【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#2】ムジュンを暴く法廷バトルに燃える『逆転裁判123』
2022-02-13 13:00 投稿
どっちで「待った!」をかけるのか!
スマートフォン・タブレットとコンシューマー機の両方で配信されている作品を比較していく本記事。
第2回で取り上げるのは、法廷バトルというジャンルを打ち上げた『逆転裁判』シリーズの初期作品をまとめた『逆転裁判123HD』(スマートフォン版)、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』(コンシューマー版)だ。
本作に収録されているのは、ゲームボーイアドバンスでリリースされた初代『逆転裁判』にニンテンドーDSへの移植に際して新規エピソードが追加された『逆転裁判 蘇る逆転』、および『逆転裁判2』、『逆転裁判3』の3本。
『逆転裁判123 成歩堂セレクション』はニンテンドースイッチ、プレイステーション4、Xbox ONEに加えてPC(Steam)でも販売されており、さまざまな環境でプレイできる。
なお、スマートフォン版とコンシューマー版で別のタイトルとなっているが、遊べるシナリオは共通している。便宜上、本記事では両作をまとめて『逆転裁判123』とする。
今回比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版だ。ゲーム紹介部分ではiOS版のスクリーンショットを使用していく。
【価格】
スマートフォン:無料(※シナリオ購入価格は下記)
ニンテンドースイッチ:3630円(税込)
プレイステーション4:3630円(税込)
Xbox One:3326円(税込)
PC(Steam):3362円(税込)
【スマートフォン版のシナリオ購入価格】
iOS | Android | |
---|---|---|
『逆転裁判 蘇る逆転』 | 730円(税込) | 500円(税込) |
『逆転裁判2』 | 860円(税込) | 600円(税込) |
『逆転裁判3』 | 860円(税込) | 600円(税込) |
一括購入 | 2080円(税込) | 1500円(税込) |
簡易まとめ
『逆転裁判123』とは
・証言をゆさぶりムジュンをつきつける法廷バトルが快感
・ライバルの検事たちをはじめとするキャラが個性的&魅力的
・不利から逆転、と思いきやまた二転三転する展開にハラハラ
スマートフォン版とコンシューマー版の違い
・スマートフォン版は『逆転裁判 蘇る逆転』の第1話・第2話が無料で遊べる
・スマートフォン版は好きな話数の好きなパートからプレイ可能
・コンシューマー版はセーブデータを複数作れる
(スマートフォン版は3作品を共通でひとつのセーブデータ)
逆転が連続する法廷バトル
まずは『逆転裁判』シリーズの特徴や魅力を紹介していこう。
本シリーズは法廷を舞台としたアドベンチャーゲームであり、プレイヤーは弁護士として依頼人を無実の罪から救い出していくことになる。
作中の裁判制度は現実のものとは大きく異なるうえに登場キャラクターも個性派揃いとなっており、ドラマなどで描かれるのとはまた違った法廷バトルが味わえる。
ゲームは探偵パートと法廷パートをくり返すかたちで進行し、探偵パートで証拠を集め、法廷パートでは証人の証言に隠れているムジュンを暴いていくことになる。
証人の証言をゆさぶって重要な発言を引き出したり、発言のムジュンを示す証拠をつきつけたりすることで、圧倒的に不利な状況を逆転していく気持ちよさが本作の醍醐味だ。
本シリーズをプレイしたことがなくても、法廷バトルのなかで出てくる「待った!」や「異議あり!」のフレーズは見聞きしたことがある人も多いだろう。
各作品の第1話を除き、法廷パートは一度で終わることはなく、合間に探偵パートが挿入される。
探偵パートでは事件現場の調査や聞き込みを行い、新たな証拠や証言を探すことになる。
『逆転裁判 蘇る逆転』では基本的に聞き込みと調べるコマンドによる調査がメインであり、探偵パートはいたってシンプルなものだ。
『逆転裁判2』および『逆転裁判3』では新たなシステムのひとつとして“サイコ・ロック(心理錠)”が登場。
話を聞き出すために証拠品をつきつける、という流れは初代における聞き込みと同じだが、間違った証拠品を選ぶとペナルティが発生する。
ペナルティの状況は法廷パートに引き継がれるため、探偵パートでもプレイに緊張感が生まれるようになっている。
初代『逆転裁判』が発売されたのは2001年。20年以上前に始まったシリーズではあるが、推理ものとあってそのおもしろさは時代に左右されず健在だ。
証拠を集めてムジュンを暴き、法廷で逆転劇をくり広げる快感はもちろん、個性的なキャラクターたちやそれらを表現するテキストも本シリーズの魅力と言える。
初めてプレイするとどの事件も驚きの展開(と登場人物)に満ちているので、まだ触れたことがない人にはぜひともプレイしてほしい。
スマートフォン版はシナリオの順番に関係なくプレイ可能
『逆転裁判123』は推理もののアドベンチャーゲームということもあり、操作はシンプルだ。
ニンテンドーDSで展開していたこともあり、ボタン操作でもタッチ操作でも違和感なく楽しめるため、操作性についてはほぼほぼ差がないと言っていいだろう。
なお、ニンテンドースイッチ版はボタン操作とタッチ操作の両方に対応している。
大きな違いとしては、まずスマートフォン版は『逆転裁判 蘇る逆転』の第1話・第2話が無料で遊べるという点。
また、スマートフォン版は収録されている3作品を個別に購入することもでき、さらにエピソードの順番を問わずにプレイできる。
一方でコンシューマー版は各作品で第1話から順番にプレイしていく形式だが、セーブデータが3作品を通してひとつしか作れないスマートフォン版と異なり、複数のセーブデータを作成できる。
スマートフォン版は好きなパートから始められるとは言え、各パートがそれなりの長さであるため、3作品をバラバラに進める場合には複数セーブが可能なコンシューマー版のほうが使い勝手はいいだろう。
システム面でも大きな違いはないが、背景を調べる場面ではコンシューマー版の場合調べた場所にはチェックマークが付くので、どこを調べてどこを調べていないかはわかりやすくなっている。
また、実際に使用するかはプレイヤー次第だが、コンシューマー版では日本語以外の言語でプレイすることも可能。
各言語で「異議あり!」がどのように表現されているか見られる、というのはなかなかユニークなポイントだ。
シリーズラインアップではスマートフォンに軍配
本稿を執筆している2022年2月時点で、スマートフォンとコンシューマーとでは配信されている『逆転裁判』シリーズのラインアップが異なる。
スマートフォンでは『逆転裁判4』、『逆転裁判5』、『逆転裁判6』まで配信されているほか、御剣検事を主人公にした『逆転検事』、『逆転検事2』、そして『逆転裁判』のナンバリングタイトルから100年前を舞台にした『大逆転裁判』シリーズの2作と、シリーズ全作品が配信されている。
それに対して現行のコンシューマー版では『逆転裁判123』以外に配信されているのは『大逆転裁判』シリーズの2作に留まり、配信数に関してはスマートフォンのほうが多い。
スマートフォンであればシリーズ全作品をプレイできるが、データ引継ぎなどはないためコンシューマーで遊べるものはコンシューマー版で遊ぶ、というスタイルでも問題はない。
本記事の最後に『逆転裁判4』以降のシリーズ作品のストアリンクを載せているので、そちらもチェックしてみてほしい。
より綺麗な画面で遊ぶならコンシューマー、手軽に遊ぶならスマホ
以上がスマートフォン版とコンシューマー版の『逆転裁判123』の比較となる。
手触りなどについては大きな違いがないので、ポイントとなるのは解像度と値段の違いだろう。
コンシューマー版である『逆転裁判123 成歩堂セレクション』は画質がよくなり、おまけに他言語で楽しむこともできる。
スマートフォン版は縦画面表示なら片手でプレイできる手軽さに加え、値段もコンシューマー版に比べて安く懐にもやさしい。
大画面で綺麗な絵を楽しみたい、物理ボタンで遊びたいといった人はコンシューマー版を、移動中にも手軽に遊びたい人はスマートフォン版を選ぶといいだろう。
いずれにせよ、スマートフォン版は序盤を無料でプレイできるので、未プレイの人はまずスマートフォン版で本作の魅力を体験してみるといい。
スマートフォンで遊べる『逆転裁判』シリーズ
以下、スマートフォンで遊べる『逆転裁判』シリーズをストアに掲載されている画像とともに掲載する。
『逆転裁判4』
『逆転裁判5』
『逆転裁判6』
『逆転検事』
『逆転検事2』
『大逆転裁判』
『大逆転裁判2 -成歩堂龍之介の覺悟-』
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