『遊戯王クロスデュエル』が2023年9月4日をもって運営サービス終了と発表
2023-03-28 18:16
2022-09-02 12:00 投稿
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遊戯王クロスデュエル
2022年7月13日、KONAMIは『遊戯王』の新作スマホ向けゲーム『遊戯王クロスデュエル』(以下『クロスデュエル』)のメディア先行体験会を実施した。
本作は『遊戯王 デュエルリンクス』(以下『デュエルリンクス』)、『遊戯王 マスターデュエル』(以下『マスターデュエル』)に続く、スマホ版『遊戯王』シリーズの最新作となるタイトル。
体験会では、開発プロデューサーによるゲーム内容の紹介に加え、会場の端末を用いた先行試遊会を実施。最後にはプロデューサーへの合同インタビューも行われた。
現在、事前登録が受付中だ。事前登録者数に応じた豪華特典もあるので、ぜひチェックしてみてほしい。(https://www.konami.com/yugioh/crossduel/ja/preregistration.php)
本記事では、実際にチュートリアル・4人対戦とプレイして判明した、これまでの『遊戯王』と異なる部分やどういった部分が“新感覚”なのか、そのプレイフィールについてお届けしていく。
▼配信日決定!
『遊☆戯☆王』は、高橋和希氏による原作漫画をはじめ、アニメやゲームなどメディアミックスとして展開されている人気作品だ。
そんな『遊☆戯☆王』のもっとも知られている対戦形式は、1対1で戦うカードゲームだろう。『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』では、魅力的なカードイラストはもちろんのこと、様々なテーマを用いたデッキによる戦法や心理戦も奥が深い。
そして、この1対1で戦うシステムは『デュエルリンクス』や『マスターデュエル』など様々な作品においても、多少ルールに違いはあるものの、変わっていないのである。
そんな中、今回発表された『クロスデュエル』は、4人対戦の“新感覚”で楽しめる『遊戯王』。ひとつのフィールドを4人が取り囲み、同時にターンを進めていくため、従来の1対1で戦う『遊戯王』とはまったく異なる遊びかただ。
体験会では、開発プロデューサーが登壇し、本作の魅力を語ってくれた。
キャラクターとタッグを組んで戦う2対2の『遊☆戯☆王 タッグフォースシリーズ』(以下『タッグフォース』)というゲームシリーズもあるが、本作のように、はっきりと4人対戦を主軸とした『遊戯王』は初めてだと言う。
詳しい本作の遊びかたは後述するが、まずは本作だけの特徴を紹介していこう。
まず挙げられるのがモンスターの育成要素。どのモンスターも初期は効果を持たない“通常モンスター”から始まるが、育成を進めていくことでモンスターにスキル(効果)を付けられるようになる。
そして、効果の例として青眼の白龍の“覚醒スキル”が紹介された。召喚時にモンスター1体を選んで破壊するという強力なものとなっており、戦況を一気にひっくり返せる可能性はまさに“青眼の白龍”に相応しい効果といえるだろう。
“覚醒スキル”は一部のモンスターのみ用意されており、エースモンスターに設定することで“覚醒スキル”が使用可能となる。そのため、どのモンスターをエースモンスターに選ぶかといったデッキを構築する楽しさも本作の魅力である。
4人対戦というモードのほかにも、4人協力モードやひとりプレイモードも完備。協力モードでは、レイドボスと呼ばれるフィールド中央に現れる強大なモンスターを倒したりと、4人対戦とはまた感覚の異なるゲームを楽しめる。
さらにプロデューサー曰く、本作には3つの大事な要素があるという。ひとつ目は、『遊戯王』と4人対戦が掛け合わさったことで、新たな心理戦が生まれてくること。
予想外な展開がくり広げられるのも4人対戦ならではの醍醐味だろう。
ふたつ目は、『遊戯王』本来のルールをシンプルな独自のシステムへと置き換えているため、カードゲームの知識が全くない状態でもプレイできることだ。
そのため、最初はわいわいと楽しくプレイしつつ、ある程度慣れてきたら、スキルや魔法・罠の使い所など戦略が奥深くなっていくという設計に仕上がっている。また、ルームマッチ機能では、ルール設定を細かく変えられるため、お気に入りの設定で友達と気軽に遊ぶことも可能。
3つ目は、『遊戯王』ファンにたまらない要素が詰め込まれていることだ。
登場するモンスター全てに3Dモデルが用意されており、召喚演出も見応え抜群。さらに、モデルの観察機能もあるためお気に入りモンスターの姿をじっくり眺めることも。ぜひ、好きなモンスターを見て楽しんでほしい。
また、アニメ『遊☆戯☆王』シリーズより、7作品が参戦。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』『遊☆戯☆王5D’s』『遊☆戯☆王ZEXAL』『遊☆戯☆王ARC-V』『遊☆戯☆王VRAINS』『遊☆戯☆王SEVENS』より、歴代キャラクターと有名モンスターが続々と登場する。
この7作品には相当数のキャラクターと人気モンスターがいるため、これからのアップデートに期待していきたい。
ここからは、先行プレイで判明した本作の遊びかたを詳しく解説していこう。基本的に従来の『遊戯王』を遊んでいれば理解は早いが、『遊戯王』をプレイしたことがない人でも手軽にプレイできる仕組みになっている。
開始時のLP(ライフポイント)は4000からスタートし、上限は8000まで。プレイヤーはフィールドに広がる、左・中央・右の各相手プレイヤーに繋がる3つのレーンを駆使して戦い、最大8ターンの戦闘となる。
勝敗は、8ターンまでの間にLPが“最も多かった”プレイヤーが勝利。これまでの遊戯王では相手のLPを0にすることで勝利となっていたが、本作においてはある意味で逆の勝利条件となっている。
また、バトルフェイズ終了時にLPが0になったプレイヤーがひとりでもいた場合、8ターン以内でもゲーム終了となる。そのため、展開次第では早期に決着が付く場合もある。
本作には、メインフェイズとバトルフェイズの2つのフェイズしかなく、各プレイヤーが同時に行動し、ターンが進行していく流れとなる。毎ターン1枚ドローを行うが、7、8ターンには2枚ドローとなるため逆転の可能性も十分にある。
メインフェイズではモンスターの召喚(攻撃表示・守備表示)と罠カードがセットでき、バトルフェイズでは魔法カードの発動とモンスターの攻撃が自動で行われる。
ただし、メインフェイズの持ち時間は40秒、バトルフェイズにおける魔法発動の持ち時間は15秒と、カードの使用には素早い判断が求められる点には注意したい。
バトルフェイズになると、攻撃表示モンスターがレーンを進行し、モンスター同士がぶつかるとバトルが行われる。攻撃表示モンスターは、相手プレイヤーのもとに到達すると直接攻撃を行うため、その前に倒す必要がある。
また、バトル開始時フィールドの中央にはプライズカードと呼ばれる強力なカードがランダムとなって用意されており、中央にいち早く到達したプレイヤーが入手することができる。
プライズカードには“死者蘇生”、“ブラック・ホール”、“破壊輪”、“聖なるバリア -ミラーフォース-”などがラインアップ。
例えば破壊輪では、レーンの特定の箇所にセットでき、その箇所を通過したモンスターは破壊され、さらに破壊されたモンスターのプレイヤーに1000ダメージを与えるといった効果となっている。
モンスターカードは、他モンスターと対峙した場合、表示形式に応じたATK(攻撃力)/DEF(守備力)の数値を0まで削り切るとバトルに勝利となる。減った数値は回復せず、そのまま次のバトルにも引き継がれる。強力なモンスターであっても何回も戦っているといつか倒されてしまうので注意しなくてはならない。
また、モンスターが召喚されると効果以外で攻守の表示形式は変更できないが、守備表示であれば次のターン以降のメインフェイズで攻撃表示に変更できる。
さらに、相手プレイヤーにモンスターで直接ダメージを与えると、与えたダメージの数値分自身のLPが回復される。そのため、勝つためにはいかにして相手プレイヤーに直接高いダメージを与えるかが重要となる。
召喚ルールは基本的に変更ないものの、リンク召喚やペンデュラム召喚といった複雑なものに関しては、召喚方法が『クロスデュエル』用に本来の召喚方法をイメージしつつより分かりやすいものになっている。
魔法カードは、バトルフェイズのみ何枚でも使用可能。罠カードは、メインフェイズに最大3枚までセットでき、自分のレーンに相手モンスターが進入したり、条件を満たすことで自動で発動する。
また本作において、速攻魔法カードや永続罠カードなどといった種類は一切なく、すべて魔法・罠カードとして扱われるため、その点も初心者に優しい仕様といえるだろう。
エースモンスターはデッキに1枚入れる必要があり、試合開始時に必ず手札にあるのが特徴だ。さらに最高レアリティであるURのエースモンスターには、特殊な召喚演出が見られる。
プレイヤー自身の持っているモンスターの中から好きに選べるため、自分の戦略にあったモンスターを選ぶことが大切だ。
また、URのモンスターは何枚入れても問題ないものの、その分デッキのコストが重くなってしまうため注意が必要だ。
ここからは4人対戦モードもメディア対抗戦という形式で体験。ファミ通App側はプレイヤー1として“青眼の白龍”がエースモンスターのデッキを使用した。対戦中にはプロデューサー直々による解説も!
ほか3名のデッキは、E・HEROネオスデッキ(プレイヤー2)、スターダスト・ドラゴンデッキ(プレイヤー3)、No.39 希望皇ホープデッキ(プレイヤー4)。また対戦に使用されるデッキは、モンスターのスキルが解放されている状態のため、いかに使いこなすかといった、決闘者(デュエリスト)としての経験が試される戦いとなる。
では、実際にその対戦の模様をファミ通App側の視点でお届けしていこう!
※画像は、観戦モードの画面を使用。プレイヤーの手札枚数やエースカードの使用状況が表示されるほか、モンスターの左下に付いている効果のアイコンがひと目で分かる。観戦モードの設定によっては手札を表示することもできるとのこと。
【1ターン目メインフェイズ】
さっそく、プレイヤー4が“デーモンの召喚”という強力なモンスターを召喚し、攻撃的な展開でスタート!
ファミ通App側は、左レーンに“幻奏の音女アリア”を攻撃表示、中央レーンに“岩石の巨兵”を守備表示、右レーンに“RAMクラウダー”を攻撃表示と、3つすべてのレーンにモンスターを召喚。
“加速”効果を持つE・HEROネオスデッキがプライズカードを入手すると予想し、中央に対しては守りを固めて様子を伺うことにした。
【バトルフェイズ】
中央を制したのは、やはりプレイヤー2のE・HEROネオスデッキ!“加速”効果の強みを活かし、いち早くプライズカードまで到達。まずは、一安心といったところだろうか。
ファミ通App側は、“幻奏の音女アリア”がプレイヤー2のモンスターとバトルし、ATKを100残して勝利しターン終了となる。
1ターン目の総括として、“加速”がプライズカード入手に対して効果的なため、序盤を有利に進められるのが非常に強いと感じた。
【2ターン目メインフェイズ】
プレイヤー3が、エースモンスター“スターダスト・ドラゴン”を守備表示で中央に召喚。展開の速いゲームとなりそうだ。
プレイヤー4の“デーモンの召喚”が、プレイヤー2へ進行しているため、ファミ通App側も手札のモンスターカードと“幻奏の音女アリア”をリリースして“カオス・ソルジャー”を左のレーンに召喚。漁夫の利を狙おうと動くことに!
そして、新たに登場した儀式モンスター“カオス・ソルジャー”は、本来儀式魔法カードでの召喚となるが、本作では魔法カードを必要とせず一定の条件を満たすことで召喚できる。
召喚条件は、レベル8以上になるよう手札とフィールドからモンスターを選択するだけ。また、リリースに使用したモンスターの数が多いほどより強力なスキルが得られる『クロスデュエル』ならではの仕様も!
今回召喚した“カオス・ソルジャー”には、バトル開始時にATK200upする“集中”、バトルフェイズ終了時にATK400upする“攻撃回復”効果を持つため、“青眼の白龍”に次ぐ非常に強力なモンスターだ。
【バトルフェイズ】
バトルフェイズ開始時に、ファミ通App側はプレイヤー2に対し魔法カード“サイクロン”を発動すると、まさかの1ターン目に入手されたプライズカード(“聖なるバリア -ミラーフォース-”)を破壊!これにはプロデューサーからも思わず驚きの声が。
そして、プレイヤー4が魔法カード“守備封じ”を“スターダスト・ドラゴン”に発動。対面であるファミ通App側のレーンへ進行せざるを得ない状況に。また、ファミ通App側としても進行する“スターダスト・ドラゴン”への対応を迫られる形となった。
さらに、プレイヤー4の“デーモンの召喚”が、そのままプレイヤー2へ1600の直接ダメージを与え、一歩リードする展開へ。
“カオス・ソルジャー”はATK3000という高い攻撃力と効果を活かし、プレイヤー2のモンスターを破壊してターン終了となる。
2ターン目の総括として、“聖なるバリア -ミラーフォース-”を破壊したことで“カオス・ソルジャー”を守れたこと、そしてプレイヤー4の“守備封じ”による双方への妨害が上手く刺さったのがポイントだ。
【3ターン目メインフェイズ】
ファミ通App側は、このままだと“スターダスト・ドラゴン”から大ダメージを受けてしまうため、“RAMクラウダー”と“岩石の巨兵”をリリースし、中央にエースモンスター“青眼の白龍”を召喚。
さらに、プレイヤー2が“E・HERO ネオス”、プレイヤー4が“No.39 希望皇ホープ”とエースモンスターを続々と召喚し、開始3ターン目にしてプレイヤー全員のエースモンスターが召喚されるといった熱い展開に!
その後、ファミ通App側は召喚した“青眼の白龍”の効果で“スターダスト・ドラゴン”を破壊し、進行を抑えることに成功した。
【バトルフェイズ】
ファミ通App側のフィールドには、“青眼の白龍”と“カオス・ソルジャー”と頼もしいモンスターがいるものの、3ターン目にして手札を全て使い果たしてしまったため、あとはドローと相手プレイヤーの動き次第に。
“青眼の白龍”はそのまま中央を進行し、“カオス・ソルジャー”はプレイヤー2のモンスターを破壊!やはり、毎ターンATKが上がる効果を持つ“カオス・ソルジャー”が強力で、相手からするとかなりの脅威だろう。
そして、プレイヤー2が“E・HERO ネオス”に発動した魔法カード“猪突猛進”の効果で、さらに“加速”を付与。“デーモンの召喚”を破壊し、重複された“加速”によってそのままプレイヤー4へ直接攻撃を与えてターン終了となる。
3ターン目の総括として、本来“スターダスト・ドラゴン”が守備表示のままであれば、一歩リードしているプレイヤー4の“No.39 希望皇ホープ”を破壊したかったが、2ターン目の妨害が響いた形となった。
【4ターン目メインフェイズ】
4ターン目からは、どのプレイヤーも手札が少なく、大きな動きを行えないため、ここからはデュエリストとしての運命力(デスティニードロー)が試される展開に。
ファミ通App側は、トップであるプレイヤー4を狙うため、右のレーンにドローした“ブラッド・ヴォルス”を召喚。ATKも1900と高いため、最後の逆転を狙いにいく!
そして、唯一手札に余裕があったプレイヤー3は“青眼の白龍”のATKを削るため、モンスターをリリースして“ジャンク・ウォリアー”を守備表示で召喚。
ただ、“No.39 希望皇ホープ”の目の前にいた自身のモンスターもリリースせざるを得なかったため、中央を除きレーンが空いた状態に。
【バトルフェイズ】
プレイヤー4が“E・HERO ネオス”を破壊するも、効果によってプレイヤー2の手札へと戻っていった。その際、召喚に必要なコストも下げるため、何回でも召喚できるのが“E・HERO ネオス”の特徴だ!
そして、ファミ通App側の“カオス・ソルジャー”がプレイヤー2に直接攻撃。1900の大ダメージを与え、プレイヤー4の後を追う展開に。“青眼の白龍”も“ジャンク・ウォリアー”に攻撃し勝つも、一気にATKが800まで削られてしまった。
プレイヤー4が、プレイヤー3に“No.39 希望皇ホープ”で2500の直接攻撃で大ダメージを与え、リードをさらに広げた結果でターン終了となる。
4ターン目の総括として、プレイヤー3によるATK3000の“青眼の白龍”か、ATK2500の“No.39 希望皇ホープ”、どちらかの攻撃を直接受け止めなければいけない2択が迫られており、結果ATK2500を選んだのが今回のポイントだ。
【5ターン目メインフェイズ】
プレイヤー2が“カオス・ソルジャー”の前に“E・HERO ネオス”を再度召喚。残りLPが800しかないため“カオス・ソルジャー”を何としても倒したいという動きだろう。
ファミ通App側は、ドローしたカードが魔法カードだったため、メインフェイズは何も行えずそのままバトルフェイズへ。
【バトルフェイズ】
“E・HERO ネオス”が“カオス・ソルジャー”とバトルするも、ファミ通App側の魔法カード“一角獣のホーン”の効果によってATKを上げたことで“E・HERO ネオス”のATKを上回りカウンターに成功する。
“青眼の白龍”で、そのままプレイヤー2に直接攻撃で600のダメージを与え、“ブラッド・ヴォルス”でプレイヤー4へ直接攻撃しようするが、プレイヤー4の魔法カード“エネミーコントローラー”によって表示形式を守備表示にされてしまい、動けなくなってしまった。
そして、プレイヤー4が“No.39 希望皇ホープ”でプレイヤー3のLPを削りきり、5ターン目でゲーム終了。ファミ通App側は最終LP6500で2位という結果に!
5ターン目の総括として、攻撃を止めたプレイヤー4の“エネミーコントローラー”が勝敗を分けた。攻撃がもし通っていれば、逆転していたかもしれないだけに惜しい試合となったが、非常に白熱した戦いを体験できた。
1対1では味わえない4人対戦ならではの駆け引き、常に何が起こるかわからない面白さ、相手の意表を突いたプレイが決まった時の爽快感など、まさに“新感覚”という言葉が当てはまった『遊戯王』だ。
最後には、プロデューサーへの合同インタビューが設けられ、カードやルール部分、プライズカードの導入理由についてなど様々な角度から本作についてお伺いした。
――3Dとなった全てのモンスターに固有のモーションがあるのでしょうか。
プロデューサー そうですね。モンスターそれぞれにモーションを用意しています。
――魔法・罠カードが本作専用の効果に置き換わっていました。実装する上で大変だった調整のポイントはどこでしたか?
プロデューサー 4人対戦ならではのゲームバランスを維持するため、調整には非常に苦労しました。例えば、不利な状況でもお楽しみ頂けるよう、逆転要素のある魔法や罠カードを実装するなど、、ゲームを何度もくり返しプレイしながら開発しています。
――元々効果モンスターだったモンスターも、最初は効果のない通常モンスターから始まります。その際、通常モンスターに書かれているフレーバーテキストはどうなっていますか?
プロデューサー 今回、『クロスデュエル』用に新たに書き下ろしました。昨年に行われたβテストの際も非常に話題になりましたね。細かい部分ではありますが、注目して頂きたいポイントの一つです(笑)。
※フレーバーテキストとは、ゲームの進行と関係なく雰囲気や世界観が書かれた文章のこと。
――E・HEROネオスデッキで見られた“加速”といった特徴的なスキルは、ほかにはどういったものがありますか?
プロデューサー ATKやDEFを上げる汎用的なものに加え、SRとURのカードには特殊な効果もあります。非常に多種多様ですので、汎用的な効果とレアリティの高いモンスターには特徴的なスキルがあるということを覚えていただけたら、ゲームとして十分楽しめるようになっています。
――およそ一回のプレイ時間はどれぐらいを想定していますか?
プロデューサー 15分から20分を想定しています。ただ、ユーザーの皆さんが慣れれば慣れるほど、短くなると思います。
――チュートリアルをプレイした際、最後に『タッグフォース』のキャラクターが登場しましたが、アシストキャラとしても登場するのでしょうか?
プロデューサー 凄いところに気が付きましたね(笑)。その通りですが、残念ながらアシストキャラの予定はありません。
――本作ならではのオリジナルキャラクターは登場しますか?
プロデューサー 7作品もありますので、今のところは想定していません。
――遊戯王といえば、世界大会といったイメージがありますが、本作でもそういった大規模な大会を想定しているのでしょうか?
プロデューサー 具体的な予定は今のところありませんが、プロデューサーとしてはそれを見据えた開発を行っています。LPで順位が決まることも含めて、見ていて分かりやすく観戦向きのゲームであることを上手く生かした大会を目指していきたいなと思っています。
ただ、4人対戦なのでどういったルール設定にするかはこれからとなりますが、個人的には団体戦などもやってみたいなと思っています。
――ゲームルールのシステムにはどれぐらいの時間がかかりましたか?
プロデューサー 最初は、私一人からスタートしました。『遊戯王』の新しいゲームを作る際、どういう切り口であれば新しいゲームになるかを考えた結果「4人対戦はいけるのでは?」と。
その後、ディレクターと共に構想していったという流れになります。スタートから半年経った頃にはもう企画としてある程度形になっていましたね。そして、最初に想定したゲームのルールやシステムから、今の形までほとんど変わっていません。
唯一変わったところといえば、プライズカードの導入と、LPの回復システムですね。なので、基本的には最初に構想したものから、細かいルールなどブラッシュアップされたのが今の形です。
――プライズカードとLPの回復はどのような理由で導入したのでしょうか。
プロデューサー まず、はじめにフィジカルのカードゲームのように実際に実物としてフィールドとモンスターカードを用意し、そこで何度もテストプレイをしました。
そうすると、守りを固めた人が強いということがわかったんです。そうした、全く動かない状況を無くすためプライズカードを用意することにしました。
中央に配置してあるため、全員がバトルとなる可能性がある。取れたら最善ですが、取れなかったらモンスターという大事な戦力をただ1体失ってしまうため、取るために攻撃を仕掛けるか、取らずに守りに徹するかの駆け引きが生まれたんです。
今回使用していただいたE・HEROネオスデッキの場合、スピードが速いスキルで構成されたカードのデッキのため、プライズカードを取りに行くのに最適です。しかし、ほかのプレイヤーも同じスピードが速いスキルを付けたモンスターがいた場合は話が変わってきます。
なぜなら、お互いにいちばん速くたどり着きバトルするため、相打ちになり結果どちらも取れないという可能性が生まれるんです。
そのため、あとから遅れてやってきたプレイヤーに取られるなんてことも。そういったデッキの特徴から見えてくる駆け引きも面白いですよね。
そしてもう一つ、本来の『遊戯王』なら相手プレイヤーにダメージを与えるとLPが減るだけでしたが、同時に自分のLPも回復するというシステムも追加しました。
理由としては、この回復するというシステムによって、例え100ダメージであっても一歩リードすることができるため、自分が動いた際のメリットとして用意しました。
――4人協力モードなど味方がいるモードの際、味方同士を繋ぐレーンはどのような扱いになるのでしょうか。
プロデューサー 味方のレーンにモンスターが行くと一律で回復するような仕組みになっています。なので、味方がピンチの際は、味方のレーンにモンスターを置いてサポートするのも大事です。置くことで回復として利用できます。
――昨年CBT(クローズドβテスト)が行われましたが、そこからどのような改善が行われましたか?
プロデューサー 非常に好評ではありましたが、“テンポ感”に関するご意見を多く受けました。慣れていない方に合わせるとゆっくりにしなければならず、逆にゆっくりしすぎると、慣れているユーザーにとってはストレスになってしまうということで、そのバランスを上手く両立するため、一部演出を無くしてテンポ感を改善しました。
あとは、ゲーム終盤に向けての逆転要素として、7、8ターン目は2枚ドローに変更しました。
――海外で先行配信されていますが、反響はどうですか?
プロデューサー 想定以上に様々な国で盛り上がりをみせていますね。評判は上々です。
――配信後のアップデートはどのような頻度で行っていきますか?
プロデューサー 頻度は未定です。キャラクターに関しては、7作品から各2名の全14キャラで始まりますが、どんどん追加していきます。
ゲーム自体に関しては、様々なモードも用意してありますので、それらに関連したイベントも行っていきます。
――アニメのキャラクターが多く登場しているため、『遊戯王』初心者に向けた入門としてプレイしてほしいといった思いもあるのでしょうか?
プロデューサー そうですね。今まで『遊戯王』のゲームを遊んだことない人や遊戯王を全く知らない人にも遊んで頂きたいと思っております。
――『遊戯王』初心者の方へのどういったことを行いましたか?
プロデューサー 『遊戯王』ならではの魅力でもある戦略性の高さをできる限り損なわせず、知らない人でも簡単に遊べるといったバランスをいちばん意識して開発を行っています。
そのため、本作ではルールを多少覚えていればプレイできる仕組みになっています。
――ありがとうございました。
体験会終了時には、本作のロゴが入ったえびせんも頂き、プロデューサーの『遊戯王』という作品へかける情熱と、おもしろさへの自信が感じられた体験会となった。
対応機種 | iOS/Android |
---|---|
価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | カードゲーム |
---|---|
メーカー | KONAMI |
公式サイト | https://www.konami.com/yugioh/crossduel/ja/index.php |
公式Twitter | https://twitter.com/YuGiOh_CD_PR |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | (C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI (C)Konami Digital Entertainment |
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