【ワイヤレスジャパン2012】謎技術現る! 最先端スピーカー搭載端末“URBANO PROGRESSO”

2012-06-01 19:36 投稿

●これ、ホントに地球の技術?

2012年5月30日~6月1日、東京ビッグサイトにてモバイルデバイスの展示会“ワイヤレスジャパン 2012(以下、ワイヤレスジャパン)”が開催された。ワイヤレスジャパンでは、端末や機器のほか、現在構想中の技術などが展示されており、多くの業界関 係者が足を運んでいた。

KDDIブースでは、発表されたばかりの最新スマートフォン“URBANO PROGRESSO”の体験会が行われた。

[関連記事]
※【ワイヤレスジャパン 2012】NTTドコモブースは未来技術でお出迎え!
※【ワイヤレスジャパン2012】iPhoneが防水仕様に!? 世界最先端の防水技術を発表!

“URBANO PROGRESSO”とは、先日KDDIが2012夏モデルとして発表した端末のひとつ。その最大の特徴は、従来の携帯電話とは異なり、受話口が存在していない点にある。これは、”スマートソニックレシーバー”という新技術により確立されたスタイルで、音はディスプレイ全体を振動させることにより発生させられるそうだ。ディスプレイ全体を振動させることにより、端末の表面どこに耳を当てても声が聞き取れるという。

[関連記事]
※KDDIが2012夏モデルの端末を発表 auのAndroid端末で音楽と映画をがっつり楽しめる新サービスも

しかし、ここまでの説明を聞くと、当然気になってくるのが、「耳に振動が伝わってきて、くすぐったくないのか?」「音源に耳を強く押し当ててしまったら、振動が弱くなって、聞こえなくなってしまうのではないか?」という2点。その疑問を解消するため、実機でテストをさせてもらったのだが、まず耳で振動は一切感じない。指で触っても振動はまったく感じられなかった。説明員の方いわく「ディスプレイの上に、ごくごく小さな粒を乗せれば、振動しているのがわかるが、人間の触覚でこの微細な振動を感じ取るのは難しい」とのこと。よかった、くすぐったがりの私でも、問題なく使えそうだ。続いての疑問点にも言及してみたところ、「実際にはその逆で、耳に強く押し当てれば押し当てるほど、音が大きく聞こえる」というのだ。そこで試してみたところ、確かに耳に強く押し当てれば押し当てるほど、音が大きく、クリアに聞こえる。どうやら、耳に強く押し当てることにより、ディスプレイと耳との間の隙間がなくなる。そのため、外部からのノイズがシャットアウトされるので、音がクリアに聞こえるようだ。また、画面全体が振動しているため、従来の電話のように、耳に受話口をジャストフィットさせる必要がないというのも、これに起因しているという。

このほかにも、このディスプレイは、ヘッドフォンやイヤホンをしたままでも、クリアに音が聞こえるという特性も持っているそうだ。残念ながら、原理までは理解できなかったのだが、試してみると確かに聞こえる。ちなみに、周囲の音を完全にシャットアウトすることでもおなじみの、カナル型イヤホンでも、同様の効果が得られるそうだ。

従来の携帯電話では、声をよく聞こうと、端末を耳に強く押し当ててしまうと、逆に音がこもってしまい、聞き取りにくくなってしまうことがあった。しかし、このディスプレイ(スピーカー?)が搭載された端末を使えば、こんな問題とは完全におさらば。騒音の大きい工事現場や、駅のホームで大活躍してくれることだろう。また、端末から受話口が消えるため、端末の表面はよりシンプルに、スタイリッシュにもなるのだ。非常に魅力的な技術であるため、ぜひともさまざまな端末で使われるようになってほしい。しかし、この技術はauと京セラの共同開発により作られたものなので、現状では、他キャリア、他メーカーへの提供は難しいそうだ。うーん、はがゆい!

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧