怪音響かせ巨大な女が迫りくる恐怖の下校ホラーアドベンチャー『帰り道 -The Night Way Home-』【Steamハック:第17回】

2021-08-26 17:29 投稿

行方不明になった女子中学生の叫び

テレビで報じられてる女子中学生の行方不明事件。

部活を終え帰宅途中だった少女の安否はひと晩経ってもわからず、隣り町の中学校でもその噂は広がり始めていた。

Steamハック:第17回目の今回紹介する『帰り道 -The Night Way Home-』は、『終焉介護』や『例外配達』など、画質の粗いVHS風の画面が印象的なホラーゲームを数多く手掛けているChilla’s Artの最新作。

追いかけてくる足の長い巨大な女や薄暗く不気味な街並み。

雰囲気は抜群だけど肝心のゲームは!?

本作の魅力とクリアーして感じた素直な感想をお届けするぞ。

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ゲームの見どころ
●潜在的な恐怖心を刺激する不気味な夜道
●断片的な物語と世界観を守る初期設定

潜在的な恐怖心を刺激する不気味な夜道

本作はChilla’s Art初の三人称視点(一人称視点に変更可)を採用。主人公の少女、リナの背中を見ながら不気味な夜道を探索するホラーゲームだ。

行方不明になっている少女の件を報じるニュース番組とその話題に触れる校内の様子。

隣街で発生している不可解な噂を描くオープニングはシンプルだけど十分なお膳立て。

薄暗い最寄り駅に放り出された瞬間、“あ、これは怖いやつ”とホラゲへの期待値を上げてくれた。

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主人公リナを追いかけてくる女の足は異常に長く、背を曲げ不気味な音を立てながら徘徊。

その姿は幽霊のようでもあり化け物でもある奇妙なもの。

あまり長く見ていたくない、夢に出てきそうな存在だ。

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暗い場所を徘徊していると画面上部の“不安メーター”が上昇し、パニック状態になると女に気づかれてしまう。

一応、しゃがむアクションはあるけどステルス性は皆無

あくまでも個人的な体感だけど、しゃがんでいる暇があったら探索を進めたほうが効率がいい

いつ現れるともわからない、どこにいても気の休まらない張り詰めた緊張感はとてもよかった。

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断片的な物語と世界観を守る初期設定

本作で描かれる物語はあくまでも断片的なもので、最終的な解釈はプレイヤーに委ねられている

これは多くのChilla’s Art作品にみられる傾向で筆者にとってはそれも1つの楽しみだ。

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とくに今回はラストの唐突な展開に戸惑ったが、序盤のいくつかあるシーンを振り返っていくとその違和感が晴れていく。

すべて納得できるものではないが、今作も考察する楽しみは十分に味わえてた。

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また、ステージの各所には配信者を中心にスポンサーのステッカーが散りばめられている。

これも最近のChilla’s Art作品ではおなじみのコレクション要素だ。

しかし、高まっていく恐怖心が一瞬でリセットされるから嫌だというユーザーも少なくない。

そんなときは、タイトル画面の“サポートコンテンツ”にあるチェックを解除。

ホラーゲームを純粋に楽しむならこれがオススメだ。

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攻略の手順を覚えてしまえば30分もかからずクリアーできる。

1周目は純粋にホラーを、2周目でのんびりコレクション要素を楽しむ。

好きな配信者のステッカーはどこにあるのか、ぜひ隅々まで探してみてほしい!!

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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