『信長の野望 出陣』“来訪イベント 第3期 織田家”が開幕。“SSR【良玉精金】ガラシャ”などが手に入る“梅雨の陣キャンペーン”もあわせて開催中
2024-06-06 19:19
2023-04-19 18:00 投稿
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信長の野望 出陣
『信長の野望』は今年40周年を迎えた歴史の長いシリーズである。アラフォー以上の古強者にしてみれば、ファミコンやらPC-88でプレイした懐かしい名前だろう。シリーズ未経験の人であっても一度くらいは耳にしたことがあるはずだ。日本シミュレーションゲームの大看板にして金字塔といえるだろう。
その『信長の野望』が位置ゲームになったと知り、最初は耳を疑った。そしてつぎに納得した。思えば筆者も子どものころ『信長の野望 全国版』にハマったあげく、日本地図を塗りつぶした記憶があるからだ。それがリアルでできるようになるわけだから、ワクワクするのは当然といえる。
そんな『信長の野望 出陣』だが、つい先日までCBTが実施されていた。幸いにも筆者もこれに参加できたので、そのレビューをまとめていこう。
※本レポートはCBTバージョンでのものとなり、正式版とは仕様が異なる場合があります。
ログインしてチュートリアルに出てくるのは、はつほちゃんという女の子。
ヒゲ溢れ、マゲひしめく『信長の野望』の世界に彩りを添える、元気印の女の子だ。
彼女の説明は親切だが、聞き流してもプレイに支障はない。それほどにルールは簡単だ。歩く。歩いて領地を増やすだけだ。領地を増やすと部隊が強くなったり、できることが増えるようになる。
なのでゲームを開始したら、まずはスタート地点の区画を抑えよう。
区画にはそれぞれ“拠点”があり、その拠点に挑戦し守備兵に打ち勝つことで、領地を拡大していけるようになっている。いったん色を塗ったこの領地は、ほかの人に奪われることはない。奪えば奪うだけ自分の領土がどんどん広がっていく。遠慮なく、侵略していこう。
ゲームに出現する住所は当然、現実世界に対応している。
区画の区切り範囲は、都市部であれば“〇丁目”単位であり、筆者の実家の群馬であれば“字”単位となっている。
ちなみに『信長の野望 出陣』の初期配布武将は羽柴秀吉。知略や政治が100近い、天下人・豊臣秀吉ではない点は要注意だ。知略78、政治77の立身出世を成し遂げる前の若武者である。
羽柴秀吉で緒戦を終えると、みんな大好き・開幕特別登用ガチャを引くこととなる。ここは何度でも引き直しが可能なので、お気に入りの武将が出るまで引くのがいいだろう。
SSRの中でも斎藤道三、長宗我部元親、島津義久、柿崎景家、馬場信春、井伊直虎、仙桃院がここで引ける模様。誰を引いてもいいのだが、井伊直虎、仙桃院といった女性武将は統率や武勇といった戦闘能力が低い傾向にあった。
いっぽう、斎藤道三や長宗我部元親のふたりは能力値が全体的に高く設定されていたので、相対的に当たりといえるかもしれない。ただ今回プレイしたのはあくまでもCBT。最終調整がなされる前まえのバージョンでの話になるので、製品版でもこれが参考になるかは不明だ。
ちなみに武将には統率、武勇、知略、政治という4つの能力値が設定されている。大将の武勇は攻撃力に影響し、統率は防御に、知略は兵法に、政治は内政に関与していくぞ。
なお、この能力値は武将の経験値が溜まってレベルが上がっても、ガチャでダブった武将を重ねて覚醒させても変わらないことに注意しよう。
つまり、どんなに鍛えても今川氏真は織田信長に基礎能力で勝てないのだ。このあたりの“武将の能力序列が崩れない”システムは、本家『信長の野望』シリーズのプレイヤーにはむしろしっくりくるだろう。
能力に加算できるのはいまのところ唯一”装備”のみである。
ではレベルアップや覚醒で何が変わるのかといえば、“威名”と呼ばれる武将の有能さを表す指標が上昇していくことになる。威名が高いほどに、戦争、内政が有利になっていくので、お気に入りの武将をどんどん鍛えていこう。武将は使い込むほどに、ガチャで引くごとに有能になっていくのだ。
武将を手に入れる方法はガチャで引くばかりではない。道ばたにも武将は佇んでいる。
街角の野良武将に声をかけると(タップすると)、友好度をゲットだぜ。武将の友好度が1000貯まれば、未獲得の武将でも勧誘して配下にできるのだ。
私の家の近所にはよく、塙団右衛門が、つっ立っている。寂しそうに。何だお前。N武将。特性なし。いらねー…と言いたいところだが、“軍団”は5部隊組むことができ、そこには5人もの武将が編成できる。
1部隊の編成内訳は大将ひとり、副将ふたり、与力ふたりの計5名となっているので、5部隊となると25人もの武将が必要。武将は多ければ多いほどいいのだ。
さらに『信長の野望 出陣』では、部隊の大将をつとめる武将と同じ勢力や兵種、地方を部下に編成すると、戦法と呼ばれる必殺技の連携率が上昇する。(戦法の連鎖はしない。念のため)
塙団右衛門は“豊臣家”の“足軽”の“東海”出身者だ。たとえば今後、筆者が“加藤清正”や“福島正則”を入手でもしたら、この塙団右衛門との相性が良かったりするかもしれない。そう考えると、こんなN武将でさえおろそかにはできんのである。
ちなみに『信長の野望 出陣』で扱える兵種は4種類。騎馬に強い足軽、足軽に強い弓、弓に強い騎馬、そしてこの3すくみの外にいる“鉄砲”である。
この3すくみプラス1の構造は『信長の野望 覇道』と同様ではあるが、武将はひとつの兵種しか率いれない。ここは得意、不得意はあるものの、武将が複数の兵種を選択できる『信長の野望 覇道』との相違点となっている。
ちなみに、道端にはときおりSSR武将もひとりぽつんと佇んでいることがあり、はつほがそれを教えてくれる。
優秀であるはずのSSR武将が街中でひとり佇み、誰かに声をかけられるのを待っている、というシーンを想像するとどこか物悲しさを感じないこともない。しかしプレイヤーとしては優秀な人材を低コストで取り込めるチャンスなので、はつほからの情報があり次第、武将たちに声をかけていきたいところだ。
ちなみにこの野良武将は地方によって出現する顔ぶれが変わってくるらしく、甲府市ならば武田家ゆかりのSSR武将、上越市ならば上杉家ゆかりのSSR武将が拾えるのだろうかと、期待も膨らむ。
もしご当地でしか見つからない武将がいるのであれば、当方、『信長の野望 出陣』旅行も辞さない覚悟である。いやわりとマジで。
また、フィールド上に点在する茶室でも、目当ての武将と交流し、友好度を集めることができる。茶室での友好度を獲得するためには交流ptが必要で、この交流ptは不要武将を下野することで得られる。
つまり、塙団右衛門を下野(ほかのゲームいうところの”解体”)させることで有力武将の獲得につながっていくわけで、やはりN武将とはいえ馬鹿にはできないのだ。
そんな感じでフィールドをてくてく歩いていくと、自分の領土がみるみる広がっていく。この領土を色塗りされていく様を見るのはすこぶる楽しい。自宅を中心とした半径5キロが、どんどん自分色に染められていく。 何気ないいつもの風景が、筆者にだけは戦国色に見える。
大河ドラマの傑作『独眼竜政宗』で、主演の渡辺謙氏が仙台市を一望できる丘に登り『これが全部……俺のものだ』と冗談半分つぶやいたそうだが、それもわかる気がする。都内の一部は俺がもらった。想像力豊かすぎるだろ。でもそんな感じである。
合戦は、拠点戦、野戦などで行われるバトルのことである。
開戦画面では部隊配置や 攻撃目標などを変更できる。3すくみを理解して有利な配置で開戦しよう。 強力な敵にも、優勢に戦えるぞ。
合戦は基本的に自動で進行する。 勝敗条件が満たされるか 撤退すると合戦は終了となるのだ。ちなみに途中で武将をタップすると戦法が使えるぞ。
戦法はいわゆる必殺技で、攻撃、強化、弱体、回復の4系統があるぞ。たとえば武田信玄の戦法”風林火山”は非常に強力で、自部隊に兵法上昇を付与し、敵部隊に勝敗の攻撃を行う。つまりダメージを与えつつ、味方にバフを与えるのだ。二つの効果がある時点でさすがSSR武将といったところ。この戦法のタイミングは自分でタップして行うこともできるし、 オートで行うこともできるぞ。
敵の部隊を撃破する我が軍団。やったぜ大将!
戦闘シーンでは敵の兵士を自軍が包囲したり、減っていく兵士の数がビジュアルで見える化されている。自分の鍛え上げた軍団が、敵の部隊をすり潰す様は非常に爽快だ。
また、道中には自分以外のプレイヤーが見つかることもある。が、マルチプレイがあるわけではなく、ほかのプレイヤーの部隊はNPC が操作する。そしてこれとの合戦に勝利すると経験値と装備品を獲得できる。
敵軍団の戦力が高いほど、よい装備品を獲得できるようだ。ちなみに 筆者がプレイしていた新宿では至る所にNPC がおり、彼らのレベルがぐんぐん上がっていくのを見てモチベを高めることができた。
彼らからゲットする装備品は武将が身に着けることで、基礎能力値をアップさせることができる。 ほかのプレイヤーを倒してどんどんよい装備品を手に入れたいものである。
内政に話を移そう。プレイヤーは自分の城下町を持っており、そこには“水田”や“蔵”といった施設がある。施設からは 兵糧や金銭を徴収できるなど、様々な効果が得られるぞ。なので各施設の強化や、武将の任命は怠らないようにしよう。
通常の村育てゲームで施設を育てるのに必要なのは資源だが、『信長の野望 出陣』はそれだけではない。
地図上の“拠点”を制圧すると獲得できる同じ“施設”を集めなければいけないのだ。
たとえば、筆者が自分の城下町の水田レベルを上げようと思ったら、てくてく歩いて、私の近所で“水田”のある領土を一定数、制圧しなければならないのだ。レベルが上がれば上がるほど必要となる施設の数も上がっていくので、より広大な領土を得る必要があるということだ。
特に重要なのは兵糧だ。『信長の野望 出陣』では、自分の手元の武将を遠地に“派遣”して、制圧や収集させることができる。要は、自分の代わりに“歩いてくれる”分身だが、兵糧はその“派遣”で使用される。なので水田は重点的に上げていくとよさそうだ。
また、このゲームの“委任”が非常に優秀だ。“委任”ボタンを押しておけば、移動中に自動で合戦をしたり、民衆を助けて物資をもらったり、野盗を倒したり、武将の友好度を拾ってくれたりする。
ただし、領土の色を塗る拠点戦は委任状態ではできない。領土を広げる際には自分の指揮で合戦を行う必要があるので注意だ。
筆者は基本的に”委任”で歩きつつ、拠点のそば(だいたい150メートルくらい)に到着したら委任を解除して操作するスタイルをとっていた。
なお、『信長の野望 出陣』には ミッションと呼ばれる毎日の宿題のようなものがある。基本的にはこれをクリアーしていき小判などをゲットするのを日課によいだろう。
また”列伝イベント”と呼ばれる戦国時代の合戦を追体験できる期間限定イベントも用意されている。本CBTでは”川中島の戦い”が開催されており、ミッションを達成しながら物語を解放していった。
また列伝イベント中、特定のクエストをクリアするとフィールド上に”強者”が出現する。強者を倒すとさまざまな報酬を獲得でき、ランキングにも反映される。この列伝ランキングの上位を目指してがんばるのもモチベーションになるだろう。
さらに”機能”⇒”ランキング”で、石高、拠点数、歩数などの通常プレイのランキングを確認できる。自分が全ユーザー中どんな順位なのか、見てみるのもおもしろいだろう。ちなみに筆者は歩数ランキングこそ上位だったが、石高ランキングは下位で、プレイスタイルが非効率的であったことを悟らざるを得なかったのである……。
全体的に、めちゃくちゃ面白く遊べたが、いくつか気になる点もあった。
まず、スクショを撮影した際に、住所が特定されてしまうのは何とかしてほしいところである。筆者はYouTubeチャンネルを運営しており本ゲームを紹介する際、自宅の近所の保育園や公園の名前が表示されてしまい、動画づくりに苦労した。筆者は男性なのでまだよいとしても、女性はとくに気を遣うところだろう。YouTubeやSNSの露出量がゲームの盛り上がりに影響を与える時代である。ゆえに、地名を消す機能の実装を切に願いたい。
さらに電池の減りが早いのも気になった。 位置情報ゲームの宿命ではあるが、できるだけ長い時間プレイしたいと思わせる、すばらしい仕上がりなだけに 省電力モードなどの検討もしていただけたら、ありがたい。
買い物をする家族を横目に1日中、『信長の野望 出陣』をプレイしたい中年男性もきっといるのだろうから。まぁ私のことだが。
また、これは筆者のわがままだが、メンテナンスは極力早めに告知してほしい。 この CBT の最中も、遠くまで散歩をした際に メンテナンスが急遽入り戸惑う瞬間があった。 なぜかというと筆者は『信長の野望 出陣』が本リリースされた暁には山梨や 新潟、尾張三河や広島などに旅行しようと考えている。 わりとガチめに考えている。そんなせっかくの旅行の際に、急なメンテナンスでその土地の地図を塗れないのは非常に悔しい。「その代償に小判をもらっても……」となってしまう可能性もあるので、こちらも是非にもお願いしたいところだ。
そしてCBTならではだと思うが、野良SSRは里見氏だけだったのがさみしかった。本番ではレアなSSR武将を数多く用意しておいてほしい。もし、”武将の厳選要素”なんぞあった日には、”ぼくが考えたさいきょうのぶしょう”を求めて、もはや家になぞ帰らない所存である。集めた武将でいろいろ編成を試したいので、編成の保存機能とあわせてぜひ、お願いします!
とまぁ、こうして注文めいたことを書いてしまったのも『信長の野望 出陣』にハマってしまったがゆえである。そもそもゲームの根幹部分で非常に優れた仕上がりであることは、読者に強調してもしきれないところだ。
CBTにもかかわらず、遅延や、もっさりした動作もなかった。早送りや、スキップなども最初からしっかり搭載されており、ストレスフリーである。
戦闘が途中で終わって別の場所で再度スマホを立ち上げてもその戦闘の続きをできるところも、気が利いている。
本番では城・レイドバトルも実装され、近所の連中と城を奪い合う戦いが繰り広げられるかと思うと血沸き肉踊る思いだ。
最後にこれだけは言っておきたいのだが、筆者は『信長の野望』ファンではあるが、『信長の野望』をいっさい知らない人でも、老若男女問わず『信長の野望 出陣』は楽しめると断言できる。信長、秀吉といった武将の名前を知らない人はまずいないし、”自分の家のまわりの領土を広げる”という行為は非常にわかりやすく、普遍的な楽しさがあるからだ。
本リリースが待ちきれない思いでいっぱいである。
(BY ponta)
対応機種 | iOS/Android |
---|---|
価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | 位置情報 |
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メーカー | コーエーテクモゲームス |
公式サイト | http://www.gamecity.ne.jp/nobunaga_shutsujin/ |
公式Twitter | https://twitter.com/nobu_shutsujin |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | ©コーエーテクモゲームス All rights reserved. |
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