【新作ゲームプレイレポ】ゲームロフトのつぎなる新作はサメが主人公の物理パズルゲーム『SharkDash（シャークダッシュ）』！

2012-04-16 07:00 投稿

●お風呂でサメが大暴れ！

ゲームロフトが近日配信予定の新作『SharkDash（シャークダッシュ）』は、『Angry Brids』と『Cut the Rope』を足したような、ありそうでなかった物理パズルゲームといった印象だ。登場キャラクターはサメやアヒルといった動物たち。プレイヤーは主人公であるサメの“シャーキー”となって、アヒルに連れ去らわれた恋人の“サリー”を仲間のサメとともに助け出すのが目的。本作では完全にアヒルが悪者で、どちらかと言えば「立場が逆だろ！」と、ツッコミを入れたくなるようなコメディ要素が満載で、ゲームの舞台も海ではなくじつはお風呂場の“浴槽”であったりと、このちょっとずれた感じが、楽しさをより際立てている。一般的な家庭によくある浴槽から、日本をイメージした“温泉”やローマといったさまざまな世界が舞台になっている。ゲーム冒頭で流れるストーリーにはセリフがなく、絵を見ているだけなのだが、バラエティにとんだキャラクターの数々や、表情豊かな演出が、見ていて楽しくなる。

ゲームシステムは前述したように、『Angry Brids』と『Cut the Rope』を足したようなイメージを想像してもらえるとわかりやすいかもしれない。シャーキーをスワイプで力加減や方向を調整しながら飛ばして、画面中に散らばっているアヒルをすべて口の中に入れてステージをクリアーしていくもの。ステージごとにシャーキーを動かせる数が設定されており、制限のある中ですべてのアヒルをゲットしていくのだ。ほかの物理パズルゲームとは違い、『SharkDash（シャークダッシュ）』が凄いと思う点に、仕掛けの多さが上げられる。筆者が今回プレイしたのはいちばん初めのステージのみなのだが、その時点で“あわ”や“石けん”、“バブルソルト”、“パイプ”、“浮き輪”など、聞いただけではどういうものかわからないかもしれないが（配信されてから実際に体験してほしい）、とにかくたくさんの仕掛けが存在。その中でも個人的には“パイプ”がお気に入りで、パイプの中に入ると、シャーキーがパイプを通過し、出口から「スポーン！」と飛び出してくるのがとても気持ちイイ！　しかも、仕掛けから仕掛けへコンボみたいにつながっていくステージも存在しており、まるでアトラクションを体験しているようなワクワク感が味わえる。また、目標物となるアヒルは、“あわ”に包まれていることもあるのだが、仕掛けを利用してあわを破るとアヒルも動き出すのだ！　さらには、アヒルもパイプなどの仕掛けを使うこともあり、動かなくても自動的にシャーキーの口に入ってくるなんてことも。アクション要素もかなり強く、動きのあるパズルゲームなので視覚的にも興奮を覚える。

ステージは、日本やローマといった4つの世界を舞台に96ステージが用意されており、今後アップデートで増えていくという。ステージだけでなく、キャラクターの種類も多彩で、シャーキー以外のサメも使用できる。サメはそれぞれ、ぶら下がっている鎖を切るなどの能力を持っており、その能力をうまく利用してクリアーを目指す場面も多々出てくる。各ステージの難易度はさほど難しくなく、クリアーするだけなら比較的サクサク進められる。しかし、ステージごとに用意されている評価（星の数）を完璧にしようと思うと、なかなか難しい場面も多く、やり応えを感じられる。メーカー担当者に「そろそろつぎのステージをお見せしたいのですが……」と言わせてしまうほど、ハマれる1本です！　（福山確変中）