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救済の女神、さらに救済をしようとする
2025年1月21日の夜、突如としてゾーンII内に湧いて出た亡霊のような魔獣、その名も……!
紅き救済の女神……!!!
このワールド内に1体だけしか出現しないという、ネッシーもしくはツチノコもしくはモンゴリアンデスワームのような激レアな存在に、ここに住まうすべてのプレイヤーは熱狂……というか、熱病に罹ったかのようなフィーバー状態に突入した!
わっしゃっしゃっしゃっしゃ!!!www
うっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!www
てな具合に、“世界にたったひとりの美女”をモノにせんと、全国各地から人々が殺到したのである。こんな光景見たの、映画『ボヘミアンラプソディー』のライブエイド以来だわ……。
いやでも、いつまでもその景色に恍惚となっているわけにはいかない。
紅き救済の女神は……集結魔獣なのだ。しかもその名の通り、
■「紅き救済の女神」が出現
「紅き救済の女神」がゾーンIIの禁域を含むいずれかの座標に出現します。紅き救済の女神は、最終ゲート解放後の一定の期間に1体のみしか出現しない特別な集結魔獣で、通常の集結魔獣よりもはるかに強力です。討伐にもっとも貢献した同盟は、女神の救済により一時的にゾーンIIIに入場する権利を獲得できます。
↑こんな、特別な恩恵を纏った突然変異種(なのか?)である。だったら……!!
指をくわえて眺めているだけじゃなく、同盟のみんなでお祭りに参加しちゃおうではないですか!!!ww
前回の続きになるが、俺はまずさいたま狩猟会(仮)のセラ君とアポちゃんにメッセージで、
「紅き救済の女神、狩りに行こうぜ!!www」
と集結戦を促した。するとふたりもおもしろがって、
「返り討ちに遭うと思うけど、やりますか!」(セラ君)
「行ってみたい!!」(アポちゃん)
と乗ってくれたので、すぐさま同盟チャットで呼び掛けたのである。
「いこうぜ!!www」
と。
しかし、そういったやり取りをしている間も紅き救済の女神は、
世界の軍事力を一身に浴びて……((((;゚Д゚))))
まもなく……!!((((;゚Д゚))))
数分で消えちゃったぁぁぁああああ!!!!(驚)
そうなのです……。通常の冒涜の女神よりも強力とされていた紅き救済の女神だったけど、さすがにこれだけの火力を浴びたらひとたまりもなく、気づけばあたりに贖罪の雫を撒き散らして消滅……w
けっきょく、我が同盟の、紅き救済の女神との邂逅は果たされなかった。
……まあよくよく考えると、この紅き救済の女神はLv4だったので、まだ研究が進んでいない俺やセラ君では集結戦を貼ることができなかったんだけどさ(苦笑)。それも、今後の課題だなーーー。
でも……!!
紅き救済の女神がもたらした恩恵は、じつはこれだけではなかった。
しばしのあいだ、女神ラッシュの余韻にあてられて呆然としていた我が同盟だったんだけど、セラ君が、
「……あ!!! なんか、“紅き救済の布告”っていうイベントができてますよ!! え、これ、やったほうがいいのでは!?」
突如として絶叫! 俺も「へ!?」と驚いてイベントカレンダーを開いてみたら……!!
うわああああ!!! ホントになんか出てる!!! しかも……報酬がめっちゃおいしいんだけど!!!
「デターーーー!!! これが、わしら下々の者も受けられる、本当の救済だったんだーーー!!!!www」
快哉を叫んだ俺は、
「ちょ!!! なんとかしないと!!!」
慌てて同盟員たちに集結を促したのであった。
紅き救済の女神話、もう1話だけ続きます。
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