【アイマスヒストリー】2019年10月...アーティストとアイドルがコラボパフォーマンスを行った“バンナムフェス1st”【アイマス日記第334回】

by東響希

【アイマスヒストリー】2019年10月...アーティストとアイドルがコラボパフォーマンスを行った“バンナムフェス1st”【アイマス日記第334回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希
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ライブでのコラボから広がった可能性

いまから5年前となる2019年10月19日~20日の2日間、東京ドームにて“バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル”(以下、“バンナムフェス1st”)が開催。こちらは、バンダイナムコエンターテインメント関連のさまざまなコンテンツのアーティストが出演するフェスイベントで、『アイドルマスター』ブランドからも数多くのメンバーが参加している。

1日目には『アイドルマスター SideM』(以下、『
エムマス』)、そして2日目には『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下『シャニマス』のメンバーが登場。そして、両日で『アイドルマスター』の765プロオールスターズと、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下、『デレマス』)、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(以下、『ミリマス』)、のメンバーが参加する形だ。
とくに『
シャニマス』のメンバーは、大型のライブイベントの経験が1度しかない中で(バラエティコーナーも盛り込んだファンイベント合わせると計2回だが)、いきなり東京ドームというライブシーンにおけるトップクラスの会場でのパフォーマンスだったが、堂々とした姿を見せて“プロデューサー”を熱狂させた。

そんなイベントの中で、
『アイドルマスター』史上におけるひとつの大きなトピックとなる出来事があった。それは、1日目に参加した『エムマス』のセンターアイドルである“天道輝”役の仲村宗悟さんと、アーティストの西川貴教さんが、“DRAMATIC NONFICTION”をコラボ歌唱。さらに、2日目にはシンガーソングライターの桃井はるこさんと、仁後真耶子さん、長谷川明子さんが“バレンタインを、またアイマス関連楽曲の制作に携わっている結城アイラさんと今井麻美さん、田所あずささんが“FairyTaleじゃいられない”を同じくコラボ歌唱したことだ。

前述したように結城さんは元々アイマス関連にも携わっていて、ある意味ではアイマスクリエイターとアイドルたちとのコラボということで、“プロデューサー”にとっては胸熱の展開。そして、桃井さんはアイドル文化と関わりがある秋葉原カルチャーの中心的な人物のひとりで、そんなシンガーソングライターとアイマスがコラボするという点で、こちらも親和性が感じられるコラボである。
しかし、いちばん驚かされたのは、やはり仲村さんと西川さんのコラボだろう。西川さんと言えば、ソロプロジェクト“T.M.Revolution”や西川貴教名義などで、『
機動戦士ガンダムSEED』シリーズを中心にさまざまなアニメタイアップを行っている。また、小さいころからアニメが好きだったことを公言しており、付随するゲームコンテンツとの相性もマッチする。

これまで、
『アイドルマスター』や『デレマス』ではアーティストの楽曲をアイドルたちがカバーする企画が展開。そのほかのアイマスブランドでも、CMにアーティストやタレントを起用する例はあり、とくに『デレマス』は“ゆず”から楽曲を提供されるいったコラボはあったものの、アーティストとアイドルが同じステージに立つということはなかなかない機会である。

そんな中で、アイマスの曲をアーティストがいっしょに歌うという流れで、とくに西川さんとのコラボは”プロデューサー”にも予測不可能だっただろう。
これが縁となり、西川さんが主催するフェスイベント“イナズマロックフェス”への
『エムマス』メンバーの参加と、こちらでも同じく仲村さんと西川さんの“DRAMATIC NONFICTION”が披露されることとなる。

そして、“バンナムフェス1st”から2年半後の“バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd”では、ロックバンド“感覚ピエロ”と『
エムマス』による“Beyond The Dream”のコラボ歌唱が行われる。こちらは、“感覚ピエロ”によるオリジナルバンドアレンジでの歌唱というスペシャルなものとなり、1stに引き続き大きな盛り上がりを見せる。

また、『
デレマス』のライブイベントではDJ KOOさんや、“ももいろクローバーZ”、広瀬香美さんがサプライズゲストで出演し、こちらも話題をさらっている。

『アイドルマスター』とアーティストやアイドル、タレントとの関係性に関しては、ファンを公言している有名人も少なくない。有名なところで言えば、アーティストの星野源さんは自身のラジオ番組などでもアイマス楽曲に触れており、『デレマス』の“前川みく”を支持していることを語る。後に、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』に、星野さんの楽曲“恋”を、“前川みく”がカバーしたものが実装されることとなる。

これに関しては、星野さんと“前川みく”の関係性はもちろんだが、『
デレマス』のキャラクターデザインを担当したイラストレーター・杏仁豆腐さんの影響もあったのではと思う。というのも、“恋”がエンディングテーマとなっていた2016年の星野さん主演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が終了したタイミングで、楽曲のMVの有名なダンス・“恋ダンス”と呼ばれるポーズをしている“前川みく”のイラストを投稿。それから約6年越しで、伏線を回収することとなり、アーティストとクリエイターとアイドルの縁が繋いだコンテンツと言えるだろう。

今年、
『アイドルマスター』シリーズは20年目を迎えており、『デレマス』、『エムマス』、『ミリマス』も10年以上が経過。『シャニマス』も6年目となっており、幅広い世代にファン層が広がっている。子供のころに各ブランドに触れたファンが、後にアイドルやアーティストになるという可能性は、『アイドルマスター』シリーズが続く限り考えられる。その中で、また新たなコラボが生まれるようなこともあるかと思うとワクワクしてくる。そして、また大型のフェスイベントや、それぞれのブランドのライブでコラボ歌唱するようなことがあればと、期待している次第だ。

ちなみに、“バンナムフェス1st”の開催から3日後となる2019年10月23日には、
『デレマス』の“島村卯月”がカバーした“T.M.Revolution”の“HOT LIMIT”が配信リリースがスタートとなり、ニヤリとした“プロデューサー”諸兄もいたのではないだろうか。
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