【今日の編集部】王の帰還
【担当者のヒトコト】
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先週「次回からはゲストのコメントを紹介します」というお話をした通り、今回は“王様”こと“百人乗っても稲葉”先輩に寄稿していただきました。同業他社なのにありがとうございます!

対面で喋るとそうでもないんだけど(失礼)先輩の原稿は本当におもしろくて、昔から私は彼の記事のファンでした。先輩の昔のブログをピックアップしようと思って調べたけれど、私が先輩について語っているブログしか出てこなかった。

⇒【夕刊】編集部にそよぐ春風

今回もらった原稿を読んで気づいたんだけど、稲葉さん、ここで話題に出てくる女性デザイナーさん(ポテト斉藤)の話をまたしてるんだよね。いったい何十回目の春風がそよぐの? はやく告白してくれ。
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◆ゲスト:百人乗っても稲葉

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おひさしぶりなのか、はじめましてなのか。まあいずれにしてもファミ通App読者のみなさん、百人乗っても稲葉です。

いま「稲葉製●所の営業担当?」って思ったでしょ。いやいや待てよ、これでも元ファミ通App編集者だから。いまいちピンときていないようなので、話のまえにもうひとつ知っておいてもらいたいことがある。俺はかつて、ファミキング(王様)という名で、呼ばれたこともある男だ! ……はい、ノーリアクション。もういいや、悪いけどこの知らない男の話が終わるのを、センブリ茶でもすすりながら待っててよ。

俺のことを知らなくても無理はない。ファミ通App編集部を離れて7年7ヵ月経つ。四捨五入したら8年だ(小学4年生のときに四捨五入を教えてくれた関野先生に感謝)。逆にほんのり知っている人なら疑問に思うだろう。「おまえいま何者なんだ」と。なかなか答えにくいんだけどさ、他社ゲームメディア、言ってしまえばファミ通Appと競合するサイトで引き続き編集者をやっている。

ブーイングとともに「どの面下げて出てきた!」という野次が飛んできそうだが、どの面もなにも両親からもらったこの面だし、ファミ通Appサイト停止の報を受けて居ても立ってもいられず、来ちゃった(ハート)

ちゃんといまの会社から許可はもらっているので問題ない。会社に交渉してダメって言われたら、おもちゃ売り場でL●GO(お城シリーズ)を買ってもらえない子どもが如く会議の席で駄々をこねる中年男性と化すつもりだったけど「やってあげたいんでしょ? いいよ」だってさ。うちの若社長、最高かよ。

というわけで、今回はこの場を借りて、他社ゲームメディアの人間としてではなく、
F(ファミ通)の意志を継ぐ者として、ファミ通Appの思ひ出を語らせてもらいたい。

まず記事の中で印象深いのは、俺も過去2度ほど携わったポノスとハッピーエレメンツ、両社代表が茶番げ…いや激闘をくり広げる
『にゃんこ大戦争』×『メルクストーリア』仲良しコラボかな。なんだかんだで10年も続いたんでしょ? すごいよね。
この企画記事、動画主流のご時世にあって、ファミ通の伝統芸能・写真マンガで勝負するというストロングスタイルを貫いており、そこにFの意志を感じざるを得ない。写真マンガの善し悪しは、編集者が考えた絵コンテをデザイナーがいかにして壊すか(いい意味でね)で決まると思っている。記事を作っていた当時の担当デザイナー・ポテト斉藤は、まあ俺の絵コンテを知育玩具“こわし●い放題”よろしくぶっ壊しまくっておもしろくしてくれたもんだ。

続いてファミ通App編集部について。これは思ひ出というか、ひとつ気になっていたことがあるんだ。ファミ通App編集部を辞める際、荷造りしていたら王様の衣装が出てきてね。持って帰っても着る機会はないし、そもそも会社の備品として買った物だからと、ロッカーの中に閉まっておいたんだけど……あれってどうなったの?

王様はもともと週刊ファミ通の誌面から生まれたキャラクター。かつてファミキング王位争奪編で運命の5王(ファミキングスーパー・フェ●ックス、ファミキングゼ●ラ、ファミキング●ルジャー、ファミキングビッグ●ディ、ファミキングマ●ポーサ)と戦い、見事王様が勝利している。その王様がいなくなるわけだから、もしかしたら衣装とともに誰かが王位を継承してファミキングII世なるキャラが爆誕するのではないかと内心期待していたんだけど……いつまで経っても出てきやしねえ!(笑) まあ誰も王様の恰好なんてしたくないか。それならそれで、ファミ通の歴史の中でキングは唯一無二の存在ってことにしておこう。

おっと、読者のみなさんもセンブリ茶を飲み干したようだね。俺もそろそろ中野坂上に戻らないといけないので、〆に入ろうか。

まずはファミ通App、14年間おつかれさまでした。そして編集部および関係部署のみなさんもおつかれさまでした。お知らせにあるように、今後は週刊ファミ通やファミ通.comでスマホゲームアプリ関連を含めた情報を展開していくとのこと。読者のみなさん、今後ともファミ通をよろしくお願いいたします。

最後に今回オファーしてくれたるりてぃ(馬場くん風)、古巣への恩返しをする機会を与えてくれてありがとう。おそらく俺がファミ通のメディアで原稿を書くのはこれが最後になるだろう。2001年に週刊ファミ通のスラム(バイト)として編集者人生をスタートさせ、ファミ通Appを離れるまでの16年7ヵ月。その集大成としてこの記事が書けたことは、俺にとっていい引退セレモニーになったよ。

長々と書いたけど俺が何を言いたいかっていうと、
“F”はまた…必ず嵐を呼ぶってこと!
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▲これからもいちファンとしてファミ通を陰ながら応援させてもらうよ。あとひとつ教えておこうか。猫を飼っている人がいたら、週刊ファミ通は手の届かない場所に保管しよう。さもないとビリビリにされるぞ。
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【今日の注目記事】

というわけで稲葉さんからのコメントでした。ちなみに私、彼が昔からよく書いている“Fの意志”というやつが何なのか、未だよくわかっていない。昔誰かに聞いたら「彼はそういうことを言いたいトシだから放っておいてあげて」と言われたので「もうアラフォーなのに?」と思いつつも言及しなかったんだけど、まだ書いてるってことはどうやら年齢の問題じゃなかったらしい。“何年経っても稲葉”って感じで安心。稲葉さん、本当にありがとうございました。

※最近公開の記事の中から、話題の記事をピックアップ
福島県は、いちごと出会い、対話をしながら選択形式でハッピーエンドを目指すブラウザ向けシミュレーションゲーム『いきなりストロベリー』を公開した。

このゲーム、福島県産オリジナル品種“ゆうやけベリー”、“ふくはる香”、“ふくあや香”が登場して、人間のように喋りかけてくるらしいのですが……。皆さんはどの“苺(コ)”を選びますか?

正直、ちょっと味見して見てからじゃないと決められないよね(最低)。
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