【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#51】巻き戻し機能の有無と解像度に違い!名作RPG『ヴァルキリープロファイル −レナス−』

2023-01-22 13:00 投稿

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ヴァルキリープロファイル レナス

初代PSの名作(のPSP移植版)がよみがえる!

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第51回。

今回扱うのは、初代プレイステーションからPSPに移植され、再び移植された名作RPG『ヴァルキリープロファイル −レナス−』。

比較に使用したのはiOS版とプレイステーション5版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

なお、本作にはプレイステーション4版とプレイステーション5版が存在するが、記事内では合わせてPS版と表記する。

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【価格】
iOS:2600円(税込)
Android:2600円(税込)
プレイステーション4:2750円(税込)
プレイステーション5:2750円(税込)

『ヴァルキリープロファイル −レナス−』とは
・北欧神話をベースにしたRPGの移植作品
・ターン制ながらコンボをつなぐアクション性がある戦闘
・英霊となる人間の選抜や神界との関わりかたで分岐する物語も魅力

スマートフォン版と他機種版の違い
・スマホ版はHD化されており、画面はスマホ版のほうがきれい
・PS版では巻き戻し機能が追加され、アクションなどのやり直しが容易に
・PS版では一部のセリフが修正されている。

物語、戦闘、アクションが多彩に味わえる名作

『ヴァルキリープロファイル −レナス−』は、神々の黄昏(ラグナロク)に備えて下界の英霊を集める使命を帯びたヴァルキリーを主人公にしたRPG。

オリジナル版の発売は1999年だが、仲間にできる豊富なキャラクターたちのストーリーや、やり込みがいのあるコンボシステムなどでいまだに高い人気を誇る作品だ。

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ゲームは英霊となる人物を探し出しともに冒険しながら成長させる下界フェイズと、神界に送り出した英霊の近況や神界の勢力状況を確認する神界フェイズをくり返して進行する。

下界フェイズでは仲間となるキャラクターのストーリーを描くイベントパートと、ダンジョンの奥に潜むボスを撃破する探索パートに分けられる。

仲間にするキャラクターやその順番、ダンジョンの攻略などは固定されておらず、どのキャラクターを組み合わせて戦うか、また誰を神界に送るかなどを自由に選べるのが魅力だ。

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▲序盤はチュートリアル的の流れで固定されているが、最初のダンジョンをクリアーした後はプレイヤー次第。

英霊候補となるキャラクターと出会うイベントを済ませた後は、ダンジョン探索に挑み、アイテムなどを回収しつつ戦闘を通して仲間を成長させていく。

ダンジョン探索は2Dアクションの形で行い、足場を作り出すアクションやジャンプによって隠された宝箱などを探し出すのも醍醐味だ。

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▲場所によっては足場の活用や精度の高い操作が要求されることもあり、アクション性もそれなり(2枚目の青い水晶のようなものが自分で作り出せる足場)。

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▲アクションとしては2Dだがダンジョンは3D的な構造をしている。

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▲エンカウントはシンボル制。接触前に攻撃アクションを当てれば先制攻撃を行える。

戦闘は敵味方が交互に行動するターン制だが、各キャラクターに割り当てられたボタンを押すことで攻撃を行うため、操作性はアクションに近い。

攻撃を連続でヒットさせることでコンボ数が増え、コンボ数に従って攻撃力にもボーナスが乗るので、攻撃が発動するまでのタイミングなどを考えてコンボをつなぐのが重要だ。

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▲右側に立つキャラは後衛となり、魔法や弓などでのみ攻撃可能。

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▲コンボをつないでいけば強力な決め技を発動できる。

英霊候補を探し、ダンジョンに巣食う不死者たちを倒し、発見したアーティファクトや成長した英霊を神界に送ることが義務付けられているが、これを実行するかどうかも自由となっている。

ただし、これらの行動は主神であるオーディンからの評価に影響し、物語の展開も左右する。

敵を空中に浮かせてコンボを決めると経験値が増える、など戦闘面でのやり込みも楽しめる一方で、多彩なキャラクターの物語や分岐する物語も魅力となっており、くり返し遊べる一本だ。

画面がきれいなスマホ版、細かくやり直せるPS版

本作のスマホ版とPS版の大きな違いは、まず解像度の差だ。

スマホとPS、と並べるとPS版に分があるように思えるが、PS版はPSP版をほぼそのまま移植した作品なのに対し、スマホ版はHD化を行っての移植版となっている。

ドットで描かれたキャラクターグラフィックはあまり気にならないが、イベントシーンの顔グラフィックには解像度の差をはっきりを感じられる。

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▲1枚目がPS5版、2枚目がスマホ版のもの。線がボヤけているのとクッキリしているのとでだいぶ印象が異なる。

PS版には追加機能として画面の色味を変化させるビジュアルプリセット機能が搭載されているが、こちらは解像度には影響しない。

また、UIなどもスマートフォン版ではリファインされており、全体としてスマホ版のほうが見映えのいい画面となっている。

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▲同じく1枚目がPS5版、2枚目がスマホ版。

一方で、操作性に関してはタッチではアクション面の難度がやや上昇する印象だ。

ただしタッチ操作でも操作不能なレベルではなく、スマホ版もコントローラ操作には対応しているので、ここはそこまで気にする必要はないだろう。

コントローラ操作をしている場合もメニュー画面の操作はタッチで行うが、タッチ操作に適した画面構成となっているため、慣れてしまえば不便ではない。

PS版独自のメリットとして挙げておきたいのは、巻き戻し機能が追加されている点。

好きなタイミングで数秒巻き戻してやり直すことができるため、ギリギリのジャンプが要求される足場から落下した際などのリトライはしやすくなっている。

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▲巻き戻し機能が活躍する場面は多いため、この点ではかなり便利だ。

スマホ版とPS版で若干仕様は異なるが、どちらのバージョンもどこでもセーブが可能となっている。

スマホ版はメニュー画面からのセーブがセーブポイントに限らず有効となっており、PS版は上記の巻き戻しメニューからクイックセーブ/ロードが行える。

セーブの手順が通常のセーブと同じという意味ではスマホ版のほうがやや触りやすいが、自由なタイミングでセーブができることに変わりはない。

ゲーム性に直接影響を与えるものではない違いとしては、PS版では一部のセリフが調整されている。

原作のまま遊びたいという場合はスマホ版を選ぶのがいいだろう。

スマホ版+コントローラ操作がオススメ!

販売価格はほぼ同じ『ヴァルキリープロファイル −レナス−』だが、やはりHD化しているかどうかの違いは大きい。

イベント中に表示される顔グラフィックが作品の雰囲気を盛り上げてくれるだけに、PS版ではその絵がボヤけてしまっているのが惜しまれるところだ。

スマホ版はスマートフォンにコントローラを接続すれば操作もスムーズに行うことができ、メニューまわりも含めて画面がスッキリしているため、プレイしていて余計なストレスは感じにくい。

巻き戻し機能に強く惹かれる場合はPS版でプレイするのがいいが、画面の美しさをフルに味わうという意味ではスマホ版をコントローラ操作でプレイするのがオススメだ。

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ヴァルキリープロファイル レナス

対応機種iOS/Android
価格2600円[税込]
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メーカースクウェア・エニックス
公式サイトhttp://www.valkyrieprofile.com/LENNETH/
公式Twitterhttps://twitter.com/VP_LENNETH
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