【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#52】安価なスマホ版とED&ギャラリー追加の他機種版!言語解析ADV『7 Days to End with You』

2023-01-29 13:00 投稿

物語は解釈次第

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第52回。

今回扱うのは、謎の言語を解析しながら物語を紐解いていくアドベンチャーゲーム『7 Days to End with You』。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:650円(税込)
Android:650円(税込)
プレイステーション4:1180円(税込)
PC(Steam):790円(税込)

『7 Days to End with You』とは
・言語解析系アドベンチャーゲーム
・状況や文脈から言葉の意味を推測する手探り感が楽しめる
・選択によってエンディングが分岐

スマートフォン版と他機種版の違い
・価格がいちばん安いのはスマホ版
・他機種版では新規エンディングやギャラリーモードが追加
・操作性は一長一短だがもっとも操作しやすいのはSteam版

手探りで進む楽しさたっぷり

『7 Days to End with You』は、記憶を失った主人公がある女性の家で目覚めるところから始まるアドベンチャーゲーム。

主人公のモノローグ以外は謎の言語が用いられており、女性の言葉やメモ書きを頼りに言語を解析し、物語の意味を探っていくという独特な作品だ。

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プレイヤーは状況などから言葉の意味を推察し、その意味を自分の手で解釈し、翻訳を進めていく。

こうだろう、と思って入れた意味がピッタリはまる場面もあればかみ合わない場面に出くわすこともあり、手探りで確かめていく感覚が独特でおもしろい。

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▲単語一覧ではその単語が使用された場面を振り返ることが可能。各シチュエーションを思い出しながらその意味を探る。

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▲単語の意味は自由に入力可能。色を使ったグループ分けもできる。

女性がともに行動している際は、画面内のものを指し示すことで女性から説明が聞ける。

たとえば、赤い本と青い本の説明を聞けば重複している“本”にあたるであろう単語が割り出せる。

また、場面によってはイラストに対して言葉が添えられていることもあり、そこから単語の意味を考えることもできる。

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▲女性の話した言葉だけでなく、何かを調べた際に表示される単語を調べることでも単語リストを呼び出して意味を入力できる。

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▲意味を入力した単語は自動で表示されるようになる。ひとまずは勘で入れて後から修正するのもアリだ。

途中で多少のヒントは入るものの、いきなり謎の言語で話しかけられる困惑感をたっぷりと味わえる本作。

言語自体の解析もおもしろいが、物語の謎も魅力的なものになっており、言葉と物語の両方で真実に迫る楽しさがある。

行動や選択によってエンディングが分岐するため、周回を重ねて言語の理解を深めながらさまざまな結末を確かめるのもおもしろい。

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▲ヒントや謎をもたらすイベントも雰囲気を盛り立ててくれる。

安価のスマホ版と要素追加の他機種版

『7 Days to End with You』のデバイスによる違いとしてまず挙げられるのは、価格の違い。

スマホ版は650円(税込)なのに対しスイッチ版は1180円(税込)、Steam版はそのあいだの790円(税込)となっている。

アドベンチャーゲームとあって操作性の違いはそれほど気にならないが、スマホ版は一部の場面で調べようとしたものとは別のアイテムを調べてしまう、スイッチ版は言葉の入力にやや慣れが必要、と一長一短だ。

スマホやスイッチでもとくにストレスを感じるほどではないが、操作性に関してはマウスとキーボードを使えるSteam版がいちばんだろう。

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▲スイッチ版の入力画面。なお、タッチ操作はこの場面だけ使用可能だ。

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▲スイッチ版やSteam版ではカーソルを使って調べるものを選択するため、思ったように選択できないことはない(画像はスイッチ版)。

価格の差にもつながり違いとして存在するのが、新規エンディングやギャラリーモードなどの追加要素だ。

こちらはスイッチ版に収録されており、Steam版でもアップデートで追加となっている。

本稿執筆時点でスマホ版にアップデートの予定はないとされているため、新エンディングも含めてすべて楽しみたい場合はスイッチ版かSteam版の2択になるだろう。

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▲ギャラリーモードはエンディング到達後に解放され、ゲーム内にはなかった1枚絵が鑑賞できる。

おいしいところ取りのSteam版がオススメ!

前段を見ればわかる通り、スマホ、スイッチ、Steamの3種を並べると価格は中程度で操作性がよく、追加要素も楽しめるSteam版がもっともオススメだ。

Steam環境がない場合は追加要素と価格を天秤にかけることになる。

スマホ版も十分に楽しめるが、追加エンディングが気になる、ビジュアルが好みなのでギャラリーも堪能したい、といった場合はスイッチ版を選ぼう。

シンプルに言語解析を楽しみたい、ひとまず本作を体験してみたい、という場合は安価なスマホ版で楽しむのもいいだろう。

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