『ヴイアライヴ』定点観測-83:実況界隈で注目のドライビングゲームに挑戦!三者三様のレースアプローチ【アイマス日記第353回】

by東響希

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『ヴイアライヴ』定点観測-83:実況界隈で注目のドライビングゲームに挑戦!三者三様のレースアプローチ【アイマス日記第353回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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それぞれの性格が出るプレイスタイル

『ヴイアライヴ』では、ライバーアイドルとしてさまざなな配信企画を行っており、VTuber的な配信として数多くのゲーム実況も行っている。基本的には、インディーゲームを中心として、それぞれが得意なジャンルやプロモーションで関わったゲームの配信なども行っているが、時折ゲーム実況界隈で話題になった共通のタイトルをメンバーごとに配信することがある。直近では、それぞれがレーシングゲーム『首都高バトル』にチャレンジした。

首都高バトル』は、元気が手掛けるレーシングゲームで、1994年に発売された初代作品『首都高バトル'94 ドリフトキング 土屋圭市&坂東正明』から続く歴史の長いタイトル。作品名からわかる通り、首都高速道路を舞台にさまざまな走り屋たちと競い合う公道バトルゲームで、実在する車種や道路でレースが楽しめる点が特徴だ。本作は18年ぶりとなる新作で、現在Steamにて早期アクセス版が発売中となっている。

最初にこのゲームに挑戦したのはレトラさんだった。基本的にキーボードとマウスを使ったゲームが中心で、レースゲームは苦手とのこと。最初の基本操作確認では少々ぎこちなさも感じたが、いざゲームが始まってみるとチュートリアルとはいえ初戦から激しいアタックを仕掛けての勝利。その後は、同じライバルに何度も苦戦しつつも、徐々にテクニックが上昇し、コツコツと撃破していく。戦法としては、相手の横に並んで直接アタックをしたり、進路妨害を利用してモブの車にぶつけたりと中々アグレッシブなスタイルだ。それに合わせて、口調もなかなかにアグレッシブになっており、負けた後にレース中に邪魔になっていた一般車にレースを挑む場面もあったり、かなりヒートアップして盛り上げた。おそらく、段階的にカスタムをすることで車をパワーアップさせて、ライバルとの戦いを有利に進めるというのが、王道のプレイスタイルと思われる中、レトラさんはしばらくのあいだ、ほぼ無改造で進行。勝率は高くはないが、それでも勝ててしまうところは流石のゲームセンスと言えるだろう。個人的には、車のナンバーを付ける際に「横浜365 は 489」=「365日、は?しばく」と(ちなみに横浜にした理由は、地元がバレたくないので、知っている地名から選んだ)こちらもかなりアグレッシブな意味で付けていたところは面白かった。


レトラさんは、既に2回目にも挑戦。
2番手にチャレンジしたのは、宇宙さん。車種などに詳しいわけではないが、街中などで見かけるレトロな車が好きで、自分では運転はできないもののドライブの楽しさも感じており、本作のプレイも期待していた様子。さらに、レースゲームについては、家族で某有名カートレースを楽しんでいて得意なほうだという。新車よりもレトロカーということで、比較的クラシックな見た目の名車“AE86 スプリンタートレノ”を選び、ナンバープレートは憧れのアイドル“四条貴音”を意識した「京都765 た 121」(出身地の京都に、“765プロ”、“貴音”の「た」と誕生日1月21日の意味)と設定してスタートした。レースゲームに対する慣れもあるからか、チュートリアルでは苦戦せずに相手を抜き去り安定した勝利。その後、すぐに車のカスタムを行って勝率アップに繋げており、しばらくテクニックでカバーしていたレトラさんとは対照的な進めかただ。レース運びもライバルから接触されることはあっても、自分からはアタックせずに隙をついて抜き去り、そのまま逃げ切るという内容。細い道でも道路脇や一般車両への追突が少ないため、減速することが少ない点も勝因になっていると感じられる。一般車に当たった場合は謝罪の言葉を口にするなどの優しさは見せていたが、咄嗟のアクシデントの際は宇宙さんらしく、瞬間的に声のボリュームが上がる場面も見られる配信となった。

そして、3人の中ではいちばん後発だった愛夏さん。福岡県出身ということで地元ナンバーで設定し、パーソナルカラーの赤に染めた車でスタートしたが、まさかのチュートリアルで敗北。すぐに再戦が開始され、無事にクリアーしたものの、宇宙さんと同じく車の性能を上げるためにガレージに戻ってすぐにカスタムに着手した。その後、目標となるライバルに挑む前に練習を兼ねて周りにいる一般車にもレースを挑んでいくが、体当たりで相手のゲージを減らすことに情熱を燃やしており、本来とは異なるゲームとなってきた。カスタムを行う際にも、「見た目はどうでもいいから、強くなりたい!」とひたすら強さを求める戦闘スタイルである。コメントで、当ててばっかりじゃ勝てないとアドバイスを受けるも、わかってるけどアタックするのがいちばん気持ちいいと語り、「とにかく勝てればいいの!」と隙があらばまずは相手を壁に追い込む展開が続く。後半になり、当てるよりも差すレースで勝つシーンも見られたが、いざというときにアタックするところは変わらずであった。終始対戦相手を煽るスタイルに“プロデューサー”からツッコミを食らうという配信で楽しませており、アタックの多さから終盤に“バリバリ全開ごろつき”の通り名が追加されるというオチも付けている辺りは流石である。

レースゲーム経験がある宇宙さんは流石の上手さだったが、愛夏さんとレトラさんもゲームが進むにつれ徐々にプレイスキルが上達。カスタムでのパワーアップなども含めてそれぞれに成長が感じられる配信だった。とくにふたりは、狭い道での対戦では勝率がイマイチだったが、車線の多い場所ではかなり勝てるようになっていたように思う(愛夏さんはアタックに固執した結果負ける場面もあったが)。冷静な走りで魅せる宇宙さん、強めの口調でライバルに挑むレトラさんに、相手を煽りつつアタックする愛夏さんと、三者三様のスタイルだが、この中で運転を任せられるのはやはり宇宙さんだろうか…。もちろん、これはあくまでゲームなので現実ではありえないシチュエーションだが、全員が免許取得可能な年齢ということで、もしこの先、本物を運転することになったら、ぜひ感想を聞いてみたいところである。
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