『ピクミン ブルーム』アースディ3日目の成果は? 徐々に下がるも十分な成果を残した経過報告と今後の課題【プレイログ#612】
2024-04-25 20:34
2022-11-18 23:22 投稿
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ピクミン ブルーム
2022年11月1日で『ピクミン ブルーム』は1周年を迎えた。
毎月選出される特別な花をテーマにしたコミュニティディのほか、今年の後半は花札やハロウィンなど個性的なイベントが続き、連日多くのユーザーが歩き回ったはずだ。
プレイログ257回目の今回は、“2年目はどうなるの?”というテーマで、プロデューサー・小山顕氏とプロダクトマネージャー・中島りか氏に今後の展開、気になるシステム関連などをインタビュー。
コミュディの花は前年と同じなのか、キノコの“おまかせ”はどうにかならないのか。
あれこれ聞いてみたので少し長いけど最後までチェックしてもらいたい。
――コミュニティディといえば毎月の花に注目が集まりますが、2年目は昨年と同じなのでしょうか?
小山顕氏(以下、小山) 12月から新しい種類、もしくは新しい色が登場します。昨年と同じ、使い回しにならないことを基本方針としています。
――直近、12月に関してヒントは?
小山 詳しくは言えませんがクリスマスの季節ならではの花を計画しています。
――フラワーバッジの取得条件、1万歩以外のパターンがほしいのですが。
小山 今年はコミュニティディといえば1万歩という認識が定着した1年になりました。まずその部分は今後も活かしていきたいと考えています。また、ここ数ヵ月はコミュニティディ以外にも多数のイベントを実施してきました。そこでの手応えやみなさんの声を参考に、課金圧を強めることなく、プラスアルファの体験をいろいろ検討しているところです。
――歩数や花植えといったチャレンジのほか、どういったものを検討されているのでしょうか?
小山 ビッグフラワーや先日まで出現していたユニークフラワー(ローソンコラボ)など、POI(Point Of Interest)を活かしていろいろな場所を訪れ、発見を楽しむことがとても大切だと考えています。『Ingress』や『ポケモンGO』がそうであるように、『ピクミン ブルーム』でもそうした体験を広げていきたいと考えています。
――ちなみに来年も企業コラボは……。
小山 はい、企画しております。詳しい内容はお話できませんが、ぜひご期待ください。
――原生生物との戦いは実現するのでしょうか?
小山 そこに関しては何もお答えできないのですが……例えば、ハロウィンイベントはとても評判がよく、“おばけカボチャのデコピクミン”を活かしたハロウィンキノコへの挑戦は、新しい楽しみにつなげることができたと感じています。いろいろな種類を集めることで生まれるプレイ環境を今後も提供していきたいと考えています。
――キノコピクミンやヤドリピクミンといった現在に登場する亜種は?
小山 こちらも何ともお答えできないのですが、例えば『ピクミン3 デラックス』のなかには、ピクミンに与えるといいエキスや原生生物など、『ピクミン ブルーム』にはない要素がいくつもありますよね。そのひとつとして最近“オニヨン風バックパック”を実装したように、今後もシリーズの魅力である要素を取り入れていく予定でいます。
――ピクミンやエキスなど各種保有上限の開放は?
小山 現時点でいつというお話はできませんが検討はしています。どういったカタチで管理していくべきか、ニーズがあることは重々理解していますので、いましばらくお待ち下さい。
――キノコに挑む際の“おまかせ”を改善してほしいです!
小山 これに関してはソートを含め見直しをしているところです。今後、使い勝手のいい“おまかせ”をご提供できると思います。
――バッテリーセーフ機能がないのはなぜなのでしょうか?
中島りか氏(以下、中島)バッテリー消費を抑えるにはどうするべきか、チーム内でいろいろ実験をしている段階です。そのなかからもっともユーザーのみなさんに効果のあるものを提供したいと考えています。
――キノコにチャレンジできる回数が1日3回は物足りません!
小山 3回というのは据え置きを考えています。ただ、ハロウィンのイベントで最終日のみ6回と設定した件に関しては、もっと日程を増やすべきだったと社内でも議題にあがっています。そうした反省点からキノコの回数だけでなく、みなさんに楽しんでもらうプラスアルファの体験や機能を追加していこうと考えています。
――ポストカードが届くまで12時間かかる新要素。なぜそうなったのかお教えください。
小山 こちら、みなさんへのコミュニケーションが足りていなかったと痛感しています。我々の意図としては負担のないやりとりをしてほしいという想いからのものでした。毎日絶え間なくだとストレスに感じてしまうこともありますし、同じフレンドから連投されれば億劫にもなってしまう。そうならないよう、ほどよいタイミングでポストカードのやり取りをしてほしいと考えたのです。ただ、これはあくまでも我々からの提案で、みなさんに定着しないようであれば見直していくので、まずは新しいものを試していただけると幸いです。
――本作ではなぜ、ゲーム内で天候の変化がないのでしょう?
小山 おっしゃる通りです。雨が降っているのにどうして“天気の苗”が出ないのか。とてもわかりにくい要素になっていると我々も感じています。風や雨などの影響を受けるとピクミンはどうなるのか。ピクミンの世界観と強く結びつく大切なところですよね。それをどう表現していくべきなのか、とても難しく慎重に考えている要素ではあります。ちなみに、“天気の苗”は今後もバリエーションを増やしていくつもりなので、そのためにも出現方法に関してもっとわかりやすい仕組みを用意しようと考えています。
――苗やフルーツに設定されている重さにはどんな意味が?
小山 これは自然界に存在するものへのリスペクトなんです。同じフルーツでも大きさは違うし、同じピクミンでも大小あるよねっという世界観を楽しんでもらうための要素でした。ただ、こうしたパラメーターを活かした遊びも提供できるんじゃないかと感じています。ちなみに、苗の重さはあくまでも期待値。フルーツに関しては重さによって得られるエキスの量がある程度違っています。
――AR撮影時、“待て”やアクションを指示したいのですが……。
小山 ピクミンに対しての命令系統は考えていないのですが、使い勝手のいいものにしようという話し合いはしています。
――ビッグフラワーとピクミンをいっしょに撮れるようには?
中島 ニーズがあることは把握していて初期段階からさまざまなテストをしてきました。ビッグフラワーとピクミン、どちらがメインになるのか。花畑にピクミンを呼び出すと見えなくなってしまうなど、いくつかの問題があります。見えやすくすると現実世界との親和性が崩れて1枚の絵に収めるのが難しく、まずはビッグフラワーを優先することを選びました。
――『ポケモンGO』のフォトボムみたいにピクミンが割り込んでくるようなアプローチはどうでしょう?
中島 なるほど、たしかにそういった表現方法であればありえますよね。せっかくなのでいろいろなモードを追加していければと考えていますので、もうしばらくお待ち下さい。
――花札デコイベントは今年もっともハードなコレクション要素だったと思います。
小山 我々としては4種類(赤青黄紫)を揃えるのがメインになるだろうと想定していたのですが、全24柄コンプリートを目標にするユーザーが多く驚きました。このイベントを通じて、1度に多くのものを提供することが正しい体験なのか。我々としては大きな反省点であり、今後の課題だと感じています。また、多くの方がコレクションの進行状況を把握するためビジュアライズしていましたよね。本来であればアプリの中で確認できるようにすべきものなのに、プロダクトの中でそれがアップデートできていなかったのも反省点ですね。
――今後はアプリ内で把握できるようになりそうですか?
小山 そうですね、把握しやすくするのはもちろん、1度にたくさんのものを実装せず、数をコントロールしていこうとも考えています。
――ずばり花札デコの第2弾は?
小山 はい、やります! 花札だけでなく、チェスのデコ第2弾も予定しています。先述した通り、今後は1度に少しずつ狙いやすい数を想定しています。入手方法もウィークリーチャレンジやお題など、いろいろな仕組みをうまく使い、みなさんにきちんと楽しんでもらえるものを考えていますのでご期待ください。
――ではつぎに……
小山 あ、ちなみに!!
――えっ、あ、はい!?
小山 花札に関してもうひとつ、任天堂さんが生産している花札は少し反っているという特徴があるのをご存知でしょうか。じつは今回、ピクミンたちが背負っている花札も反っているんですよ。デコピクミンは細かなディテールまでこだわっているものが多いので、ぜひ拡大して観察してもらいたいですね。
――山デコやお寿司など、全種揃っていないタイプが存在する(絞った)理由は?
小山 詳しいロケーションはお話できませんが、1度に7種類出してしまうと集めるのが大変なユーザーもいますよね。そこを考慮していくつかコントロールしているものがあります。もちろん7種類揃うことを期待している声も受け取っています。すべてのロケーションが7種類というわけではありませんが、タイミングを見ながら増やしていくものもありますので引き続き注目していただけるとうれしいですね。
――天気のデコが青ピクミンだけであるように、個々の特性を象徴するものが増えるとうれしいのですが。
小山 そうですね、特徴を活かした新しい発見は検討しています。単なる黄や黒(岩)と認識ではなく、ピクミンの魅力を知っていただきたいと思っています。
――それでは最後に2年目の意気込みをぜひ!!
小山 日々、みなさんの意見をTwitterやSNSなどを通じて拝見しています。その中にはプロダクトに取り入れたいと感じる刺激的なものも多く、今後もぜひ投げかけていただけるとうれしいですね。また、少しずつですが外出する機会が増え、いろいろな発見をしているかと思います。『ピクミン ブルーム』ではそうした体験を後押しするためのコンテンツを追加していきますので、2年目もぜひよろしくお願いいたします。
中島 『ピクミン ブルーム』には、何気ない日常を少しでもハッピーにしてほしいという想いがあります。いたらない点も多く厳しいご意見をいただくこともありますが、実現と改善をするために我々はもっと頑張っていきますので引き続きよろしくお願いします。
気の向いたときにアプリを開き、ピクミンにエキスを与え花びらを回収。それを使って散歩をしながら世界中に花を咲かせていく。
本作は万歩計のようなカジュアルな存在であり、ゲームに縁のないユーザーも気楽に楽しめるのが大きな魅力だ。
もちろん改善すべき問題点は多く戸惑うこともある。
2年目にどんな体験が待っているのか。
今回判明した展開に期待しつつ、今後も『ピクミン ブルーム』と向き合っていくつもりだ。
P.N.深津庵
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