【iPhoneおすすめアプリ】ストラテジーとタワーディフェンスの基本を楽しめるシンプルな一本 『EMPIRE WAR』
2011-09-09 19:03 投稿
●1本で2本分楽しめる!
『EMPIRE WAR』は、韓国BiCore社がリリースしたストラテジー+タワーディフェンスという2種類のゲームをまとめて遊べるお得な1本。ストラテジーやタワーディフェンス系のゲームというのは、細かい戦力計算や資源管理が必要なため、その複雑性から敬遠していた人も多かったろう。だが、本作はこういったゲームのおもしろさをそぎ落とすこと無く、シンプルに仕上げた1本。ゲーム中の選択肢の幅は少ないが、それだけに限られた選択肢をどのタイミング・順番で実行するかというのが問われる。今までこの類のゲームを敬遠していたあなたにぜひとも遊んでみてもらいたい1本だ。
●ストラテジーゲームって難しいって思っていませんか? シンプルに遊べばおもしろいよ!
ストラテジーゲームが難しいのは、プレイヤーに与えられた選択肢の幅があまりに大量だからだ。資源の採掘と管理、生産/攻撃ユニットをどの種類、どのくらい揃えるか。どのタイミングで攻撃ユニットを敵陣へ進行させるか、どの資源採掘ポイントを敵に先んじて制するべきかという大局的な読み……などなど、プレイヤーが意識しなければいけない選択肢は多い。
本作の大きな特徴はこれらの選択肢を3つに絞ってシンプルなゲームに仕上げられているという点。プレイヤーはゲームスタート時に
1、攻撃ユニットの生産
2、生産施設の建設
3、ユニットのパワーアップ
という3点の選択肢から自分の行動を選ぶことになる。ゲーム最初からマップを見渡して、「資源があそこにあって、ここらへんが敵との交戦地点になって……」なんて難しいことを考える必要はない。プレイヤーが考えるのは“いつ交戦ユニットを生産して、敵へ攻撃を仕掛けるか”という1点のみだ。
▲ゲームスタート時は、落とされたら負けとなる“Castle”、自陣を守る“Arrow Tower”、攻撃ユニットを生産する“Barrack”の3つの拠点が用意されている。何からはじめようか? | ▲ユニットやBarrackを追加するためには、自動的に貯まる“Gold”が必要となる。貯まる量を増加させる“Farm”の強化は最優先でやっていきたい部分だ。 |
本作の戦闘も至ってシンプルだ。普通のストラテジーでは“ある程度の攻撃ユニットを構成を考えて生産し、ユニット数がたまった時点で攻撃地点を指定して攻撃を仕掛ける”という流れで戦闘が始まるが、本作では戦闘ユニットは生産された瞬間に敵へと自動的にすっ飛んでいく。“戦力の逐次投入は各個撃破されるだけ”という戦略の大原則にのっとると、愚か極まりないわけだが、ルールなので仕方がない。なので、プレイヤーが木にしなくてはいけないのは“いつ、どのユニットを生産して戦線へ投入するか”という点だ。
▲攻撃ユニットは“Barrack”のアップグレードで、生産できる種類が増えていく。強力なユニットほど“Gold”が必要なので、あえて戦線を下げて強力なユニットを作るかは悩みどころだ。 | ▲ゲームが進むと、“Hero”と呼ばれる強力なユニットを生産できる。1体で通常ユニット10体分ぐらいの働きをしてくれるので大事大事に使っていこう。 |
初めてストラテジーゲームを遊ぶという人に、このストラテジーモードのコツを書いておくと、ステージ初期のうちはやたらと戦闘ユニットを単発で投入しないこと。ステージがスタートしてしばらくすると敵の攻撃ユニットが攻めてくるので、“Arrow Tower”の射程距離内で会敵するようなタイミングで戦闘ユニットを出して、“Arrow Tower”からの弓矢と戦闘ユニットを2面攻撃を維持できるようにするのだ。最初の敵攻撃ユニットをしのいでから“Barrack”を生産してユニットの投入速度を上げても遅くはないぞ。
▲“Arrow Tower”は一定の距離までは高い攻撃力を発揮する。敵を自陣の懐まで呼び込んで反撃したり、安い近接攻撃ユニットで敵の侵攻を一時的に食い止めたりを考えよう。 | ▲戦闘ユニットは近接縲怏搭覧」タイプまで様々。敵陣へ投入する場合は、近接ユニット2体の遠距離タイプ1体の組み合わせで投入するのがおすすめだ。 |
本作のストラテジーモードは選択肢をあえて少なくし、“戦闘を起こすタイミングと場所”という点にプレイヤーが集中できるようにすることで、ストラテジーゲームのいちばんおもしろい“勢力バランスが崩れる瞬間”の攻防を初心者でも楽しめるようにしあげている。チュートリアルを収録した無料版も用意されているので、ぜひ遊んでみて欲しい。
●基本に忠実なタワーディフェンスも1本で遊べますよ!
さて本作、ストラテジーモードに加えてタワーディフェンスモードもあるのだ。こちらもストラテジーモード同様、シンプルに仕上がっており初心者に向けた分かりやすい仕上がりとなっている。タワーディフェンスは自分の城に向かって進んでくる敵に対して、いろいろな種類の防御タワーを設置して侵攻を阻止するゲームで、世の中にはそれこそ星の数ほどのタイトルが出ている。そのため、マップ内から資源を採掘したり、タワーの種類が多すぎたり、バランスがシビアすぎたり、複数ポイントから敵が進行してきたりと初心者にはとっつきが悪いタイトルが多いのも確か。
その点、本作のタワーディフェンスモードは非常にシンプル。タワーディフェンスゲームには敵が一定のルートを通る固定ルートタイプと、城まで一直線に進行してくる敵を防御タワーで迷路を作って邪魔していくフリールートタイプの大きく分けて2種類あるが、プレイヤーがやることはタワーを置く場所を決めることと、どのタイミングでタワーをパワーアップしていくかという点だけだ。
▲固定ルートタイプでは、ながーく戦線を使うのがコツ。ルート上の一部にタワーを集中させると足の早い敵にあっという間に突破されるなんてことになっちゃうぞ。 | ▲フリールートタイプでは、コストの掛からないタワーを使って長めの迷路を作るのがコツだ。強力なタワーやパワーアップは迷路が出来上がってからという考え方でいこう。 |
タワーディフェンス系に共通するコツは“タワーの攻撃範囲を敵の進行ルートにいかに効率的に重ねていくか”ということ。タワーによって攻撃できる範囲は違ってくるので、攻撃範囲の広いタワーは通路から1つ引いたところに設置するといったことを考えよう。敵はある一定数の敵をまとめて“Wave”という単位で進行してくる。Waveが進むたびに敵は強力にパワーアップしていくので、攻撃力は低いが大量に置けるタワーを使って数で押すか、攻撃力は高いが数の置けないタワーで要所を押さえるかはプレイヤー次第だ。どっちもバランスよくやって行かないとすぐに戦線が瓦解してしまうが、本作のゲームルールはシンプルなので、取れる選択肢をよく考えて遊んでみれば解決方は見つかるはずだ。
1本でストラテジーとタワーディフェンスの二種類を遊べてしまうお得な本作。こういったジャンルはやったことはないけど、一度は遊んでみたいなーと思ったあなた。ぜひとも遊んでみてくださいな(超喰った。ナオタロー)
【EMPIRE WAR】
メーカー:BiCore
配信日:配信中
価格:250円
対応機種:iPhone/iPod touch
(c) BiCORE Co.,Ltd.
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