【注目アプリレビュー】『りとるキングダム』穴掘り系街作りゲーム　忙し楽しい！ そしてかわいい！

●忙しさが楽しい！

『りとるキングダム』は、おとぎの国の城の地下を掘り進め、住人を集めて王国を建造する一種の経営シミュレーション。プレイ中はリアルタイムに時間が流れ、イベントが断続的に起き続ける。その対処に追われるRTS（リアルタイムストラテジー）要素と、時間経過で建造や生産が終わる”放置型”の要素がミックスされている。

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●地下王国は千客万来

城の名前と、城主であるお姫様の名前を決めれば準備完了！　プレイヤーは地下王国の建設を仕切る監督のような立場となり、どんどん訪れる住民に指示を出してダンジョンを切り盛りしていく。王国建設の元手になるのは、画面の左下に表示されているゴールド。これでフロアを建設し、住民を集め、生産をさせて、商品を貯蓄してゴールドを稼ぐのだ。

▲フロアは7種類。事前に需要がわかるので、これを参考に何を作るかを決めよう。ただし、最初は必ず住宅を作ること。これがないと働き手がおらず、生産が行えない。

▲住民には適正があり、天職の仕事をさせると適正ボーナスとして報酬がもらえることも。

建設や生産を終わらせるには時間の経過が必要。つまり、住民に指示を出したあとは基本的に手持ち無沙汰になってしまうが、ヒマにならないようにイベントが頻繁に起きる。誇張なしで10秒に1度くらいのペースで起きるので、すべてこなそうとするとかなり忙しくなる。

▲城内にはしきりにノックの音が響く。しばらく遊ばないと、画面の左下には大量のイベントアイコンが並ぶ。こまめなインを！

いちばん多いのは、ノックとともに城の外から市民が訪ねてくるイベントだ。その後希望のフロアへ連れていくと謝礼のゴールドがもらえる。ほかにも、住居に入りたがる市民、フロアの建設時間を短縮するドワーフ、生産を一瞬で終わらせる魔法使いなど、地下王国は千客万来。客足が途絶えることはない。ほかにも、お姫様が示した生産品のあるフロアに急いだり、働く住民のフキダシをタップしてゴールドを得たりと、多彩なイベントがある。すべてこなそうとなかなか止め時が見つからないが、こうしたイベントで得られるゴールドは少量。さらに、そもそも何もしなくても、一定時間おきに微量のゴールドが収入として入ってくる。時間のない人でも放置型SLGとしてガッチリ遊べるのもうれしい。

▲訪問者が来たら、ドアをタップして対応しよう。時短効果を持つ魔法使いやドワーフ、悪党をつかまえた騎士が現れることも。

▲お姫様イベントでは、指定されたアイテムのあるフロアまでナビキャラをつれていけばいい。コレクションアイテムも手に入る。

●時をつかさどる青い宝石

『りとるキングダム』では、ときおりイベント報酬などで青い宝石がもらえる。この宝石は基本的には時短アイテムで、ペットのドラゴンを孵化させるためにも必要だ。購入は可能だが希少なアイテムなので、無駄遣いは避けたいところ。なお、本作で時間経過が必要な行動は、

1、フロアの建設
2、商品の生産
3、生産した商品の貯蓄（換金）

この3つがある。このうち1は問題ないとして、2は住民を配置する必要があり、完成後は手が空いてしまう。生産品を指示しないと動いてくれないので注意。生産を行っていない施設にはシャッターが降りているので、これも目安に。また、3は商品が完成後、施設のタップで表示される緑色のゲージに書かれた数字が、貯蓄までの時間（分）を示している。

▲宝石はフロアの建設時にももらえる。気軽に使ってしまってもいいが、大量に必要な場合もある。なるべく温存しておきたい。

このタイプのアプリはほかに『Tiny Tower』などがあるが、あちらは海外製。本作は日本語に完全対応（ちょっと変なところもあるけど）しており、ファンタジーの世界観を持っているのがポイント高し！　かわいいキャラクターが動き回るコミカルな世界観で、自分のペースで王国を作り出せる『りとるキングダム』、ぜひ試してみて！（バロンマサール）

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