『バンドリ！ガルパ』木谷高明氏の退任も電撃発表された”ガルパ6周年記念～バンドリ！プロジェクトのこれまでとこれから～”レポート

『ガルパ』の思い出と未来を語るトークイベント 2023年3月18日、東京都にあるベルサール秋葉原にて、“ガルパ6周年ファンフェスタ in 秋葉原”が開催された。こちらは、ブシロードとCraft Eggが制作するリズムゲーム『バンドリ！ガールズバンドパーティ！』（以下、『ガルパ』）の6周年を記念したイベントとなっており、特設ステージでのトークイベントや関連企業のブースやポップアップストア、フォトスポットなどが展開された。 本稿では、ステージイベントの最初を飾った“ガルパ6周年記念～バンドリ！プロジェクトのこれまでとこれから～”をレポート。司会進行に、相羽あいなさん（湊友希那 役）、進藤あまねさん（倉田ましろ役）が登壇し、制作陣と共にトークに花を咲かせた。 【出演者（※敬称略）】 相羽あいな（湊友希那 役）、進藤あまね（倉田ましろ 役）、木谷高明（バンドリ！プロジェクト製作総指揮）、森川修一（株式会社Craft Egg 代表取締役社長）、戸田雄己（スニーカーエイジ 実行委員長） 木谷氏から衝撃発言も！和やかな雰囲気で『ガルパ』の歴史と展望と向き合う濃厚な時間 イベントの冒頭では、“ガルパのこれまで”ということで、『バンドリ！プロジェクト』製作総指揮の木谷氏とCraft Egg代表取締役社長の森川氏と共にプロジェクトのスタートについて振り返った。 各メディアで木谷氏が語っていたように愛美さんが他社のコンテンツライブでギターパフォーマンスを行い、大きな盛り上がりを見せたことが発端だ。そこから、コンテンツを作ろうと言うことで動き始め、楽器を弾ける声優を探すことに奔走した苦労が語られた。また、ライブではオリジナル曲が1曲しかなかったため、カバー曲をメインにしたセットリストにするなど様々な工夫で盛り上げ、2015年にいよいよプロジェクトが本格始動した経緯に触れた。 相羽さんは、当時の東京ゲームショウで“Roselia”のボーカルとしてお披露目となった当時を回想すると、木谷氏は、当初はリアルバンドとして活動するということは発表せず、“BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!”にサプライズ登場する演出で盛り上がったことなどを、懐かしそうに振り返った。 ▲相羽あいなさん 2017年にはテレビアニメ第1期の放映や、『ガルパ』もスタート。森川氏からは、リリースを1週間延長したり、サービス当初に“協力ライブ”モードがうまく機能せず、なかなか眠れない不安な日々が続いたと苦い思い出を語った。 続いて2018年の“Poppin’Party”を含めた全バンドのボーカルが出演した"ガルパライブ＆ガルパーティ！in東京”と、同イベントにおいて"THE THIRD(仮)”（後の“RAISE A SUILEN”）が登場したことについて語られた。ショートアニメ『BanG Dream! ガルパ☆ピコ』など、様々なコンテンツ全体が広がっていったという。 2019年には、『ガルパ』内での時間が1年進み、2ndシーズンがスタート。アニメは同年と、さらに翌年の2020年に2nd、3rdシーズンが放映され、ゲーム内に“RAISE A SUILEN”に追加されるなど、アニメとゲームとで大きな動きがあった。また、“Poppin’Party”と“SILENT SIREN”のコラボライブや、“FILM LIVE”など挑戦的なイベントも行われた。 木谷氏は印象的だった出来事として、3つのリアルバンドが日替わりで出演し、ボーカルゲストも出演した“BanG Dream! 7th☆LIVE”を挙げ、各バンドの個性がしっかりと生かされ、最高の3日間だったと振り返る。 2020年にはいよいよ“Morfonica”のデビューとなるが、倉田さんは当時を振り返り、アニメ2ndシーズンでは脇役のキャラとして参加し、その1年後には「まさか自分がバンドのセンターになるとは」と、回想。森川氏からは、“Morfonica”については2018年の段階から構想しており、新バンドの追加をどのようにして進めていけばいいか試行錯誤したという。そこで、ゲーム内に早い段階で“倉田ましろ”を登場させ、少しずつ物語に絡ませながら、長いスパンで浸透させていったと語った。 ▲進藤あまねさん 2021年には、“Roselia"の単独映画が上映され、ゲームではアーティスト一緒に歌唱する“エクストラ楽曲”や、アーティストに新曲を制作してもらうアーティストタイアップも始動。2022年には、“Poppin’Party”の単独映画も上映され、11月には“BanG Dream! Special LIVE Girls Band Party! 2020→2022”が開催された。 木谷氏は、「2020年に遡るけど」と前置きをしつつ、新型コロナウィルスの蔓延が広がる中、木谷氏は急ピッチで対処を進めた現場の状況を語る。なんとか体制は整ったものの、当時2020年に開催予定だった“BanG Dream! Special LIVE Girls Band Party!”が延期となり、2年半かかってようやくこじつけたということで、「正直、ホッとした」と感慨深げに語った。 また、コロナ禍で規制が厳しくなったとはいえ、とにかくライブを止めたくなかったと、あらゆる策を考えて8thライブを開催に踏み切った当時の覚悟についても回想。会場となった富士急ハイランド･コニファーフォレストにて、全てのエンタメイベントを含めて、2020年で行われた唯一のものだったという歴史的なエピソードも語られた。結果的にその後、イベント会場やイベント興行会社など、様々な企業を救う形となったと言う。これに対し、キャスト陣のふたりも、「自分たちもライブをやらないと、感覚が鈍ってしまう」と語り、ライブを続けられたおかげで、バンドとしてクオリティを維持できたと賛同した。 一方、ゲームにおいては森川氏から、2020年の夏ごろに『ガルパ2』の開発構想があったという驚きの事実が明かされた。当時から、ゲーム中のライブ2Dでの表現に限界を感じており、ライブやアニメの良さを伝えるにはなんとしても3Dにする必要があったと言う。ただし、現状の『ガルパ』のアップデートを検討した際に、社内からも大きな反発があり、『ガルパ2』に移行した方がいいだろうということで、木谷氏にも『ガルパ2』の開発に移ることを伝えていたという。しかし、その後も様々な意見を聞き、悩み続けた結果、2021年に大型アップデートで対処するという方針に転換。最終的に、原点は守りつつ、現状のもので大幅に進化させようということで、木谷氏と合意に至ったことが語られた。 ▲森川修一氏 続いては“バンドリプロジェクトのこれから”と題して、今後の展望が語られる。木谷氏からは、ライブについては、まずは既存のバンドの単独ライブを丁寧に提供していきたいと語る。さらに、それ以外のバンドの活動についても工夫しながら進めるとした。また、“戸山かすみ”と“湊友希那”のボイスサンプルが使用された音声合成ソフト“夢ノ結唱”については、多くのクリエイターとのコラボを展開予定だという。さらに、新バンドの“MyGO!!!!!”や、謎のプロジェクト“Ave Mujica”の始動、バーチャル系新バンドについても今年中には何かしらの発表ができると思うと期待を込めた。 ゲームについては森川氏から、大型アップデートが一段落したものの、衣装や遊び方など社内のクリエイター陣の中からも色々なアイデアが生まれており、よりゲームを楽しんでもらえるものにするために、1年をかけてしっかりとアップデートに取り組むとのこと。既に発表済みにはなるが、ゲーム内に登場するライブハウス“CiRCLE”を舞台にした新しいゲームモードが追加予定となっており、リズムゲームとはまた違った遊び方が楽しめると思うと語る。また、大型アップデートの準備であまり更新できなったカバー楽曲の追加などにも、力を入れていきたいと意気込みを見せた。 ▲イベントの最後には、全国高校軽音部大会“スニーカーエイジ”実行委員長の戸田氏が登壇。『バンドリ！』とコラボした取り組みや、今後の大会予定などについての発表が行われた。 木谷氏は、コロナ禍でエンタメの新しい流れが生まれる中、音楽は若い人が中心の文化ではないかと考えるようになったと言う。そこで、あえてプロジェクトには関わらず、経営者の立場で見守る方針に変更したことを明かした。これまで様々なコンテンツを立ち上げたが、一番ヒットしたのが『バンドリ！』プロジェクトで、自分の夢を乗せて駆け抜けた8年間だったと振り返り、製作総指揮の立場から退くことを電撃発表。これからは1ファンであり経営者の立場で関わっていくと語り、引き続き『バンドリ！』を応援して欲しいと、会場に向かって真摯に語り掛けられた。そして、席から立ちあがり「ありがとうございました」と深々と一礼。会場は大きな拍手に包まれてイベントは終了した。 ▲木谷高明氏 ©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.

対応機種	iOS／Android
価格	無料（アプリ内課金あり）

ジャンル	リズムアクション
メーカー	ブシロード
公式サイト	http://bang-dream.bushimo.jp/
配信日	配信中
コピーライト	(C)BanG Dream! Project (C)Craft Egg Inc. (C)bushiroad All Rights Reserved.