX SO-01E】
高さ×幅×厚さ:約129×65×8.7ミリ
質量:約120グラム
ディスプレイ:約4.3インチ
バッテリー:1700mAh
ROM/RAM:16GB/1GB
外部メモリ:MicroSD(2GB)、MicroSDHC(32GB)
カメラ:アウト1300万画素/イン31万画素
CPU:MSM8960 1.5GHzデュアルコア
OS:Android 4.0
発売日:2012年11月~12月予定

人気のXperiaシリーズの最新モデル。Xi対応。Xperia arcやGXでも採用された弧を描くアーク形状を踏襲し、洗練されたデザインが特徴。背面はつや消し加工が施され、指紋が付きにくい。重量が約120グラムと、今回発表された端末の中では最軽量で、とにかく軽い。ディスプレイは約4.3インチ。モバイルブラビアエンジン2を搭載し、さらに美しい映像を楽しめるようになった。ワンセグ、赤外線、おサイフケータイ、防水・防塵対応。内部メモリが16GBと少ないが、最大32MBの外部メモリに対応しているので動画やアプリなどを頻繁に利用する人でも、それほど気にならないはず。ホワイト、ブラック、ピンク、ターコイズの4色展開となる。

[訂正とお詫び]
10/16:記事掲載当初、Xperia AX SO-01Eは、NOTTVに対応を記載しましたが、正しくは非対応となります。お詫びするとともに訂正いたします。

▲ ドコモの新CMに登場する広末涼子。今回の新端末、新サービスの発表を受けて、「本当に忙しい日常にとっても助かる、便利に快適に過ごせるサービスがたくさん増えています。たくさんの方に使っていただいて、そして、私も新しいCMで、またみなさんのまえに登場できることをうれしく思っています。これからも、ドコモも広末もよろしくお願いします」とコメントした。

▲デビューがドコモのCMだったという清水くるみ。緊張した様子だったが、「100Mbpsでサクサク使えて、カラーもたくさんあって、おしゃれなケータイばかりなので、みなさんのお気に入りの1台を見つけて、ぜひ使ってみてください」と、新端末の魅力についてしっかりと語ってくれた。

最後は、サービス関連の情報をまとめ。

■NFC関連
NTTドコモとMasterCardが世界41ヵ国でのNFC決済サービス提供に向けて業務提携を発表。ドコモのおサイフケータイで“iD”を利用しているユーザーは、日本国内に加え、世界41ヵ国約50万ヵ所のMasterCard PayPass加盟店で、iDを利用可能になる。サービス開始は、2013年上半期の予定。

NFCの搭載により、新たに家電・機器と連携する“かざしてリンク”という新サービスを発表。NFCタグが埋め込まれたPOPや広告などに端末をかざすだけで情報にアクセスできるほか、ワイヤレススピーカーやヘッドセットの電源ONやBluetoothのペアリングも簡単に行えるようになる。

■NOTTTV関連
秋冬に開始される目玉番組が紹介された。ひとつ目は、12月15日より公開予定の映画『ONE PIECE FILM Z』のタイアップ番組。映画のプロローグ部分を描く、尾田栄一郎書き下ろしストーリー『GLORIOUS ISLAND』を独占放送する。ふたつ目は『欧州サッカー中継』。計100試合以上を楽しめるとのこと。

■ドコモクラウド関連
電話帳、spモードメールのクラウド化を発表。電話帳のクラウド化は、2012年11月予定でサービス名“ドコモ電話帳”として提供される。spモードメールはドコモメールへと名称変更。こちらは2013年1月予定。また、しゃべってコンシェルの機能も拡大。iコンシェルとの連携により、iコンシェルに設定した情報に合わせてパーソナライズ化された回答が可能になる。さらに、しゃべってキャラ機能を新搭載。『けいおん!!』、『ハローキティ』、『ちびまる子ちゃん』、『侵略!?イカ娘』、ガチャピン・ムック、デヴィ夫人、高田延彦などなど、さまざまなキャラクターや人物を音声ナビ役として利用できるようになる。しゃべってキャラは11月、iコンシェルとの連携は2013年2月予定。

■Xi関連
10月18日~12月31日までの期間限定で、Xiスマホ割を提供。期間中にXi対応端末を購入して、“タイプXi にねん”、または“タイプXi+ハーティ割引”に加入したユーザーを対象に、基本料金780円/月が1年間無料になる。さらに、10年以上、ドコモ端末を継続利用しているユーザーの場合、無料期間が2年に延長される。

発表会最後の質疑応答では、発表会ではお決まりになりつつあるiPhoneに関する質問が。加藤氏は、「どこまで協議できるか模索している。iPhoneを金輪際出さないということではない」と発言。iPhone 5の発売による、MNPでの他キャリア乗り換えは「想定の範囲内」、端末の販売台数にも大きな影響はないとして、強気な姿勢を見せた。発言から察するとiPhone発売の可能性はゼロではなさそうだが、今回発表されたサービスは、よりドコモ色を強調するものとなった。互いに独自の美学を持つだけに、いまだ圧倒的シェアを誇るドコモが、このさきiPhoneを出す可能性がどの程度のものなのか。今後の動向に、ますます注目が集まりそうだ。

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