かわいすぎるヒロインを育成する調合型RPG 『音色組曲』

●ヒロインと先生の二人三脚型育成ゲーム

『音色組曲』は、風の都ヴィアラテアに住むヒロイン(命名可能)の先生となって、さまざまなアイテムやメロディを作りながら、ヒロインを一人前の”楽者”に育成するRPG。最終的に、太古に石化させられたという言い伝えのある神像”楽神”の封印を解くことが目的となる。

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●”もの”と”きょく”を作る喜びを味わえるゲーム

家庭用ゲームに慣れ親しんでいる人が本作を見たとき、いちばん近い作品として思い浮かべるのは、おそらく『アトリエ』シリーズだろう。依頼を受けて、採集に赴き、採った素材を合成して、納品する。その流れを見る限りでは、その判断はあながち間違ってはいないし、『アトリエ』シリーズと通じるおもしろさがあるのは事実だ。

ただし、それ以外の本作独自の要素も多々あり、とくに”音”という要素が作品を貫くモチーフとして存在している点は、非常に興味深い。すべてのアイテム ごとに”音”が設定されており、それらを楽譜に音符としてセットすることで、自分だけのメロディを奏でることができる……という要素には感心させられた。

それ以外にも、人気声優・加藤英美里が演じるヒロインの容姿を、プレイヤーがある程度自由に設定できること、さらに合成で作った服やアクセサリーなどを着せ替えることで画面内のヒロインのグラフィックも変化する点なども、プレイするモチベーションを維持してくれる。

また、他のプレイヤーとのオンライン協力要素(採集のサポートをしてもらえる)や、豊富なアイテム数などで、この手のゲームの初心者からやり込み派まできちんとフォローしている点もうれしいところ。

システム的にも、根を詰めて一気にプレイするより、暇ができたらちょっとずつ進めることを推奨されているゲームなので、のんびりコツコツ派のゲーマーにはピッタリの作品だろう。

▲会話のアイコンを選べば、キャラクターごとに個性的な反応が返ってくる。	▲一定の経験を積むことでヒロインが成長！　手塩にかけた娘が大きくなったかのようで感慨深い。

■基本操作

本作は、基本的にコマンドや目的地のアイコンをタップすることで、ゲームをが進行させていくことになる。

ヒロインの自宅兼工房とも言える”リューテリア”を基点に、プレイヤーの分身である先生とヒロインはつねに行動を共にする。”リューテリア”で は、手持ちの素材を合成して新たなアイテムを作成することが可能。”音楽堂”では、依頼の”受注”とその”報告”を行う。ヒロインは依頼内容のアイテムを 採集や合成で入手し、報告する(渡す)ことで報酬を得られる。依頼の中には、物語の進行に大きく関わるものもあるので、見落とさないように注意。”採集 地”では文字どおりさまざまな素材を採集することができる。採集地は5種類用意されていて、場所によって採れるものの傾向が異なる。

▲各依頼には一定の期限が設けられている。期限を過ぎた場合、さまざまなペナルティがあるので、受注時に念入りに確認しておこう。

注意すべき点は、ヒロインが合成や採集といった行動をとるたびに、”AP”と呼ばれる数値が消費されること。APは特定のアイテムで回復できるほか、採集地以外の場所で現実時間の経過とともに徐々に回復していくシステムとなっている。

▲採集地で採集を連続して行うと、採集の成功率や採れるものの質がアップする。ただし、採集地でAPが0になると、採ったものの半分しか持ち帰れなくなってしまう。

また、ヴィアラテアの街では、上記のほかにも、大通りや大広場、あるいはお店といった場所に行くことができ、さまざまなキャラクターと会って会話 することができる。彼らとの会話にゲームのヒントが隠されていたり、ときにはアイテムをもらえたりするので、ときどき立ち寄っておくといいだろう。

▲ヒロインの親友にしてライバルのエミーリアも優秀な楽者。かなりのツンデレさんだが、根はやさしくていい子なのだ。

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