【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#42】美麗アート&サウンドとアクション&シミュレートなバトルが魅力の『Transistor』

2022-11-13 13:00 投稿

止まった時間のなかで行動を先行入力!

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第42回。

今回扱うのは、『HADES』を手掛けたSupergiant Games(スーパージャイアントゲームズ)のSFアクションRPG『Transistor』。

比較に使用したのはiOS版とPS4版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:800円(税込)
プレイステーション4:2444円(税込)
ニンテンドースイッチ:2050円(税込)
PC(Steam):2050(税込)

『Transistor』とは
・声を奪われた歌姫としゃべる大剣の物語を描くSFアクションRPG
・戦闘では時を止めて行動を入力するシミュレーションライクなシステムも存在
・BGMに合わせて主人公が鼻歌を歌うコマンドもあり、サウンド面も必聴

スマホ版と他機種版の違い
・値段はスマホ版のほうが安い
・ゲーム内容な操作性には違いがない
(スマホ版もコントローラ操作に対応)
・グラフィック面をより堪能できるのは大画面で遊べる他機種版

美麗ビジュアル&サウンドに包まれたSF世界を行く

『Transistor』は、声を奪われた歌姫・レッドとしゃべる大剣・トランジスターの物語を描くSFアクションRPG。

国内外で高い評価を得た『HADES』を手掛けたSupergiant Gamesの作品であり(リリースは『Transistor』が先)、そのビジュアルやサウンド面が非常に魅力的な作品だ。

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▲物語は男性の身体を貫いたトランジスターをレッドが引き抜く場面からスタート。

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▲トランジスターのモノローグや情報端末に記載された情報から本作の世界をうかがい知ることができる。

本作はクォータービューの見下ろし視点で進行し、移動先をタップ、または疑似パッドを使って移動し、戦闘になるとファンクションと呼ばれるスキルのようなものを使って攻撃を行う。

戦闘は基本的にはアクションで、操作キャラであるレッドも敵もリアルタイムに移動や攻撃を行う。

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▲画面右に並ぶアイコンが使用可能なファンクション。

本作最大の特徴は、“ターン()”と呼ばれるシステムだ(ややこしいが、誤字ではなく()まで含めた単語である)。

ターン()を発動すると時間が停止し、主人公だけが移動や攻撃を行うことができる。

ただし無制限に動けるわけではなく、行動時にはプラン残量というゲージを消費し、その容量のなかでアクションを入力していくことになる。

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▲画面上部の水色のバーがプラン残量(最上部の黄色いバーはHP)。ターン()の行動入力中は攻撃のダメージ予測も表示され、実行前ならアクションを取り消して入力し直すこともできる。

発動後は一時的に攻撃が行えなくなるものの、ターン()中に入力した行動は高速で実行され、一瞬で複数の敵に攻撃したり、複数回の攻撃を重ねて大ダメージを与えることができる。

また、こちらの攻撃に反応して回避するような相手にも確実に攻撃を当てることができ、ボスなどの強敵との戦いではターン()の使いかたがかなり重要になってくる。

敵の攻撃がなかなかはげしいこともあり、アクションだけで戦おうとするとHPが尽きることも珍しくはない。

HPが尽きると自動でターン()が発動してHPも回復するが、複数回倒れると一部ファンクションが使用不能になり、さらなるピンチを招くこととなる。

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▲使用不能になったファンクションはチェックポイントに到達するまで復活しないため、その後の戦闘にも影響を与える。

使用できるファンクションはイベントや戦闘によるレベルアップにて入手でき、アクティブ、アップグレード、パッシブのいずれかに割り当てることができる。

アクティブに設定すると戦闘中にスキルとして発動できるようになり、攻撃や高速移動など、ファンクションごとのアクションが発生する。

アップグレードはアクティブスキルに追加効果を付与し、パッシブは戦闘中に自動で発動する効果を発揮する。

ファンクションにはそれぞれメモリ数が設定されており、全体で使用できるメモリ数には限りがあるため、使用可能なファンクションが増えるほどメモリをやりくりする要素も出てくる。

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▲どのファンクションをどう使うか、組み合わせの試行錯誤も楽しい。スロットや最大メモリ数はレベルアップによって拡張されていく。

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▲ファンクションとは別に、敵を強化する代わりに取得経験値が増加するリミッターの要素も存在。付け替えは自由だ。

1周のクリアーあたりは約5時間と短めのボリュームになっているが、各種要素を引き継ぎ、敵が強化される2周目プレイもでき、くり返し遊ぶことでより深い戦略性が楽しめる。

戦闘以外にもBGMに合わせて主人公が鼻歌を歌うコマンドがあったり、行く先々に広がる景色がとにかく幻想的なので、本作の雰囲気に興味を持った人はぜひともプレイしてほしい。

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▲道中で立ち寄る拠点的な場所ではタイムアタックなどのバトルも存在。クリアーすると拠点内で流せる音楽が解放されていく。

値段以外にはほぼ違いなし

『Transistor』はスマホ版と他機種版とでゲーム内容に差がなく、タッチ操作でも問題なくプレイできるうえに、スマホ版もコントローラ操作に対応している。

スマホ版と他機種版ではHPやアクティブファンクションなどの表示に違いが見られるが、プレイするうえでは大きな違いはほぼないと言える。

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▲1枚目がスマホ版、2枚目がPS4版。ファンクションやHPの表示が下部中央にまとめられている。

大きな違いとしては、スマホ版のほうが値段が安いことが挙げられる。手軽に楽しみたい場合はスマホ版を選ぶのもアリだろう。

ただし、本作はビジュアルやサウンドが大きな魅力であり、なるべくならば大画面で遊ぶのがオススメだ。

スマホ版でもiPadなどで遊べば画面サイズは確保できるので、サウンドをよりしっかりと味わうという点で考えると、ヘッドホンやイヤホンを接続しやすいデバイスで遊ぶのがいいだろう。

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▲起動時にもヘッドホン推奨の表示が出る。実際音楽やボイスなどでかなり雰囲気を味わえるので、ヘッドホンでゲーム音に集中してのプレイがオススメ。

プレイ環境で選ぶべし!

前述の通り、本作は値段以外でスマホ版と他機種版とにほとんど差はない。

単純に値段だけで考えるとスマホ版がオススメだが、コントローラやヘッドホンなど、操作や音の再生環境を優先するのもアリだ。

セールが行われているタイミングによっては他機種版がスマホ版より安くなることもあるので、セールが行われたタイミングでお買い得なデバイスで遊ぶのもいいだろう。

グラフィック面を堪能するためにも、スマホよりはタブレット、タブレットよりもモニターでのプレイをオススメしたい。

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