今回扱うのは、段ボールから出てくる荷物を整頓していくパズルゲーム『Unpacking』。
比較に使用したのはiOS版とPS5版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。
iOS:1500円(税込)
Android:1040円(税込)
PS4:2090円(税込)
スイッチ:2090円(税込)
PC(Steam):2050円(税込)
『Unpacking』とは
・荷ほどきパズルゲーム
・アイテムをすべて適切な場所に置く整頓パズル
・人物は描かれないが登場するアイテムで物語性が楽しめる
スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版(とくにAndroid版)は他機種版より安価
・スマホ版はタッチ操作で離れた場所もすぐに選択でき、他機種版はカーソルで精密操作が可能
・スマホ版はカメラ操作が若干不便
整理整頓のなかに見出す誰かの物語
『Unpacking』は、段ボールに詰め込まれた荷物を家のなかに配置していくパズルゲームだ。
棚や引き出し、机の上など限られたスペースにものを配置していくパズル要素とともに、家の飾りつけも楽しめるのが特徴の作品だ。
取り出したものは基本的にどこにでも置けるが、ものによって配置されるべき場所がいくつか設定されており、最終的にすべてのものをふさわしい場所に配置する、というのが基本の攻略となる。
部屋をキレイに整頓できればスターが表示され、それを選択することでつぎのステージに進むことができる。
本作ではキャラクターが直接描写されることはないが、ステージを進めることによって時代が変化していき、それに伴い部屋の大きさや荷物の中身も変化していく。
基本的にどのステージでも行うことは変わらないが、部屋数が増えることで荷物を部屋から部屋へと移動させる必要も出てくるため、考える要素は増えていく。
なお、基本的には整理整頓していくゲームではあるのだが、その気になれば床に荷物をぶちまけることもできる。
ステージをクリアーするには基本的にすべてのものを適切な場所に配置するのだが、逆にすべてを不適切な場所に配置した汚部屋にすることでも進行が可能だ。
これはこれで意外と難度が高く、部屋をキレイに片づけたい人もめちゃくちゃにしたい人も楽しめる一本になっている。
若干の値段差と操作性に違いあり!
本作はスマホ版、他機種版でゲーム内容に差はないが、スマホ版は他機種版に比べて若干安価になっている。
操作性を見てみると、スマホ版はタッチ操作なので離れた場所の選択も素早くできる一方で、カーソル操作の他機種版はより精密な操作が可能だ。
本を本棚に配置する場合、端におけば立てて置けるが、中央のあたりを選択すると本を平積みにしてしまう。
タッチでも極端にやりにくいことはないが、より確実に配置やアイテムの選択ができるのは他機種版だろう。
今回プレイしたPS5版ではアイテムを配置した際にコントローラから音が発生し、アイテムごとに鳴る音も変化していた。
ゲーム性とは直接関係のない部分にはなるが、より没入感の高い体験ができる、という意味では大きな違いとも言える。
値段と操作性で選ぶべし!
本作はゲーム内容に差がない分、おもな判断基準は値段と操作性の2点になるだろう。
スマホ版、とくにAndroid版は他機種版に比べて半額近いので、Androidユーザーであればスマホ版がオススメだ。
一方で操作面ではタッチの場合細かな操作でやや苦戦する可能性もあるので、それが嫌な場合は他機種版を選ぶといいだろう。
カーソル操作、かつ操作スピードの速さも担保できるという点ではPC版がオススメだ。